夏の最盛期でも氷河急行とベルニナ急行を一日で乗るのは無理です。しかし、列車にこだわらなければ、一日で同じ路線に乗ることは可能です。ただ、全線に乗るのは長いので、今回はそんな無謀なことはやめて、全線の3/4を2日に分けて乗ります。
そのうち、最後のブリーグからツェルマットまでの間が本当の氷河急行に乗ることになります。
最初はサンモリッツからクール行きの列車に乗ります。この間の定期列車は冬の間、夏季には氷河急行として使われるパノラマ車両や食堂車が連結されていてお得感があります。写真はサンモリッツを目指す氷河急行。
サンモリッツを出ると、列車はアルブラトンネルを抜けます、このトンネルの峠が分水嶺になっているらしく、天気もここで変ります。ベルニナ方面が快晴、サンモリッツ付近で曇が多くなり、トンネルを抜けると雪でした。列車も高度を下げるために右に左にスパイラルしたループ線を降りて行きます。
フィリズール(Filsur)駅を発車してトンネルをくぐったらすぐ、氷河急行のポスターで有名なランドバッサー橋を渡るのですが、あれよあれよという間に過ぎてしまいます。この橋を走る列車の走行写真は主に逆方向から橋を渡ってトンネルに入る直前の機関車を後ろの客車から撮る感じが多く、写真をイメージしていると、えっ!今のところがそうなのかい?と後ろを向いて確認することになります。
列車が高度をさげると、写真では左手に見えるライヒェナウ(Reichenau)駅に着きます。ここで、ディセンティス(Disentis)行きに乗り換えます。左に見える列車はディセンティスからクールに向かう列車です。氷河急行の時刻表を見ると山から下りて最初に停車する時は停車扱いにせず、クール(Chur)から折り返して二度目にこの駅に停車した時が正式な停車扱いにしています。
この駅を出ると列車はライン川に沿って走ります。ところどころ視界がひらけ小さな町があらわれます。
牧場を登って降りると、ディセンティス(Disentis)。正式にはディセンティス/ミュステア駅(Disentis/Mustér)後のミュステアはロマンシュ語で「修道院」という意味だそうです、駅の後ろに見えるのがそうでしょうか。、ここが終点です。反対側のホームにはマッターホルン ゴッタルト鉄道のアンデルマット(Andermatt)行きが待っています。
Disentisを発車した列車はしばらくはなだらかな丘陵を登りますがやがてアプトの区間に入り、スキー場が近くに見えるようになります。オーバーアルプ峠に向かって登っているのです。
ここからは、この列車はスキー客の乗り降りが激しく成ります。スキー場間の移動かあるいはリフト代わりになっているのかも知れません。いきなり車を積んだ貨車が連結されたりします。このあたり、鉄道への考え方が自由で愉快になります。ちなみに、この貨車は後ろにレールを走るように改造したトラックが付いていて、列車が駅に到着するとすぐに左に見える最後部に連結されました。
天候はふぶきに変わり、先頭の機関車も見えづらくなってきました。このあたり夏はオーバーアルプ湖なのでしょう。
アンデルマットの手前の駅でスキー客は大量に降ります。駅を降りるとすぐスキーを履いて滑って行きます。
列車は急な勾配を九十九折に降りてアンデルマットに着きます。ここで各方面にまた、乗り換えです。地図でみると、この駅でスイス国鉄と交差してますが、300mほどの差で立体交差しております。スイス国鉄に乗るには、アンデルマットからはゲシェネン(Goschenen)まで一駅ですが、乗り換えが必要です。
一駅であっても大変な勾配があるので、列車はアプト式の鉄道をゆっくり降りてゆきます。急峻な谷に沿って走るので一駅とは思えない密度で車窓が楽しめます。写真はゲッシュネンの駅に入場するところ、ぎりぎりまでアプトのラックが敷かれており、写真を見ただけでも勾配がきついことが解ります。
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