院内油田
奥羽本線の秋田県と山形県の県境に院内という駅があります。この地名はまた院内銀山のあったところとしても有名です。
ところで、院内油田と言う、かつては日本最大級の油田も秋田にありました。山中に点在する油井にはワイヤーが張り巡らされ、巨大な集中動力から動力が伝達されていた、古典的かつ大仕掛けな油田でありました。
実は、私は、この院内油田も奥羽本線の院内駅の近くにあるものとばっかり思っており、院内駅を通過する度に「何時か行かねば」と思いを馳せ、山々を見回しておりました。
ところがひょんなことから、院内油田の院内とは、秋田県にかほ市にある地域の名であることを知りました。大好きな土田牧場のあるにかほ高原のふもとです。
ちょっと考えてみれば、当たり前の話で、銀を掘りながら油を掬っていたなんて話、聞いたことがありません。
私の場合、ウチに秘めた「鉄分」が冷静な理解を妨げているのでしょうね。
ところで、院内油田の跡地ですが、なかなか立派に整備されておりました。アプローチも狭いながら舗装されております。ポンピングパワーもきちんと保存されておりました。院内油田の命は、写真で確認できる平ギアーと平ベルトで、この巨大ギアで強力なトルクのピストン運動をつくり、ワイヤーで各方向へ伝達し100基以上の油井に伝え原油をくみ上げておりました。
最近、佐渡の海底に油田が見つかった、とかいうニュースが流れました。改めてGoogleマップを見てみると、同じような形状の地形は秋田沖にもありそうです。かつては浅瀬で小規模ながらも海底油田があったのだから、深度を下げれば秋田沖にも海底油田が見つかってもよさそうなものですが、どうでしょう。
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