山中の門
Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei retro400s, HC-110, IR72
私の原風景、子供の頃慣れ親しんで来た風景に山中に突然現われる門があります。子供の頃、野山で遊んでいると、獣道のような細い道の向こうに家門がある家があり、ミステリアスでもあり不気味でもありました。
その家門以外は鬱蒼とした林に覆われており、中がどうなっているのか伺う余地も無い。
こういう記憶は年とともに神秘化していきますが、実際は、裏山でクルミの大木に向かって、石や木の枝を投げて落とそうとしていた悪がきが、草庵に住むおじいさんに怒られていただけのことです。
ただ、現在では、車も入れない山奥に、草庵みたいな建物を建てて人が住んでいる状況など、めったに見られることはありません。
私が見ていた家も今は無く、子供は街中に家を建て、その場所は林にもどりつつあるようです。
ただ、子供の頃のイメージは残っており、そのイメージは年とともに美化されて来るようです。そして、そのイメージを具体的に残したいと思うようです。表題の写真は金閣寺の庭ですが、実際私が見ていた門は、こんな綺麗な門ではありませんでした。それでも、コレダと、思ってしまうのです。
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