浅煎りのほうじ茶
私の好きな料理屋さんである「たかむら」でコースの最後のだしてくれるのが浅煎りのほうじ茶。
このセンスが絶妙です。「日本料理を召し上がっていただいた後、どんな飲み物が良いのか」考えぬいた結果、浅く煎ったほうじ茶に落ち着いたそうです。飲み物によって、それまでの料理の余韻を一新することがなく、かつ口中がスッキリします。
「たかむら」ではお茶を選ぶのが難しいので、とにかく高級なものにしているそうですが、私にマネのできる選択ではありません。
そこで、自分で煎ってみることにしました。でも、コーヒーに比べれば簡単です。フライパンでできるし。
煎るお茶は、「釜茶」を使いました。「釜茶」とは茶葉の醗酵を止めるために蒸すのではなく煎ったものです。緑茶とするには、煎茶より素朴な方法と言えるでしょう。
九州は大々的なお茶の産地は少ないものの、小さな農園で、さまざまな「お茶」を作っているようで、このようなお茶が各所で出回っています。
「釜茶」は煎茶にくらべると、蒸す代わりに煎る、茶葉をねじっていない等々、手間が少ない素朴なお茶で値段も安いのが普通です。写真のものは450gで1000円。
そして、もともと煎っているお茶ですから、追加で煎るには適しているように思います。少なくとも飲む直前にフライパンで煎るには手ごろなお茶だと思います。
下の写真は左が浅く煎っ後、右が煎る前のお茶です。ほとんど変わりが無いように見えますが、お茶の色は淡いほうじ茶の色となり、緑茶のそれとは違うようになります。もっとも大きい変化は、その香りで、煎る前の緑茶より数段良い香りのお茶になりますよ。
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コメント
ほうじ茶は一保堂が比較的買いやすく、香りも楽しめます。いろいろと試しましたが、香り、味の点で少し優位です。煎茶は静岡茶町の杉山商店が廃業してからは、なかなか価格で納得する物にはであえていません。
美味しいお茶は幾らでもありますが、量を飲むので財布と相談しています。
投稿: ら・ぺるら | 2014年12月 8日 (月) 02時06分
何だかこの話、美味しんぼのなかで海原先生が拘ってたのと同じ様に思えました。違ってたらごめんなさい。
投稿: グライフ | 2014年12月11日 (木) 19時59分
ら・ぺるら さま今晩は
一保堂って東京駅の近くにあるから行ってみようと調べてみましたが。高級品なんですね。お茶くらい飲んでこようと思っても、なかなか行けない。
グライフ さま今晩は
へー、美味しんぼで。あの漫画、私のようなものには敷居が高すぎて、昔、チラ見した程度なのですが、あの偉いマンガでおなじような意見があるのは光栄です。
投稿: kk | 2014年12月14日 (日) 23時23分