2015年6月 8日 (月)

EF81303

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現在、日本に通称「銀釜」といわれる機関車が2種類あります。一つはカシオペアの牽引機のEF510、そしてもう一つが関門トンネル通過用に作られたステンレス製EF81300代シリーズのなかの生き残りであるEF81303。

銀は銀色のこと、釜は蒸気機関車からはじまる機関車の通称。つまり銀色の機関車が銀釜と呼ばれるわけです。

でも、歴史とか人気の面で本物の銀釜といえるのはEF81303でしょう。JR貨物に属するこの機関車が牽引する貨物列車に出会ったなら、とても得をした気分になります。反対に、北斗星を銀色のEF510が牽引していると残念な感じがしますから。

私はこのステンレスのEF81にこれまで何度も、九州だけでなく、東日本大震災のとき助っ人に来た日本海縦貫線でも見ているのですが、写真は一枚もありませんでした。

ステンレスのEF81もいよいよ最後の一両となり、どうしても写真に収めたくなり、週末、九州まで撮りに行きました。

同じ撮るなら、景色の良い日豊本線の貨物列車で撮りたいですから、ローテーションを読んで、土曜にあたりそうな日を予想しておりました。

やはり、イイです。まぶしいです。

ちょっと、クセになりそうですよ。

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2015年5月18日 (月)

北斗星から便宜乗車

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本日のニュースで北斗星のドアが開いたまま走っていた事が流れましたが、実は私、それに乗っておりました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150518/k10010083001000.html

こんな時、ドラマでは、急いでいる親父が「大切な用事があるのに、どうしてくれるんだ」とか言って車掌に詰め寄るシーンがあるのですが、実際、今の北斗星に乗っているような乗客は何時間遅れようが、それを楽しみこそすれ怒るような人はおりません。

私のいた開放B寝台でも、皆、和気藹々。

「昔の客車はみなドアを開けたまま走っていたんだよ」と老紳士。

「4号車の入換えをするなら、今日の折り返しも遅れますね」と若者。

「列車が傾いて止まっているから(落部駅はカーブしている)シャワーが流れなくて困ったワ」とご婦人。

「JRも責任の問題があるから乗客が全員いることを確認するまで走れないんだな」と紳士。

「お客さんはシャワーにいたり散歩したりして確認も大変だな」とおじさん。

「一人見つからないという放送が今入ったけど、検札の時に間違ってマークしたんじゃないの?もし、検札の時居て今居ないなら、列車から落ちたというより、伊達紋別で追い抜いた北斗に乗り換えたのじゃないのかな」と私。

「どうしてわざわざそんな事を?」とご婦人。

「函館に先回りして、この列車の入線を撮って、ED79の付け替えを撮るためですよ、あらかじめホームの端っこにいれば二種類の機関車の写真が楽に撮れますからね」と私。Dsc06442_w

結局、その後、その問題は解決したようで、ドアをロックして発車しました。

発車した時は二時間遅れでしたが、その後遅れが増え目が覚めた時はすっかり明るくなった盛岡駅。

やがて放送が入り、希望者は仙台から新幹線に振り替え乗車できるとの事。Dsc06476_w

ドラマのオヤジではないですが、職場には「月曜日の朝、寄るところがあるから、ちょっと遅れるね」、としか伝えてなく、私は内心ハラハラで、ありがたく便宜乗車をさせていただくことにしました。

人生初の便宜乗車です。北斗星で完走したかったのも事実ですが、便宜乗車の機会もめったに無いですからね。ラッキーでした。

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2014年7月27日 (日)

大井川鉄道のトーマスが可愛い

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Camera : A7r, Lens : EF70-200 F4L IS

蒸気機関車は装飾が無く、無骨な黒一色が良い、と今日まで思っておりました。

ところが、大井川鉄道にデビューしたトーマス号を見て、一気に考えを改めました。こいつ、可愛い!!

蒸気機関車はカラフルでも良い、顔を持っているのはなお結構。

この列車、英国でなくても日本の山村にもぴったり合います。茶畑なんか、この列車の背景として作られているのではないかとさえ思えますよ。

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Camera : A7r, Lens : EF24-105 F4 L

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2014年5月24日 (土)

日曜日のななつ星

私の鉄道趣味は、いわゆる「乗り鉄」に近いのですが、「ななつ星」みたいな列車は乗ることなんて永久に無理、高嶺の花というモンです。

乗ることは出来なくても撮るだけなら、この列車は、毎日どこかを走っているので撮り易い列車です。日曜日は早朝に熊本について、豊肥本線、久大本線を使って博多まで移動します。他の列車ならあり得ない、熊本から博多までのルートです。

立野駅には5時25分頃到着。長い列車なので、機関車から最後尾の客車までは入りきれません。Dsc01512_w

5時35分頃、二段目のスイッチバックを機関車が推進して登ってゆきます。Dsc01517_w

5時40分頃、機関車の牽引で本線を登ってゆきます。このあたり撮影する人々が多い、いわゆるお立ち台。Dsc01521_w

ななつ星は阿蘇駅で、長時間停車するのですが、6時15分頃、乗客が駅舎に渡れるよう機関車を切り離して、通路を空けます。(このカットはSX700hsで撮影)Img_1182_w

豊肥本線の名所のひとつ、岩戸鉄橋を渡るのは10時23分頃。Dsc01574_w

車だと、豊肥本線から久大本線までショートカットが可能。ただし、大分の市内は混むので、あまり時間的な余裕もありません。

小野屋駅で12時11分発大分行きの普通列車と交換します。雰囲気の良い駅だったので、駅で撮影。Dsc01595_w

日曜日のななつ星は由布院駅で長時間停車するので、自分も観光して、最後の撮影地の引治駅に向かいます。

ここは豊肥本線の有名お立ち台、引治駅から歩いても近い場所なので、撮影は楽、15時8分通過Dsc01630_w

やっぱり、機関車と客車って美しいなぁ。(カメラはα7r、レンズはシグマの50-500mm、岩戸鉄橋のカットは24-70mm)

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2014年5月20日 (火)

SL人吉号2014.5

アサギマダラもそんなに居なかったし、カメラの機材もそれなりに持って来ていたので、SL人吉号でも撮りにいきましょう。

国東半島の旅館から頑張って走ってきましたが、下りのSL人吉号は一勝地駅の手前で追いつくのがやっとでした。Dsc01455_w

一勝地駅での停車時間を利用して、西人吉駅の手前のトンネルの出口で待ちます。なまじ望遠レンズを持っていると、トンネルの向こうを狙うあざとい構図になってしまいます。ちなみにトンネルの上部が平らなのは向こう側に道路があるからと思われます。Dsc01466_w

トンネルを出たところで、まさかの黒煙、露出も2度アンダー補正していたので焦りました。Dsc01469_w

上りは適当に球磨川の向こう岸から撮って追いかけましたが、電線やら、潅木が多くて、写真は撮り辛い。Dsc01481_w Img_1145_w

そのうち、有名撮影地に到着しました。というか、ここ、下り列車のお立ち台ではないでしょうかね。Dsc01498_w

最後は坂本駅を発車したところ。ここは撮り易い場所でした。Dsc01506_w

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2014年5月 6日 (火)

快速「弘前さくら祭」号

Dsc01170_w Camera:α7r、Lens : Sigma 50-50mm

ゴールデンウィークを楽しみにしていた理由の一つが、いまや日本に残された唯一の583系で運転される、快速「弘前さくら祭」号。

通常は団体のみ583系は使用されるので、乗車券だけで乗車できる数少ないチャンスです。

表題の写真は、白沢と陣場の間。奥羽本線屈指の名所です。山の中に見えますが、国道から俯瞰できる場所であり、またここは風穴という名所でもあるので、駐車スペース、トイレ、水道、自動販売機などもあり、撮影しやすい場所でもあります。ファンの人も多いので退屈しません。

Dsc01082_w ここは二ツ井の手前。ここも表題の場所と同じで、下り線と上り線が離れています。手前が上り線。

Dsc00977_w_2 秋田駅では、入換えのため、待機線で待つ傍らを24系の臨時「あけぼの」が通過します。今では貴重な583系と24系の並びが見られました。

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2014年5月 3日 (土)

芦野公園駅

Img_0834_w Camera : Canon SX70hs

青森県には弘前公園があるので、その他の桜の名所はどうしてもかすんでしまうのですが、ここ、芦野公園駅は桜の名所の公園の一角にあり、異彩を放ちます。

小さな駅ですが、ちゃんと駅舎もあります。古いものと新しいもの。新しい駅舎ができても古い駅舎が残っているのは文化財的な価値があるから。現在は喫茶店として使用されております。

この駅は、それだけで素敵ですが、やはり鉄ヲタとしては、桜の名所であり、桜のシーズンに列車を入れて、一枚写真が欲しいところ。

SX700で思い切り詰めて撮ってみました。コンデジの超望遠でも、ちゃんと圧縮効果が現われます。列車の前照灯によってピンクのゴーストが出ているのですが、背景が桜だと目立ちませんね。

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2014年3月11日 (火)

あの日、あけぼのが遅れなかったなら

Dsc00706_w Camera : α7r, Lens : Vario Tessar 24-70mm

今回のこの行程を決意させたもう一つの動機が、団体臨時急行列車の「ミッドナイト弘前」号。「あけぼの」号より45分先行するので、有名撮影地の白沢ー陣場で撮影して、大釈迦あたりで回送も撮れるかも、と思いついた事もあります。

しかし、よくよくダイヤを読んでみれば、この回送列車は浪岡駅であけぼの号に追い抜かれることになることが解りました。

ブルートレイン同士の追い抜きに、一瞬見えますからね。おそらく浪岡で回送列車が3番線に入り、4094レが一番線に入る、そしてあけぼのは2番線を通過する。なんて豪華な組み合わせ。

ところが、この日のあけぼのは一時間半の遅れ。そもそも、吹雪で陣場での撮影は諦めておりました。浪岡で空しくミッドナイト弘前の回送を撮影します。それでもヘッドマークの雪は解けてくれてよかった。

そして、場所を変え、大釈迦へ。ここでも回送列車は長時間停車するし、ここで交換する4096レは本日EF81が代走するようです。以下の写真のレンズはSigmaの50-500mmDsc00726_w

回送列車が大釈迦を発車するのを見送ると、あけぼのの入線まで30分くらいなので、ここで待ちます。おそらく、大釈迦で青森からくる普通列車と交換することになるでしょうから。Dsc00733_w

来ました。残念ながらヘッドマークは雪が付着しておりました。良い事もありましたが、総じて残念。全部雪のせいだ!Dsc00746_w

おまけ。これは伊東にむけて、弘前を前日に出発したもう一つの団体臨時列車、大鰐温泉駅で。。Dsc00682_w

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2014年3月10日 (月)

SLギャラクシー号

Dsc00625_w_2 Camera : α7r, Lens : Vario Tessar 24-70mm

フジテレビの企画で釜石から上野まで臨時列車を走らせ、その両端をSLが牽引するという情報がアナウンスされました。

今春からSL銀河号が復活するものの、冬に走るかどうかは未定なので、是非冬の景色を見てみたい、と思い、あけぼのちょい乗り計画を、八郎潟で打ち切り、E3こまちに乗れば、盛岡で快速に接続し、遠野で停車中のSLギャラクシー号とすれ違うハズです。

実際は大曲で下車し、レンタカーを借りました。この方が早く着くし、自由が利くからです。

表題の写真は宮守の鉄橋を渡るSLギャラクシー号。この鉄橋は釜石側から見ると下り勾配になっており、宮守駅に停車する列車は、普通、絶気運転するのですが、さすがに、テレビ局が主催する列車、ヤラセ?と思われるくらい煙を出しております。

煙に関しては、宮守駅の発車でも煙はこの程度。いい石炭を使っているんですね。Dsc00635_w_2

そして、個人的に最も期待した、花巻駅でのED75。この機関車は秋田出身の700番台。相変わらず美しい。できれば、この元50系の気動車を赤色に塗り替えて、レッドトレインを再現してほしい。Dsc00667_w_2

ちなみに、後ろにちょこっと写っているのが釜石線の定期列車。テレビ客の仕立列車にいつもの場所をとられて、ちょっと窮屈そうです。

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2014年3月 9日 (日)

あけぼの、ちょい乗り計画

Dsc00523_w Camera : α7r、 Lens : Vario Tessar 24-70mm

この14日で定期運行が無くなる、寝台特急「あけぼの」号ですが、この前、最後の乗車をしたつもりでしたが、どうしてももう一度乗りたい。でも切符は完売、で、どうするか、ナンだ秋田から立席特急券で乗れば良い。どうしてこんな簡単なコトいままで思いつかなかったのだろう、ホント年ですね。

という訳で、最初は上野駅であけぼの号を見送り。もうすでに、上野駅は大変な事になっております。

そのまま、新宿へ向かい、夜行バスのフローラ号に乗車します。Dsc00532_w

秋田駅にはあけぼの号より30分近く早く到着します。これでは、夜行バスに負ける訳ですね。Dsc00533_w_2

秋田駅であけぼの号を迎えるのは実は、これが始めて。この列車、私にとって秋田まで「乗る」列車だったのです。Dsc00539_w

雪が積もったレールの上を走る客車列車の走行音って最高です。このまま眠りにつきたいくらいです。Dsc00551_w

本当は、青森まで乗りたいのですが、最後のE3こまちに乗るため、八郎潟で下車。秋田に戻って、こまち28号に乗り込みます。Dsc00558_w

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