2014年6月 3日 (火)

センダンの薫る白川土手

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栴檀は双葉より芳し、の栴檀はビャクダンのことだとは知っておりましたが、私のなかでセンダンの花も良い香りなんだろう、と確信しておりました。

ただ、これまでの生活空間の南限が横浜である私には、センダンは縁遠かった。きっと探せば、この近くにも植栽があるのでしょうが、当ても無く探すには、時間も無く、ご縁があればきっと出会う、程度に考えておりました。

ただ、一歳栴檀という植物は鉢植えで育ててみました。ごく若木より花が咲くというセンダンです。実際すぐ花は咲きましたが思った香りはなく、がっかりして、放置していたら、次の年の冬に枯れてしまったように記憶しております。

それからセンダンは自分の頭から消えていたのですが、熊本駅から夕食の為、繁華街に行こうとして、白川土手を散歩していたら、土手の道にちょっと青っぽく、しかし重く甘い香りが漂っているのが解りました。

その香りは土手に植栽されている大木から、来ているに違いありません。大木の下から上を見上げると、薄紫の小花が沢山咲いております。直感的にセンダンという花の名前を思い出しました。

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センダンという木の名前が浮かんでくると、九州の山の中にあちこちと、この木が生えていたことを思い出します。暖地では普通の木なのですね。

なんとなく、繁華街まで白川土手を歩いて行こうと思っただけなのに、センダンに会えるなんて、偶然、ラッキー、ついている。もう五分も歩けば繁華街に着くだろうと考えていた私は、すきっ腹だけど、センダンにも会えたし、歩いて正解、と思っていたのでした。

この次は絶対電車に乗りますけどね。

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2012年3月20日 (火)

一月遅れの満開

Imgp1315_w Camera : Pentax 645D, Lens : FA35mm F3.5

例年なら気の早い桜の開花の便りも聞けそうな時期でありますが、今年はやっと梅が満開。一月近く遅れた事になるでしょうか。

梅の開花前線はスタートが早いものの歩みは遅く、私の故郷の秋田あたりでは桜の開花前線に追いつかれてしまいます。

今年は、この梅の開花パターンが、興味深く現われたものと思います。桜の開花も年によってずれて、桜祭りの関係者を慌てさせますが、梅の場合、開花祭りをスケジュールする方がおかしい、と思えるくらい変わるのです。

でも、今年は寒さが厳しいせいか、満開の梅の花がいつになく待たれた、そんな感じがします。やっと梅の花も咲いて、これで春が来る、そう思えるのです。

写真は大倉山の梅林。ここは、もともと東急東横線の客寄せ施設として梅林が作られたそうで、昔の方が豪勢だったと聞きます。

しかし、都会にありながら山の窪地にある梅林では都会の喧騒も感じられません。

梅の木の数は減っても、ここの存在自体が貴重になった、と言えるかも知れませんね。

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2012年2月15日 (水)

フリージアに恋した瞬間

Dsc01131_w1 Camera : NEX-5n, Lens : Leitz X-ray 90mm F1.0

ちょっと変ったレンズに興味を持ち、お便りをくれた方に、そのレンズの作例をお見せする為、部屋に飾っていたフリージアの花の写真を撮っていたら、ふと思いたった。

自分は何時からこの花が好きになったのだろう.....。黄色のフリージア。

今は黄色のフリージアと言えば写真の「アラジン」が主流だと思いますが、私は昔から「ラインベルトゴールド」が大好きでした。

アラジンに比べれば全くちいさな花ですが、新鮮な香りと鮮やかな黄色の花は、大好きな花として、強烈に印象に残った瞬間があるはず。

そう、数十年前の秋田。駅の近くの喫茶店。そこで私は誰かと会った。季節は早春、旅立ちの頃。

実は誰と会ったのか思い出せていない。でも、きっと女性だったでしょうね。その喫茶店は黒っぽい色でコーディネートされており、テーブルも黒。そして、その時は各テーブルに一輪ずつフリージアが飾られていた。待ち人を待つ間、ぼーっと店内を見ていましたが、ライトを反射したフリージアの花は、暗い店内でぽつぽつと黄色く浮かびあがって、爽やかな良い香りも漂っておりました。

旅立ちを前に、それは暗夜航路の灯台のようにも思えたのでしょうか、とにかく灰色の秋田の早春の景色にあって、あまりにも鮮やかな一瞬でした。

おそらくその時、私はこの花に恋をした......。

ところで、その後の記憶は全く無し。待ち人来たらず、だったのかも。

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2011年7月19日 (火)

シンテッポウユリ

Dsc04459_w Camera : Nex-5, Lens : Planar 45mm F2

シンテッポウユリは鉄砲ユリと高砂ユリの交配種です。しかし、シンテッポウユリというカテゴリーの中で交配、選抜が進み、シンテッポウユリという一つの品種のなかで、さらに各種の品種があります。

もともと、種を付け易い高砂ユリを片親に持ち、成長がはやく、種から育てても1年で開花に持っていけるユリですから、その中で選抜、交配が進むのも無理からぬ事です。

さらに、このユリの仲間にはマドンナリリーも居ります。マドンナリリーの血が少しでも混じれば、背が高く、開口部が広く、清清しい香りのユリが、丈夫で成長の早い、シンテッポウユリのなかに生まれることになります。

そうなると、もう、シンテッポウユリと一くくりには言えないのではないでしょうか。しかし、このユリの良さは種から育てることが出来、切花の値段も張らない庶民性にありますから、どんな品種が生まれても、シンテッポウユリとくくられることでしょう。

ひょっとしたら、これ以上楽しい園芸植物は無いかも知れません。密かに慎ましく、自分だけのシンテッポウユリを交配し、選抜して行ける訳ですから。

写真のシンテッポウユリも、上向きで開口部が広く、素晴らしい香りを夜間に放つものでした。

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2011年5月29日 (日)

豊岡通りのティカカズラ

Imgp0170_w Camera : Pentac 645D, Lens : Kinoptik Apochromat 100mm F2

今の時期、街を歩くといろいろなところからティカカズラの香りが漂ってきます。

鶴見駅の駅前の豊岡通りも、歩行者のガード柵をティカカズラで植栽しております。このような植栽は見た目だけでなく、香りでも通行人を楽しませてくれます。

特にティカカズラの香りは、人の心を落ち着かせる効果がありそうに思えます。駅前通りの歩行者の防御柵にはぴったりですね。

表題の写真は、なんだこれ?と思われるかも知れませんが、雨の車道にハザードをつけて止まっている車の横をライトをつけた車が通り、そこを歩道からティカカズラの花にピントを合わせて撮っております。

雨が続くものですから、こんな写真でも撮って遊んでいる訳です。

Kinoptikというレンズは、写真を確かめるまで予想が出来ない、変なボケ方をするレンズですが、それが面白くて使うレンズでもあります。でも、デジタルだとすぐ確かめることが出来て便利です。それにデジタルならではの新しい出会いもあります。

普通、こんなレンズの開放で撮った写真を、部分拡大などしませんが、デジタルだと最初からそれを狙って撮ったりできるからです。花からの水滴に自動車のヘッドライトが、水滴のレンズの効果でくっきり見えるでしょう。

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2011年5月25日 (水)

京浜工業地帯のモリシマアカシア

Imgp0150_w Camera : Pentax 645D, Lens : SMC  Pentax645 FA 45-85mm

この週末、鶴見線の浜川崎から扇町のあたりを散歩していたら、ちょっと乾いた、そして優しい感じの花香が漂っていることに気がつきました。このあたりには全く似合わない花の香りです。

今の時期は、いろいろな花の香りが街を漂うのですが、この香りは、各種の花の香りが混じったものではなく、たとえ混じっていても、芯になる花があるような香りです。

何だろうとあたりをさがすと、ミモザのような花が咲いておりました。

一般的にミモザと言う木は房アカシアを指しますが、房アカシアの花の花期は3月、今は5月です。それに花色も房アカシアの花より随分薄い黄色、もうクリーム色というべきでしょう。

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5月に咲くミモザタイプの木だと、モリシマアカシアでしょうが、私もこんな所にそんな木があることに今まで気がつきませんでした。この木は暖地向きの木で、京浜工業地帯の真ん中に、このように、空き地を侵食するように生育しているとは想定していなかったのです。

ちょっと調べてみると、この木は、その昔、扇島の埋立地にも植栽されているようです。モリシマアカシアは潮風にも強く、ある程度の温度があれば、非常に成長が早いので、埋立地の土壌の安定と防風のため、都合が良いのかも知れません。

工場が多いので、立ち入って調べることが出来ないものの、この木はこのあたりでは植栽される木としてメジャーなのかも知れません。
成長が早いということは、それだけ二酸化炭素を固定している訳で、この木を工業地帯にたくさん植栽すると、工場で出す炭酸ガスとオフセット出来る...は考えすぎでしょうが。

ところで、モリシマアカシアのモリシマは学名が、mollissimaであるためで、日本語とは全く関係ありません。でも、発音に親しみがあることで、木にも親近感が涌いてきますね。

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2011年2月27日 (日)

早春の切花

Dsc03831_w 花粉症の皆様には申し訳ありませんが、花粉症とは無縁な私には一年で一番好きな季節になりました。

庭では、大好きな沈丁花やパールアカシアが咲き始め、花屋では、香りの良い早春の切花が出回っております。

今、切花で出回っている花は本来の開花期はもっと後でも、市場物の常で、季節に先行して開花を促進して栽培され、市場に出回っているものです。

今の時期で好きな切花は、なんと言っても、スイートピー。この花は切花用と地植では全く別物と考えても良く、花の香りを楽しむためには切花で手に入れるべきと考えております。

私のスイートピーに関する好みは、単一、大量。同じ種類の花を大量に花瓶に生けて楽しむ方式です。

左に見えるのはグラジオラス・トリステス。春咲グラジオラスというもので、最近は、改良型園芸種で、花色に変化があるものも出て来ました。しかし、私の好みはシンプルな、トリステスで、10本くらいを花瓶に生けて鑑賞するのが好きです。

この花は夜になると、ちょっと青っぽい、それでいて上品な香りを放ちます。それは鉢植えのほうが強く、葉も糸葉なので小さな鉢に群植させて、鉢植えで楽しむことも出来ますが、切花の方が手軽ですね。

この他、フリージア、ヒアシンス、ムスカリ、チューリップの芳香種......等等、花屋に行けば欲しい切花だらけです。

その中で、フリージアは外せないのですが、昨日の相場は少々高めでしたので、断念しました。これはまた別の機会に。

花瓶の状況を見ても解ると思いますが、私はいけばなも、フラワーアレンジメントもしたことがありません。私に言わせれば、別の花を同じ花瓶に生けるなんて言語道断。もちろんこれはマイナーな考え方なのでしょう。

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2011年1月 3日 (月)

ソシンロウバイの切花

Dsc03424_w 新春用に日本水仙かスイートピーの切花が欲しくて花屋さんに出かけたら、あいにく売り切れになっていて代わりにソシンロウバイを買ってきました。とても良心的な価格(2m以上の枝2本で1500円!)でしたが、いささか大きすぎて搬入に苦労しました。それでも、なんとか車(モビリオスパイク)に詰め運びました。

家に入れると、大きすぎて置く場所も無く、仕方なくコンサーバトリーの中に入れました。花屋さんで見た時には、いける、と思ったのですが....。

コンサーバトリーとは、家と直結された温室で、植物を保護するという目的で作られたものですが、本場の英国では洗濯の乾燥室としても使われているようです。ウチでは植物の保護用と物置で使っております。コンサーバトリーについては何時か書きたいと思いますが、横浜で英国のコンサーバトリーはいささか辛く、私以外の家族は近寄ることもしません.....。

コンサーバトリーの中は、夏場は、全ての生き物が生息できない灼熱地獄になるのですが、冬場の日中はコンサーバトリーと家屋の間の扉を開けると、家中がぽかぽかに温まります。

特に今は、ソシンロウバイの切花を置いているので、暖気がソシンロウバイの香りとともに循環して、とても良い感じです。

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2010年6月 5日 (土)

これがギンネムです

Img_5657_w1 先日、横浜の運河パークに植栽されている木がギンネムか?という記事を書きましたが。こちらは沖縄でよく見かけるギンネムです。沖縄空港のすぐ側の道端で撮影しました。

もともと、沖縄では緑肥としてギンネムを栽培していたようですが、ここまで普及した背景は戦争により、焦土と化した沖縄の大地に土壌の回復を期してギンネムの種子を米国が空中散布したからことが原因のようです。

このハワイ産種類のギンネムは、どんどん繁殖してしまって、今に思えば、生態系が.......と危惧もされます。ただ、生態系云々にしてみれば、戦争という、最悪の破壊をしてしまっているので、ギンネムの繁殖も仕方が無いことと思います。

このあたりの事情は、小坂町のニセアカシアの繁殖と通じるものがあり、上手く付き合ってゆくしか無いと思われます。上手く付き合えば、もともと悪い奴らではないので、土壌の保全の他にも、我々に恩恵をもたらしてくれます。

ギンネムも、最近は健康茶の材料に使われたりしているようです。そして夕方から咲く花も、情緒があってなかなか良いものですよ。

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2010年5月30日 (日)

ギンネムですか?

R0013602_w この花は、横浜の運河ぱーくに植栽されている木に現在咲いている花ですが、何でしょう。ギンネムの高木タイプの木でしょうか、詳細は解りません。解る方がいれば教えていただければ、幸いです。

まず、はっきりしていることは、アカシア属であることは間違い無く、白花のネムノキも近いように思われますが、花のつき方が違います。

花の形で近いものは、ギンネムですが、通常みられるギンネムは沖縄地方に帰化してはびこる低木タイプのもので、この高木とはちょっと違うようにも思われます。

そして、ギンネムは通常のものでは、耐寒性が低く、横浜でこれだけの高木を維持するのは困難だと思うので、同じ仲間でも別の種類でしょう。

花の香りはミモザに近く、花の時期が違うので、実際にはありえないことですが、「白花のミモザ」と言われたら信じてしまいそうです。

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