ふるさとの丘に咲く花
私の実家から、すぐ裏山に登る道があり、そこを登り詰めると手形山という丘の山頂にたどり着くことが出来ました。現在は団地が出来て道が途切れてしまって、おりますが、手形山に登ることは各種のルートで出来ます。
この山というか丘は昔は農家の草刈場となっていて、綺麗な草原だったとか。私が子供の頃でさえ、家の近所では農家も牛馬を飼わなくなっておりましたから、入会地から草を刈る必要もなくなり、往年の面影はなかったそうですが、それでも綺麗な草原だった記憶があります。
現在はさらに荒れておりますが、それでも山頂付近は手が入っていて、草が刈られております。
このようなところで見られる花がセンブリの花。
私は、秋に帰省する度に毎回この花を見ることを楽しみにしておりましたが、近年はトンとご無沙汰しておりました。
花が見つからない。かつての記録に10月10日にセンブリの花を撮影したものがあって、それを頼りに丘の山頂付近を探索していたのですが、どうしても見つからなかったのです。
あのあたりの環境がすっかり変わって、絶滅したのかも知れないと覚悟もしておりました。
ところが、今年の10月19日、見事なセンブリの花をところどころに見つけることが出来ました。温暖化のせいで開花がずれてきているのかも知れません。
何はともあれ、ふるさとの丘に、記憶の通り、同じ花が咲き続けている事って、とても嬉しいものですよ。
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