2009年11月 3日 (火)

OFUNA SIX 再び

Img_7271_w AK様より、貴重なOFUNA-R Sixの情報を頂いたので、新たにOFUNA SIXの画像を掲載します。OFUNA-R Sixと大船光学の話はこちらの、コメントも参照してください。

まず、表題の上面。このシリアルはおそらく輸出用かも、単独距離計がついておりますが、標記はインチです。ファインダーは一個。ここを覗いて構図を決め、右側のダイヤルを回して、二重画像をあわせ、距離を求めます。

Img_7276_w 右側の上部に表示される数字を、ヘリコイドを回してマークにあわせます。これで、距離が合います。

Img_7272_w シャッターはコパル製。OFUNA SIXの後期モデルであることが解ります。

Img_7274_w 645は片側にあり、フィルム室から遮光板を回してあてがいます。645で6x6から切れる分はファインダーに赤いセルロイドで区切られておりますが、それが左右対称で無いのは、こんな理由です。

実は、AK様よりOFUNAーR Sixの画像を頂いたのですが、レンジファインダー機なので、右側の距離計がなく、シャッターボタンとフィルム表示になっておりました。

また、レンジファインダーにしても645は必須だったようで、赤窓は維持しておりました。

資料の少ないカメラの情報がこんな形で世に出るのは、なんとも嬉しいことです。タイトルにこだわらずにBlogの更新を続けていけば、検索システムでヒットするし、そうすれば、訪ねてもらうことが出来るし、このような形で新たな情報も得る事が出来るのです。

AKさまより許可をいただきましたので、OFUNAR-R SIXの画像も載せます。

Img_8938_w ロゴが印象的ですが、シャッターもすっきり。ヘリコイドも格好良いですね。

Img_8958_w 右側に、レンジファインダーの連結棒が見えます。蛇腹カメラは、この処理が難しく、レンジファインダーは一般的ではありませんでした。大船光学が単独距離計にしたのは、ある意味で懸命だったかも。なぜなら、私が手に入れたカメラも距離計は正確に作動していたからです。赤窓式のフィルム送り、単独距離計、ヘリコイドによるピント調節。これはある意味で、堅実で良心的な設計だったと思います。

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2009年10月18日 (日)

第一現像にコピナールを使うと..

2009090151_w_2 Camera : Contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.8, Film : CDU II, copinal, Home made Ecn-2

リバーサル用の反転液をいただいたおかげで欲が出て、E-6の自家現像をしてみたくなりました。ところが発色現像はなんとか調合できるものの、第一現像に必要なロダンカリがありません。

この薬、昔はヨドバシなんかでも売られていたような気がするのですが、もう量販店では手に入りません。このお薬、正式な名前はチオ酸化カリウムというので、何か良くないことにも使えるのかも。とにかく、無い物は無いのですが、この薬の薬効はハイライトの抜けを良くすることです。であれば硬調の白黒現像液で思い切り押してみればなんとかなるのでは無いかと考え、コピナールを買ってきました。

コピナールという現像液は、ミニコピー等のマイクロフィルム用の現像液で、ハイコントラストが特徴です。

まず、CDU IIをEI=25で撮って、コピナールを使って第一現像、反転し、ECN-2に水酸化ナトリウムを加えてアルカリを強くした現像液で、クロス現像して見ました。発色現像か、漂白過程で現像ムラを起こしてしまいましたが、あと一歩のリバーサルができました。

2009090162_w Camera : GF670, lens : EBC Fujinon 80mm f3.5, Film : RVP100, Copinal, Home made E6

続けて、自家調合したE-6モドキの発色現像液で、普通のリバーサルフィルムを現像してみたところ、発色現像液のアルカリ不足に加えて、もとの画像が飛んでしまっております。

もともとCDU IIは複写用のフィルムで超軟調のフィルムなので、コピナールの第一現像でも丁度良いくらいだったものが、通常のリバーサルフィルムだと硬調になりすぎるようです。

結果的に大失敗でしたが、特殊な効果を求めるヒトには、面白い第一現像液かも知れません。

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2009年10月14日 (水)

9.5インチのフィルム

R0012781_w 先日、9.5インチのフィルムはもう作られていないだろうと書きましたが、訂正します。

まだ現役でAgfaがネガカラーフィルムを作っております。そして、これを使うカメラはZeiss RMK-A 15/23。レンズはZeiss Pleogon153mmF4。9.5インチのロールフィルムを使って歪みの無い9x9インチ四方の画像を写します。この画像はスキャンされ、デジタル化して地図の作成に使われているようです。

こういう世界になると、フィルムは最適な媒体かも知れません。9x9インチの画像素子は作れても、そのサイズの画像を電子処理をしながら連射しつづけるデジカメなんて無いでしょう。もしあったとしても、セスナに積んで空撮など出来っこ無いです。

ところで、前述のコダックの9.5インチフィルムはごく薄のESTARベースが使われております。これはモーターでロールフィルムを巻き取り、現像の時も薬品の中をモータードライブでくぐらせることを前提にしております。
したがって、フィルムは切断しにくく、カールもあります。表題の写真にも暗闇で無理に力をかけたので、変な方向に切れ目が出来、鋏で切り取った痕が見えます。真っ暗闇の狭い押し入れでこんなフィルムを操作するのは本当に苦しい作業です。

このフィルムを、同じように苦しい作業の末、9.5x8インチに切って8x10のホルダーに詰めて使おうとしたものの、ホルダーの引きブタを開けた瞬間にカメラ側にフィルムが落ちてしまった例もあるそうです。

その失敗を報告した人は結局9.5インチ四方のロールフイルムホルダーを作って、8x10カメラにあてがい撮影をしていたようですが、結局現像で行き詰ったようです。5インチくらいの幅ならステンレスの飯盒みたいなタンクで反復巻き取り方式で現像するタンクもあったのですが、さすがに9.5インチではやりにくいと思われます。考えられるのは、直系10CM長さ1m弱のドーナッツ状の塩ビ管、...これに数リットルの現像液を入れて....正気の沙汰とは思えない作業です。

私が手に入れたフィルムは、1991年に製造された18年ものビンテージフィルムですから、感光するかどうかさえ不明。ただ、低感度の空撮用のパナトミックーXでしたので、ある程度期待は持てます。とりあえず横に切って、ブローニーの裏紙に貼り付けて、パール3でテスト撮影して見ました。

ヘタッたミクロファインを使って22C、9分で現像してみたら、全く劣化していません。感度も充分、ISO50でもOKです。ベースも無色透明でカブリもありません。可能性だけなら、反転現像して9.5インチ幅の白黒スライドさえ出来そうです。

がぜんやる気が出てきました。

欲張らないで2枚撮りにすれば、8x10でロールフィルムとしても、短い塩ビタンクで現像できそう....。4x5は無理でも12x9なら、8枚撮りのロールフィルムが縦に1カット入れれれば出来そう......。4枚でも良いか....。

でも、とりあえず、フィルムを小分けにできる容器をさがすことが先決ですね。大きすぎて扱い辛いし、誤って感光させたら、全てがパアですから。

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2009年10月12日 (月)

長尺フィルムのサイズについて

R0012779_w フィルムをよく使う人は、そのコスト削減の為に100フィートの長尺フィルムを買ってきて、フィルムローダーでパトローネに詰めて使う方が多いと思います。

しかし、この長尺フィルムもだんだん製造が取りやめられてきて、寂しくなってくる一方です。そこで、完全に長尺フィルムが無くなる前に、その種類を調べておきましょう。

写真に写っているのは手前から35mmの100フィート缶、46mmの100フィート缶、70mmの100フィート缶、9.5インチの200フィート缶です。この他にこのような缶が存在するのは16mm、5インチの長尺フィルムであり、おそらく8mmのフィルム缶も存在すると思います。

また、マイクロフィルムには10.5cm幅のロールフィルムがありますが、これは缶詰ではなく、遮光袋に入った形で出回ります。

このうち、16mm、35mm、70mmは映画用のフィルムがこれからも存在するでしょうから、一般には出会う機会が無くても長尺フィルムはつくり続けられると思います。

46mmはベスト判のフィルム用だったのかも知れませんが、今は製造されていないか、注文生産と思います。

5インチのフィルムはまだ空撮用にベルギーのアグファフォトが生産しているので、見る機会があるかも知れません。リンホフ等の空撮カメラで使用します。

9.5インチのフィルムは、おそらく、スプールに巻いて空撮カメラで使用していたものと思われます。しかし、どんなカメラなのか想像すら出来ませんし、現在は生産されていないと思われます。このサイズのフィルムは、4x5の切り出し用に確保していた人も多く、たまに古いフィルムが出てきます。

10.5cmというのは変ったサイズですが、実はこれ、マイクロフィッシュのサイズなのです。このフィルムも現役なので、見かけることがあるかも知れません。また、海外で通販している古いカメラの特殊サイズ用のフィルムは、このフィルムから切り出して作られているようです。というのは、アグファフォトの5インチフィルムはカラーネガなので、このフィルムが現役の一番大きなサイズの長尺フィルムになるからです。

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2009年10月11日 (日)

500mmでしか物を見ない

2009090136_w Camera : Pentax645, Lens : Hartblei 500mm F8, Film : Centuria pro400, Home made C41

私が大いに尊敬するエコノミストのリチャード・クー氏が以前、カメラ雑誌でC Z Jenaのレンズを紹介する記事を書いておりましたが、その中で、500mmのレンズを一本だけ持って、500mmだけで全ての物を見てみたい、といったような事を言ってました。

この記事が印象に残り、500mmだけで物をみたらどんなものか試してみたいとおもっておりました。

C Z Jenaの500mmではでかく重すぎて無理なので、Hartblei 500mm f8のミラーレンズでやってみました。このレンズは昔はルビナー、最近はアルサットとして売られているミラーレンズと同じですが、Pentacon Sixマウントであることが、違いでしょうか。

Pentacon Sixでこのレンズを使うと目が回るので、Pentax645にアダプターを介して使います。実質F11くらいのこのレンズはPentax645でもピントあわせが辛いですが、Pentacon Sixに比べれば、天国です。

2009090135_w でも早速、公園でカワセミがホバリングしている姿を見つけてこのカメラだけを持っていることを後悔しました。EOS 5Dが欲しい。せっかくカワセミを見つけたのに、これでは行動している姿を撮るのは無理、止まっていても、シャッター速度が1/60じゃブレまくりです。

2009090131_w 鳥がダメなら鉄でどうでしょう。黒澤明監督の蜘蛛巣城ばりの圧縮効果で、廃止された鉄橋を渡っているような、EH200です。でも、こんな写真意味無いですね。実際。

2009090134_w 逆光だと、妙なフレアーがはいってコントラストも落ちるので、ピントあわせも困難です。

結論。500mmレンズ一本で世の中をみるのは困難です。

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2009年10月 6日 (火)

CDU IIのCross-processing

2009090111_w Camera : Yashica FR, Lens : Planar 50mm f1.4, Film : CDU II, Home made ECN-2 cross processing

CDU IIというフィルムはスライドの複写を作るためのフィルムで、低感度、タングステンの感光属性を持つフィルムです。富士フィルムの凄いところはこのような特殊フィルムも普通に35mmフィルムとして市販しているところです。

また、ビッグカメラやヨドバシカメラの凄いところは、このような特殊なフィルムも普通に店頭で取扱っているところです。しかし、一般には使い道が無いですから、店頭で期限切迫フィルムのバーゲン品に変わることも珍しくありません。

フィルムが安く手に入るなら、一度は使ってみたいのが人情ってもので、さっそく使って見ました。このフィルムは普通にE-6で現像出来ますが、現像所に持ち込むのも何となくためらわれたので、自家現像してみることにしました。

どうせ、カラーバランスは最初から狂っている訳なので、結果を気にせず、気楽に反転現像をしてみることにしました。リバーサル現像と言っても、私はE-6の薬品を持っていないので、第一現像をミクロファイン、発色現像を自家製ECN-2で行い、反転は直射日光に当てます。コダックもあまりお勧めしないクロス現像をさらに簡略にした現像法です。

通常、光漏れにもびくびくしながらボロカメラを使っているので、現像タンクからフィルムを取り出し、太陽にさらすのはなんともいえないカタルシス効果があります。
ところが、その直後にとんでもないことに気がつきました。ぬれたフィルムはパターソンリールじゃ巻き戻し出来ない。私、35mmはパターソンのリールしか持って無いのです。

もともと何度か失敗することを見越して、数枚分でフィルムを切ってあるので、現像ムラを覚悟で巻かずにタンクにいれて発色現像、漂白、定着をしました。

定着からあがると、黒とブルーの世界が妙に新鮮です。このブルーは、タングステンフィルムのブルーか、ECN-2のPH不足によるブルーか、その両方か解りません。しかし、今回は、反転して色がついただけで満足です。

フィルムを太陽にさらすのは、ちょっとクセになりそうな感覚だし、もうちょっと反転現像で遊んでみることにします。

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2009年9月21日 (月)

CD-3の謎

2009090061_w Camera : Contax G1, lens: Biogon 28mm F2.8, Film : Reala 500D, Home made ECN-2

私は映画用のカラーフィルムの現像用にECN-2を処方しますが、無水亜流酸ナトリウム、一水塩炭酸ソーダ、重曹、ブロムカリを混ぜた液に、CD-3を溶かしただけの簡単なものです。これにCD-4を溶かすと自家製C41になります。

ところが、私は最初に処方したECN-2こそまともに働いたものの、二度目は失敗に終わってしまいました。CD-3が上手くなじんでいないことが原因かも知れません。

その折、SCRさまより中国製?のCD-3を頂き、これが良く溶けそうな粉末だったので、それを使って再挑戦しました。

ところが、やはり、CD-3は上手く溶けてくれません。気を取り直してテスト撮影をしたフィルムを現像してみたところ、は真っ黒になり、そのくせ像はうっすらとしか出てきません。テスト撮影とは言え、写ってほしいコマも沢山あったのに....。

これで、ダメならECN-2はきっぱりあきらめるつもりで、今度は、CD-3を予め少量の水に溶いてから、他の薬品が入った液体に混ぜます。CD-3は真水に良く溶けて、しかも相手が真水の場合は赤くなりません。この液をを主薬抜きの保存液に混ぜると、シューという音がして、完全に溶解が出来てます。

現像するフィルムを作る為、急いで近くで明るそうな物を写して現像してみると、ちゃんと像が出てきます。

R0012746_w この2つのネガは、主薬以外の薬品の量も同じ、CD-3の量も同じ、温度も時間も同じです。違いはCD-3の溶かしかただけです。それにもかかわらず、これだけ違うのは何故でしょう。謎です。しかし、CD-3を水に溶かしてから加えれば良いことは学習できたとおもいます。

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2009年9月20日 (日)

Voigtlander Perkeo II

R0012742_w 富士フィルムのGF670を手に入れてから、ほとんどこのカメラばかり使うようになって、もうカメラ遍歴は終わりと思っておりましたが、Voigtlander のPerkeo IIを見て一目ぼれをしてしまい、カメラも非常に安かったので衝動買いしてしまいました。

カメラはどこも悪く無いのですが、この手のカメラは使う人も、もう少ないのでしょうね。手にしたカメラはフィート表示の目測なので、感覚的にちょっと使いにくい感じもします。

ただ、このカメラの、当時のフォクトレンダーの金属メッキは素晴らしく、いまだに美しい質感を保っております。そして、曲線を描いた前カバーは、中央の湾曲部分が綺麗に塗装が磨り減り、全く変らない周辺との対比が、長年、大切に使われてきた歴史を物語っているようで、好感が増します。

R0012737_w このカメラは6x7も撮れるGF670と単純に比較することは出来ませんが、その大きさは顕著に違います。

R0012741_w フィルムは巻き取り側を、巻き上げレバーを引き上げて、反対側の軸受けをずらして、挿入、送り出し側は単純にはめ込みます。

カメラのレバーを右側に倒すと、巻き上げレバーが自由に動くので、赤窓で1が出るようにあわせ、レバーを左側に戻すと。以降は自動巻き止めをし、二重撮影防止機能もついております。

撮影が終われば、レバーをまた右側に倒してフィルムを巻き取ります。

目測さえ慣れれば、非常に使いやすいカメラで、本当にポケットに入ってしまいます。最近のマイブームです。

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2009年9月17日 (木)

220フィルムのベルト現像

R0012730_w 70mmフィルムを楽に現像出来るようにベルト式ではどうよ、と思ってベルト式現像タンクを買いました。70mmフィルム用にリールとベルトを細工するまえに、220のブローニーではどんな感じなのかテストしてみることにしました。

ベルト式でブローニーフィルムを現像すると、ベルトの突起のプチプチの形に現像ムラができるので、敬遠しておりましたが、白黒で唯一220のフィルムがあるTXPなどでは、フィルムが薄く、またカールもかなり強いのでパターソンだと苦労します。もしベルト式で現像ムラが抑えることが出来れば、とても楽に現像できます。

ベルト式ではどうしても現像ムラが出来やすいので、もともと攪拌があまり必要でない超希釈現像か、低温現像が向いているかもしれません。

今回はPC-TEAを100倍に希釈した現像液で試してみましたが、結果として現像ムラは起こります。ベルト式現像タンクの構造上、フイルムの乳面の一部にベルトの突起があたるので、そこの現像ムラはどうしても防ぐことはできません。35mmのフィルムはパーフォレーションがあり、そこに突起があたるので、目立ちませんが、ブローニーだと、ちょっとずれただけで、露光面にかぶってしまいます。上の作例では目立ちませんが、2コマはなれた下のカットではかなり目立ちますね。やはりブローニーでは止めた方が良さそうです。

camera : Pentax645, Lens : SMC Pentax A35mm f3.5, Film : TXP, PC-TEA

2009090031_w 2009090032_w

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2009年9月 9日 (水)

Polypan F

2009090021_w Camera : Contax G1, lens : Planar 45mm f2, Film : Polypan F, PC-TEA

Polypan Fというフィルムが海外のネットオークションで頻繁に出て来ます。IlfordのPan Fの乳剤を薄いポリエステルベースに塗った廉価版フィルムと言われておりますが、本当のところ定かではありません。

乳剤がPan Fと言われる理由はISOが50であること、現像液の指定がID-11であることからなのでしょうが、それだけで判断するのは早計のような気もします。

そもそも、このフィルムは変なフィルムで、製造者と思えるメーカーはPolystar社、パッケージはドイツ語に英語が併記、製造国はMade in EC、そしてフィルムの種類は90m巻きの長尺、ということだけがはっきりしております。そしてたいていの場合、格安の値段がついております。

邪推の域を出ませんが、乳剤は現像液の指定から、やはりイルフォード製であるとするのが自然でしょう。そして90mという長さは約300ft、シネマ用であることが推察されます。さらに、この薄いブルー透明ベースから、反転現像して、そのまま映写機にかけることも出来ると思われます。このフィルムは本来そんな用途に使われたのかもしれません。しかし、ネットで検索しても、面白いくらい、素性がわからないフィルムなのです。

2009090024_w 一般撮影で使ってみると、また面白い特性が出て来ます。まず、このフィルムにはハレーション防止層がありません。Lucky100のようにハイライトが滲みます。そのくせ、ISO50のフィルムらしくコントラストは高めです。

ネットでは、このフィルムの実効感度はISO25くらいとでていたので、現像は押して見たのですが、ちゃんとISO50はあると思います。おそらくISO100でも問題ないでしょう。

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2009年9月 5日 (土)

富士 サヴェイランスフィルム

2009090011_w Camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : Fuji surveillance film EI=200, PC-TEA

先日SCRさまより、富士のサヴェイランス フィルムを頂きました。私は、コダックのサヴェイランスフィルムを好んで使っているので、その違いを見てみるのを楽しみにしておりました。

しかし、SCRさまが、どんな保存をされてきたフィルムなのか...と言っていたように感度の低下とコントラストも少し落ちているように感じられました。

私は、このフィルムをCD-3に置き換えたD76で、普通のフィルムのように仕上げてしまうような現像テクニックも無いし、またコダックのホークアイとの違いも見たかったので、日頃ホークアイの現像に使っているのと同じPC-TEAで現像して見た結果です。

もともとPC-TEAはベースフォッグが出やすい現像液で、古いフィルムの現像には不向きなので、それを差し引いて、考えて見ます。

2009090012_w コダックのサヴェイランスフィルムは赤への感光性を高めたフィルムですが、富士ではあまり変りはないように感じます。また、粒子もコダックより少し粗めに思えます。

ひょっとして、富士はプレストという優れた高感度フィルムの乳剤を持っていたので、それをポリエステルベースの薄いベースに塗って、サヴェイランスフィルムにしたのかも知れませんね。

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2009年9月 1日 (火)

Lucky 100 ブローニー120

2009080204_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Lucky 100, HC-110

先日、Lucky100の35mmを紹介しましたが、本日はLucky100の120。フィルムは同じですが、120は裏紙があるぶんハレーションが少ないのではないかと心配しております。

思ったとおり、120は35mmに比べてハレーションが少ないようです。高性能レンズと蛇腹を持ったカメラを使用していることを割り引いても、裏紙の有無はある程度はレーションに影響しているかもしれません。

2009080203_w それでも、このフィルムはある程度期待に応えて120でもハレーションが出ます。出かたはバッキングの無いアエログラフィック2402と同じぐらいですが、あれは、正真正銘、古いフィルムであるので、現代のフィルムで古いフィルムの味わいが楽しめるとしたら、Lucky100しか無いでしょうね。

それにしても、このフィルムを使う時はテープか輪ゴムが必須です。まき止めのテープが外れているし、これを舐めて糊付けしても接着力が弱くてほどけてきます。フィルム交換を急いでいるとパニックになるので、輪ゴムみたいなものが必要になるのです。

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2009年8月26日 (水)

Lucky 100

2009080173_w Camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : Lucky 100, Micro Fine

Lucky 100は中国産の白黒フィルムなのですが、SCRさまから頂いたまま、手が付かずにおりました。

35mmのフィルムは空撮用やらシネマ用やら変ったフィルムの入手が続き、パトローネに入った普通の?フィルムを使う余裕が無かったからなのですが、最近このフィルムの特性を利用した、諸先輩の素晴らしい作品を見るにつけ、マネしたくなったので、使ってみました。

このフィルムの特性というのは、なにか光源が背景にあると派手に滲むことで、フィルムとしては、「劣っている」状況なのですが、妙に懐かしくもあり、綺麗にも思えるものです。

とりあえず、近所の保存農家で撮ってみた写真の一つがこれ。滲んでますねぇ。

ちょっとクセになりそうです。

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2009年8月22日 (土)

TOYO Super Graphic

Img_7076_w 写真のカメラは、Graflexのスーパースピードグラフィックと酒井特殊カメラ製造のトヨ・スーパーグラフィックです。非常に似たカメラですが、そのハズで、トヨ・スーパーグラフィックはグラフレックスがスーパースピードグラフィックの製造を中止した後、酒井特殊カメラ製造が引き継いで製造権とパーツを買って日本で組み立てたものだからです。

その主な違いは、トヨ・スーパーグラフィックがトップカバーの中央にアクセサリーシューを持っていて、90mmから360mmまでズームするファインダーをつけることが出来たことです。写真のカメラでは改造されておりますが、スーパースピードグラフィックは左上に特殊なアクセサリーシューを取り付け、固定のファインダーをつけることができました。あと、スーパーグラフィックがレールとか、外装が黒なのにたいして、スーパースピードグラフィックはグレィです。

いずれのカメラも、レンジファインダー付きのプレスカメラでありながら、あらゆるあおりが出来、バックのレボルビングもできる優れたカメラです。私の価値観では、これらのカメラはリンホフより上の史上最高のテクニカルカメラであります。

あと標準レンズは、スーパースピードグラフクにはRodenstock製のOptar135mmで、1/1000まで出せるレンズシャッターと組み合わされております。一方トヨ・スーパーグラフィックではP-Toyonon 127mmを標準レンズにしております。

このP-Toyonon のPですが、PressのPだとする説とPolaroidのPだという説があります。当時国産で127mmF4.7というレンズがあったのは富岡光学のTominon又はYashinonとマミヤのSekorでしたが、このレンズ、ちょっと見には富岡のレンズに見えますが、確証はありません。酒井特殊カメラ製造は各種の焦点距離のカムを作っておりますが、Toyononと言う名前のレンズはこれだけで、他の焦点距離ではニッコールやフジノン、そして望遠ではシュナイダーを指定しておりました。と言う事は127mmF4.7以外、大判レンズが無かったメーカーのレンズである可能性が高いですね。

200908013_w Camera : TOYO Super Graphic, Lens : P-Toyonon 127mm F4.7, Film : Across Micro Fine

作例はF5.6と絞っておりませんが、そのせいか、レンズの性質か光が柔らかいですね。三脚が使えないのでテーブルにおいて1/1ですから、微妙にぶれているかも知れません。

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2009年8月18日 (火)

FT-2 パノラマカメラ

R0012690_w 先日610師匠のところに遊びに行った際、FT-2という珍しいパノラマカメラを拝領しました。このカメラは、旧ソビエト連邦のパノラマカメラで、近年のHorizonのベースになったカメラです。

FT-2というぐらいなので、当然FT-1もありますが、それはピストルで有名なトカレフがデザインしたプロトタイプで、ごく少量のだけ製造されたようです。またFT-1の次のモデルはFT-2ではなくFT-3となり、これはシャッター速度と絞りが可変になるもののパノラマの幅が96mmと小さくなったようです。

その後、このFT-2が出来、このモデルが完成し量産されたようです。レンズはインダスター50mmF3.5、フレームは24x110mm、シャッター速度は1/100,1/200,1/400。

実際のところは、レンズはスリットで蹴られるので表記はF=5となり、シャッターもガバナーを全て入れた1/50がありそうです。

師匠のFT-2はさらに被写界深度をあげるために絞りが追加されF=8、内面反射対策までほどこされております。

Ft21 ところで、このカメラのキモは専用のフィルムカートリッジを使用すること。それも送り出し、巻き上げと2個必要です。というのはこのカメラはフィルムを巻き戻すように設計されておらず、一方のカートリッジから他方のカートリッジに移すようになっております。

このカートリッジが無い為このカメラは生産台数の割に、全く見る機会がないカメラになっているのですが、師匠はこのカートリッジを送り側で自作し、巻取り側では直巻きにして暗室作業で現像タンクに移すようにして使っておりました。

2009080122_w 2009080121_w Camera : FT-2, lens : industar 50mm f3.5, Film : plus-x 5321, HC-110

この自作のカートリッジもつけてもらったので、後は試写するだけでしたが、思ったより苦労しました。とにかく勝手がちがって、コマダブりをしたり、ネガが薄かったりだったのです。思うにこのカメラのシャッター速度は表記よりちょっと早いのかもしれません。上のカットでは右側にシャッターむらがあるようにも見えます。また、下の写真は11枚目。お台場の夕陽が綺麗だったので逆光のテストがてらに撮ったカットです。しかし、これを撮ったおかげで、このカメラで撮りたかったメインの被写体であった1/1ガンダムがフィルム切れで撮れませんでした。涙;)計算では12枚撮れるハズですが、コマ間が開いたことで、最後のコマが110mm取れなかったのです。

それにつけても、驚きなのはこのパノラマの広さ。改良版のHorizonでは普通のパトローネが使える代わりに24x58mmと狭くなったことを考えると、このカメラは工夫しながらも使ってゆく価値は大きいと思います。師匠、ありがとうございます。

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2009年7月29日 (水)

Kodak Imagelink HQ

R0012550_w Kodak Imagelink HQはコダックのマイクロフィルムです。日本では富士がミニコピーという名前で普通のカメラで使えるパトローネ入りのフィルムを市販しておりますが、これは日本限定で、35mmサイズのマイクロフィルムに普通はパーフォレーションはありません。そんな理由もあり、マイクロフィルムを普通のカメラで使うことはありませんが、Zeissのレンズテストでは解像度のテスト用に使われており、何とか使ってみたいフィルムの一つです。

マイクロフィルムは通常16mm、35mmの長巻きフィルムがありますが35mmは長期保存用で、ネットオークションで待っていてもなかなか出てきません。しかし、出てくれば大した競争もなく手に入ります。一般に、使い道はありませんから。

入手したフィルムも、パーフォレーションはありませんので、このフィルムで撮影しようとすると、昔のゼンマイ巻きのリコーのハーフカメラ等を使うか、120の裏紙に貼り付けて、ブローニーカメラで使うしかないのです。超微粒子、高解像度のフィルムなので、ゼンマイ巻きハーフカメラで使うのが似つかわしいと思いますが、今回はあえて、ブローニーカメラを使ってテストしてみました。というのも、マイクロフィルム撮影の世界ではフルサイズは、32mmx45mmであることから、120の裏紙にフィルムを貼り付けて645のカメラで撮ると、「フルサイズ」になるからです。このフィルムの本筋に近くなります。

120の裏紙に35mmのフィルムを貼る方法は、先日書いた116の裏紙に70mmフィルムを貼る方法を参考にしてもらえば良いのですが、35mmフィルムを一旦、パトローネに詰めて、先端を裏紙にあわせると楽です。最初の貼り付けで平行が狂うと後が大変なので、薄明かりのところで、先端の貼り付け作業をしたいのです。

120の裏紙に貼り付けてしまえば、後は通常の120フィルムと同じに扱えます。645のカメラでもこの目的で使い易いのは、645を縦が長い、縦位置で通常撮影をするようなカメラ、昔の蛇腹カメラが適当です。ファインダーの上下を均等に全体が半分になるようにテープを張ればOKです。そこまでしなくとも横はそのまま、縦は半分、と思えば十分です。

2009070194_w Camera : Pearl III, Lens : Hexar 75mm F3.5, film : Imagelink HQ, HC-110

このフィルムの本当の感度は解りませんが、階調を残すとすればISO50が限界で、出来れば25以下が良いと思われます。現像は出来る限り軟調現像をする必要があります。一説によるとコーヒー現像が良いようなのですが、コーヒー現像は奥が深そうなので、後の楽しみとして、とりあえずHC-110の最高希釈を使います。希釈濃度はG。5mlの原液を薄めて合計600mlの現像液にします。これで20c30分。

R0012546_w_2 出来上がったネガは、一見35mmに見えないのですが、紛れも無く35mm。もう少し現像時間を短縮しても良さそうです。このフィルムはパンクロマティックですが、赤に対して感度が低くそうです。

2009070193_w

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2009年7月26日 (日)

Rollei ATPをHC-110の超希薄現像で

2009070162_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei ATP, HC-110 1:100

昨日Rollei ATPをM-Teaで現像して見ましたが、EI=32程度なら、なにも軟調現像液をいちいち調合しなくても、ストックしているHC-110かPC-Teaの希薄現像で出来るのではと考えました。HC-110で出来ればPC-Teaでは問題なく出来るはずなので、HC-110でテストしてみました。ストックしているとは言え、PC-Teaも200ml毎に調合しているので、何年も家にあるHC-110の手軽さには負けます。

HC-110の希釈倍率は1:100。HC-110は希釈倍率によってAから非公式のGまで名前が付けられておりますが、そのどれにも合致しない倍率です。まるい数字でないと大雑把な私には理解できません。20Cで15分。

2009070164_w (表題の写真の反対側、逆光の作例)その結果がこれ、M-teaよりコントラストは高くなりますが、まだまだ諧調は残っております。それに、テスト撮影の対象もコントラストが高い被写体だったので、自分的には見た感じで出ております。

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2009年7月25日 (土)

Rollei ATP 1.1

2009070153_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei ATP, EI=32, M-Tea

コダックから超微粒子特殊フィルムのテクニカルパンが無くなって久しいのですが、今でもこのフィルムにとり付かれている人は多く、ネットオークションで当方も無い額になったりします。

しかし、RolleiからATPというフィルムが出ていて、これは現役で各種のサイズが手に入ります。ATPというフイルムの名前は正確には Advanced Technical Panで進化したテクニカルパンという意味であります。

2009070152_w 実際にこのフィルムと昔のテクニカルパンの比較サイトがあり、これを見てみると、凄いフィルムであることが解ります。

R0012538_w このフィルムもローライの他の新フィルムと同じようにアグファが作っており、パッケージにも Made in Belgiumとあります。

このフィルムは本来コピーフィルムで、超微粒子、ハイコントラストの性質を持っております。しかし、こういうフィルムを軟調現像して、いかに超微粒子の 連続トーンの写真に仕上げるか、という楽しみもあるのです。

2009060161_w 今回は、私のテクニカルパンの標準現像液のM-teaを使って、同じ時間で現像してみました。違いは、テクニカルパンはEI=50で撮影するのに対して、ATPはパッケージ通りEI=32で撮影したことです。左はテクニカルパン。Hasselblad, Planar 80mm 70mmマガジンによる撮影です。

見た感じではEI=50でも行けそうです。

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2009年7月20日 (月)

Kodak Folding 1A

2009070111_w Camera : Kodak Folding 1A , Lens : B&L RR, Film : Aerographic 2402, HC-110

Kodakは1910年頃から、蛇腹カメラを山のように作っておりますが、そのうち1Aという表記のあるカメラは116フィルムを使うものです。この1Aがついたカメラの中でもモデルは山ほどあるので、ここでは単に1Aと表記します。今となっては、上級モデルも大して性能は変らないし...。

まず、このカメラを使う為にはフィルムを作る必要があります。が、116フィルムは2 1/2 X 4 1/4インチ(6.5cmX10.5cm)サイズのフォーマットのネガを8枚撮影できるように作られております。

R0012524_w カメラにはたまたま古いヴェリクロームのフィルムが入っていたので、その裏紙を使います。ところで、中古カメラには古いフィルムが詰まっていることも多く、それを現像するかしないか、いつも悩むところですが、今回はヴェリクロームのハレーション防止層の色が衝撃的だったので、そのまま保存することにしました。

R0012526_w 116フィルムのサイズは70mmフィルムと同じなので、70mmフィルムを99cmの長さに切って貼り付けます。この時、このフィルムを70mmカセットに入れて端を出し、テープで裏紙に貼り付けると作業が楽です。70mmフィルムカセットは遮光性が充分では無いのですが、常識的な遮光性はあるので、作業が出来るぎりぎりの明るさのところでは問題ありません。

フィルムが出来れば、後は撮るだけ。それにしても使いにくいカメラです。まずファインダーがダメです。ファインダーを信じると水平が崩れる。もっともほとんど見えませんが。距離は目測で、それに近い溝に蛇腹の金具を止めてあわせます。もちろん正確ではありません。必然的に絞りはF11程度にあわせます。このカメラF8の次がF16だから、その間です。シャッターは1/100,1/50,1/25しかありませんので、そのどれかにあわせ、レリーズをつけて右手に持ちシャッターを切ります。

カメラは使いにくいですが、6.5cmx10.5cmのネガは巨大です。パーフォレーションのあるフィルムでは、パーフォレーションにはみ出します。70mmフィルムにはパーフォレーション無しのフィルムもあり、コレは逆に70mmマガジンでは使えませんから、116への巻きなおしに最適なフィルムになるでしょう。

ファインダーさえもう少ししっかりしていれば、面白く使えるカメラでしょう。

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2009年7月18日 (土)

Ilford XP2 super

2009070041_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film: Ilford XP2s, Home made C41(Color)

一時期各社から出ていたC41現像によるモノクロも今では、老舗のIlfordからXP2 Superが製造されるだけになりました。このタイプのフィルムはもともとIlfordが提唱したものなので、元祖だけが残った感があります。

このフィルムの良さはラティチュードの広さで暗部からハイライトまでよく出ます。欠点は未知の保存性と現像処理のつまらなさでしょう。

白黒のフィルム現像は、いろいろ試すことによって自分の好みのネガを作る方法を見つけることが出来ます。しかしカラーのC41は規定どおりに出来上がるか失敗するかのどちらかなので、現像の期待感みたいなものはありません。

2009070042_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film: Ilford XP2s, Home made C41(B&W)

強いてあげると、XP2sではカラーでスキャンするか白黒でスキャンするかという楽しみがあります。カラーでスキャンして色を消すか白黒でスキャンするかです。

好みはそれぞれだと思いますが、このフィルムが1600程度まで増感したら面白いかも知れませんね。

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2009年7月15日 (水)

116フィルムの現像タンク

R0012521_w 先日、70mmフィルムのベルト現像タンクはどうよ、と書きましたが、私の使い方であればもう一つ可能性があります。それは116,616フィルムの現像タンクを探す事。

70mmフィルムは、Kodakが1Aと呼んでいた2 1/2インチ幅のフィルムなので昔の116、616スプールのフィルムと同じなのです。

そうして、いろいろ探してみると、昔はアメリカで各種の可変リールの現像タンクが出ていたようです。現在のパターソン、APの可変リールの前身みたいなものです。現在のパターソン、APは135、127、120と三段階の調整ですが、古いアメリカのものはこの他に116サイズへの調整が可能なものがあったのです。

その代わり、リールにフィルムを巻きつける方法は、端から押し込んで行くだけで、ボールのフリクションを使って、リールを回すことで、フィルムを入れていくパターソン、APのような便利さはありません。

このタンクの説明書には220フィルムの記述が全く無いので、220フィルムが生まれる前、ブローニーフィルムが32インチ、116フィルムが39インチの前提で作られているのでしょう。つまり70mmフィルムだと1mくらいまでの長さなら、単純に押し込む動作でも何とか入って行くものと思います。

それ以上になると、フィルムの摩擦、押し込む力、力のかかる方向のバランスが狂って上手く入らない可能性があります。

まあ、それでも良いのですが。

パターソン、APリールとの相違が解る写真を追加します。

R0012522_w

R0012527_w 後記>このリールやはり116サイズ以上の長さのフィルムは難しいようです。左は116サイズ、ちゃんと入りますが、右の70mmは1mくらいで、どうしても進まなくなりフィルムを切るはめになりました。

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2009年7月13日 (月)

Bausch & Lomb Rapid Rectilinear lens

2009070096_w camera : Pentax67, lens : Bausch & Lomb Rapid Rectilinear, Film : TMX100, HC-110, F4,1/125

先日、いつもの中古カメラ屋さんのB級品コーナーで、Kodak jr Folding 1Aカメラで、Bausch & Lomb Rapid Rectilinearのレンズが付いたモデルが居たので、連れ帰りました。

1Aというのはフィルムサイズで、116,616ロールフィルムサイズなのですが、これは70mmフィルムと同じです。巻き取り側にちゃんとしたスプールがついていれば、後は送り出し側のスプールと巻紙を自作すれば、70mmフィルムを使って116または616フィルムが作れます。

家に帰って清掃をしましたが、まず、このレンズがどんな写りをするのか気になりました。RRタイプのレンズは各種のソフトフォーカスレンズで有名だし、このレンズも1910年代のもの。日本言えば大正時代のレンズです。何となく、大正デモクラシー的なレトロな写りをするに違いありません。

このレンズはまず、コダックのボールベアリングシャッターに組み込まれ、シャッター速度は1/25、B,1/50、T,1/100です。バルブとタイムが間に入る変な組み合わせです。そして絞りはUS4から64.。USというのは大陸絞り表示に対してUSAの表示ということだと思いますが、今ではこちらの方が普通ですね。

焦点距離は表示されておりませんが、おそらく135mm前後でしょう。つまりこのレンズは135mmF4のレンズだと考えて大きな誤りは無いはずです。そこで思うのが、その明るさ。

R0012505_w このカメラのピントの合わせかたとかフィルムの平面性を考えれば、推奨される絞りはF11程度、それにくらべればムダに明るいレンズです。通常は絞って使うことを前提にされているけれど、開放で使えば面白いソフトフォーカスレンズになるに違いない。そう考え、Pentax67につけて見ました。

2009070094_w ところが、いざ撮影して現像してみると、少しガッカリの結果でした。全く普通の、優秀なレンズです。このレンズ、もっと優秀なレンジファインダーがあれば開放から、まったく遜色なく使えます。

開放でのソフトフォーカス効果を期待した私には、ガッカリだっただけです。それにしても........「もう飽きてしまったんじゃないの?.このレンズを本当に元のカメラに戻して、116フィルムを自作して写真撮るの?」と言う呟きが、私を良く知る、もう一人の自分から聞こえて来るのは気のせいでしょうか。

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2009年7月10日 (金)

ほうずき市をNATURA 1600で

2009070085_w Camera : Contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.r, Film :NATURA 1600, home made C41

今年のほうずき市は浅草寺の補修工事のため、出店が少なかったようですが、それでも賑やかです。景気の悪い時こそ、このような下町の賑やかさが嬉しいですね。

カメラを手にした人も多かったのですが、みなさま、デジタル一眼でダダダダと凄まじい勢いで売り子の写真を撮ってます。ほおずき市の売り子さんは、祭り慣れしているせいか、カメラに怒突いたりしないのはさすがです。

2009070084_w 私は、ピントが合っているか外したか現像してみないとわからないContax G1でしょぼくスナップ写真を撮っておりましたが、私としてはこれで十分。これが性にあってます。

今回はフジのナチュラというフィルムを使ってみました。と言うか、このフィルムを使いたかったのでほうずき市にでかけました。

2009070083_w このフィルムはいかにも良く写りそうなフィルムで、前から気になっていたのですが、ブローニーサイズが無い為、使う機会がなかったのです。ContaxG1を手に入れるまで、35mmならデジタル一眼、フィルムなら中判カメラと使い分けをしていたので、35mmサイズだけで出ているフィルムには縁がなかったのです。

思った通り、このフィルムは良いです。高感度撮影に強い最新のデジタル一眼は、このような状況では圧倒的に有利で、せっかくのISO1600フィルムも使われる機会は少ないと思われます。

2009070081_w それでもあえて使う価値があるフィルムでは無いかと思います。

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2009年7月 8日 (水)

ベルト式70mmフィルム現像タンクってどうよ

2009070072_w camera : Hasselblad 201F, Lens : Distagon 50mm f2.8, film : PANATOMIC-X AERECON II , Micrdol

70mmの空撮用パナトミックは良いフィルムなのですが、薄すぎてパターソンを改造したリールに上手く入って行きません。空回りをしてしまうのです。それでなくとも、パターソンリールのタイプは幅が広いフィルムが苦手です。
まず、フィルムがたわんでフィルムの両端が溝から脱線しやすくなること。フィルムが長くなると、フィルムを押し込む力点にかかる負担が、幅広のフィルムほど大きいことがその理由です。そのためこのリールではブローニーの220でもやっとです。

220のフィルムもカラーネガのようなベースが厚くしっかりしていれば良いのですが、TXPのベースになると、巻き終わりの頃はだましだまし入れて、やっとという感じです。良識的な厚さのフィルムでさえ、これなのだから、ごく薄の70mmフィルムは無理と悩んでいたら、ベルト式ならどうだろうと思いつきました。

35mmのベルトをニ個一して70mmのベルトを作り、中枠も二個一すれば70mmのベルト式タンクが出来るはずです。でもそんな、タンクもう無いだろうなぁと思って、ヤフオクを見ると、3Bという35mmが3本入るタンクがリール付きで出ておりました。

これは神様がくれたチャンス、こんなもの誰もビットしないだろうと思って、スタート値を入れて放っておきました。ところが、後でメールをチェックすると。負けてる。誰か他の人が上値をつけたようです。世の中狭いです。自分のほかに70mmフィルム用現像タンクを作ろうとする人がいるなんて....。

その後、調べてみたら、このタンクもベルトも現役です。Kingの浅沼商会からでております。新品があるなら、メーカーを応援する意味でも新品を買ったほうが良いですね。でもタンクは良いとして、改造ネタのベルトと中軸は安い中古が無いかなぁ。

ちょっと真剣に考えてます。

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2009年7月 4日 (土)

Rollei レトロ400Sのインフラレッド効果

2009060203_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei Retro 400s, R72, EI=25, PC-TEA

販売元のメーカーは一言も言っておりませんが、Rollei Retro400Sはインフラレッド撮影が出来ます。

これは、私の邪推ですが......。

ローライのレトロ400というフィルムはAgfaのAPX400のOEMでした。その乳剤は切れてしまったけれど、ラインアップを維持する為に、Agfaの空撮用Aviphot400をOEM元として使い、レトロ400Sというフイルム名で更新しました。

ところで、Aviphot400は近赤外レンジまで分光感度を持つフィルムで、特殊フィルムのローライIR820とあまり能力は変りません。しかし、IR820を特殊フィルムとして高い価格で販売している以上、ISO400の汎用フィルムとして価格設定したフィルムが特殊フィルムとあまり能力は変らないとアピールすると、IR820が売れなくなってしまうので、あえて公表していないのだと思われます。

もちろん、ローライのIR820は優れたフィルムです。信頼できるインフラレッドフィルムとしていつまでも残って欲しいと思います。単にレトロ400sの潜在能力が凄いのです。

通常、空撮用のフィルムは分光感度を赤の方に伸ばすのですが、コダックでは700nmを越えたくらいまでで、Agfaのように750umを越えるまで伸ばすのは珍しいのではないでしょうか。

2009070023_w 私は何となくこのフィルムが気に入っているので、これから先、使用する機会が増えてゆくと思われます。

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2009年7月 2日 (木)

Ilford SFX

2009060212_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm f3.5, Film : Ilford SFX, R72, EI=25 +1, PC-TEA

現在、日本の量販店でとりあえず手にいれることが出来る赤外フィルム(インフラレッドフィルム)はIlford のSFXくらいのものだと思います。このフィルムは正式にはインフラレッドフィルムとは言っておりませんが、少なくとも類似する目的のための用途のフィルムです。

私は、ミスリードしない為に、インフラレッドフィルムと言った方が良いと思います。分光感度分布が740nmまでしかないのでインフラレッドを名乗らないのだと思いますが、そのことで、とりあえず普通のフィルムとして使おう、なんてもったいないことを考えてしまうからです。そして、現像してみて、なんだ、20年前に期限が切れたTri-X Panそっくりじゃないか、なんてバチあたりなことを思ってしまうからです。

ちなみに、表題の写真の反対方向をフィルター無しで撮った写真がこれ、こういう使い方をしても悪くは無いです。

2009060213_w

このフィルムは、HP5プラスを元に分光感度を伸ばした乳剤を、ハレーション防止の為の濃いグレーのフィルムベースにコーティングしたフィルムです。ISO200としているのは、露出補正が必要なフィルターを使用することを前提に、保守的な表示をしているものと思います。

実際、このフィルムはR72のような可視光をほぼカットするようなフィルターではなく、オレンジから赤のフィルターをつけて使われることが多いでしょう。そのような使い方には最適なフィルムです。しかし、R72で赤外写真を撮る場合でも、もっとも手軽に入手出来、そして使い易いフィルムに間違いありません。

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2009年7月 1日 (水)

EFKE IR820

2009060191_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Efke IR820, R72,EI=12, PC-TEA

赤外フイルムとは、フィルムの感光する波長を可視光以上にまで広げたフィルムのことで、コダックのHIEとコニカのIR750が有名でした。

現在はこの二つともディスコンになってしまいましたが、コダックのHIEは感光する波長が長く900nm以上まで感光するのに比べ、コニカは保障する波長は750nmくらいまででした。

これで、何が違うかというとHIEは夢の世界のようなハレーションがかかった写真になり、IR750は逆にコントラストの強い写真になる傾向があります。もちろん、これは使うフィルターでどれくらいまでの波長の光をカットするかによりますが、HIEの場合、可視光を全部カットして赤外レンジの光だけで撮影する機会が多く、反対にコニカのフィルムは赤のフィルターでコントラストが利いた擬似赤外撮影をする機会が多かったのかも知れません。

コニカのIR750はディスコンになりましたが、RolleiのIR820はこれに近いフィルムで、フィルターを外せば高性能な高感度フィルムとして使えます。またRolleiのRetro400SやIlfordのSFX等は赤外フィルムとは言っておりませんが、感光は750nmくらいまであり、R72のフィルターを使っても、撮影が可能で、高コントラスト、高解像度の画像で撮影できます。その意味で後継者は豊富で力もあります。

一方、夢の世界のようなハレーションたっぷりの画像の赤外フィルムの後継者はEfke820とEfke820Auraと言われております。この二つのフィルムの違いはハレーション防止層の有無で、Efke820Auraはハレーションを強調するためにあえて防止層を設けてないのです。このことからもこれらのフィルムの路線は、夢見る赤外写真の世界、であるはずナノです。

ところが、Efke820を実際に使ってみると、赤外レンジでグンと感光能力が落ちるフィルムであることが解ります。作例でもGF670のISOの設定を最低の25にあわせ、さらにプラス1の露出補正をかけております。それでも、現像するとほとんど巣抜け、露出不足。かろうじて、このコマがごく薄の状況でスキャンすることが出来たくらいです。

このフィルムにR72をつけて撮影する場合、実効感度はISO6かそれ以下と思われます。晴天の屋外でも手持ち撮影は難しいかも知れません。HIEの後継者としては、もう少し頑張ってもらいたいものです。

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2009年6月24日 (水)

D96での低温現像

20090601510_w Camera : Contax G1, Lens : biogon 28mm f2.8, film : Plus-x 5231, EI=80,D96 5C,30m

先日紹介した映画用のPlus-x5231は古典的な乳剤で銀も厚いのでいろいろな現像で遊べそうです。

まず行なったのがD96を使った低温現像。このフィルムはD96を使って機械的に迅速現像をするように作られているので、その反対で同じ現像液による長時間現像を試みました。

2009060152_w このフィルムは、厚い乳剤を持っているので、シャドーにもハイライトにも豊かな潜像があると思われます。それを引き出すためになるべく長時間の現像をかけます。この時アプローチは現像液の濃度を薄くするか、現像液の温度を下げるかどちらかですが、ある程度のコントラストを維持して、これを行なうには低温のアプローチの方が良いと思います。

2009060153_w そこで、D96をぎんぎんに冷やして、長時間現像を行なって見ました。曇りの日の夕方、光線的には何の面白さも無い状況です。

結構良く出てきたと思うのですが、どうでしょう。

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2009年6月21日 (日)

Kodak Plus-X 5231 白黒映画用フィルム 

R0012351_w Kodak Plus-X 5231 は映画用の白黒フィルムで、1956年の登場以来、現在まで続いている古典フィルムです。Kodakは2001年に「改良」をアナウンスしてますが、それはフィルムのベースの耐久性などにとどめ、あえて古典的な味わいには手をつけずに、残しているフィルムです。

映画用のフィルムというと、コダックのVision、FujiのEternaのようにハイスペックなフィルムを想像しますが、このフィルムは感度ISO80、解像度100l/mm、粒状性RMS10で、例えばフジのアクロスなどに比べると全く見劣りするものです。

そもそも、このフィルムの価値はそんなモノでなく、このフィルムで映画を撮ると、たちどころに1960年代の雰囲気が漂うところにあります。例えば白黒映画の名作「シンドラーのリスト」でも、テストの段階で、カラーフィルム ネガで撮って白黒 ポジに反転したものと、白黒フィルム ネガで撮って白黒 ポジに反転したものでは全くリアリティが異なったそうです。

そういう、映画芸術のために、このフィルムは今でも生き続け、おそらく今後も行き続けるでしょう。最近の映画ではアイム・ノット・ゼアでも、あえて、このフィルムとタングステン用のDouble-Xが使われているくらいですから、この用途は、例え多くなくとも、無くてはならないものなのでしょう。

2009060131_w ところで、このフィルムと通常のPlus-xの違いは銀の厚さと言われております。ハイテクになるにつれ銀の使用量を抑えてきたフィルムの進化に対して、昔のままの乳剤を使っていれば、それは当然の結果と思われます。そして、現像の指定はD96。

D96はポピュラーなD76に比べて、メトールと亜硫酸ナトリウムが少なく、粒子を犠牲にして先鋭なネガを得ることを目的とした現像液です。スクリーンに向かって何倍も拡大される映画では粒子より先鋭さのほうが重要視されたと思われます。

2009060133_w 作例では、基本どおり、ISO80で撮影し、20度のD96で5分30秒の現像をしております。なるべく映画っぽいシーンを撮って作例に現像テストをしたかったのですが、私のイメージの貧困さを物語る結果になりました。

このフィルムこれだけ銀が厚ければ、低温現像なんか面白いかもしれませんね。

Camera : contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.8, Film : Plus-x 5231, D96

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2009年6月19日 (金)

エクター処理って何?

先週の金曜日、Ektar100とEktar25で撮影し、ビックカメラにエクター処理で、とお願いしていた現像が出来上がりました。

料金を払おうとしてちょっと不思議になって聞きました。どうして977円って奇数なの?と。それは一本が578円でもう一本が399円だからです。だって。二本ともエクター仕上げで指定しましたが、お客様説明文にあるように、一本のフィルムのカラーバランスが崩れていてエクター仕上げができませんでした。それで普通現像になっております。とのこと。

良く見ると片方にはE100-120-12とマークがもう片方にはC 120DEVと記されております。エクター25はエクター処理が出来なかったようなのです。そしてエクター処理されたEktar100のネガには黄色のエクター現像シールが貼っております。

まあ、確かにEktar100のベースは鮮やかに赤っぽいし、エクター25の方はくすんでおります、経年劣化もあると思いますが、エクター100にあわせるのは無理かも知れません。それにしてもこの料金の違いは何?

作例を四つ並べます。それぞれのフィルムを考えてみてください。撮影時はうす曇、エクター25の時は全く日が差しておりませんが、Ektar100の時は日が差しております。カメラはGF670です。

Ektar252_w Ektar1002_w Ektar251_w Ektar1001_w

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2009年6月16日 (火)

EKTAR 100の非エクター処理

2009060121_w Camera : FUJI GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Ektar 100, Home Made C41

Ektar100というのは、コダックの最新ネガフィルムで映画用のVisionフィルムの技術が使われているフイルムとのことです。Visionとはどうしてもお友達になれそうもないので、せめて親戚のEktar100とは仲良くしたいものです。

しかし、このフィルムは現像所でエクター処理というものをしてもらわなければ、本来の美しさは出ないそうです。そこで、早速、撮影して現像に出したところ一週間かかるとのこと、エクター処理は時間がかかります。

一方、私は自家製C41の更新時期で、C41を新たに調合して、現像待ちのT400CNとかXP2とか、C41処方の白黒フィルムを現像しなければなりませんでした。せっかく現像液を新調するのだから、最初の一本はカラーが見たいのは人情です、そこでもう一本GF670に詰めて撮影してきました。

GF670の露出は当てになるので、こんな時便利です。いつも私は、現像が失敗したネガを見つめながら、温度か...時間か...薬品か....露出か...それともフィルムが腐っていたのか...と悩むことが多いので、この2要素が無いと、とても気分が楽になるのです。

2009060122_w その結果がこれ、32度で6分の現像です。32度はレンジでチンして温度を測ったら32度だっただけで、特別な意味はありません。6分はこの温度から逆算した時間です。このフィルムはスキャンするとちょっとマゼンタに傾くようですが、これは私の漂白液が古いせいかもしれません。そこでフォトショップで赤を減らしております。

2009060123_w_2 正しくエクター処理をしたものを見ないとなんとも言えませんが、かかる時間を考えれば、自家処理でも充分かなぁと思う次第です。Ektar100の感想は、正しいエクター処理が上がって来てからまとめます。

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2009年6月14日 (日)

GF670で赤外写真

2009060106_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei Infrared 400, R72, EI=25, HC-110

ちょっと前までの常識ならば蛇腹カメラで赤外撮影なんてとんでもないことでしたが、Rolleiの赤外フィルムならば、出来るだろうと思っておりました。このフィルムは赤外フィルムであるにもかかわらず、全暗状況でなくてもフィルムをカメラに装填できるのです。

であれば、Fuji GF670は最も楽な赤外写真機に変身します。ピント合わせがレンジファインダーで出来て、AEを使えるからです。難点は、R72のフィルターをしたままでは、折りたためないことですが、そこだけ我慢すれば、後は楽チン。ISOを25に合わせてシャッターを押すだけです。

何枚かの作例を見てもらうのが赤外撮影の状況が解って良いかもしれません。

2009060105_w 手前の花しょうぶは、紫色の花を付けているのですが、赤外線の反射が良く、白く表現されます。

2009060104_w 水は赤外線を吸収するので、せせらぎは黒く写ります、空気を含んだ滝は白、苔むした岩は白っぽく写ります。

2009060102_w 同じ緑でも赤外線の反射の仕方は状況によって違います。炎天下の緑の芝生とか真っ白になりそうですね。

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2009年6月11日 (木)

Rollei Pan 25をHC-110で現像

2009291_w Camera :Hasselblad 500C/M, Lens :Planar 80mm F2.8 CT, Film Rollei Pan 25, HC-110

参考までにRollei Pan 25をHC-110で現像した結果。過去に貼ったかなぁと思って調べたら貼ってなかったので。

このフィルム、カールすることさえ除けば結構良いフィルムです。

ちなみに、Rolleiのフィルムでカールし易いのがMaco製、カールしないのがAgfa製では無いかとかんぐっております。

2009294_w このフィルムもAgfaのAPX25では無く、MacoのUP25だと思っております。

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2009年6月10日 (水)

Rollei Pan 25 を Microdol-X 1:3で

2009060051_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F2.8, Film : Rollei Pan 25,EI=25, Microdol-x 1:3 21c,17m

せっかくマイクロドールを溶いてPanatomic-x(空撮用だけど)を現像したので、比較の為Rollei Pan 25で同じように現像してみることにしました。

ただ、カメラはGF670、天気も晴天なのであまり比較にはなりませんが、同じ現像方法でどうなるか、が、実験ポイントです。

今回は液温が少し高めにできてしまったので、現像時間を1分減らして17分で現像します。そして出来上がったフィルムの濃度は同じくらい。Pan 25もマイクロドールXの1:3現像で問題なく現像できます。

Rollei Pan 25はポリエステルのクリアーベースなので、ポリエステル系の半透明ベースの空撮用パナトミックより鋭く、いかにもくっきり解像しているように見えます。好き嫌いは別にして、くっきり感ではPan 25が上です。

実はRollei Pan25を使うのはこれが初めてではなく、前にHC-110等で現像したことがあります。その中で、マイクロドールXの1:3との相性はかなり良いのではないかと思われます。

ただ、このフィルムの場合、クリンクリンに巻きつくカールが問題です。カーリング防止コートをしているとか、ありますが、少なくとも現像後はクリンクリンです。

フラットベットのスキャナーに入れて、蓋をする時、とても気を使います。ここが何とかなれば、もっと使えるフィルムなのですが。

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2009年6月 7日 (日)

KODAK PANATOMIC-X AERECON II と認定したフィルム

2009060031_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, Film : KODAK PANATOMIC-X AERECON II , EI=32, Microdol-X 1:3,18c,18m

先日、E-bayで70mmフィルムを落札しました。開封済みだけどほぼ全量が残っているTri-xの100Ft缶が2本、それに正体不明の未開封、200ft缶を一缶おまけに付けてくれるそうです。
私は、そのおまけが欲しくて落札したのです。もっとも、2缶のTri-xもダメになっているリスクはあるのですが、その前提の価格しか提示しないし、その結果フィルムが使い物にならなくても、テストする楽しみで、満足感はあるでしょうから。

Img_6007 フィルムが届くと早速、おまけの缶を見てみます。E-bayの写真でこのおまけの缶は200ftではなく実際は350ft巻きでないかと思っておりました。実物を見るとやはり350ft巻きの缶でした。ちなみに写真の一番下が映画用400ft缶、真中が70mmの350ft缶、そして一番上が70mmの100ft缶です。

フィルムの缶を押入れで開けてみると、薄い!フィルムを触った感触ではこのフィルムは2.5MILの厚さです。とすれば、このフィルムは薄いエスターベースを使用したもので、500ft巻きの製品と思われました。

70mmで500ftの製品があったコダックのフィルムは限られております。その中で特殊な工業用を除くと航空フィルムである可能性が高く成ります。また、航空フィルムで70mm500ftの製品があったのはフィルム番号が3404と3412の二種類です。ところで、私は35mmサイズで3404を持ってますので、フィルムを切り取って乳剤を比べれば3404であるかどうか解ります。

フィルムを切ってみると、乳剤は3404とは違うようです。とすれば、このフィルムはKODAK PANATOMIC-X AERECON II 3412である可能性が高く成ります。

Panatomic-xなら、たとえそれが航空写真用であろうとMicrodol-xで現像できるハズ。そこで、昔、懐かしい古典的手法で、EI=32で撮影し、Microdol-x を1:3希釈して現像して見ました。若干低温の18Cで18分の現像時間をかけます。

2009060032_w 小雨の中でEI=32はちょっと辛いものがありましたが、結果は良好。ぴったしの相性です。やはりこのフィルムはKODAK PANATOMIC-X AERECON II 3412で間違いありません。

おまけで、こんな貴重なフィルムを頂いたのはラッキーなのですが、問題は現像。フィルムが幅広な割に薄すぎてパターソンの改造リールでは困難です。コダックのカタログを見ると、何かをあてがって現像タンクに入れていたようですが、どうしたものか。

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2009年6月 5日 (金)

Fuji Reala 500D

2009060023_w Camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : Fuji Reala 500D, Home made ECN2

ムービー用のフィルムのカーボンバッキングの除去が上手く行かなくて悩んでおりましたが、フジのフィルムは比較的バッキング除去が上手く行くとの情報をSCRさんと、爺さんのブログで仕入れていました。

これで、ダメなら諦めようと最後に望みを託したのがReala500D。フジの新しい映画用のフィルムはEternaを名乗っているし、タングステンの500TもEterna, ディライトの250Dも
Eterunaなので、500DもやがてEterunaになるかも知れませんがとりあえず、現行品です。

このフィルムはムービー用のDaylight用では唯一の、ISO500で粒状性も良く、使い道は広いと思われます。入手したのは400ft巻きなので、とりあえず50ftくらい巻き取って、ディローダーに入れパトローネに詰めます。余談ですが、最近ごく薄のフィルムばかり触っていたので、分厚い映画用フィルムは新鮮な感触です。

テスト撮影を済ませたフィルムは、ECN2処方のバッキング除去液に浸しバッキングをふやかします。つぎに薄い水酸化ナトリウム水溶液で水洗します。この段階でかなりのバッキングが流れ出てきます。コダックのフィルムから流れる液よりも粒子が大きく期待が持てます。

そしてECN2処方の現像液で普通に現像、漂白、定着、水洗し、タンクを開けると、パターソンの白いリールが煤けてない。乾燥のため吊るしてスポンジで拭いてみても煤が付かない。嬉しい!バッキングは綺麗に取れておりました。

2009060026_w スキャナーでスキャンしてみると、無調整では茶色っぽくなりますが、コダックほどではありません。ホワイトバランスを調整すると一発で通常のカラーに調整出来ます、コダックより扱い易いです。

もともと映画用の原版ネガフィルムは、低コントラスト、解像力重視、で色のりも押さえ気味に忠実だと思っております。さらに現像液もECN2を使っているので、C41よりも低コントラストで抑えた色味になるはずです。実際の映画はこの原版から、反転コピーされますが、この過程で通常のコントラストと彩度のポジになるものと思われます。

2009060028_w_2 スキャナーでは、ガンマーを調整することによって同じ効果が得られます。本来ならもっと彩度を下げれば良いのですが、上記の二つの作業ではこんな感じです。

このフィルムは面白そうです、もっと使い込んで見ます。まだ100m以上残っているし。

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2009年6月 1日 (月)

ハレーションチェック

2009050122_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, Film : Plus-x Aerographic, PC-TEA

私が使用している70mmのコダックのアエログラフィックはハレーション防止層が無いので、反射物とかあると光が滲みます。たまたま散歩してたらハーレーが止まっていたので「そうだハレーションのチェックしておこう」.....と、寒いことを思いつきました。

どうです、かなり滲むでしょう。このフィルムは上から下を撮る為にあるので、ハレーション防止層などつけなかったのでしょうか。もっともこのフィルムはかなり古いことが想定されるので、当時はまだハレーション防止層が無かっただけかも知れません。

ただ、このフィルムは現在のところ70mmでは一番使いやすいフィルムです。ベースが薄く素直なので、70mmに改造したパターソンのリールにも何とか入ってくれます。古いフィルムでベースが厚いと、リールの中でカールして、途中でスタックしてしまうのです。

2009050121_w パターソンを使って現像しているなら、何も70mmなんて使わなければ良い、と言ってしまえばそれまでなのですが、70mmには業務用の面白そうなフィルムが沢山出ていました。そして、そんなフィルムは現在はもうディスコンになっておりますから、たまに出る古いフィルムを使うにしても、今がほぼ最後のチャンスだと思います。

このフィルムも、こんな遊びが出来るチャンスはあまり無いと思われます。せっかくだから、今度は黄色フィルターでも使って遊んでみようと思っております。

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2009年5月24日 (日)

Contax G1で悲しい時

20095224_w camera : Contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.8, Film : Kodak Hawkeye, PC-TEA

コンタックスG1の中古を買ってから、毎日のように鞄に入れて持ち歩いております。入れているフィルムは交通監視用のホークアイ。このフィルムは150フィート巻きなので気兼ね無く使えるし、夕方から夜の撮影では感度が高いに越した事はありません。

ただ、困るのが夕方から夜だと、このカメラ、オートフォーカスが狂ってシャッターも下りない事。レンジファインダーだから近接が弱いのは仕方が無いにしても、ピントの迷いで動かなくなるのはいけません。このおかげで私は何度もホゾを噛んでおります。

20095225_w G2なら何とかなるのかなぁ。でもG2はまだ高いし。G2だって信用出来るとは限らないし。

表題の写真も、マムシの瞳にピントを合わせたかったのに上手く合ってくれません。開放だから被写界深度も浅いし。それでもシャッターがきれただけマシとすべきなのかも。

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2009年5月17日 (日)

HC-110による低温現像

200951611_w camera : Fuji GF670, Lens : EEBC Fujinon 80mm F3.5, Film : TMY2, HC-110

最近、低温現像の実験をしているのですが、今回はHC-110を使ってみました。この現像液は超濃縮液なので、夏場でも氷を使って希釈すれば簡単に低温現像液が出来ると思ったからです。

また、私はこの現像液を使った超希釈液による現像も行なったことがあるので、低温と超希釈による違いに興味がありました。

試したのはA希釈といって、通常使わない濃い希釈。480ccの氷水に30ccの原液を溶かします。温度は8度、これで32分の現像。32分は中途半端なのですが水温を計ったり、もたもたしていたからです。本当は30分を目標にしてました。こんだけ、現像時間が長いと、何事も大雑把になりがちです。

HC-100を使ってこのフィルムを通常に現像する場合、二分の一の濃度のB希釈で20c5分程度ですから、いかにばかげた実験かわかるでしょう。

結果は....押し過ぎORZ。スキャナーでスキャンすると自動調整されるのでかえってコントラストが低下したネガのように見えますが、本当は真っ黒。現像時間が長いか、濃度を上げ過ぎか、その両方か.....。解りません。おそらく、時間をもっと短くすべきでしょう。

20095162_w ところで、この写真、鶴見線の高架の下なのですが、普通の民家に思えるのです。JRは高架の下をいろいろな用途で貸しておりますが、住居用もありなのでしょうか。

ひょっとしたら、この鉄道が出来た頃、私鉄の当時からの古いつきあいなのかも知れません。

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2009年5月 5日 (火)

Technical Pan使ってみましたが....。

2009551_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens :Planar 80mm F2.8 CT, Film : Kodak technical pan< EI=50, M-TEA

70mmのフィルムバックを使いたかった理由のうちのひとつが、コダックのテクニカルパンというフィルムを70mmで手に入れていたからであります。

R0012257_w_2 通常コダックの70mmカセットにはフィルムが15フィート詰められておりましたが、テクニカルパンは薄いESTARベースを使い20フィート詰めでありました。

テクニカルパンというフィルムはとっくにディスコンされているフィルムですが、フジのミニコピーのような複写用のフィルムで、ハイコントラスト、超微粒子のフィルムでした。

このフィルムは軟調現像をすると通常のフィルムのようにも扱え、このための専用現像液としてテクニドールという現像液もありました。

ただ、もっとも使われた用途は天体撮影用で、水素増感をする等してこのフィルムは使われておりました。この用途でこのフィルムを越えるものはいまだに無く、これから先も望めないようなので、ネットオークションでは高値で取引されます。

この中で、70mmのフィルムは使う人が少ないせいか、比較的安価で手に入るのです。

70mmにも慣れたので、本命のテクニカルパンでテスト撮影をして見ました。撮影感度はISO50。減感現像をするにはちょっと高めですが、使いやすさから考えてISO50からテストしてみます。

現像液はメトール ティー。前にローライのオルソフィルムで試したことがあり、大体の感はあります。現像時間は21c12分。どて感ですが...。

R0012258_w ところが現像されたネガを見てorz。フィルムが劣化しております。1994年に期限が切れているから仕方がないのですがね。

5月6日追加

せっかくTPを使ってみたので、もう少し正確に説明すると。このフィルム両端からカビが進行しています。645のサイズにトリミングすると、影響が無くなり、その結果が左の作例。

2009553_w このフィルムはもともとISO100で撮影する複写用のフィルムです。これをISO25で撮影して軟調現像液で減感現像をするのですが、私は、感度の低下を想定してISO50で撮影しました。現在専用のテクニドールは手に入らないので、メトールを1g、TEAを10ml、500ccの水に溶かして、12分現像しました。その結果はかなり薄めのネガなので、もう少し現像時間を増やしても良いと思われます。

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2009年5月 4日 (月)

Fuji GF670の印象

2009521_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : RVP100

まず、AEの露出を見るためにリバーサルフィルムでテストしてみました。フィルムは2007年期限切れのベルビア100。露出は文句なし。

2009522_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Presto,EI=400, PC-TEA

このカットは夕方で光線が弱い時でした。このカメラ、ホールディングがあまり良くない割にシャッターストロークが深く、手持ち撮影でスローシャッターの時は、いい加減に切れろ、という気分になります。でもシャッターのショックが少ない分、思いのほか手ぶれはしないのですが。

2009541_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Presto,EI=400, PC-TEA

このカメラ、最短は90cmですから、レンジファインダーとしてはかなり寄れます。また、このレンズ、最新の設計の割には白飛びが少ないのでは。デジタルと併用して、カラーをデジタル、白黒をこのカメラで使おうとしている私にとって、ありがたいことです。

2009542_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Presto,EI=400, PC-TEA

このレンズ、こんなボケかたです。わりと綺麗だと思うのですがどうでしょう。

全体的に良く出来たカメラです。レンズも素晴らしい。残念なのはフィルターをつけて格納できない事。レンズの構造的に、フードは専用のものになるのでしょうが、コレが高い。

私は、58ミリから55ミリへのステップダウンリングに55mmのラバーフードをつけて見ましたが、とりあえず蹴られません。でも面倒だから、結局フード無しで撮ってしまいました。

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2009年5月 3日 (日)

Ofuna six の謎

2009531_w Camera : Ofuna Six, Lens : Ofunar 75mm F3.5, Film : Tmac100, PC-TEA

以前、Zunowの付いたミネシックスを紹介した時、そのレンズは大船光学機械社製のOfunar 75mm F3.5のOEMであるかも知れないという説がある旨を述べたと思います。

それ以来、Ofuna sixを見てみたいと思っておりましたら、先日、ジャンク品に出会いました。レンズはぼろぼろ、本体から取れかけ、蓋もろくに閉まらないものでしたが、レンズの形があれば、ミネシックスのレンズと比べることが出来ます。

家に帰り、レンズを外して分解してみたところ、ヘリコイドにレンズの留め金が挟まっておりました。この留め金を所定のところに戻し、レンズを分解掃除してみると何となく写真が撮れそうです。シャッターボタンから連動してレンズシャッターを駆動するレバーは部品に欠如がありそうなので、レバーを直接動かしてシャッターをレリーズします。1/300までのコパルシャッターは低速が粘っておりますが使わなければ良いだけなので、放置し、何回かシャッターをレリーズしているうちに、各部の動作もスムーズになってきました。いける。これ以上下手な事をしなければ、何とか写真が撮れる。こうなると、レンズを比べるだけではなく、実際の写真も撮ってみたくなります。

R0012172_w このカメラ、いろいろな資料から見て変ったところが多いようです。まずボディーのシリアルナンバーは64097。レンズのシリアルナンバーは9564。資料によるとボディーのシリアルは63xxx、レンズは8xxxまでだそうですから、ちょっと変です。さらに距離計はフィート表示しかありません。とすれば、このカメラは輸出用だったと思われます。

2009533_w 輸出用のオフナーシックスはミネシックスのボディーを使ってOfunarレンズを乗せたものとされておりましたが、この機体の存在はこの説に一石を投じることになるかもしれません。そして、ミネシックスのボディに乗せるために供給されたOfunarレンズが、後にZunowの許諾を得てZunowのZuminor75mmとなったという説にも。

この2つのレンズ、ちょっと見では違うレンズのように思われます。個体差を考慮してもコーティングは違うし、レンズの形状も微妙に違います。同じであることは、どちらも良いレンズである事。Ofunarレンズも、このレンズでは少しハレっぽいですが、状態が良ければもっと写るレンズであることでしょう。

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2009年5月 1日 (金)

Kodak Vision2 50D

20094302_w Camera : Conatax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : Vision2 50D, EI=50, Home made ECN2

以前、Kodak Vision 500Tというムービー用のフィルムをテストしたことがありましたが、タングステン用のフィルムで色調整が大変だったので、それっきりになってしまいました。

代わりに登場したのがVision2 50D、ISO50でディライト用のフィルムです。ムービー用のフィルムの魅力の一つに微粒子があるので、どうせなら最も微粒子のフィルムを使ってやれ、と思い低感度微粒子フィルムのこれにしました。

20094294_w Camera : Conatax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : Vision2 50D, EI=50, Home made C41

最初は通常のネガフィルムのようにC41を調合して現像してみました。しかし、どうも発色が変なので、ECN2を調合して現像してみました。ムービー用のフィルムはカプラーがCD3用で作られているからです。

ところが結果はorz。同じように緑がかったオレンジに傾いております。フィルムベースが黒っぽいので、それが悪さをしているのかもしれません。

それに加えてカーボンバッキング。カーボンバッキングは事前にしっかり落としているハズなのですが、現像を終えるとリールはすすだらけ。フィルムのベース面は洗剤をつけたスポンジで拭くものの乳面にまで落ちたバッキングが着いて汚してしまいます。

何か、疲れがどっと出たような......まだ、続けるのかこんな事........。

PS.ちなみに作例の中で何となく、紫っぽい部分はカーボンバッキングを剥離する工程で、乳面にへばりついたものと推定されます。これは後で、石鹸で取ろうとしても落ちない。現像時にやればどうなのでしょうね。

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2009年4月29日 (水)

Kodak Hawkeye Film

200904281_w Camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film: Kodak Hawkeye 2485, EI=400, PC-TEA

私は、車を運転してもスピードを出す方では無いし、スピードが出る車も持っておりません。しかし、知り合いは昔、田舎でオービスに写ってしまったらしく、大変だったそうです。

何でも、写った県の県警まで出向いて、写真を見に行ったそうです。「よく写っているんだよ、これが」という話を聞いた事があります。

それ以来オービスで使っているフィルムを使ってみたいと思うようになりました。しかし、最近のオービスはデジタル化されてきているらしく、フィルムの情報もはっきりしません。

その中で可能性があるのが、このKodakのHawkeye2485フィルム。赤の感光性を高めた高感度、微粒子フィルムです。何でもオービスは写真を撮る時に赤い光を発光するようなので、赤の光に照らされた車のナンバー、運転者を撮影出来るようにように工夫されたフィルムを使っているハズと思えるのです。

200904282_w Kodakにはこのような交通監視フィルムが何種類かあるのですが、このうちカラーが信号無視の監視用、白黒がスピード違反の監視用ではないかと推察しております。

ともあれ、このフィルムは感度も解像力も高い優れたフィルムに思われます。フィルムのベースは若干薄く作られているので、150フィートの長尺フィルムでも100フィートと同じ大きさです。

また面白いのは、このフィルムは長尺なのでフィルムの番号が打たれており、それが01から44まで繰り返しであることです。いったいどんな用途でこの番号が使われるのでしょうね。

200904283_w 作例は全て夜間、車のあるシーンですが、これは作者の固定観念のせいであり、もちろん日中使っても優れたフィルムです。

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2009年4月23日 (木)

Rollei retro 400s

20093173_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8, film : rollei Retro 400s, HC-110

ローライはいろいろ面白いフィルムを出してくれていて、楽しませてくれます。その中で大した期待もせずに買ったフィルムがRollei Retro 400s。このフィルムはRollei retro400の改良版と思われました。私が買った時はRetro400とRetro400sが同時にラインアップされていたのです。

Retro400はAPX400と思われますが、この感度のフィルムにはTMYとかPrestoとか安価で性能の良いフィルムが多くて、何も好き好んで高いフィルムを使わなくても良いのです。

一説によると400sは400と同じ乳剤でベースが違うだけということでしたので、気合も入らなかったのです。

しかし、このフィルム、実はアグファの航空写真用のフィルムです。Agfa Aviphot Pan 400sに他ならないと思います。お尻についたsはsurveillance(監視)のsなのです。

20094132_w Camera : Pearl 3,lens: hexer 75mm F3.5, Film : Retro 400s, PC-TEA(蛇腹カメラでも問題なく使えます)

これは、何度か使っているうちに確信しました。赤外に近い感光レンジを持ち、解像度が高く、微粒子です。まぎれも無く空撮用のフィルムです。それを通常のブローニーで使えるのはありがたい話です。(70mmは本当のトコ、使いにくいですから)

このフィルムを作っているのがAgfaであるせいか、他のローライのフィルムのようにカールしないのも魅力ですね。

(また、しばらく帰省します。)

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2009年4月15日 (水)

70mmフィルム関係のアクセサリー

R0012117_w 70mmフィルムに関してもいろいろアクセサリーと言うか、付属の備品があります。

まず、フィルムローダー。これには大きく2種類あるような気がします。一つは写真のようなヨーロピアンタイプ。もう一つがWatsonの35mm用ローダーを巨大にしたようなアメリカンタイプ。

おそらく、どちらもパーフォレイトでフィルムをカウントするタイプなので、パーフォレイトが無いフィルムは巻けません。

R0012116_w_2 次に現像タンク。私が見たことがある限りでは写真のKindermann、Nikor、そしてJOBOに15フィートの70mmを現像するタンクがありました。おそらくKindermannとNikorはリールを共有できると思います。KindermannはタンクがプラスティックでNikorはステンレス、Kindermannは排水口がついているので明るいところでも現像できますが2Lの現像液を入れてどんな風に攪拌したら良いのでしょうね。Nikorは排水口が無いので暗室専用かも知れません。実際に15フィートを現像するとしたらJoboが一番現実的だったかも知れません。フィルムを巻くのだけでも大変です。Joboには補助装置があったハズ。

R0012122_w 最後にフィルムカセット。これはハッセルブラッドのものですがハッセルブラッドの備品を開けるとコダックの70mmパトローネが入っています。コダックの15フィートフィルムにはフイルム名のシールも貼られているので、そのシールが無い状況と一緒です。

ただ違いはフィルムを止める金属リングが二個スプールについていること。そして説明書には、フィルムが傷つくおそれがあるから2.3回の使用で新しいものに変えろ、とあります。当時は消耗品だったのですね。

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2009年4月12日 (日)

Kodak Plus-x Aerographic Film

200941151_w Camera : Hasselblad 500 C/M, lens : planar 80mm F2.8 CT, Film : Plus-x Aerographic,EI=100, PC-TEA

35mmフォーマットでAeroconIIのフィルムを現像してテストしてみた結果いけそうだったので、70mmのArerographicを使って撮影してみることにしました。

この2つのフィルムは特注品ながらも現役のフィルムであります。だから、フィルムのデータが公開されているのですが、データを見ると違いはフィルムベースだけでは無いかと思われます。ちなみに現在はB&HでAeroconIIは70mmx500フィート缶を18個以上で、またAerographicは9.5インチx250フィートのロールフィルムで注文出来る様に、WEBからは思われます。(実際に注文する人は居ないでしょ)。

私は、かなり前に期限が切れた70mmフィルムを手に入れているのですが、このフィルムを使うにはまず、巻き取りからはじめなければなりません。

70mmフィルムにもディライト ローダーがあるのですが、経年劣化による傷が心配なので、最初は手巻きで行きます。70mmフィルムのパトローネには15フィート4.6m巻けるのですが、全暗の中でそんな長さを計るのは無理ですから、ドテ感で巻けるだけ巻きます。

こうして巻いたものを、ハッセルの70mmマガジンに入れ、ロール紙の下駄を履かせて巻き取り側のスプールに貼り付けます。そして20枚程度撮ったところで空シャッターを1枚切り、マガジンをはずし、フィルムをはさみで切り、巻き取り側のフィルムを改造したリールに巻いて現像します。

20094112_w フィルムは悪くないと思うのですが、変な光漏れがありました。いつ、何処から漏れたのかなぁ。泣。

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2009年4月11日 (土)

Kodak Aerecon II をPC-TEAで

20094101_w Camera : Contax G1, Lens : Biogon 28mm f2.8, Film : Plus-x Aerecon II, EI=100, PC-TEA

先日ちょっと紹介したKodakのAerecon IIでありますが、このフィルムは200フィートの缶で出回っているようです。200フィート巻きとは言え、フィルムのベースが薄いので100フィート巻きと同じ大きさの缶入りです。したがって100フィート用のデイライト ローダーを使ってフィルムを巻くことが出来ます。

ディライト ローダーで36枚撮りが約40本巻ける勘定になるのでしょうか。お得感たっぷりであります。またパターソンのリールにも上手く巻けるようになりました。

こうなると、使うしか無いので、全自動カメラにフィルムを詰めてお散歩に出ることが楽しみになりました。

20094102_w 現像はHC-110を使っておりましたが、PC-TEAをテストしてみます。このフィルムに関してPC-TEAの方が解像感がより強く出るような気がするのです。

とりあえず、最初はEI=100,1:50、20c10分から初めてみました。温度が20cより高めだったので、実際は9分30秒。結果はうすうす。うすうすのフィルムベースの為かより薄く感じられます。

ただ、粒子はPC-TEAの方が若干細かい感じがします。PC-TEAの方がキリッとした感じに仕上がるかも知れませんね。

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2009年4月 9日 (木)

Rollei R3 どうしたら良いのだろう

200931623_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT,Film : Rollei R3, EI=100, HC110

ローライのフィルムは撮影して巻いてしまうと、みな同じで、マークを付けておかないと何のフィルムだったか区別が出来ません。しかし、R3は巻き止めテープにちゃんとR3と書かれており、他のフィルムと区別が出来ます。

これは、たぶん、このフィルムだけは間違って現像すると大変なことになるからだと思います。そのせいではありませんが、私は現像液の濃度を誤って、このフィルムを一本、透明なポリフィルムにしたことがあります。

その時、驚いたのが、このフィルムのベースは本来、真透明で、通常現像で未露光の部分は、現像でおきたベースフォッグ(カブリ)の色がついていることでした。

このフィルムの本当のISO感度は不明ですがISO25からISO6400まで使えるとのことです。ISO400で現像してもフィルムベースが黒くなるのでISO6400となったらどうなるのか想像もつきません。

そこで今回はISO100で撮影して現像して見ました。HC110で現像するとして、ローライのテーブルから逆算すると1:50希釈で20C16分。減感しているつもりなのに、現像時間は通常のフィルムの2倍です。こんなことってあるのでしょうか。

200931621_w とにかく現像してみると案の定、ベースは黒っぽくなりました。撮影面も黒っぽい感じです。しかしスキャンしてみると、それなりにスキャン出来てしまいます。このフィルムはこんなモノという気にさえなります。

本当に不思議なフィルムです、最初からオーバーな現像を前提にして乳剤が作られている気にさえなります。

でも、まあ、もう少し遊んで、やはりダメなら.......深入りしなくても良いかなぁ。

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2009年4月 3日 (金)

うすうすの航空写真用フィルム

2009431_w Camera : Contax 137MD, Lens : Tessar 45mm F2.8, Film : kodak AERECON II, HC-110

最近70mmフィルムに凝っている理由のうちのひとつに、面白いフィルムがあったことがあります。70mmのフィルムは軍用を含めて、主に産業用だったのです。

その最たるものが航空写真です。70mmのマガジンは空撮用にあったと言っても良いくらいです。その為空撮専用のフィルムが70mmにはあるのです。

とはいえ、70mmマガジンで撮影、現像はややこしいので、とりあえず35mmでテストしてみましょう。これらのフィルムは機械的な現像で行なうことが前提なので、小型タンクによる一般的な現像液による現像データなど無いのです。

また、空撮用のフィルムはISO感度の表示も違います。このフィルムの正確な感度はISO A200となります。さらに、感光波長も700nm以上あるので、一般のフィルムで言えばイルフォードのSFXに近いものがあります。

2009432_w 今回はISO100に設定してAEで撮ってます。現像はHC-110のE希釈。21Cで7分です。このフィルムとにかく薄くてパターソンのリールでは絡んで難しい。その代わりアホみたいに強度があるので、何回かやり直ししても、傷の心配はそんなにありません。

2009433_w 赤に対して感光性があるフィルムです。花の色はピンク。

2009434_w コントラストは高めですね。

2009435_w 普通に使えそうなフィルムです。粒状性は普通ではないでしょうか。これで、常識的な厚さがあれば良いのですが、とにかく薄い(0.06mm)のが難点ですね。

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2009年4月 1日 (水)

RB67、70mmマガジン、セコイ人用マニュアル

200941_w Camera : Mamiya RB67, Lens : K/L65mm F4, Film : Tri-X pan, PC-TEA

70mmフィルムのマガジンはマミヤRB67用にもあります。このマガジンは下手にカメラの巻上げと連動していないので、70mmフィルムを使う時には、より自由な使いかたができます。ただ欠点は、最初の1枚を出すまでに30cmのフイルムを使う事。

私は現像タンクの問題から、せいぜい20枚撮りくらいで使いたいので、最初の30cmはいかにもムダですし、また、そのせいで現像タンクに入りきらない恐れもあります。

そこで考え付いたのが、上げ底方式。最初の30cmを紙で代用します。紙はローライの厚ぼったい120フィルムの裏紙なんかが適しているように思われます。

R0012007_w まず最初に、巻き取り側のスプールに紙を巻きつけます。

R0012008_w RB67の70mmマガジンは裏ブラをこんな風に外してフィルムを入れます

R0012009_w フィルムと紙をテープで止めます

R0012010_w マミヤの70mmバックもパフォームレートの穴にからむ歯車でカウンターが動くのですが、カメラと連動していない分シンプルで、紙のフリクションだけでもカウンターが進みます。

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2009年3月30日 (月)

70mmマガジンでの作例

20093152_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm f2.8, Film : Tri-X Pan, EI=200, HC110

70mmフィルムマガジンを使って、1982年に期限が切れているTri-X Panでテスト撮影してみました。ISO感度を200まで下げて撮影しております。

1980年頃D76で現像したフィルムが手元に残っていたので、それと比較してみると、随分「かぶり」があって、何となく全体が黒ずんでおります。

まあ、遊びだから、この程度使えれば充分です。

それより、スキャナーのホルダーも無いし、カールも酷いし、ネガのシートもありません。そちらの方が困った問題ですね。

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2009年3月26日 (木)

Hasselblad 70mm マガジン マニュアル

R0012004_w 旅行の写真の現像もできないまま、また帰省して家を開けます。ネットから遠ざかりますので、ハッセルブラッドの70mmマガジンの紹介でもしておきましょう。

R0011994_w R0011995_w R0011996_w かつて70mmのフィルムは、写真のような小箱の中に缶入りで15フィートのサイズで売られておりました。この缶を開けると写真のようなパトローネに入ったフィルムが出てきます。

R0011997_w ハッセルやリンホフの70mmマガジンを買うと、空のパトローネが一個付属していて、そのパトローネを巻き取り側につけて使用することになります。

中古市場で70mmのマガジンをよく見ますが、このパトローネが無いものが多く、探すと意外と大変なので、このパトローネが付属しているものを買いましょう。

R0011998_w 70mmのフィルムのパトローネは、35mmのものと違い、フィルムは巻き戻しません。パトローネを開けるとスプールには金属の半円の輪がくっついているので、スプールにフィルムの乳面を内側にして巻き、この金属の輪で上から挟み込みます。

R0011999_w フィルムが入っているパトローネも同じ構造になっていて、こうすることで、巻き取られたフィルムは最後にスプールから離れて、全てが巻き取り側のスプールに巻き取られることになります。この小さな金属の輪は、その意味で非常に重要な役割をになうので絶対に無くさないように心がけます。

R0012081_w ハッセルブラッドの70mmマガジンは、金属の止め具で2つのパトローネを押さえることになります。パトローネの位置が悪いと、シャッターは切れません。この目安になるのが2つのインジケーター。パトローネが正しい位置に収まれば、左側のインジケーターが赤色から白色に変ります。

R0012082_w 後は、レバーを巻いて1を出してカメラにセットすればおしまいです。1が出るとマガジンの右側のインジケータが半分赤に変ります。後は、一気に72枚撮ってしまいましょう。

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2009年3月11日 (水)

70mmフィルム現像用リール

R0011993_w ハッセルブラッドの輝かしい歴史を見ると、必ず登場するのがNASAのスペースカメラ。そしてこのカメラに装着されていたのが70mmのフィルムマガジンです。

70mmのフィルムはスペースカメラ専用では無く、航空写真、結婚式などでも使われていたので、今でも中古カメラ屋で埃をかぶって展示されているものを良く見かけます。これらのマガジンは15フィートのフイルムカートリッジで72枚撮ることが出来ます。

また、70mmのマガジンは他に、ブロニカETR、ペンタックス645、マミヤRB、グラフレックスXL用等でもあります。

これらのマガジンは、もはや全く使い道が無くなったわけでは無く、不便ながら使えないわけではありません。フイルムは海外通販で、ネガカラーや在庫があれば白黒の長巻を買うことが出来ます。そして、自家現像が出来れば、現像タンクを改造することによって現像することも出来ます。

70mmの現像タンクは、ステンレスのものやJoboのものがあって、それらはたまにオークションに出たりしますが、これらのタンクやリールは15フィートの長さで設計されており、家庭で使うには少々使いにくいでしょう。

航空写真等のプロ使用では、マガジンが許す限りのフィルムをつめて撮る必要があるのでしょうが、ちょっと70mmフィルムで遊んでみようという人には、長すぎます。

そこで、パターソンのリールを使って70mmフィルム用のリールを作って見ました。ブローニーのフィルムの横幅が60.8mmに対して、70mmフイルムは69.4mmありますので、8.6mmほど、伸ばしてやれば良いのです。

また、古い116,616カメラのフィルムは70mmフイルムと同じ幅なので、このリールを一つ作っておくと、70mmフィルム、116フイルム、616フィルムの現像が出来ることになります。写真の70mmフィルムはパーフォレーションが無いタイプなので、116、616のフィルムで使ったほうが良いかも知れませんね。

リールの作り方は簡単で、パターソンリールの軸の太い方を切って、外径32mmの塩ビパイプを軸にして伸ばし、エポキシで接着しただけです。塩ビのパイプは内径が25mmですが、肉を削ぎ27mmに広げると良いです。

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2009年3月 4日 (水)

EI 6400への挑戦

2009334_w Camera : Rolleiflex 2.8C, lens: Planar 80mm f2.8, Film : Delta 3200, home made PC Developer

先日、Rollei R3を使った時、ISO6400まで増感して使える、みたいな説明を見ましたが、ISO400での状況を見る限り、ベースフォッグが酷くなりそうで、それは無茶だよと察しました。

それでもブローニーでISO6400は魅力なので、Delta3200で試してみようと思いました。

一見、Delta3200はISOが3200のフィルムで、6400なんて一段の増感じゃないか、と思い勝ちですが、このテのフイルムの表示はISO3200相当までなら増感しても大丈夫だよ、という意味で、このフイルムの実効感度はISO1000くらいとされております。だから、たとえISO3200で現像したとしても、それは自然に増感現像をしていることになるのです。

どんな風に、このフイルムは増感現像に対応しているかと言うと、大きい粒子の乳剤を持っているのです。微粒子フイルムの逆で、デカ粒子フイルムなのです。これは、同じ画素数なら、一画素あたりの受光素子が大きいほど光に対する許容範囲が広くなるデジタルと同じ理屈で、白飛び暗部のつぶれが増感現像しても起きにくくなることが期待されているのです。

一方、現像液ですが、これはフェニドンにハイドロキノンをプラスしたPQ現像液かビタミンCを添加したPC現像液が増感現像には有利になります。PC現像液なら手持ちの薬品で調合できるので、Xtol同等のMy Tolをベースに増感対応の現像液を調合しました。別に大したアレンジでは無いのですが、この現像液の1:1希釈液で使用することを前提に、無水亜流酸ナトリウムを4割増しにして、フェニドンも4割増し、さらに本来の処方に無いブロムカリを追加しております。そのココロは、一定の強度を保ちながらなるべく長く現像する事であります。

現像時間はとりあえず20度で20分。Xtolの現像時間を参考にしますがXtolの1:1でEI=6400のデータなど無いので、いい加減です。

2009332_w 結果的にこれではEI=6400は出てません。3200弱くらいです。この2つの作例はEI=3200で撮ったものです。幸いベースフォッグはあまり強くありませんから、この次は25分で挑戦です。それでダメならやっぱり素直に原液かなぁ。

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2009年3月 1日 (日)

フジのスプールで4x9フォーマット

R0011985_w ブローニのフイルムはだんだん少なくなってきて、地方都市だとフジのリバーサルがやっと手に入るということも珍しくありません。そんな中で、そのフイルムの芯に使われているスプールの話をするのもナンですが。

フジのスプールの裏紙を挟むスリットは、コダック、アグファ、イルフォード、コニカミノルタ、ローライ、エフケ、フォマパンより長く46mmあります。

だから、ナンだ、というと127のフイルムをスリットに挟んで使える。という事です。

もっとも、ブローニーのフィルムホルダーでフイルムを装填して最初の1枚が撮れるようにするために400mm巻き取らなければならないので、通常の127mmのフイルムでは用を成しません。ところが100ft巻きだと、「400mmぐらい良いか」なんて大様な気分になります。

まあ、実験なので、もったいないことを承知で1200mm切り出して、フジのスプールに巻きつけてマミヤプレスのホルダーに入れます。フイルムの選択ダイヤルを120にし、圧版は220にあわせます。400mmのムダを考えるともう800mm足して220のフイルムにあわせれば良いかも知れないのですが、そうするとパターソンの現像リールに入らない恐れがあるので、今回は120にあわせました。

それで撮った作例がこれ。スキャナーのフイルムホルダーが無いし、上下のフイルム幅まで写っており、実際は46mmx84mmの画像なので、上下はカールして色が変にスキャンされております。データはCamera : Mamiya Press, Lens : Mamiya-Sekor 50mm F6.3, Film : Kodak 400NC, Home made c41で現像です。二枚目はカメラをフェンスに持ち上げてノーファインダーで撮っているので、水平が出てません。あしからず。

20092283_w

20092281_w

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2009年2月25日 (水)

Rollei R3 最初の印象

20092161_w Camera : Hasselblad 500CM/ Lens : Planar 80mm CT, Film: Rollei R3, RHS

ローライのフィルムの中でR3と言うフィルムがありますが、これはこれまでに無いユニークな発想のフイルムです。どこがユニークかと言うと、R3の名前が示すように粒子の大きさと感度の異なった三層のレイヤーを持っているところです。つまり、同じフイルムにISO25、100、400の乳剤を持っているようなものです。

その、期待される効果は暗部からハイライトまで連続した諧調を持つ事。

このフイルムはフィルム自体はISO400としているものの、ISO25からISO6400まで使用できるという信じがたいことが書かれております。

今回、ISO400で使って見ましたが、なかなか良い感じです。ただ、現像は、結構濃い濃度でも、不安になるくらいの時間を要します。実は、最初の一本は現像液の濃度が薄すぎて失敗しているのですが、このフイルム、現像液の濃度が薄いと全くダメなのです。

20092162_w この三層のレイヤーは恐ろしいほど奥が深く、撮影感度と現像液の種類、濃度、温度、時間の組み合わせ次第で、いろいろな顔を見せてくれるでしょうね。

そして、友人の少ない孤独なオヤジはまた一人、自分の好きな組み合わせを求めて、泥沼に堕ちてゆくのでしょう。

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2009年2月22日 (日)

46mm100ft巻から作る127フイルム

R0011981_w 46mmの100フィート巻きのフィルムがあることを.....あったことをご存知ですか。私はこの100フィート巻きが一体何の目的で作られていたのか解りませんが、少なくとも、この長尺フィルムから127判のフィルムが簡単に作れます。

一般に127フィルムを作る時は、120フィルムからの切り出しで行ないますが、せっかく大きく撮れるフィルムをわざわざ、小さく切断するのに抵抗があるのも事実です。最初から46mm幅のフイルムを使えば、そんな良心の呵責?もおきない訳です。

R0011979_w 127フイルムを作るには、裏紙が必要になりますが、裏紙は120のフイルムを現像した後の残りを使いましょう。フジフィルムのものが薄く強いのでお勧めです。反対にRolleiのものはがさがさしていてお勧めできません。

これを1100mmx47mmに裁断します。おおよその位置は、先頭から140mmがスタートマーク。フイルムの先頭が275mmに来るように貼り付けます。フイルムの長さは630mm。

赤窓式なら、1枚目から12枚目までの位置はリードペーパーの先端から、328,376,422,468,516,562,608,656,704,752,798,846,916mmのあたり。これはサンプルに使用したMacoフイルムの裏紙での実測値で、数字の中心をどこにおくかでも変るので、あくまでも参考値です。

R0011980_w 今回、私は630mmではなく600mmでフイルムを裏紙に巻きつけました。私のワルツオートマットだと、何故かフイルムの後が大きくあまるので、630mmもいらないだろうと思ったからです。ところが12枚目は途中で切れてしまいました。さらに周辺も少し感光しております。また、1枚目の前の余白は少し長めです。

R0011983_w_2 この組み合わせだと、フイルムの貼り付け位置をもっと前にして、フイルムも630mmにする方が良いかもしれません。

20092221_w このフィルムの期限は2004年ですが、左の作例のように問題なく使えます。127用のキャリアが無いのでニュートリングが真中に出てますね。

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2009年2月12日 (木)

EPNの青空

20092111_w Camera : Cambo Wide 470, Lens : Super Anglon 47mm F5.6 XL, Film : EPN

製造が中止になって、在庫かぎりで出回るフイルムにコダックのEPNというフイルムがあります。色が濃くなって行くカラーフイルムの流れに反して、頑固に自然な色にこだわったフィルムでありました。

このフィルムで撮ると、コントラストは低く、発色は地味、粒子は粗いスライドになります。しかし、デジタルが普及する前は、このフィルムはパンフレット等の印刷用にかなり使われたと思われます。私の印象に強く残っているのはEXAKTA66のパンフレット。フレームの枠に記されたEPNの記号も誇らしく、フルフレームの写真が載っておりました。レンズの性格なり性能をアピールするのに相応しいフイルムだったのでしょう。

このフイルムは、何も現実の色を落としている訳ではなく、現実の色を忠実に再現しているだけなのです。

だから、空が綺麗な時、このフイルムはどのフイルムより透明感のある青で空を表現します。

表題の写真の青空もちょっと良い感じでしょ。

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2009年2月10日 (火)

Rollei Digibase CN200

2009261_w Camera : Hasselblad 201f, Lens : Distagon 50mm F2.8, Film : Rollei digibase CN200, Home made c41

RolleiのDigibase CN200というフイルムは、白黒フィルムのベースにカラーネガの乳剤を置いたものです。その目的は、PCでスキャンすることによって白黒フィルムとしてもカラーフィルムとしても使えることだそうです。カラーのネガで色素を使って白黒写真にするフィルムはKodakとIlfordにあり、Kodakは製造を止めたものの。Ilfordはまだ現役であります。これらのフィルムはネメッとした黒が出るのが特徴で、ほかの白黒フィルムにない魅力があります。

Rolleiの白黒フィルムベースのネガカラーはどうなるのか、否が応でも興味は涌いてきます。

Img_5173_w このフィルムを最初に現像してタンクから取り出した時、「失敗した、でも、何故?」と思いました、真っ黒だったからです。確かに露出は上げ気味に撮ったし明るいところでも撮影したのですが、とにかくリール全体が黒い、気をとりなおして乾燥させると、ベースがだんだん青黒く透き通って来て、撮影面との区別がはっきりしてきました。そして何となくカラーネガの様相を呈してきました。もちろん違和感はありますが......。このフイルムを受け取った現像所の職員はとにかく悩むでしょうね。

また、このフィルムはスキャニングを前提として作られているハズですが、フラットベッドのスキャナーではスキャンしにくい。フィルムが薄く、カールも酷いので、フイルムガイドにおさまりにくいからです。いくらカール防止用のコーティングがされても、フイルムのベース
が薄いポリエステルである以上、カーリングからは逃れることが出来ないのでしょう。そして、スキャナーの画像処理プログラムはネガカラーのオレンジ色のフィルムベースを前提に設計されているので、青いベースのこのフィルムをスキャンしたとき、当然、カラーバランスはマゼンタに偏ってでてきます。もっとも、ネガカラーはカラーバランスの補正が前提であのようなオレンジ色のフイルムベースなのですから、それが逆にふれたからといって、全く問題はありません。

2009261b_w そして、このフィルムの目的の一つである、白黒でのスキャニングですが、二通りの選択が出来ます。まず、フィルムを白黒フィルムとして認識させて、左の写真のように白黒で取り込むこと。粒子は粗く成りますが立体感みたいなものが感じられます。

2009261c_w 次は、フィルムをカラーネガで認識させて白黒で取り込むことができます。カラーフィルムとして認識させて白黒で出力させると粒子は細かくなりますが、どことなくのっぺりした感じになります。

このあたりは好みの問題もあるし、作例の撮影として不十分なところもあるかも知れません。さらに、このフィルムはカラーネガとしては異端なアンダー露出に対する広いラティチュードを持っているようなので、もっといろいろ可能性があります。

ただ、カラーなら専門のカラーカラーフィルムを、白黒なら専門の白黒フィルムを使うのが一番、という考え方には全く同意します。

2009262_w 最後に、吊るしてあるネガをスキャンすると、こんな感じになります。

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2009年2月 8日 (日)

どM茶現像

20092612_w Camera : Hasselblad 201F, Lens : Distagon 50mm F2.8, Film : Rollei Ortho 25, Metole-TEA

RolleiのOrtho 25というフイルムは、610nmまでの感光帯をもつオルソクロマチックフイルムで、高いコントラストと解像度、微粒子という特性を持っているフイルムです。

このフイルムを上手く軟調現像できれば、使い勝手が広がるのでは無いかといろいろ試して見ました。

まず、最初はマニュアル通り、ローライの指定するRHSという現像液で、可能な限り希釈して現像してみました。まずまずです。

次に、もっと暗部をだそうと考え、PC-TEAを100倍希釈で使ってみました。これは全くダメ。明らかに現像液が足りません。もともと、このフイルムには「銀が多いから強い現像液を使用しろ」と注意書きがあり、PC-TEAの100倍希釈では歯が立たなかった訳です。50倍希釈のPC-TEAなら問題ないと思います。

20092613_w そこで考え付いたのが単薬現像。フェニドンを使ってPota系にするか、メトールを使ってD23系にするか。でもせっかくの高解像度フイルム、出来れば亜流酸ナトリウムは使いたくありません。そこで考えたのがメトールとTEAだけの、どM茶現像液。

ぬるま湯に1gのメトール、10mlのTEAを溶解させ、水を足して500mlの現像液を作ります。この現像液で20c16分の現像を行ないます。その結果がこれです。

20092611_w まだ、硬いといえば硬いのですが、もともとそんなフイルムなのだから私的にはこれで充分。ただ、オルソクロマチックのフイルムなので、赤の表現は考えて使う必要があります。

2009214_w ちなみに、RHSの15倍希釈で現像した結果は左のとおり、これはこれで悪くありません。(レンズはプラナー110mmです)

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2009年2月 3日 (火)

Rollei Superpan 200を使って見ました

20092113_w Camera : Hasselblad 2000FCW, Lens : Planar 110mm F2, Film Superpan 200, RHS

先日届いたフイルムにX-ray Checkedのマークが貼られていたため、さっそくテストしてみました。

Rolleiのフイルムには興味がありましたが、高くて手が出ず、円高の今がチャンスとばかり輸入してみました。

RolleiはMacoが白黒フィルムを売る時のブランドネームで、実際はMacoが作っているか、提携している会社からOEMを受けております。

特にAgfaと強い関係があるらしく、Rollei superpanはAgfaの航空フイルムAgfa-Gevaert Aviphot Pan 200 の乳面を使い易いように、もう少し厚いベースに置いたフイルムです。厚いといっても100ミクロンですが...。コダックのフイルムに比べるとペラペラの膜みたいに感じます。

しかし、航空撮影用のフイルムは一般には手に入りませんから、まったく新しいフイルムが使えるようになったようなものです。

さらにこのフイルムは、750nmの波長まで撮影することが出来ます。750nmといえば、コニカの赤外フイルムと同じです。波長に対する感度を見ても700nmを越えてからピークを迎え750nmでストンと落ちます。赤外フイルムとしても使えそうです。

20092112_w_2 さらに、このフイルムは航空写真用らしく181lp/mmという素晴らしい解像度を持っております。どうしても期待は高まります。

X線かぶっていたら嫌だなぁ、と思いながら、最初のテストをして見ました。何が悪いか解らなくなるのを避けるため、芸が無いと思いながら、ローライの現像液でマニュアル通り現像しました。

20092111_w いかにも解像感のある、コントラストの高いネガですね。でも私、こんな感じは嫌いでは無いです。いろいろやってみれば、どんどん新しい顔が出てきそうなフイルムです。

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2009年1月27日 (火)

Hasselblad 1000F + PCS Arsat 55mm (2)

200901251_w Camera : Hasselblad 1000F, Lens : PCS Arsat 55mm F3.5, Film : Delta 100, PC-TEA

前回Hasselblad1000FにPCS Arsat55mmを付けて試写してみましたが、シフトした時の蹴られのような症状と画像の甘さが気になっておりました。

そこで、今回、フードを外しピーカンの状況でコントラストのある被写体を撮って見ました。フイルムと現像液の組み合わせも変えております。

その結果、シフトしても蹴られは目立たないので、前回の蹴られにはフードが影響していたかも知れません。また、今回はF8-11まで絞っていることも影響しているかも知れません。

また、今回はDelta100を使ってみました。Ilfordのフイルムは興味があったのですが、なにぶん高くて敬遠しておりました。今回期限切迫フイルムがバーゲンで出ていたので使うチャンスに恵まれました。

現像液もPC-TEAにしております。この現像液はシンプルなので、フイルムの本来の姿を見るには一番適していると思うのです。

200901252_w この感度のフイルムにはAcros, Delta100,T-max100がありますが、結局、好き好きだと思います。違いがあるとするとAcrosの実効感度がちょっと低いこと、Delta100のベースが薄く感じること。現像してすぐスキャンしたい時は困ります。

この写真は近所のゲームセンターでしたが、何故か取り壊されております。一枚も写真を撮っていなかったので、あわてて一枚。

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2009年1月25日 (日)

シネマ用のフィルムを使ってみる(2)

20091253_w Camera :Contax 137MD, Lens : Tessar 45mm F2.8, Film : Kodak Vision 500T, Home made C41

昨晩、押入れの中で、1000ft(305m)のフイルムから135のパトローネに数十センチ巻き取り、本日テスト撮影して現像してみました。

現像は、前浴、水洗、現像、水洗、漂白、水洗、定着、水洗の順番で行ないました。思惑では最初の水洗でバッキングが除去されるはずでした。そして確かに、前浴ではかすかに着色した廃液、その後の水洗では黒い廃液が出てきて、これはいける、と思ったのですが、結局最後まで、完全にバッキングは除去されませんでした。

本来のECN-2処理はロールフイルムの連続処理プロセスなので、前浴の後に、ローラースポンジ等で物理的に剥ぎ取るプロセスがあり、そこでバッキングは除去されるのですが、小型タンク現像では、水洗時に多少攪拌したところで、全部を除去することはできないのでしょう。

作例の、神社の屋根の上に筋雲みたいなものがかかっておりますが、実はコレ雲ではなく、バッキングの残骸です。

20091251_w このフイルムはタングステンなので、本来は上のようなネガで写っております。PCで1コマスキャンすると自動でカラーバランスを修正してしまうので、その後、少しレタッチしてやると、通常のネガのように扱うことが出来ます。

でも、あえて使うようなフィルムでは無いような......。あと2000ft弱(600m強)残っておりますが。

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2009年1月24日 (土)

シネマ用のフィルムを使ってみる(1)

R0011920_w 最近、私が遊びに行く画像掲示板の管理人のSCRさまが、映画用のフィルムを使っているのを見て、私もマネして使って見たくなりました。

まず、フイルムからGETしなくてはなりませんが、シネマ用のフィルムはEbayに行けば、よく転がっております。そこで私が落としたフィルムは写真のフイルム。最新のものより2世代前の初代Kodak Visionです。このフィルムを2000Ftほど、格安で.....アメリカからの運送費の方が高かった....手に入りました。

2世代前と言っても、このフィルムは2004年製造だし、映画用のフィルムだから、そんな変な保管はされていないハズなので充分使えると思われます。

ところで、映画用のフイルムは普通のフィルムと何処が違うかというと、写真のように、乳面と反対側に黒いバッキングというものがついております。これは、ムービーカメラからフィルムを保護する等、いろいろな用途がありますが、一番大きな目的は強力なハレーション防止のようです。

その他、映画用のフィルムは、微粒子だとかタングステン光用がメインであるとか現像の主薬がCD-3になるとか、いろいろありますが、使うほうとしては、まずこのバッキングをどう落とすか、そこから考える必要があります。

このバッキングを落とすには、前浴剤を使って前浴して落とすのですが、前浴剤はコダックに注文すれば、宅配してくれます。しかし、最低のロットが20リットルなので多すぎます。

R0011923_w そこで、成分が近いものを自家調合してテストしてみることにしました。私は500mlで良いので、ホウ砂10gと無水亜流酸ナトリウム50gを基本にして、水酸化ナトリウムでPH調整しました。水酸化ナトリウムは危険なので、出来れば使いたく無いのです。

結果的に、水酸化ナトリウムの分量にかかわらず、前浴剤に付けただけではダメで、その後水洗することによって、バッキングは落ちることが解りました。最終的に私は、水酸化ナトリウムを0.5gだけ加えましたが、これが無くとも大丈夫ではないかと思います。

R0011924_w (上記の状態から水洗すると、前浴液に浸かった部分だけ、バッキングが落ちます)

実は、私はまだ、バッキング除去のテストしかやっておらず、これから、1000ftの巻物からフィルムを切り出して、撮影、現像というテストが控えております。まずは、最初の一歩の報告まで。

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2009年1月18日 (日)

PCS Arsat 55mmとHasselblad 1000F  

2009011704_w Camera : Hasselblad 1000F, Lens : PCS Arsat 55mm F4.5, Film : Presto HC-110

PCS Arsat 55mmはPentacon Six用のマウントのほかにKiev88用のものがあります。Kiev88用のレンズはアダプターでPentacon sixで使えるので、理屈上はKiev88用のものを買えば良いということが言えます。Kiev88用のものならHasselblad 1000Fでも使えるかも知れないからです。

ところが、実際Kiev88用のマウントはPentacon sixのマウントより口径が小さく、短くなっております。通常のレンズであれば、このマウントの違いはあまり問題になりませんがシフトレンズの場合は、影響が出るかも知れません。

レンズをシフトした場合、マウントのフランジが短いと光路的には有利ですが、口径が小さい分不利です。というのはマウントの鏡筒によって蹴られる可能性があるからです。

このレンズは明らかにPentacon Sixマウントを使用するKiev60の用途を考えられており、Kiev88用は派生品なのです。Kiev88でシフトした場合の結果に保証はありません。

ましてや、Hasselblad 1000Fで使われることなど、全く想定外でしょうから、シフトした場合の影響が気になります。作例では案の定、画面の下側が黒いですね。これは、最も酷い例のもので、いい加減なフードを付けて撮影しているので、フードの影響かも知れませんが、多かれ少なかれレンズを12mmライズすると、下方が光量不足になります。

20091171_w 最も、ただでさえ広角レンズの55mm、それをほぼ開放で使っているので、周辺にはあまり期待してはいけないのですが....。左の作例は10mm程度のライズ。これくらいだと光量不足な感じはあまりしません。

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2009年1月11日 (日)

Polaroid Land 250 改造 4x5RFカメラ

R0011905_w 毎年、正月休みに見てくれの悪いカメラを1台づつ作っておりましたが、今年はちょっと時間がかかって、ようやく出来ました。私はあまり大判は使用することは無いのですが、610さまから4x5のRFカメラをお借りして、その使いやすさに驚いて、4x5のRFカメラが欲しくなったのでありました。

たまたま家にジャンクのPolaroid Land250カメラがあり、これを使ってどうにかならないかと考えておりましたが、これが意外と厄介でした。

同じようなカメラながら高級品のLand180などは、Tominon114mmF4.5を0番シャッターに組み込んだものを使用しているのに対し、Land250はトリプレットの114mmを半電子シャッターに組み込んで使用しており、レンズの取り付け枠を削って0番シャッターまで広げても、スペースがなくてロックできません。ぎりぎり旧コンパウンドシャッターが入り、レンズは自然とC.P.Goerz Dagor 125mm F6.3を選択することになります。

後は、このレンズに合うように、4x5のフレームを取り付け位置決めすると、とりあえず4x5の折りたたみカメラが出来上がります。

このカメラはもともとフイルムサイズが3 1/4X4 1/4インチなので、これについているZeiss製のレンジファインダーはそのまま、4x5で使っても縦横比はそれほど違和感がありません。気持ち左右が狭く、上下が広い比率で、さらにレンズの変更により広げて脳内変換して使用することにします。

20091101_w_2 ただ、この機体の蛇腹の動作とレンジファインダーの二重画像は焦点距離114mmに合っているので、レンズを変えたことにより、連動はしません。そこで、5mほどの合焦点とレンジファインダーをあわせ、無限大の位置はレンジファインダーの二重画像ではなく、このカメラにあった距離のマークで合わせることとしました。作例は、無限遠のもの、レバーをお山のマークにあわせ、レンジファインダーの二重画像は無視します。それでも気弱にF11まで絞ってます。フイルムはアクロス、現像はHC-110。シャッター速度は1/100.

20091102_w この作例はレンジファインダーの二重画像を使ってピントを合わせております。ピントは狛犬の瞳に合わせたのですが、ちょっと怪しい。今回は強気に開放。といってもF6.3ですが。フイルムと現像データは同じ。シャッター速度は1/50。曇りかつ逆光。コーティングの無いDagorは辛そう。

R0011908_w このカメラ、ありあわせの材料で、さらに現物あわせで作っているので、見た目も悪いし、ヤワです。今にも空中分解しそう。しかし、今回これを作ったおかけで、0番シャッターを組み込める180とか190のジャンク機体をベースにすれば、かなり機動的な4x5RFが作れることが解りました。ちなみにデータは突起部を含めて、横190mm、高さ178mm、幅60mm、重量800gです。

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2008年12月29日 (月)

パックフイルムマニュアル

あまり資料が無いのでパックフイルムの構造を貼っておきます。

R0011870_w 1.気持ちよく撮影できます、撮影するだけならパックフイルムが最強です。一番手前に1枚目の引き紙が見えます。この紙を引いた後、切ってしまえば、次の紙が引きやすくなりますが、今回は残しました。本当は、この前にスターターがあって、それは引いたら破れと書かれてあり、それは切ってあります。

R0011873_w 2.パックフイルムは全部撮影が終わると、自動的に遮光されるのでパックを取り出しても、問題ありません。これはレンズ側から見た姿です。

R0011874_w 3.このパックからフイルムを出すには、緑色の留め金を右にスライドさせます。本当は任意の一枚を取り出すことも出来るのですが、また組み立てるのが面倒です。一度に現像できないので、パックを外して遮光袋に中身を入れてしまいました。

R0011892_w 4.これが、パックフイルムのパーツです。黒い紙に糊しろがみえますね。

R0011893_w 5.この状況でフイルムが格納されております。フイルムは真下に露出して(レンズ面に面して)いることになります。

R0011894_w 6.撮影して紙を引くと、フイルムはくるっと廻って、パックのカメラ側に位置します。この時次のフイルムがレンズ側に露出することになります。

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2008年12月28日 (日)

パックフイルム

R0011854_w 昔、パックフイルムというシートフイルムがパック詰されたフイルムがありました。ポラロイドフイルムみたいな感じですが、大きな違いはポラロイドフイルムが撮影後、一枚づつ引き出して行くのに対して、パックフイルムは、紙を引くことで、列の最後尾に撮影後のフイルムを移すことです。

普通の4x5のシートフイルムからは考えられない技ですが、パックフイルム用のシートフイルムはペラペラの薄い素材で、それだから可能だった技でした。

200812281_w Camera : Muto Special 45RF, Lens: Yashinon 127mm F4.7, Film : Tri-X, HC-110

このフイルムの美点は、16枚の連射が出来る事。通常、4x5だとクイックチェンジで6枚が最高なので、コレはポイントが高いです。さらに16枚のパックでも非常に薄く、携帯に便利であることも、大きなメリットです。

しかし、これだけの美点がありながらこのフイルムは絶版になって久しく、何故だろうと思っておりました。そして、それは使ってみるとすぐに解りました。

このフイルムの美点である薄さが問題なのです。撮影の時はパック詰されているので、問題は無いのですが、それ以降の処理で、この薄さは何をするにしても不便です。

次に、このフイルムは通常の4x5のシートフイルムよりも一回り大きくできております。そのため、コンビプランなどの4x5の現像タンクに入りません、仕方なく1枚づつ、小型タンクで現像します。そしてスキャナーに入れる時には、周りを少し切ってガイドに入れてスキャンしました。

また、このフイルムは紙に糊付けされているので、糊と紙くずが現像液に混入します。別にワルサはしなくても気分的に良くないですね。

R0011856_w 実は、このフイルムは610さまのカメラを借りて、見ているうちに使って見たくなったのです。せっかく機動性のある4x5カメラなのだから、機動性のあるフイルムを使ってみなくてはね。もともと絶版で、手に入ったとしても、経年劣化で感度は低下しベースフォッグもあるような問題のあるフイルムで現像は苦労しますが、少なくとも撮影している間は軽快です。

R0011891_w (ちなみに、通常の4x5のシートフイルムとこれだけ大きさが違います。糊の痕があること、ノッチが無いことも違いますね。)

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2008年12月26日 (金)

原因不明の発色

200812196_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Zenzanon 80mm F2.8, Film : Optima II, Home made C41

冬の日本海をブロニカで、そしてアグファ オプティマIIを使って、荒涼としたイメージの写真を撮りたいと思って海に出ました。荒涼と言っても、本当に海が荒れている時は写真どころでは無いので、比較的穏やかなことを確認して出ました。

写真的にはなんてことは無い、いつもの冬の日本海のスナップです、ただこのフイルムではどんな色になるのか興味がありました。

ところが、何かへんです。現像液も漂白液も新調した、初回の現像です。劣化はありません。現像液も、いつもどおり。強いてあげればいつもより少し温度が高かったので、予備水洗の温度を下げたら、反対に現像中の温度が下がってしまったことぐらいで......。

まあ、そのあたりかも知れませんが。ヘンな発色をしたコマがありました。表題の写真は、他のコマもこんな発色をするので、スキャナーの影響もあるかも知れません。

200812193_w それを除けば、大体イメージどおり、冬の日本海ってこんな感じです。

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2008年12月23日 (火)

MC Zenzanon 80mm F2.8

R0011838_w 表題のレンズはMC Zenzanon 80mm F2.8。カールツアイス イエナがゼンザブロニカの為にBiometar 80mmF2.8をアレンジしたレンズです。このレンズは珍しいのですが、同じレンズはPentacon Sixの標準レンズとなっておりますので、レンズの描写を見る目的ならば、Pentacon SixでBiometarを使う方がはるかに気軽です。

カメラとしては、圧倒的にブロニカが使いやすく信頼性がありますが。

私は、冬になると急にブロニカが使いたくなります。ブロニカとブロニカニッコールは、日本海沿岸の冬景色に良く似合い、ニビ色の世界のイメージが湧きます。

ところが、今回、MC Zenzanon 80mmならどうだろう、と興味を持ちました。このレンズとAgfa Optima IIの独逸コンビで日本海の冬景色を撮ったら面白いかも知れません。

ちょっと重い暖色系の発色をするレンズと、粒子が粗くコントラストの高いネガフイルムの組み合わせです。日本海側の冬景色と言っても鉛色だけではありませんから。

2008121911_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Xenxanon 80mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41, F2.8,1/30、これだけぐじゃぐじゃな光源でもカラーバランスが保ててます。上の方の色はネガスキャンのスキャナーの影響です。

2008121912_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Xenxanon 80mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41, F2.8,1/60、綺麗な赤;ですね。

2008121913_w Camera : Zenza Bronica EC, Lens : MC Xenxanon 80mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41, F2.8,1/60、ボケかたはこんな感じ。

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2008年12月20日 (土)

Super Fujica-6

R0011813_w 表題のスーパー フジカ シックスを中古カメラ屋のジャンク置き場で見つけました。「どこがジャンクなの」と聞くと「ファンダーの一部がミラーの腐食かなにかで欠けて見えることと、レンズに拭き傷が多いこと」だそうです。

このカメラは蛇腹カメラでは、かなり進化した形式を持つカメラなので、それなりの価格が付くのが普通です。そのため、使ってみたくとも、なかなか買うことは躊躇するカメラでした。数千円で使えるのはありがたい、という気分と、ジャンクを使ってこのカメラの印象が悪くなるのはいやだなあ、と言う恐れを半分ずつもってこのカメラの試写をしてみました。

このカメラは外見こそちょっと異形で、クセがありますが、使い勝手はとても上等です。全ての動作がスムーズに、気持ちよく行なうことが出来ます。ファインダーも欠けてはおりますが、二重画像もくっきりしていて、ピントも合わせやすいと思いました。

後は、レンズがどうかです。

200812171_w まずは最近接。絞りは開放。フイルムはTMY2をHC-110で現像。ちゃんとピントが来てます。

200812172_w 次は逆光。レンズの拭傷でもっとフレアーが出るかと思いましたが。全く問題を感じません。この写真はもともと硝子越しに撮っているので、これだけ写るのは驚きました。

200812173_w そして、フラットな光での微妙な諧調。これも絞りは開放ですが、良く出ております。

やはり、噂に違わぬ良いカメラですね。良い出会いをしました。

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2008年12月14日 (日)

Pentac 4 1/4Inch F2.9 Dallmeyer London

R0011783_w 表題のレンズはDallmeyer LondonのPentac 4 1/4Inch F2.9、610さまとトレードしたレンズですが、海老で何とか、という言葉が頭から離れません。ありがとうございます。

これと同じレンズはコンパウンドシャッターに入ったものを、大判レンズとしてWEBで見たことがありますが、大判をカバーするには明るすぎると思っておりました。そして、Pentax67なら使えるかも知れないとも。

今回頂いたレンズはシャッターが無いタイプで、おそらく木製一眼レフカメラ用に使われていたものでは無いかと思われます。シャッターが無いことでマウント部が薄く、接写リングから抽出したPentax67のマウントに貼り付け、ヘリコイド接写リングに取り付けると、ちょっと繰り出したところで、無限が来ました。まさにピッタリ、思惑通り、Pentax67で使えます。

そういえば、610さまはどうしていたのかと調べてみたら、やはりPentax67で使われていたようです。まあ、師匠は、必要な物は何でも作ってしまう訳で、ヘリコイド接写リングのフランジなど気にする必要もありませんが...。

200812141_w ところで、このレンズは大昔の大口径レンズで、ノンコートですから、盛大にフレアーが出て、柔らかい描写になることを期待しております。ところが作例を見ると、この程度の光では開放でも、フレアーは思ったほどではありません。軍用にも使ったレンズなので、当時の技術で最良の設計をしたものなのでしょう。

200812142_w 次の作例ではフレアーが出てますね。これはボケを見てみたかったので撮ったコマですが、ちょっと面白いボケかたです。作例のデータはCamera : Pentax67, Film : TMY2, HC-110, F2.9,1/30です。

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2008年12月13日 (土)

HC-110の廃液現像

200812131_w Camera : Pentax 67, Lens : SMC Pentax 75mm F2.8, Film : Presto HC-110

私は市販品だと、HC-110の現像液を使っているのですが、ようやく一瓶使い終えたところです。でも、期限切れのものを安く買ったストックがあるので、この後も期限切れの現像液ばかり使う事になりそうです。

また、たまたま、撮影済みのフイルムがどこからともなく出てきました。私は整理が悪く、またコロコロと違うカメラで撮影するので、カメラに前のフイルムが入ったまま、なんていうことは、日常茶飯事です。それでもカメラに入っていれば撮ったものを思い出せるのですが、撮影済みのフイルムだけ出てくると何を撮ったのかさっぱり解りません。

で、結局、何なのかというと、古いHC-110のビンを洗った廃液でそのフイルムを現像してみた訳です。当然濃度は解らないし、そもそも期限が切れてしばらくたった現像液の、ボトルにへばりついた廃液なので、成分も怪しい状態です。

しかし、私は空になったシャンプーボトルに水を入れてもう一度使うような性格なので、HC-110のプラスティックボトルにへばりついた廃液が何となく、もったいないように感じ、ダメもとでやってみた訳です。

結果は、まあまあ。ちょっと硬くでたような気がしますが、充分使える濃度でしょう。そしてネガは秋田に帰省した時の田園風景でした。その時は、結構気合を入れて撮っていたのに、現像を忘れるようでは、........情け無い。

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2008年12月 9日 (火)

1眼式RFの4x5カメラも借りてます

20081281_w Camera : 610 special RF 4x5, Lens: Yashinon 127mm F4.7, Film : RDP III

ポラロイド120を改良して4x5カメラを作ろうとする試みは幾つかあります。かく言う私も、挑戦して途中で放置してある固体があります。しかし、そんなカメラがどれくらいあっても、これがまさしく、その最高峰であることは間違いありません。

このカメラが、このようなカメラで最小であることには、手が大きい人など、必ずしも小ささを求めない人は異論があるかも知れません。しかし、レンジファインダーの良さは、誰もが望むものであります。

このカメラ、使ってみてまず驚くのが、レンジファインダーの良さであります。作例は、目の前をヨットが通り、夕陽を浴びて綺麗だな、写真を撮ろう、とココロが動いてから、実際にシャッターを切るまで、数秒で終わっていることを示しております。

もちろん、これがオートのデジカメなら目の前でシャッターがきれているでしょう。しかしこれは、4x5のシートフイルムを使ったものです。データは1/60、F11と8の中間、当然手持ちです。ちょっと露出オーバー気味ですが、狙ったところにピッタリピントが合っております。4x5でこれだけ手軽に、しっかりと撮れることは、ちょっとありえないくらい凄い事なのです。

Yashinon127mmのレンズも良いですね。逆光なのでちょっと右側にゴーストらしきものが写っておりますが、すっきりした気持ちの良い描写です。見たままの印象が再現されております。

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2008年12月 8日 (月)

ERICA68 autoをお借りしてます

20081271_w Camera : ERICA68 auto, Lens : Heligon 80mm f2.8, Film : TMY2, HC-110

日曜日の午後、いきなりお祭り騒ぎとなりました。610さまより、貸してもらえるカメラが2台と、トレードしたレンズが1台届き、使ってみたいモノがいきなり3台現れたからです。

その中で、Erica68 autoは真っ先に使ってみたいカメラです。このカメラは、素晴らしい工作の賜物で、真似しようにも真似が出来ないカメラであるので、作りを研究するより、とにかく使って見る事です。そして、レンジファインダー、プレスシャッター、自動フイルム送りが、どんなリズムももたらすか体験する事が、このカメラの楽しみ方の基本でしょう。

このカメラはMamiyaの電動68ホルダーが使われておりますが、Mamiyaの電動68バックは、電池があっても無くても使えるように、コントロールは機械的に行なわれているので、このホルダーを手にした人は誰でも、このホルダーで何か出来ないか考えます。

ところが、Mamiyaのカラクリは奥が深くて、電動バックを他で使いこなすには工作が追いつかず、結局あきらめることになるのです。それが出来るのが巨匠の所以でありますね。

20081272_w ところで、このカメラは、持ち方になじむことから始まります。シャッターストロークが長いので、右手の指の位置をまず、決めます。そして左手の位置を決めます。シャッターストロークに慣れれば、後は簡単。シャッターを押すだけです。

実際使ってみると、自動巻きというのは、撮影のリズムを取るためにかなり大きな要素であることが解ります。レンジファインダーの見えも良いし、かなり気持ちよく撮影が出来ます。難点は気持ちよく撮っているとすぐ9枚に届いてしまうことですが、このホルダーは220も使えるので、それで18枚。充分ではないでしょうか。

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2008年12月 7日 (日)

三千院のお庭を白黒で

20081263_w Camera : Pearl III, Lens : Hexar 75mm F3.5, Film : TMY2 HC-110

晩秋の、観光客で溢れた三千院のお庭を白黒で撮って見ました。なんていうと、まるで狙ったようですが、この時だけパールをポケットから出していた、というのが事実です。

でも、この時だけ出した理由は、新しいT-Max400のフイルムで撮って、なるべく低コントラストで現像して、日本庭園がその組み合わせで、どう出るか見てみたかったからであります。

新しいT-max400は、前にもまして、コントラストの高いくっきり系のフイルムとして、マイナーチェンジしましたが。粒子も細かく解像感も高い優秀なフイルムです。ただ、難点は暗部がストンと落ちる感じで、諧調が乏しくなり勝ちなことです。

私は今までPyrocat-HDでしか現像したことがありませんでしたが、この現像液は染色機能で見た目のコントラストを強くする作用があり、T-max400と組み合わせると、あざとすぎる嫌いがあるように思えておりました。

20081262_w ただ、これだけ高性能なフイルムが何故か、量販店では白黒フイルムの最安値で手に入るので、現像を変えて、自分好みのネガにできないものかと思っておりました。

たまたま、期限が切れて茶色になったHC-110がありましたので、これなら、と思いT-max400を買い込んで、いろいろ実験を始めたところなのです。やはり、良いフイルムですね。

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2008年12月 6日 (土)

Kinoptik Tele 500mm F6.3 with Universal #5 shutter

R0011734_w 表題のレンズはKinoptik Tele 500mm F6.3、何用のレンズなのかよく解りません。しかし、たまたま持っていたユニバーサル5番のシャッターとなじんだので、そのシャッターをレンズの後ろにつけております。このシャッターはもともと、14インチのコマーシャルエクター用と思われますが、開放値もF6.3が表記されているので、絞りはそのまま使えそうです。

また、ユニバーサルの5番シャッターをリンホフボードに付け、これまたリンホフボードを受けるように改造したスピグラにつけると、写真の位地で無限が来ます。通常スピグラの蛇腹の長さでは500mmなんてとても無理なのですが、このレンズはTele設計されているので、蛇腹の伸張は少なくすんで、スピグラでも問題なく使えるのです。

スピグラで望遠レンズが使えるのはメリットがあります。ユニバーサルの5番はシャッターの最高速度が1/50ですが、それ以上の速度を使いたければ、スピグラのフォーカルプレンシャッターが使えるのです。
逆に低速が弱いスピグラで1/1秒のレンズシャッターも使えることになります。

20081252_w とはいえ、何らかの工夫をしなければ使いにくいのも事実で、写真のように三脚と一脚をボディー側、レンズ側にあてがって撮影しなければなりません。その為、せっかく使えるようにしたのに、それだけで満足して、家の窓から外をのぞいてみるだけでした。が、ついに重い腰をあげて近くの公園でテスト撮影してみました。実は、この写真ももっと左に合わせていたのですが、フイルムを装填して撮る直前に、動いてしまったようです。まあ、テストだし、いいか....。

イメージサークルは4x5を問題なくクリアーします。周辺が暗いのはレンズフードによるけられです。レンズフードは86mmのフィルター枠をパーマセルで固定し、Contaxの5番を使っておりますが、それでは4x5では長すぎるようです。4番あたりが適当でしょう。ユニバーサル5番シャッターの絞りの表記はそのまま使えます、ただ開放だとちょっとシャッターにけられるのでF6.3は出てないかもしれません。

シャッター速度もおおむね正しく出ております。しかし、このシャッターはもともとジャンク品なのでレリーズ穴からの連動が壊れており、レバーを押す動作では低速シャッターだとぶれます。上の作例のデータはF22,1/50、フイルムは期限切れ3年もののRDPIII.

200812532_w Kinoptikのレンズはアポクロマート設計のものが多いのですが、このレンズにはそう書かれておりません。しかし、少なくとも、合焦部分に関しては左の拡大写真のように、色収差がよく補正されております。500mmのレンズでありながら驚くほどの解像力があります。何のレンズかは知りませんが、写真も撮れるレンズであることは間違いありません。

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2008年11月24日 (月)

Agfa optima II

Img_4801 私は、子供の頃こそ写真の趣味がありましたが、何となく再開したのが2000年からです。ただ、その頃は一変した富士のリバーサルフイルムに驚きながら、プロラボで現像してもらうだけだったので、ネガカラーについては何も知りませんでした。

ネガカラーに興味を持ち出したのは、自分で現像するようになった今年からです。ところが、時すでに遅く、多くのフイルムが絶版になった後でした。

したがって、昔のネガカラーフィルムがオークションで出てくると、何となく落として、使ってみたりするのですが、アグファはまだ一度も使ったことがありませんでした。

たまたま、Agfa Optima IIというISO400のフイルムが出てきたので、落札して使って見ました。フィルムの有効期限は2004年3月。フイルムの保存状況によりますが、220のフイルムであることを考えると、冷凍か冷蔵保存されていたフイルムである確率が高く、充分に使えそうな気がします。

それでも、実際に使用する時、多少の感度低下を予想して、ISO400から気持ち上げ、現像時間も10秒延ばしました。

ところが、現像してみると全体的に黒い。ベースの色も赤紫色に近く、撮影されたコマも何となく黒っぽく仕上がってしまいました。ベースの色はともかく、現像は明らかに押してしまったように思えます。しかし、30cの液温で10秒延長したからといって、ここまで押すとは思えません。

しかし、スキャンした画像をちょっと修正すると、私の好みの発色になるので、こういうフイルムもありかも、と妙に納得してしまいます。

200811232_w 作例1、Camera : Pentax 67, Lens : SMC Pentax 75mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41, F8,1/125

200811231_w 作例2、Camera : Pentax 67, Lens : SMC Pentax 75mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41、F4,1/60

200811234_w_2 作例3、Camera : Pentax 67, Lens : SMC Pentax 75mm F2.8, Film : Agfa Optima II, Home made C41、F8,1/125

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2008年11月22日 (土)

Arsat C 500mm F5.6

Img_4781_w 表題のレンズはArsat 500mm F5.6。本来はKiev60用のレンズです。写真ではマウントを変更されF系ハッセルブラッドで使うようにアレンジされております。

このレンズはウクライナのアルセルナで1995年に作られ、その後、おそらくその年に絶版になっております。Kiev60用には500mmの焦点距離でF5.6のミラーレンズもあるせいか、一度もメジャーになることなく消えていったレンズです。

しかし、望遠レンズとしては良く出来ております。まず、何よりスペックの割に軽いレンズです。ペンタコンSixにはペンタゴン500mmF5.6というレンズがありますが、それに比べると重さは半分近く、1.6Kちょっとです。また、インナーフォーカスを採用しているので、全長はピントによって変りません、また自動絞りを採用しております。また低分散の特殊硝子が使われていて、色収差の軽減が図られております。このレンズが一般にはApo Arsat 500mmF5.6と呼ばれる由縁です。

このレンズのカタログを見ると、新品の値段も、395ドルから795ドルとマチマチに設定され、本当の値段さえ解りません。私のものはハッセルブラッド用に変換されてしまっているので、270ドル弱でしたが、素晴らしい工作で、マウントも三脚座もハッセルブラッドのものを加工して作り直されたものです。その部品代だけで、この値段に行きそうなので、レンズそのもののは、もともと安かったのかもしれません。

それでも売れなかったのは、レンズのボディーがKiev60だった為と思われます、あのボディーで超望遠を使うことは、あまり考えたくないことです。レンズがどんなに優秀でも、それを使いこなせるボディーが無ければ宝の持ち腐れです。あるいは、本当はコスト割れするような品物で、ラインアップの充実の為に無理に入れてしまったものの、量産する気は最初から無かったのかも知れません。

いずれにせよ、結果的に、出てきても高価なものでは無いけれど、極端に品薄なレンズになってしまいました、性能が良いだけに残念です。

200811222_w 作例1、Camera : Hasselblad 201F, Lens : Arsat 500mm F5.6, Film : Kodak VC400, Home made C41, F8 1/250

200811221_w 作例2、Camera : Hasselblad 201F , Lens : Arsat 500mm F5.6 + Mutar 2x : Film : Kodak VC400, Home made C41, F5.6 (F11) 1/250

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2008年11月15日 (土)

MAMIYA SEKOR CU 75mm F1.8

Img_4747_w Camera : Canon EOD 5D, Lens : Mamiya Sekor CU 75mm F1.8  (開放で撮影)

最近忙しかったので、気分転換に中古カメラ屋を覗くと、ジャンク品のなかにMamiya製のCRT撮影装置と思しき物が置いてあるのを発見して、気分は完全にリフレッシュされました。私は、こんな感じの怪しげな病気を患っているのですが、おかげで気分転換も簡単に済んでしまうので、一病息災とはこの事と思っております。

Img_4738_w 同じようなポラロイドの撮影装置は浅沼カメラのものを先日紹介しましたが、マミヤのものは、それとは別次元の素晴らしい造りです。ボディーは専用のアルミ一体型、シャッターは専用の1番電子シャッター、レンズは専用のMamiya Sekor CU 75mm F1.8です。CRTの装置に4本の金具を挿入し、2本のフックで固定し、電子的にシャッターを作動させ、ポラロイドフイルムに露光していたものと思われます。

Img_4752_w 全く動きませんが、とりあえず分解して遊びます。レンズは1番シャッターのようなので、Symmer 210mmのシンクロコンパー1番と差し替えました。スピグラに付けて像を確認するとイメージサークルは無限で6x6をカバーするようです。F1.8なので見たことも無いくらい明るい像がスクリーンに浮かびます。しかし糸巻き型の湾曲が酷いようです。まあ、このレンズは等倍弱程度の距離で使うように設計されているレンズなので当然と言えば当然ですけど。

Img_4744_w また、今、手元にはセンターホールの1番のレンズボードが無く、リンホフの位置のものばかりなので、スピグラのレールに乗らない位置で無限が来るレンズでは、ライズが出来ない為、上手くセンターが合いません。そこでフイルムでの撮影をあきらめて、とりあえずデジカメで撮ってみたのが表題の作例です。また、このレンズは後玉のバル切れがあるので、逆光だとフレアーがでるので、光源を外してみると、左の作例のように大丈夫そうです。

今度また、絞った作例や、フイルムでの描写が出来たら報告します。

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2008年11月 2日 (日)

ネオパンF

20081121_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, Film : Neopan F, EI=25, Pyrocat HD 20c 15m

フジフイルムには昔、超微粒子でASA32の低感度フイルムのネオパンFというフイルムがありました。微粒子現像液のミクロファインで現像するときめ細かく、ヌメットした質感をもつ独特の描写をするフイルムでした。

先日、ひょんなことから1992年に期限が切れているブローニーフイルムを一本もらったので、このフイルムが全盛の時にはまだ一般的では無かった(今でもそうだけど)PyrocatHDで現像したらどうなるか興味が湧きました。

標準現像時間の目安など無いので、ミクロファインで現像した場合の現行品のPrestoとの比較でPyrocatHDの現像時間を計算すると、20度で12分30秒くらいが適切と思われました。そして、有効期限が切れて16年の経年劣化を加味して、撮影感度をISO25にして、20度15分の現像で行こうと決めました。

結果的には、十数年前に期限が切れたフイルムの割に、思いも寄らない感度を維持していて、結果的にはかなり押したネガになってしまいました。13分ぐらいで丁度良かったと思います。

また、PyrocatHDで通常のネガを現像した場合では考えられない、ベースへの染色もあるように思えます。さらに一部で乳面が弱くなっていて小さく剥がれているところも見受けられます。

20081123_w それでも、全体的には思ったとおり、予想通りの効果があるように感じられます。それはPyrocatHDの境界効果を和らげなめらかに仕上がること。そして明部の粘りです。PyrocatHDはネオパンFが指定するミクロファインとは随分性格を異にする現像液ですが、ネオパンFはこんな現像液でも面白い効果が期待されるフイルムだったかもしれません。

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2008年10月 4日 (土)

拝領した単玉レンズ Part2

20081031_w Camera : Pentax 67, Lens : Imperial Debonair のレンズ , Film : Across, Pyrocat HD

前回に続いて、610さまから拝領した単玉レンズですが、これはImperial Debonairという620のカメラについていたものだそうです。

作例でもわかるとおり、ソフト効果はこちらの方が強いです。はっきり言うとピントを合わせることが困難です。その代わり、面白い効果が現れます。

もっとも、飛んでいるアオスジアゲハをこのレンズで、ウエストレベルファインダーを付けたペンタックス67で狙う事自体無謀ですけど。

ところで、ウエストレベルファインダーにしたのは、ルーペが付いているからで、少しでも倍率を上げたかったのです。

試みに、ハッセルブラッドに付けてみると、こちらの方がピントが見やすいようです。私は古いオプトスクリーンというものを愛用しているのですが、このレンズとの相性はよさそうです。せっかく67が撮れるのに66に変えるのはもったいないような気がするのですが、ピントが.........と、うなされるより良いかも.......でも、もともとそんなレンズだし........まだ、揺れております。

20081035_w_2 ところで、左の作例を見ると、その肝心のピントが不思議な状態であることが解ります。手前の植栽にも奥の人物にもピントが来ているような気がするのです。このレンズの明るさはf5.6くらいだから、普通ではあり得ないことなのですが、これはレンズの歪みの影響だと思います。このレンズ中央が遠く周辺が手前の凸型にピントが合うようになっているようです。

もともとのカメラでは凸部を対物側に持ってきて、フイルムを湾曲させていた訳で、これを平面のフイルムに対応するために逆向きにしているとのことですが、(610さま談)

不思議なピントの来方です。

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2008年10月 2日 (木)

拝領した単玉レンズ Part1

20081021_w Camera : Pentax 67, lens : ensign , Film : Presto400, Pyrocat HD

私が、カメラ趣味の師匠と、勝手に思い込んでいる、610さまのホームページで紹介されていた単玉のレンズを拝領しました。

もともと私はソフトフォーカスレンズが大好きで、ソフトフォーカスレンズとして設計されたもの、たまたまそうなってしまったもの等々幾つか持っているのですが、ソフトフォーカスレンズと言うのは、一本一本ソフト効果の出方が違うので、つい、欲しくなってしまうのです。これらの単玉レンズは本来絞って使うように設計されているのですが、これを開けて使うとソフトフォーカス効果が出てきます。

レンズから探すだけでも大変ですが、今回は610さまがペンタックス67で使えるように工夫してあるものを頂いたので、楽に使えます。

もっと、被写体を選べばよいのですが、使って見たくて我慢できなかったので、そのあたりにあった季節外れの扇風機を撮ってみました。挿し木しているのは、ジャスミングランディフローラです。背景にあるバッチイ袋は東急ハンズから仕入れた木材が入っております。

ソフトフォーカスレンズは芯がしっかりしていることが大切ですが、このレンズはやはり良いですね。

実は、もう一本あるので、また今度。

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2008年9月27日 (土)

TMY-2が良くなって来た?

20089272_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, F2.8 1/15 Film : TMY-2 Pyrocat HD 1:1:100 18c 14m

Tmax400(TMY)が新タイプTMY-2になった頃、白が飛ぶか、黒が落ちるか、なにか極端でなじめなくなり、Prestoを常用するようになりました。

ただ最近ちらほらと、TMY-2が変ってきたという話を聞いて、試して見たいと思っておりました。Prestoはとても良いフイルムですが、TMY-2はヨドバシ等で120のフイルムが1本290円とPrestoよりかなり安いので、どうしても気になります。

何本か撮ってみたところ、明らかに、出始めの頃より改善されて、前のTMYに近くなって来ました。これなら、ヨリを戻しても良いかもしれません。

私が良く使うPyrocat HDとの相性もまあまあだと思います。ただ、私のデータは信用できないかも知れません。現像液は調合してから時間が経ち、この現像液の標準的な力は発揮されていない恐れがあります。

さらに、染色にあまりこだわらなくなったので、超希釈現像を止め、単ハイポでの定着も止め、通常希釈現像、ハイパムフィクサーかスーパーフジフィックスを使った定着をしています。つまり、PyrocatHDの染色効果を期待せず、穏やかに現像が進行する普通の現像液として使うようになったのです。

また、最近、20cを切る低温で現像することがよくあり、現像時間は一般的に紹介されている時間より長めです。これだけ、滅茶苦茶な事をして、本来は言えた話では無いかも知れませんが、少なくとも前より印象が良くなりました。

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2008年9月22日 (月)

Kodak Monitor 620

Img_4610_w このカメラはKodak Monitor 620。620フイルムを使う6x9の蛇腹カメラです。レンズは各種あったようですが、このカメラにはkodak Anastigmat Special 101mm F4.5が付いております。おそらく、その当時の最上位機種だったと思われます。

私とは多分にもれず、ジャンク置き場で出会いましたが、レンズのシャッターのブレードをちょっとふいてみたら、とりあえずシャッターはきれるようになりました。もともと、このカメラは、改造して、使い辛いボディーについているアンジュニュー100mmF3.5を移植するドナーに良いかな、と思って仕入れたので、その点では誤算でした。

前玉回転式の目測カメラの焦点距離で1mmなんて、誤差のうちです。おそらくレンズを入れ替えても問題無いかなーと考えた訳です。後で考えてみるとF3.5とF4.5では口径が違うので、実現は怪しかったのですが....。

ところで、このカメラ。赤窓で1を出し、カウンターを1にあわせると自動巻き止めをします。また手動でパララックスの補正機能もあります。これでヘリコイド式でレンジファインダーがあれば、最強の6x9蛇腹カメラになっていたでしょう。Kodakはどうしたものか、レンジファインダーに良いものがありません。

試写をしてみると、まず、フイルム室がキツキツです。このカメラは送り側にスプールの受け軸を持たない構造なので、本当の620のフイルムでなければ入りません。私も120のフイルムのツバを削って入れてみたのですが、それではダメで結局620のスプールに巻き直しました。

そして、自動巻き止めも上手く機能しません。変なところで止まってしまいます。また、シャッターですが、シャッターボタンを押しても上手くシャッターがきれません。運動量が足りなくてシャッターのレリーズが出来ないのです。これは昔からあったトラブルのようで、検索してみたら、構造上の問題とありました。

まあ、赤窓があるし、シャッターをレンズ側できればよいのですが、これではかえって、自動巻き止め機能が邪魔です。

20089201_w Camera: Kodak Monitor Lens: Kodak Anastigmat 101mm F4.5 Film : TMY Pyrocat HD F5.6 1/50

そして、これが一番問題なのですが、レンズがインチ表示なので目測がとても辛いです。目測なんてあいまいな事をしておりながら、フィートとメートルを計算して求めて距離をあわせるなんて、撮影しながらアホなことをしているなぁーと自己嫌悪に陥ります。

20089203_w 無限遠の作例。傷だらけのレンズなので半逆光だとフレアーぽくなります。左側のモヤは何でしょう。Pyroの1:1:100で最小攪拌を試してみたので、現像ムラかも。

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2008年9月20日 (土)

Hartblei 500mm F8 VS Arsat 600mm F8

Img_4604_w 表題の写真はHartblei 500mm F8とArsat 600mm F8。両方ともpentacon Sixの反射式望遠レンズです。

たった100mmしか焦点距離が違わない割に、大きさは倍以上の差がありますが、600mmF8のレンズはグレゴリータイプ、500F8のレンズはルマックタイプのレンズです。そして、その違いはグレゴリータイプが一枚目のメニスカスレンズの中央部をミラーコーティングして副反射板としているのに対し、ルマックタイプはメニスカスレンズの中央部に穴を空け、反射角の違う鏡面を置いているところです。この違いは写真でもよく解りますね。

ルマックタイプのほうが手が込んでいるので、ミラーレンズとしてはより進化したものであることが言えると思います。

しかし、これは一般論であって、個々のレンズではそれぞれ事情があります。今回のHartblei500mmはペンタコンSixのマウントが付けられておりますが、これは本来、Arsat500mmF8として流通する、35mmフイルム用のレンズです、それに対して600mmF8のレンズは、ペンタコンSix、中判キエフ用のレンズで35mmフイルム用のマウントは原則ありません。

このことから、普通に考えるなら、イメージサークル的に600mmF8のレンズが有利なのでしょう。その為に、大きく重いグレゴリータイプで残していると考えるのが自然です。

しかし、先日実験してみたようにHartblei500F8のレンズは実際には600mmF11くらいのレンズです。ペンタコンSixでは辛いのでEOSでこの二つのレンズを検証してみましょう。

Img_4605_w これはEF24-105F4Lの105mmで撮影した風景です。ちょっと手前の木がじゃまですが、雨上がりで、遠くのものが良く見えます。遠くに斜張橋の鶴見つばさ橋も見えるので、そのあたりを写してみます。

Img_4587_w 600mmF8のレンズです。イメージサークルは大きいハズですが、つり橋のワイヤーが左右で見え方が違うところが気になります。ただ、全体的に解像感は優れております。伊達に重い訳ではありません。

Img_4596_w 500mmF8のレンズです。どう考えてもインチキで600mm以上の焦点距離はありそうです、明るさもF11くらいでしょう。全体に画像は甘くなりますが、600mmのレンズより均一な像を結んでいるような気がします。

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2008年9月15日 (月)

Flektogon 65mm F2.8

Img_4585_w ペンタコンSixのコマ送りに悩んでいたら、どこかのサイトにシャッターを押しながら巻くと良いとありました。このカメラの巻き上げの欠点は溝にカムがちゃんと食い込まないからであり、それを防ぐにはシャッターボタンを押したまま巻上げレバーをまわすというものでした。

しかし、単純にそれをやると、ミラーが中途半端な位置で止まって、シャッターが半分きれた状態になります。正しくは、1.シャッターボタンを押しながら、巻き上げレバーを回す。2.巻き上げレバーが軍艦部と平行な位置まで来たら、シャッターボタンを放す。3.そのまま、最後まで巻き上げレバーを回して巻き上げる。ことをします。なかなか複雑な作業が必要です。

これをテストしてみようと思い、ペンタコンSixを取り出しました。レンズはFlektogon65mmF2.8を付けます。このレンズ、画質に満足できなくてZeiss Jenaが製造を中止したという噂のあるレンズですが、個人的には同意できません。とても使い易いレンズで、私はBiometar80mmよりこちらのレンズを使う事の方が多いです。

かつて、Curtagon60mmF3.5と比較してみたことがありますが、それとくらべても遜色の無い性能を感じたと記憶しています。とくにペンタコンSixの暗いスクリーンではF2.8の明るさはありがたい特性です。

20089141_w 作例のカメラはペンタコンSix、フイルムはアクロス、現像はPyrocatHDです。これはF8にしぼっておりますが解像感も充分です。

20089142_w もうすぐ解体される駅ビルのモニュメント。ボケは普通。

20089143_w 湾曲も普通。上の白い部分はペンタコンSixの内面反射。

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2008年9月13日 (土)

フォマパンを使ってみました

2008912_w Camera : Rolleiflex 2.8C, Lens : Planar 80mm F2.8, Film : Fomapan 400, Pyrocat HD

先日、Fomapanといフイルムを使って見ました。何でもチェコ製とのことですが、はじめに驚いたのは裏紙の厚さ。これぐらい厚くて硬ければ、Ikonta Super Sixでさえ、昔のフイルムであるかのように騙せそうな感じです。

そして、撮影した後、リールに巻き取る時に感じたのは、フイルムの薄さ。裏紙とトータルで現代のフイルムの厚さになりそうなので、これではIkonta Super Sixを騙す事は難しいかも知れません。

フイルムを現像すると、まず、現像液の廃液がほとんど着色されないので驚きます。ハレーション防止層はあるのでしょうか。さらに、現像があがるとフイルムのベースが青っぽいことに驚きました。さらに、フイルムの乾燥が終わって、フイルムをシートに入れようと、下の錘を切ったとたん、ゼンマイのように巻かれてしまいました。すごいまき癖です。

まだ、一本しか現像していないので、感想を書くのも失礼ですが、一般的な撮影をするならトライXかプレストのほうが扱いやすいと思います。

ひょっとして、増感して粒子を荒らせば面白い効果があるかも知れません。

私は一般的な撮影しかしないし、このフイルムは値段が高いので、あまり使うことはないでしょう。

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2008年9月10日 (水)

MC Zenzanon 80mm F2.4 と F2.8の後姿

Img_4572_w 表題の写真はMC Zenzanon 80mm F2.4(左)とMC Zwnzanon 80mm F2.8(右)の後ろ姿。違いがわかり易いようにブロニカのヘリコイドを付けております。同じ焦点距離のレンズで随分違いますね。

今日lensmaniaさまからコメントをいただいて、それをネタに面白そうな調べ物をして見ました。そのコメントとはMC Zenzanon 80mm f2.4の記事に関して以下のようなものでした。

=>でも性能的に富岡のプライドが許さなかったのか,それとも機械的に入らなくて泣く泣く口径を絞ったか.

F2.4のレンズの後玉はでかいなぁと思っておりましたが、ひょっとしてこの後玉はブロニカの標準レンズでギリギリの大きさなのかも知れません。興味津々です。

ブロニカは見かけのフランジバックに比べて、実際は、特殊なミラーの動きに助けられ、レンズの後玉はかなり奥まで差し込むことが出来ます。

見かけは短いペンタコンシックスの標準レンズであるBiometar80mmF2.8もMC zenzanon 80mm f2.8と名前を変えて余裕でヘリコイドに収まっております。

それに比べMC Zenzanon 80mm F2.4のレンズはギリギリで入っているのが解ると思います。自動絞りを連動させるスペースを考えると、これが精一杯のサイズです。

F2.4とした本当の理由は解りませんが、少なくとも80mmの焦点距離ではブロニカにはこれ以上の大口径レンズは無理だったように思います。

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2008年9月 7日 (日)

Mamiya-Sekor P.C.S. 105mm F3.5

Img_4522_w 先日、ホースマンの歴代標準レンズを紹介したところ、ご縁があってVHのボディーをいただくことになり、ホクホクしていたら、またご縁があってもう一つホースマンの標準レンズを見つけました。Mamiya-Sekor P.C.S. 105mm F3.5といいますが、私はコレが何か、当初は知りませんでした。

いつものように、コーヒー豆を焙煎してもらっている間に巡回した店で、中古のレンズボードと変らない値段でソレは置かれておりました。ジャンクの二個一レンズのように扱われていていたのです。良く見るとレンズのヘリにカビ痕があり、シャッターも上手く作動しないので、無いものとして扱われたのかも知れません。私も、ホースマンのボディーでマミヤプレスのレンズを使うのも楽しいかもぐらいの気持ちで連れ帰りました。

ところが、家に帰ってみてみると、これは二個一ではなく明らかにホースマン用に作られたものであることに気が付きました。ホースマンボードにあるTokoは、「陸のトーコー」を意味し、すなわち東京光学の純正のものです。ボードにはシャッターを押すユニットがあり、ニコンFと同じ形のレリーズが取り付けられます。このボタンでTをコントロール出来るのですが、ここが原因でシャッターが作動しなくなったものと思われます。しかしレンズボードにシャッターが付いているのはあおりを考えなければとても便利な機能だったでしょう。

Img_4520_w このレンズは高級レンズとして、かなり気合を入れて作られたものです。ちょっと調べてみると、はたして、このレンズは警察用に作られたホースマンプレス104のレンズだったようです。ホースマンプレス104は警察の特注で製作された官用で、この後、東京光学の設計によるトプコンホースマン960が民生用に発売されレンズもトプコール105mmF3.5になりました。

Img_4523_w その当時、マミヤと東京光学は協力関係にあったので、このレンズは東京光学が設計したものではないかと言われますが、少なくともこのすぐ後に出てくるPro Topcor 105mmF3.5とは微妙に違います。表題の写真のようにTopcorの方が全体的に少し大きめです。

Sekor105f35_1_w Camera : Horseman VH, Lens : Mamiya-Sekor P.C.S. 105mm F3.5, Film: Tmax100 Mamiya68holder F3.5 1/50 せっかくのVHなのでわずかにあおりを加えております。あおりを入れて、合焦点を操作して開放での描写を見てみたいのです。このレンズはTopcorより気持ち焦点距離が短いようですね。コントラスト、解像度とも素晴らしい。優秀なレンズです。正直驚きました。

Topcor105f35_1_w Camera : Horseman VH, Lens : Professional Topcor 105mm F3.5, Film : Tmax100 Mamiya68holder F3.5 1/30 東京光学はこのレンズの後、二代にわたって改良判を出しますが、それはイメージサークルを広げる目的で、中判で使う分にはあまり変りません。少なくともピントあわせではこのレンズが最高です。

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2008年9月 2日 (火)

500mmF8 Mirotar VS Hartblei

Img_4471_w (EOSマウントに変換したHartblei500mmF8とMirotar500mmF8。見た感じ随分違います)

先日hartblei500mmF8を使ってみて実際はF11くらいのレンズと書きましたが、同じスペックのMirotar500mmF8と比較してました。比較のために両方ともEOSのマウントに変換し、EOS5Dのボディを三脚につけて撮影してみました。Mirotarはレンズにしっかりとした三脚座があって、普段は、三脚を使うときにはレンズ側を固定します。

Img_4481_w 最初にMirotarを使って撮影します。このような比較撮影の場合は信頼している方を先に使うのが基本です。被写体もなるべくくっきりした、硬そうなものがものが良いですね。(シャッター速度は1/1000)

Mirotarで撮影してみると、ミラーレンズにありがちなコントラストの低下など無縁のもののように感じます、当然、色収差も無い、解像感もなかなかです。500mmの超望遠であることを考えるとかなり優秀なレンズだといえます。

Img_4484_w そこにレンズを外して、Hartbleiをつけると、えっ!カメラを動かしてしまった?という感じなのですが、何度やっても同じなので、結論としては、どちらかのレンズは光軸がずれている、と思われます。

Img_4489_w このあたりは、想定内なので、ピントを合わせたところを真ん中近辺にもってきて撮影します。Hartbleiにレンズを変えると、ファインダーをのぞいただけで明るさが変わっている=暗くなっているのが解ります。AEのシャッター速度を見るまでも無く、あきらかにHartbleiが公称値より暗いか、Mirotarが明るいかどちらかです。(シャッターは1/320)

さらに、写る範囲が全然違います。明らかにhartbleiの方がせまく、Mirotarが広い。つまりHartbleiの焦点距離が500mmより長いかMirotarのそれが500mmより短いか、あるいはその両方かです。

写りかたを見ると、Mirotarはピント面はクリアーでそこから急速にボケてゆく感じなのに対してHartbleiは解像感こそ劣るものの、被写界深度が深くピント面とそうでない部分の変化が少ないように感じます。

数字的な信憑性でいくとMirotarのほうが公称値に近く、Hartbleiは公称値より、暗く、焦点距離が長いレンズであると思われます。しかし、一つの中判レンズとしては、軽量の超望遠レンズである、解像度もまずまず、被写界深度が深いことから、良いレンズと言えるのではないでしょうか。

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2008年8月31日 (日)

Hartblei 500mm F8

Img_4498_w Hartblei 500mm F8は、Pentacon Six用にRubinar500mmF8のミラーレンズをアレンジしたものです。Rubinarには500mmF5.6という、これより大口径のミラーレンズがあるのですが、ミラーレンズは絞りが無いという宿命を持っているため、500mmでの実用被写界深度を考えるとF5.6より、F8のほうが実用的だと考えておりました。

また、ミラーレンズの利点は何よりも、軽量コンパクトに出来るところであり、太いF5.6のレンズは魅力に欠けました。私は長い事、Hartblei 500mm F8の出物を探しておりましたが、ネットオークションで格安の個体(もともと高くないけど)を見つけ手に入れました。

Pentacon sixにマウントしてみると、まるで150mmのレンズを装着したような外観です。これだけコンパクトでありながら、6x6で500mmの撮影が出来るなんて素晴らしいことです。

しかし、実際に試写に出かけてみると、この組み合わせは最悪であることに一秒とかからずにわかりました。ファインダーが暗くてピントあわせはおろか、イメージさえ見えないくらいに真っ暗です。なるべくコントラストのあるものを見つけてカメラを向けますが、ウエストレベルファインダーでは像を追うなんて基本的に間違っている気さえします。

20088304_w それでも我慢して試写を終え、現像してみると、私のPentacon Sixは、また巻き上げのトラブルが酷くなっておりました。スタートマークをあわせて一枚目を出しても、実際にフイルムにかかったのが3枚目から、それから後もまるで645で撮ったようにコマがダブっております。もちろん、Pentacon sixの掟は守ったうえでの事です。

さらに現像の像が何となく薄い、そのくせ内面反射の後がある、ではガッカリです。このうち大半はこのレンズのせいでなく、カメラのせいだとして、現像の像が薄いのは少し気になりました。

そこで、同じスペックのコンタックス用のMirotar500mmF8を引っ張り出して、EOSで実験してみると、このレンズF8と公称しておりますが、実際はF10からF11くらいしかありません。もともと、このレンズがそうなのか、Pentacon six用にアレンジしたのでそうなったのか良くわかりませんが、興味深い事です。

35mm用のRubinarと比較すれば、原因は解るかも知れませんが、そんな勇気は、もちろん、ありません。

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2008年8月30日 (土)

MC Zenzanon 80mm F2.4

20088152_w camera : zenza Bronica EC, Lens : MC Zenzanon 80mm F2.4, Film: Presto, Pyrocat HD

ゼンザブロニカの標準レンズの中で一番異色なのが、MC Zenzanon 80mm F2.4ではないでしょうか。他に異色といわれるMC Zenzanon 80mm f2.8もMC Zenzanon 75mm F2.8もブロニカ用だから珍しいのであって、Pentacon SixのBiometar、Bronica ETR の75mmだと思えばそれほど珍しくありません。それにくらべれば、富岡光学が作成したと言われるMC Zenzanon 80mm F2.4は、ブロニカ以外に無いので、もっとも珍しく、特異なレンズだったといえるでしょう。

Img_4127_w ただ、このレンズ、一般的には珍しいのですが、ブロニカで星を撮っていた人にとっては、ごく当たり前の標準レンズだったのかも知れません。天体写真の機材としてはよく聞きます。

それは、このレンズが通常のF2.8より少し明るい、F2.4だったことと、5群6枚の典型的なガウスタイプのレンズで、収差が良く補正され、開放からきっちりと均一に描写をするレンズだったことが理由だと思います。この性格はニッコールの75mmやビオメタールのような中央部の解像度至上主義のレンズとはちょっと、異なって、変っております。

このレンズのスペックと性格を考えると、まず頭に浮かぶのはPentax67の標準レンズTakumar105mmF2.4です。方や、製造本数も少なく殆ど現存していないレンズ、方や、中古市場でもっともありふれた格安レンズです。しかし、レンズの性格はよく似ております。

天体写真家に愛されるところも含めて、そっくりです。もっと極端に言えば、人気が無くあまり売れなかった扱われ方と、何十年もつくり続けられ、ありふれたものとして格安の中古で出回る扱われ方も、似ていると言えなくは無いと思います。つまり、優秀な凡庸さのために、薄味に思われて、マニア的興味とは縁遠いレンズなのです。

表題の作例は開放で撮影しております。開放からまったく破綻の無い端正な写りをするレンズだったことがよく解ると思います。

20088151_w 左の作例はF11まで絞っております。ニッコールに勝るとも劣らない解像感です。

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2008年8月25日 (月)

ホースマンVHの試写

20088241_w Camera : Horseman VH, Lens : Pro Topcor 105mm F3.5, Film : TMY-2, Pyrocat HD

この週末、天気が今ひとつでしたが、610さまから拝領したホースマンVHの試写をしたくて、機会を伺っておりました。結局、天候は回復せず、家の前のジャスミンに占拠された壁を写して見ました。

このカメラ、テクニカメラとしては抜群の完成度があります。全ての動作が気持ちよく決まります、同じ作法が必要ならいっそのこと、4x5と思っておりましたが、作法は同じでも大判カメラにない機動性が、このカメラからも感じられます。

ロータリーホルダーも思った以上に便利です。三脚を使用することを前提にすれば、ファインダーを覗く動作とさほど変りありません。

今回は、ホースマンの初代標準レンズであるプロ トプコール105mmF3.5を使用し、少しあおりを加えております。このレンズは4x5で使用するのには、少々イメージサークルが心もとないのですが、6x9でなら、思い切りあおっても全く心配いりません。

Img_4469_w レンズは105mmF4.5に変っておりますが、記念撮影。610さま、ありがとうございました。大切に使います。

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2008年8月15日 (金)

Horseman 105mm 三代

Img_4122_w Horsemanは中判のテクニカルカメラで、カムの交換で距離計も連動できる非常に造りの良いカメラでした。ただ、大判のテクニカルカメラとあまり大きさがかわらないのが、欠点と言えばそうでした。ホースマンにも大判が撮影できるアダプターがあり、大判も撮影できるのですが、やはり大判で使うなら、最初から大判カメラを選んだほうが得策です。

そう考えると、このカメラは随分頑張ったものだと思います。でも、そのサポートをしたのは東京光学のレンズがあったからでしょう。東京光学(トプコン)のレンズは魅力的です。現に私もホースマンのボディは持っていなくとも、リンホフボードの変換アダプターを頼ってトプコンのレンズを使っているのですから。

ここで紹介するものは、ホースマンの標準レンズの三世代。最初がPro Topcor 105mm F3.5 次の世代がSuper Horseman 105mm F3.5、最終世代がHorseman Super ER105mm F5.6です。面白いことに新しいモデルになる毎に暗くなってゆくのです。

通常、技術が進歩してゆくとだんだん大口径の明るいレンズに変ってゆくのに、ホースマンは逆に暗くなって行きます。おそらくこれは、イメージサークルを大きくして行った結果だと思います。中判のレンズだった105mmの標準レンズは大判の広角レンズとしても使えるようにイメージサークルを大きくして行ったのです。

Img_4120_w それでも、この三代の標準レンズを見ていると2代目のF4.5の物が目立ちます。圧倒的な存在感があります。特に後玉など、惚れ惚れするような美しさです。これに比べると、最終モデルのF5.6は、ニコン、フジ、シュナイダー、ローデンストックの同焦点距離のレンズと同じような感じで、斬新さは感じられません。

作例は、F5.6で撮った4x5の写真は過去に載せたことがありますが、こんど同じ条件で、レンズだけ変えて撮ってみますね。

レンズデーター

Professional Topcor 105mm F3.5 3群4枚 125Φ

Super Horseman 105mm F4.5 4群6枚 158Φ

Horseman Super ER 105mm F5.6 解る方がいれば教えてください

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2008年7月27日 (日)

ACML CRT KING 75mmF3.5

R0011562_w 写真のカメラはACMEL CRT Camera M-085Dと書いてあります。レンズはCRT KING 75mmF3.5。レンズの焦点距離の割に鏡筒が長いのは、このカメラはCRTのスクリーンを接写してポラロイドのフイルムを露光する装置だからです。今まで暗い所ばっかりだったでしょうから、太陽を見せてあげているところです。

レンズ名にKINGという文字が入っているので、写真が趣味な人はすぐ気が付いたと思いますが、これはKINGという写真用品ブランドを持っている浅沼商会の産業用カメラです。

このカメラを始めてみた時、最初の子供を懐妊したヨメさんがお医者からもらってきた白黒のポラロイド写真を思い出しました。超音波スキャンでごく初期の胎児を撮ったものだと思いますが。「コレなんだよね」「コレといわれてもなぁ」といった会話を交わしたことを覚えております。あの写真はこんな装置で撮ったものではないでしょうか。

今は、このような映像もデジタルで記録されているのでしょうから、いまさらポラロイドでもなく、引退して、たまに中古カメラ屋にキワモノカメラとしてでてきます。

カメラとしては全く使い物にならないのですが、引き金式のシャッターやコパルのプレスシャッターは魅力があります。それに近接しか見たことの無い75mmのトリプレットレンズに無限を見せてやりたい気もします。

20087263_w camera : home made camera, Lens : CRT King 75mm f3.5, Film : Presto 400, Pyrocat HD

シャッターを外して、グラフレックスXLを改造したボディにつけ、6x8で写真を撮ってみました。曇天でメリハリの無い光線でしたが、このレンズの特徴は出ていると思います。この焦点距離のレンズが通常使われる6x6サイズでは充分な画質です。上部はかぶせたフードの影響と思われます。

20087265_w こっちの方が、特徴がよく解るかも知れません。中央至上主義のレンズです。なにかイメージサークルを大きくして、真中の良いトコだけ使うみたいなレンズですね。

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2008年7月23日 (水)

改造A24のテスト

20087211_w Camera : Hasselblad 500CM, Lens : Planar 100mm f3.5 CT, Film ctpro400

先日紹介した、ハッセルブラッドの改造A-24マガジンをテストして見ました。これは日付で08.7.21と出るハズなのですが、あまり良く写ってません。フイルム感度とおぼしき調整をLにしてしまったので、ISO400のフイルムでは強すぎたのかも知れません。または、圧版に埋め込まれたレンズが曇っているのかも知れません。一応読めるものの、日付をちゃんと写しこむにはもう少し研究が必要です。

もっとも、私はこの機能が通常の使用にワルサをしなければ良いと思ってテストしていたので、写りこみにとやかく言うのは本末転倒かも知れません。

20087214_w このバックは日付、時間、ナンバーを写しこむためのスイッチをあえて入れなければ、シンクロコードに繋ぎっぱなしでも、写しこみは機能せず、全く普通のマガジンとして使えます。

R0011540_w 正直言うと、全く普通では無く、特殊なチューニングをしているかも知れません。というのは、このマガジンは正確にスタートマークをあわせると、一枚目がフイルムとリード紙との境目ギリギリの所に来ます。そして24枚撮ると、もう2枚ぐらい撮れそうにフイルムがあまります。ひょっとして、このマガジンは220のフイルムで26枚の撮影をするようになっているのかも知れません。

それにしても、このフイルム、センチュリアのポートレートPro400ですが、良い色がでます。これまで曇りの日ばかり使って重い色を楽しんでいましたが、晴天の日も自然で偏りの無い素晴らしい発色をします。

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2008年7月21日 (月)

Fotorama FP-452

R0011454_w もし近所の写真屋さんが証明写真をデジタルに変えるか、廃業するかして、証明写真用のインスタントカメラを捨てるようなら、迷わずもらってきましょう。タダだと気が引けるようなら㌔500円くらいで買っても良いと思います。

実際は、もう証明写真はデジタルに移行している場合が多く、インスタントカメラの証明写真はバックアップの為か、アクセサリーとしておかれている場合が多いのではないでしょうか。それでも、機種は確認しておいて、何かの時にそなえておきましょう。

この機種が、Fotorama FP-452かその更新機種のFotorama FP-ULだと、4x5のホルダーがつくようになっているので、フイルムホルダーのロック機構を流用できるのです。

この4x5のロック機構は国際規格というものですが、自作すると面倒だし、スピグラのような実際の大判カメラのパーツは高価で、かつでかいです。その点、FP-452,FP-ULの国際規格ロックは安く手に入り、しかも小型です。

写真のカメラはFP-452現行のFP-ULの一世代前の機種です。性能は現行のFP-ULとほぼ同じで、焦点距離を知らせるセンサーが無い程度です。FP-452は焦点距離が1.2m、コンバーターレンズをつけて1.6mの固定焦点距離を写すカメラでした。しかし、距離計はあわせにくかったので、センサーをつけて1.2mを正確に知らせるように改良したものと思います。

R0011532_w このカメラもFP-ULも4x5のロック機構を抽出するのはいたって簡単。ホルダーをあてがう部分に張られた遮光布をはがすと、ネジが見えるので、このネジを抜くと簡単に4x5のバックが外れます。実は、これがこのカメラの分解の第一歩で、ここからサクサクと分解して行けるのですが、ジャンク品を直すつもりでなく、4x5のロックが欲しいだけであれば、これで終了です。

ただ、このカメラはなかなか見所があって面白いカメラですので、改造ネタに使えると思います。レンズだってマルチコートされた4群4枚のトポゴンタイプと思われる120mmF8のレンズです。スペックから行くと一個で充分4x5をカバーするハズですが、これを贅沢に2個も使ってフイルムの半分しか使いません。

また、単三4個の6ボルトでストロボを発行させ、シャッターをチャージし、レリーズさせております。

このカメラはシャッターボタンを押すと、電磁レリーズが動いてシャッターのレバーを押します。次にモーターの力でシャッターのをチャージします。シャッターそのものはバネの力で駆動し、円盤のような金属膜を動かします。ガバナーのようなもので後を追う金属膜のテンションを変え1/60のシャッターと1/125のシャッターを切り替えることが出来ます。

一言で言えば、プラスティックのおもちゃカメラのように見える外観とは全く別な、特殊な用途に特化した高級カメラなのです。何台か手に入れた一台は手入れして、このまま使うつもりです。

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2008年7月18日 (金)

改造A-24マガジン

R0011448_w 本日のお買い物........重いヤマイに侵されております。

プロが改造した由緒正しい改造品でも、一度「改造品」のレッテルが貼られると、そのものの価値は下がるようです。

本来、余計なコストと手間をかけて付加価値を与えられているハズなのですが、いったんその用途から離れると、その付加価値が仇となり、マガイモノの扱いを受けてしまうのです。

R0011450_w このフイルムマガジンはHasselbladのA24マガジン。シュリロの星マークがあるので、正規代理店で輸入されたマガジンです。しかし、ちょっと変なのが、中ワクの後ろにデータバックを背負い、シンクロコードをつないで、日付等をフイルムに写しこめるようになっております。そのおかげで、改造品扱いで、ハッセルのマガジンとしては破格的な安値で売られておりました。

HasselbladにはData recording magazine というものがありますが、これはそれとも違うので、おそらくどこかで改造されたものでしょう。写し込めるモードは1.年月日、2.日付と時間、3.特定のナンバーの三種類です。もちろんシンクロコードを繋がなければ、データは写しこまれることはありません。

もともとこれは、どこかで定点観測用に何台も並べて使われたHasselblad 555等に使用されていたもののようです。遠隔操作で定期的にシャッターを切り、何かを記録していたようです。ハッセルを使うような記録ですから、それなりに大切な定点観測だったと思われるのですが、このような仕事はデジタルに取って代わられ、仕事を終えたマガジンが中古カメラ屋に流れてきたものと思われます。

私は定点観測など全く縁の無い人間ですが、このマガジンはこの付加価値があるせいで、ゼンザブロニカのマガジンのような値段に落ちています。ちょっとかさばることを除けば、普通のA24と同じようにつかえそうなので、試しに買って使ってみることにしました。

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2008年7月15日 (火)

撮るもの探してトイレに入った

20087141_w Camera : crown Graphic, Lens : Topcor 105mm F5.6, Film : Ektascan B/RA Procat HD

とにかく、このフイルムをテストしたくて、撮るものを探すうちにトイレに入ったら、トイレを撮れば良いことに気が付きました。露出は一定だし、各色がそろっているから、トーンの出方も解りやすい。それに撮って、現像して、が繰り返せます。

現像はHC-110とスーパーフジフィックスの組み合わせも試しましたが、定着ムラが消えず、また定着が長いと乳剤が剥がれてゆくので、やめました。

最初に戻ってPyrocatとハイパムフィクサーの組み合わせが一番よさそうです。今回はムラの原因を探るため、タンクに4x5一枚で現像して見ました。定着も1分毎に攪拌を行なったためかムラが出ておりません。

後は、この弱すぎる乳面を保護してあげれば終わりです。終わりにします。ほんのちょっと関わっただけなのに、もう、普通のフィルムが恋しい。

ちなみに、トイレの壁は水色。水兵さんの顔は赤茶けて洋服は濃いブルー、ディズニーの映画に出てくる、ウチではタコ魔女と呼んでいる魔女は黒と紫の格好です。一番右にある以前夏休みの工作で作ったモノ入れは濃い水色に赤いカニがいます。

今回は一番明るく反応する緑が無い状態でのテストでした。

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2008年7月13日 (日)

Ektascan B/RA

R0011410_w 先日、Ektascan B/RAというフイルムが手に入ったので、楽しく遊んでおります。Ektascan B/RAなんてフイルム、あまり聞いたことが無い人が多いかも知れませんが、使う人は毎日のように使うフイルムで、これはレントゲン撮影用のフイルムなのです。

私は医療のことは何も解らないのですが、レントゲンフイルムは直接撮影用と間接撮影用があって、通常の直接撮影用ものはフイルムベースの両側に乳剤を持ちx線に感光するシートを密着させたもの、そして間接撮影は電子的に増幅させたx線の感光画像をスクリーンに投影してそれを撮影するもので片側だけに乳剤があるもの、との事です。

Ektascan B/RAは間接撮影用で片側に乳剤を持ち、さらに緑の光にまで感光するオルソクロマティックタイプのフィルムです。何だかよくわかりませんが、このフイルムがもし、通常撮影に使えれば、とても安価な8x10のフイルムになります。

その為には、まずこのフイルムの感度と現像方法をテストして行く必要があります。コダックの説明によると、このフイルムは中庸の感度を持ち、通常のレントゲンフイルムのプロセッサーで現像できるとのことです。しかし、この情報は一般撮影の為には何の役にもたちません。とにかく試行錯誤があるのみです。

なるべく多くのテストが必要なので、まずは、6cm幅に切ってブローニーフイルムの裏紙に貼り付けて撮影しました。これだと645で4枚撮影できます。しかし、フイルムが厚すぎてパターソンのリールに入って行かないので、一本撮っただけでやめました。しかし、その最初の一本でISO換算50以上で大丈夫なことが解りました。

次は8x10から4x5を四枚切って、ホルダーに入れて見ました。ところが4等分すると通常の4x5のフイルムより微妙に大きく、思ったより大変な作業になりました。

R0011428_w (このフイルムはベースの色がブルーです、何か違和感がありますね。ピンホール75mmで撮影)

現像はいつものPyrocatで行ないましたが、何か相性が悪そうです。まだはじめたばかりなので、これからちょっと時間がかかりそうです。4x5でテストをして行くのが最も楽なのですが、これからの季節、押入れの中でフイルム切るのが辛いなぁ。

20087123_w_2 (先ほどの位置からTopcor105mmF5.6で撮影、これにも同じように変な現像ムラがでます、ISOを100まであげました)

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2008年7月 6日 (日)

静かに時が流れました

2008761_w Camera : 4x5 Pinhole Camera ,75mm, 6m30sec Film : Acros Pyrocat HD 1:1:100 20c 12m

4x5のスピグラにピンホールレンズをつけて、焦点距離75mmでテスト撮影しました。ピンホールは中心から1cmライズしております。

撮影の間、修行中の僧侶が何度も廊下を行き交い、気持ちよく挨拶をしてくれました。私も挨拶を交わしましたが、何をしているのか解らなかったかも知れませんね。ただ、三脚の後ろに突っ立って、ニコニコしていただけですから。

静かに時間が流れ、家に帰って現像してみたら、あれだけすれ違った僧侶も影すらなく、ただ夏の渡り廊下だけが写っておりました。

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2008年7月 5日 (土)

針穴に挑戦

Img_3902_w Camera : Canon EOD 5d, 0.3mm Pin Hole, Iso=1600 30sec

5x7のカメラを一番何で使いたいかというと、ピンホールカメラです。ピンホールカメラはよく見かけますが、所詮ピンホールですから、拡大倍率の小さい大判カメラが有利です。

それに、ピンホールカメラは理論的にもある程度、カメラが大きいほど良いのです。

というのはピンホールはレンズと違って光を一点に集めませんので、なるべく拡散させないように、ピンホールは小さい方が有利です。しかし小さすぎると回折がおこるので、像が甘くなります。この回折が起こるピンホールの境目が直径0.2mmと言われております。そこで最初の条件、口径が0.2mm以上なるべく小さくが生まれます。

また、口径の最適値は焦点距離によって変ります。最適口径値=√2x光の波長x焦点距離となり、条件2が生まれます。(光の波長は赤と緑の平均623nmが便利)

さらにレンズの明るさはF値=焦点距離/口径でもとめられますが、このF値は256より暗い方が良いとされております。これが条件3です。

そして、自分がピンホールで撮ってみたい焦点距離があります。これが最後の条件4です。

実は、最後の条件を入れるまでもなく、光の波長を平均値あたりで入れると75mmから90mmあたりがちょうど良くなります。

焦点距離=75mm、ピンホール口径=0.306mm、F値=245.1

焦点距離=90mm、ピンホール口径=0.335mm、F値=268.7

5x7のカメラを前提にすると90mmが便利そうですね、これをめざしてピンホールを作製します。とりあえず厚さ0.1mmの真鍮判で作製します。これで周辺の光量が少なすぎれば、ステンレステープの箔を使うことにします。それだと材質の厚さが0.04mmなのである程度は改善するハズです。

R0011390_w (0.30mmとか0.33とか狙ってできるものではないので数で勝負します。何枚も穴を開けてゆけば、そのうち近いものが出てくる訳で..)

表題の写真はこうして出来たピンホール(0.33mm)のものをリンホフボードいつけ、ペンタックス67マウントからEOSまで変換して撮りました、この時のフランジバックは約110mm。ISO400で30秒、レタッチで4倍増感しています。黒い点はCOMSについているゴミ。他の輝点は偽色です。

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2008年7月 4日 (金)

Pyrocat HDのノーマル現像

2008712_w Camera : Pearl III, Lens : Hexar 75mm f3.5, Film : Presto 400 Pyrocat HD 1:1:100 EI=200

5x7のカメラを買って、フイルムも中国から郵送してもらったので、使ってみる気が満々です。610さまも現像ドラムを下さるとのことで、もう撮影して、現像するしかありません。スキャナーはないけど..。

ということで、現像ドラムに思いをはせながら、秋葉原でタミヤのおもちゃを買ったり(ドラムの回転台が自作できないかと思っております)、現像薬品を見たり(やっぱりドラム現像にはD76かなぁー等とおもっております)していました。

そこで気が付いたのですが、私は最近、超希薄現像液を使った準静止現像しかしたことがなく、通常使っているHC-110やPyrocat HDの正しい処理での仕上がりを見たことが無い。ここはD76を調合する前に、まずはPyrocat HDのノーマル処理をして見る必要があります。

2008713_w Pyrocat HDのノーマル処理は、染色現像液 1:PH 調整液 1:水 100の割合で薄めたものを使用します。この濃度の現像液で回転ドラムの連続攪拌現像や小型タンク現像を行ないます。

今回は21度の処理液で、12分の現像を最初の5分は一分毎に、次の7分は2分ごとに攪拌して行ないました。希薄現像よりもコントラストが強くでますが、暗部もよくでております。

この処方液が無くなるまでは、この現像液を連続攪拌にも使ってみようと思っております。

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2008年7月 2日 (水)

Chevron の作例

20086291_w Camera : Kodak Chevron, Lens : Ektar 78mm F3.5, Film: TX400 HC-110

シェブロンの作例です。私はあまり解放で撮ることは無いのですが、この作例からも開放だと背景や前景が廻りそうなことがわかります。もちろんグルグルな感じではなく、少しですが、でもこのちょっと危ないところが魅力です。

それにしても、画面の下にフイルムガイドのギザギザが見えます。このカメラ、上はフイルムからはみ出るくらいギリギリなのに、下は余裕しゃくしゃくなのです。簡単にいうと傾いているのです。でも狙ったところにちゃんとピントがくるあたり、訳が解らないカメラです。

Higanbana1_w Camera : Kodak Chevron, Lens : Ektar 78mm F3.5, Film: RDP3

カラーで撮ると気持ち暖かい感じです。しかし何となく、活力があって悪い印象はありません。このフイルムは巻き直しではなく、120フイルムのツバを削って620のサイズに近くしたものです。この時、ま横から垂直に削り取るのではなく、河童のお皿のようにスプールの周辺部を薄くします。シェブロンはフイルムを押し込む感じで装着するので、なるべく厚みが無い方が入れやすいのです。

また巻き取り側は金属の620用のスプールを使います。このスプールは貴重なので現像に出した場合は「スプールは返してネ」と言って頼みましょうね。

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2008年7月 1日 (火)

Kodak Chevron

R0011348_w 表題のカメラはコダック シェブロンと言います。前に作った軍用カメラのメダリストが好評だったので、コダックは民生用に同じ620のフイルムを使うカメラを作り、市場に出したのですが見事に失敗しました。短命に終わり、生産台数も少ないようです。

実際に売れ行きが悪かっただけあって、文句はいくらでも出てきます。

R0011353_w 1.こんなに大きいのに6x6なの?同じような大きさのメダリストは6x9なのに?

2.メダリストはセルフコッキングだったのに、どうしてマニュアルに戻ったの?

3.メダリストより、フイルムが入れにくいんですけど。

4.メダリストは120に改造できそうなのに、変な所が窮屈で改造も出来ない。

5.なぜ、あれだけ優秀なヘリアータイプのレンズから78mmなんて中途半端なテッサーコピーにレンズを変えたの?

6.シャッターの最高速度が1/800だって言うけど、ウソだろ、あれ。

7.シャッターの位置が悪くて、ホールディングが良くないんですけど

8.何より、あのファインダーはナニ?冗談でしょ。ミノックス以下だし。

このカメラも何か良いところがあるに違いない、と思いつつ、定期的に使ってみるのですが、その度に、使えねぇーと思いをあらたにします。

その中で、このカメラの面白さをあえて探せば、Ektar78mmF3.5のレンズでしょう。このレンズは一見普通の面白味の無いレンズに思えますが、なかなか、危なく怪しいレンズです。

R0011347_w 使っていけば、面白い描写が見られると思います。しかし、それだけ使うのは無理です。620のフイルムはそれほど苦にしなくても、あのファインダーだけは我慢出来ません。本当にコダックはどうしてあんなクソなファインダーにしたのでしょうか、理解に苦しみます。

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2008年6月16日 (月)

カラーネガ現像液

R0011205_w あんたが主薬のCD4。潮解性が強そうです、厳重に湿気対策がされております。

カラーネガ現像に関して、漂白液と定着液についてはミニラボ用を使うことにしましたが、現像液は自分で調合します。私の現像頻度から考えると、一月に500mlもあれば良く、この分量だとミニラボ用の現像液では鮮度を保てないことが一番の理由です。あとは、せっかく自家現像するのだから、現像液ぐらいは自分で調合したいのです。

自家調合といってもカラーネガ現像液の場合、主薬のCD4の働きがほぼ全てなので、工夫のしようがありません。亜流酸ナトリウムで保恒して、1水塩炭酸ナトリウムと重曹でCD4が働きやすいPHを整え、ブロムカリとヨウ化カリウムで抑制しております。

R0011206_w 現像液の作成は、この順番に薬剤をぬるま湯に溶いて行くのですが、最後のCD4を加えるとジュワーと泡が立ち、油が浮きます。ちょっと危ないものを作っている気になるのですが、そのまま水を足して攪拌してゆくと無色透明な液体になります。現像液もつくりたては透明なのです。

R0011213_w ところで、CD4が働くためにPHは10.0以上が必要で、これが大きくなると現像液が強くなって行きます。私の好みは、多少軟調な仕上がりなので、PHがあまりアルカリにふれないように調整しております。

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2008年6月 7日 (土)

Centuria Pro 400

2008673_w Camera : Rolleiflex SL66SE, Lens : Planar 80mm f2.8 HFT, Film : Centuria pro400, 30c 6m30s

期限切れのコニカミノルタのセンチュリア プロ400をネットで買ったので、さっそく試写して見ました。私はかなり遅く自家現像を始めたので、いろいろなメーカーのフイルムを現像して見たいと思った時には、もう、カラーフイルムは激減しておりました。

ただ、まだネットオークションでは、デスコンになったカラーフイルムもまだ出てくるので、競り落とせば、かろうじて現像することが出来ます。

特にセンチュリア プロ400は220しかなかったせいか、あまり人気が無く、オークションでも割安に応募できます。あわよくば、大量に仕入れてしばらくはメインフイルムにすることも出来ます。

そんなこともあって、センチュリア プロ400は早めにテストしてみたかったのであります。220のフイルムは撮影中はフイルム残量に余裕があるので楽です、しかし、現像の為にリールに巻こうとすると、嫌になるほど時間がかかります。特に私はパターソンとその改良型のリールを使っているので、220は大変なのです。スタックして進まなくなるのを、だましだまし、巻いて行きます。ダークバックの中は不快指数220%くらいになっているハズです。

また、220のフイルムなので念のため、現像液を新調しました。現像液のトラブルを避けるつもりでしたが、結果的にこれが仇になりました。新調した現像液のPHは10.20。今まで使っていた現像液が10.14でしたので、少しアルカリが強く出来上がりました。220のフイルムだということを考慮して現像時間を30c、6分30秒としましたが、それでもかなり押してしまいました。前浴は32度なので、特別高すぎたとは思えません。やはりPHが高かったのでしょう。

このフイルムは前浴するとお湯が緑色に染まります。あまり緑は見た事が無かったので新鮮でした。

2008671_w ネガは押し気味でしたが、スキャンしてみると、なかなか好みの発色と描写をしております。このフイルムは少し青味がかる傾向があるものの、各色のバランスは良く、特定の色が飽和するようなことはありません。もともと気持ちオーバー気味に撮影したフイルムを押し気味に現像しても、かなりハイライトが残るところを見るとプラス方向に広いラティチュードを持っているような気がします。

私にとって、大切なものは緑の葉の描写なのですが、このフイルムはかなり自然な色に仕上がります。このフイルムがまだ手に入るうちは、積極的に使ってゆきます。

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2008年6月 5日 (木)

自家現像と純正現像

200853111_w Camera : Hasselblad 201F, Lens : Planar 110mm F2, Film : Fuji Pro 400, Fujicolor labo

ちょっと前まで、カラー写真はリバーサルフイルムで撮ってライトボックスに乗せ、ルーペで鑑賞しておりました。それがだんだんPCに取り込んで、PCのスクリーンで鑑賞するようになり、スキャンの手間を惜しんでは、デジタルが主体になりました。もちろんデジタルのカラーとフイルムのカラーは違うので、リバーサルフィルムを捨てた訳ではありません。

ところが、最近、この図式にネガカラーが入ってきました。ネガカラーは、全く使ってなかった訳ではありませんが、リバーサルだと2時間で仕上げるプロラボもネガだと中2日かかり、それが面倒で、プリントが必要な時に限って使っておりました。それが自家現像をするようになってから、勢力図が一変。自宅で現像できるネガカラーがリバーサルカラーより手軽になった訳です。もちろん、デジタル、ネガ、リバーサルは別々の魅力があり、これらは並行して楽しんで行くつもりですが、現像の楽しみがあるネガカラーは今後増えて行くものと思います。

そこで気になるのは、純正処理したネガと自家現像のネガではどれくらい違うかということです。一般にネガカラーは誰が何処で現像しても、結果が同じになることを目標に開発されてきたので、自家現像でもそんなに結果が異なるハズはありません。結果が異なっているとしたら、それは自家現像が失敗している訳で、手順のうち何かが悪かったか、処理液が劣化していたかどちらかです。

今回、田舎の両親を写したカットが入ったフイルムが残り、これは現像所で純正現像してもらうことにしました。このあたり、まだまだ弱気です。それ以外のフイルムは、建物とか景色とかしか写っておりませんから、気楽に自家現像をします。

こうしてあがった二種類のネガをみてみると、見た目は随分違うことが解ります。まず、水洗を行わず安定剤で処理をする純正現像は全体に赤っぽい感じで、コーティングされたように輝いております。反して自家現像したネガは、薄く、しょぼい感じがします。像の出方は自家現像のほうは少し押し気味でした。

20085317_w Camera : Hasselblad 201F, Lens : Planar 110mm F2, Film : Fuji Pro 400, 30c、6m45s

しかし、これをスキャナーで取り込んで、トーンカーブとホワイトバランスを調整すると不思議なくらい自家現像のほうがやり易く感じました。おそらく、この原因は

1.自家現像の方が若干押し気味に現像されているので彩度さえ落とせば自然に見える

2.ハレーション防止の残留ステインが純正現像の方に残っていて影響している

3.そもそも自家現像には期待感が無く、反面、純正処理には期待感がつよいので、気分の差がそう思わせる。

といった感じでしょうか。

200853121_w フラットベットのスキャナーに直おきして、ネガを比べてみました。自家現像の方が押し気味と思っておりましたが、気のせいでした。フイルムの切り方にだらしなさが出てますね。汗。

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2008年5月18日 (日)

色の道への第一歩

20085173_w Camera : Rolleiflex SL35E, Lens : Planar 50mm F1.8, Film Kodak GC400, Home made Developer 30c 7m

先日、フイルムというフイルムは何でも現像してしまう、SCRさんの画像掲示板でキリ番をめでたく、踏むことが出来ました。何か下さると言ってもらったので、ありがたくネガカラーの現像お試しセットをいただきました。これで、私も色の道に一歩踏み込むことができます。

カラーネガの現像は発色現像、漂白・定着の2液処理か、発色現像、漂白、定着の3液処理で行ないますが、私は出来れば漂白液を再生使用、定着液を白黒と共用する方法をとろうと考えていたので、3液処理で行います。

実は、発色現像と漂白液を自家調合する予定で薬品を仕込んでいたのですが、SCRさまから実績のある薬をもらったので、比較しながら調合をテスト出来ます。それ以前に失敗した場合、何が原因か訳が解らなくなるので、実績のある処方を組み込むと、それ以外が悪いことがすぐ解るのでとても便利なのです。

今回は、発色現像液を自家調合して、漂白と定着液を送っていただいた薬品の処理方法で現像することにしました。

発色現像液の調合は簡単です、というか、CD-4という現像主薬を使う以外に無いので、処方は、1.薬品を持たせる処置、2.CD-4が働くPH調整、3.現像抑制の薬を混ぜるだけです。ネガカラーの現像キットのC41代用処理は通常、PH調整に炭酸カリウムが使われておりますが、WEBで検索すると炭酸ナトリウムで置き換える処方が見つかります。

私は現像ムラにトラウマがあるので、なるべくゆっくり現像が進む方が良いので、PHをあまり上げずに現像を行なう炭酸ナトリウムを使った処方でテストを行ないました。

20085174_w 最初の一本目が表題の写真と右のもの。カラーのネガを作るために久々に35mmのフイルムカメラを持ち出しましたが、トラブル続出で、まともに写ったコマが少ないオバカな結果になりました。現像結果は何となく、現像オーバーしている感じですね。

20085181_w Camera : Contax 137MD Lens : Tessar 45mm F2.8 Film Fuji Superia400, Home made Developer 6.5m

カメラをもっと信頼できるものに変え(本当はかなり、危ないけど)、たまたま行った中華街で試写します。もっともフイルムを忘れてしまったので、フイルムは苦労して手にいてたFujiに変っております。もう観光地でも、ネガフイルムさえ手に入らなくなってきましたね。現像時間を30C6.5分に短縮しました。それでもやや押しているきがします。

20085182_w あまり、青っぽいものを写していないことに気が付いて、水族館の看板を写しておきました。現像してみるとちょっとマゼンタに偏った傾向が見られます。でもこれは調整できる範囲でしょう。あと30秒、短くするかこのままにするか、悩ましいところです。

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2008年5月11日 (日)

水漏れと光漏れ

200859_2_w Camera : Pearl III, Lens : Hexar 75mm F3.5, Film : TX400, EI=200, HC110

また、光線漏れの話題で失礼します。どうも使うカメラに光線漏れが多発して、光漏れ対策に追われているのです。今回はPearl III、前からフイルムのエッジに感光部があったのですが、あまり影響無いだろうとたかをくくっていたら、だんだん酷くなって来ました。

そういえば、水漏れと光漏れのどっちが始末が悪いか真剣に考えたことがありました。その結果は水漏れの方が始末に悪い。何故なら、何処をどう廻ってくるか解りにくいから、でした。その点、光は直進するので楽だろうと考えたのです。

カメラの光漏れの場合、現像したフィルムを裏紙に貼り付けて、撮影を再現すると、光線漏れが、何処からどうフイルムにやってきたかわかります。今回はフイルムの巻き取り部分で右下からスプールを影にしてあたっております。一コマの撮影が終わったフイルムはスプールに巻き取られますが、そのスプールのところで感光しております。蛇腹カメラは120というブローニーの裏紙のあるタイプのフイルムを使うので、光が漏れてフイルムにあたった方向もわかるのです。

R0011135_w 後は、100円ショップで買った小型のLEDライトのスイッチを固定して、カメラの中に放り込み、暗室(私の場合は押入れ)でどこから光が漏れたか調べるだけです。

ところが、ヒンジのところからカメラの中の光を確認できるものの、肝心の光線漏れの箇所から光が漏れて来ません。当初思ったより、複雑な経路を通っているようです。その中で考えられたのが、金属の劣化で右のフイルム室から蛇腹を固定している近辺に小さな亀裂があるかも知れないといった程度のものでした。蛇腹の付け根の付近にぼんやりと、光が見えるような気がするのです。光漏れの場合も光が廻ってくるので、経路が簡単には解らない時もあるのです。

いずれ、右のフイルム室の内側をフイルムの動きが妨げにならない程度でパーマセルで覆ってしまいます。

原因は解らず、対策も幼稚ですが、これで何とかいけそうです。これが、水漏れならば、こんな処置をすると、中に水が溜まって大変なことになるでしょうが、光漏れならこれで充分、やはり、水漏れより光漏れのほうが始末に良いのです。

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2008年5月10日 (土)

Hasselbladの光漏れ

200856_0_w Camera : Hasselblad 201F, Lens : Planar 110mm F2, Film : TX400

Hasselbladはよく、フイルムバックから光線漏れを起こすのですが、通常紹介されているのは、テレンプの劣化による脇からの光線漏れです。したがって、作例のように中央にドドーンと光線が漏れると何が悪いのかよく解りにくくなります。

この写真はHasselblad201Fで撮っておりますが、このカメラの場合、ミラー室の下部にある受光素子を囲む金属片が内面反射して光線漏れのような像を画面の中央に作る時があります。しかしその場合は楕円形なので、この作例にあるような派手なものとは違います。

それに、この場合、光線漏れの起点が線でありますので、光線はフイルムに近い位置=フイルムバックから漏れたものだと想像がつきます。

それでは、何が原因か、現像したフイルムを裏紙に貼り付けて、再現テストを行ないます。すると、光線漏れの箇所はフイルムバックの上部、金属の継ぎ目であることが予想されます。あるコマの画像を撮影ワクにあわせると、巻き込まれた前のコマが中ワクの上部に来て、光線漏れの箇所と継ぎ目が一致するからであります。

R0011133_w ここから光が漏れる原因はおそらくテレンプの劣化と思われますが、とりあえずこの継ぎ目をパーマセルでテーピングしてテストして見ます。その結果は全く光線漏れが起きておりませんので、やはりこれが原因でしょう。

また、パーマセルとフイルムが干渉した形跡も無いので、これで当面使用することにします。

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2008年5月 3日 (土)

ミネシックス III S

Img_3653_w ミネシックスというカメラは今は無き高嶺光学というメーカーが、1955年から1957までの間の数年間、作っていたカメラです。高嶺光学はこの3年間に4回モデルチェンジしております。この回数は今のデジタルカメラのモデルチェンジにも劣らないスピードですが、ブローニーの蛇腹カメラの終焉の時であり、メーカーの社運をかけて改良を続けた結果でしょう。

Img_3660_w 結局このような努力にも関わらず、カメラはライカ版の小型カメラの時代になり、中小のメーカーは淘汰されて行きます。ミネシックスは最初の機種からヘリコイド繰り出しによるレンジファインダー式の高級蛇腹カメラでしたが、そのなかでも異色なのがこのIIISモデルです。

Img_3664_w 他の機種が赤窓式の6x6,645兼用であるのに対し、III Sは自動まき止め式6x6専用です。さらにこの機種のレンズはズノー光学のレンズが使われています。
これが次のモデルのスーパーミネシックスになると、内蔵露出計との競合の関係からか、また赤窓式に戻ってしまいます。

当時、露出計内臓の威光は今では考えられないくらい良いものだったでしょうし、645のニーズは欠かせないものだったのでしょう。今から思えば、IIISからスーパーにスペックダウンしたように見えますが、当時のマーケッティング上は必然的な進化だったものと思われます。しかし、フイルムも高感度のものが安くなり、露出計も中途半端なものは要らない時代になると、IIIS型のスペックが圧倒的に高級品に見えるのです。

このカメラの美点である自動まき止めは、現在のフイルムでもきっちりコマ割されます。この点はコマ間がちゃんと取れないイコンタのスーパーシックスと比べて優れております。また距離計と連動するピント合わせもヘリコイド式なので、この点でも前玉回転式のスーパーシックスよりすぐれております。

2008429_4_w Camera : Mine six III S, Lens : Zunow Zuminor 7.5cm F3.5, Film : TMY-2 EI=400, F=5.6 1/50Sec

また、このカメラの最大の特徴であるズノー光学のレンズですが、これはズノー光学が製作したものではないとの噂があります。その根拠は当時のズノー光学にはライカ版の50mmF1.1のレンズは作れても75mmF3.5のレンズを作るノウハウが無かったとか、マニアックで高度なレンズを製作していたズノー光学が75mmF3.5等という凡庸なレンズをつくるはずが無いといったところでしょうか。

このカメラのつくりでは、このレンズでぎりぎり、1mmの余裕もありません。どんなメーカーでもこのカメラのレンズを作るとしたらこのスペックしかありえないのです。しかし、カメラは短期間にモデルチェンジをしていることから、ズノーが自由に設計したレンズに合わせてボディーを作ったということは考えられないので、設計は巷間でうわさの通り、大船光学で設計された既存のものを使ったことは十分考えられます。

ただ、あれだけ独創的なレンズやカメラを作ったメーカーが、名前だけ貸すような商売をしたとは思えません。堂々とズノー光学の名前とシリアルナンバーをレンズの全面に出しております。したがって、製造はズノー光学が行っていたのではないかと思います。もっとも、大船光学は由緒ある光学専門メーカーだったので、製造を任せて検査だけを行ってシリアルをつけたとしても、ありえる話だと思います。

2008429_1_w Camera : Mine six III S, Lens : Zunow Zuminor 7.5cm F3.5, Film : TMY-2 EI=400, F=3.5 1/50sec

いづれにしても、ズノー光学の名前で世にだされ、宣伝に使われ、製品として残ったレンズであることは確かです。

2008427_2_w Camera : Mine six III S, Lens : Zunow Zuminor 7.5cm F3.5, Film : RVPF, F=3.5 1/50sec

レンズの印象はテッサーよりヘキサーに近い感じがします。柔らかな繊細さを持っております。リバーサルカラーで撮った場合、カラーバランスは少し黄色に傾く傾向があるようです。左の作例は最短でのパララックスを見る為に撮ったショットですが、結構ずれてます。スキャナーで補正していますが、原版は何となく黄色っぽい発色をしております。

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2008年4月11日 (金)

400TMY-2 よく解りません

200832_2_w camera : Pearl 3, lens : Hexar 75mm F3.5, Film : 400TMY-2, Pyrocat HD EI=100

旅行中、新しいT-max400(400TMY-2)ではEI=100で撮っていたので、減感現像になります。PyrocatHDを3:3:500の調合で、温度を18度にしてトータル24分で現像してみましたが、少し押している感じです。

200832_7_w 自分の感じでは、昔のT-max400に比べて、より現像力が強くなっているように思います。そして反応が早い気がします。このフイルムでは減感現像が難しいのではないかとさえ思います。特に液温が高くなってくる季節では大変なのではないでしょうか。

200836_2_w もっとも、自家調合のPyrocatという変な現像液で、超希薄現像で減感現像など考えるほうがおかしいのかも知れません。左の写真は20分です。とりあえず、もう少しやってみないと、なんとも言えません。

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2008年4月 6日 (日)

今年もエリスマン邸で写真展があります

200846_w Camera : Pearl 3, Lens : Hexar 75mm F3.5, Film : New T-max 400, Pyrocat HD

先日の旅行では、フイルムのカメラは小西六のPearl 3型だけ持って行きました。フイルムはT-max400。フイルムを買いに行ったら新型に変っておりました。使ったことが無いフィルムなので迷いましたが、カメラが古い分、フイルムは新型を使ってみようと思い、新Tmax400に挑戦です。

旅行も終わり、家に帰って現像するにあたって、何のデータも無いことに気が付き、残ったフイルムでテスト現像用の撮影を行いました。欧州の建物と似た廃墟なら良いサンプルになりますね。

ところが、この廃墟が取り壊されてしまい、テスト用のフイルムも現像の失敗をしたくないと思うようになり、テストのテスト用のフイルムを撮影しなくてはならなくなりました。

ちょうど、この時期横浜のエリスマン邸で写真展が開かれるので、写真展に出かけるついでにエリスマン邸を撮影して、サンプルフイルムにします。そういえば去年も同じ場所で写真を撮っております

新しいTmax400のフイルムは、現像時間を少し短めにして、攪拌を1回増やしてみました。コダックの案内によると、現像時間が短縮されるらしいので、早めに現像が進むことを想定して、現像開始時の攪拌回数を増やしたのです。これを基準にして、微調整をして行きます。

なお、写真展は今日までかな?いずれ、お早めに出かけた方がよろしいようです。

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2008年4月 5日 (土)

再び、自作のソフトフォーカスレンズ

Img_3351_w camera : canon EOS5D, lens : Home made softfocus lens

去年作った、ソフトフォーカスレンズを久々に使ってみました。このレンズはとにかく酷い収差が売り物で....。普段は使う気がしないのですが、何かの拍子に使ってみたくなるレンズです。

考えようによっては、焦点距離200mmのニコラペルシャイトにセンターフォーカスをつけたようなもので、ちょっと想像しにくいでしょ。

表題の写真はレタッチしてコントラストを上げております。絞りは開放です。

Img_3374_w 左の写真はレタッチをしておりません。これも開放です。

Img_3364_w 少し絞って前ボケをみてみます。RRタイプによくある汚い前ボケです。そして絞っても周辺は変らず。

Img_3375_w_2 この写真も見やすいようにコントラストをあげております。少し絞っておりますが、背景の石垣を見ると周辺の収差が酷くなって行くのが解ります。後ボケは綺麗です。

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2008年1月 5日 (土)

今年の正月カメラ