グラナダとダブルデライトの切花
いつも行く花屋さんで、グラナダとダブルデライトの切花を見つけ、大喜びで買って帰りました。写真で見ると、農黄色に赤が混じる花がグラナダで白に赤の縁取りがダブルデライトです。
両方のバラとも、私は一度育てたことがありましたが、数年で枯れてしまい、それ以降更新しておりません。
特にグラナダは苗が希少で高価だったので、気合を入れて育てましたが、ウチの環境はあまり気に入らなかったみたいで、シュートという新枝が伸びなく、株が衰退していく様は可哀想でした。ダブルデライトの方は、「公園で見るバラ」と思うようになっていたので、放置した結果でしたが....。
しかし、これらのバラが切花で手に入れば、事情は全く別。狂喜して入手に励みます。これらのバラが赤い縞なり縁取りを持っているのは太陽光線の影響で花びらが赤く変わるからで、切花の生産農家は、出荷の前に赤の入り方を計算した光線の加減も気にしていることでしょう。赤の入り方で美しさが全然違いますからね。
特にグラナダは、露地の花だと、赤の入り方が急で花の開きも早く、ほとんどピンクの花弁のルーズな花に見えます。ですからこの切花の花色、形は別種の花のようでさえあります。
ところで、私が、これらのバラにこだわるのは両方ともARSジェームス・アレキサンダー・ローズ芳香賞の受賞花だからです。この賞は特に香りが優れたバラに贈られる賞で、受賞するバラも数年で1種現われるかどうかという希少なものです。この二つのバラは香りに関して、歴史的な名花なのです。
肝心の香りは、グラナダは母親のティファニーの持つダマスク系の香りにもう少しフルーツ系の香りを加えたような香り、ダブルデライトはフルーツ ティ系の香りです。切花は露地のバラより、一輪あたりの香りの強さは落ちますが、数を集約することが出来るので、バラの香りを楽しむのに適していると思います。
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