平成24年12月新橋演舞場、昼夜
昼の部が御摂勧進帳の通し、夜の部は籠釣瓶花街酔醒の通しと奴道成寺。私の好きな通し狂言が昼夜ともプログラムされていたので一日通しで見てきました。やはり、歌舞伎は一日通しで、お尻の痛さと眠気に耐えて見てナンボのものと思われます。
ところが今回は、全然楽勝でありました。座っている時間が短かった。時給は高かった。
御摂勧進帳は一幕目は暫、二幕目が色手綱恋の関札という道行、三幕目が単独での上演もある芋洗い勧進帳。
私はこれまで、芋洗い勧進帳を見たことがあったので、一度通し狂言で物語の筋を見てみたいと思っていたのですが、期待外れ。まあ、顔見世狂言にスジを求めるなんてヤボなのかも知れません。それにしてもスカスカだったような.....。気のせいかな。
夜の部は、籠釣瓶花街酔醒は見染めの場から立花屋二階の場まで、いつもの通し。それでも私は平成11年12月以来久々の観劇です。そして奴道成寺、これも奴道成寺としては平成11年7月以来。
三津五郎丈の踊りは何時見ても確かですね。そしてそれ以外の感想は.....ありません。強いて言えば、昼も夜も省エネしすぎ。夜の部は7時23分に終演、それから飲みに行けってか。
ちなみに、以前私が見た時の平成11年12月の歌舞伎座の夜の部はこうでした。役者は当時の名前。夜の部の開演が4時半なのは、昼の部の終演が4時ちょっと前だったから。ちなみに今回昼の部の終演は2時41分。
一.大杯觴酒戦強者
内藤家 足軽部屋の場
同 書院酒宴の場
4:30~5:50
原才助実は馬場信久 團十郎
井伊直孝 猿之助
二.酔奴
6:25~6:53
奴可内 猿之助
三.籠釣瓶花街酔醒
序幕 吉原仲之町見染の場より
大詰 立花屋二階の場まで
7:13~9:17
佐野次郎左衛門 勘九郎
八ッ橋 玉三郎
繁山栄之丞 梅玉
治六 東蔵
初菊 亀治郎
七越 笑三郎
釣鐘権八 弥十郎
九重 松江
この時の12月公演は、團十郎、猿之助、玉三郎、勘九郎の競演。幕見席にも制限がかかるほど満員札止め。
実は、この時の公演でこの狂言に関しては満足しきってしまったので、それ以来足が遠のいていたのです。それでも今回見に行ったのは勘三郎丈の追悼の想いから。
幸か不幸か、今回の公演で私の記憶が上書きされることはありませんでした。
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