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2012年10月 9日 (火)

寒風沢島、入り江の埋立て田んぼの今

Dsc01508_w


Camera : Nex-7, lens : SEL18200

寒風沢島の空撮写真を見ると、島のちょっとした入り江には堤防が築かれ、蛙の水かきのように、水田のようなものが内側に広がっていることがわかります。

おそらく、入り江を埋立てた水田でしょう。地図を見ても道は無いことから、船を使って海側から入っていたのでしょうか。それらは、現在どうなっているのか見てみたいと思っておりました。

国土地理院の国土変遷アーカイブには、19614月の空中写真がありますが、写真はチリ地震の津波が島を襲ってから11ヶ月後になります。

http://archive.gsi.go.jp/airphoto/ViewPhotoServlet?workname=MTO612&courseno=C10&photono=145

この津波は島の農水業に大打撃を与え、まだ決壊したままの堤防の様子も見えます。それでも、今回の津波後の写真からは比較になりません。下のものは2011年5月の撮影。

http://archive.gsi.go.jp/airphoto/ViewPhotoServlet?workname=CTO20119&courseno=C6&photono=51

http://archive.gsi.go.jp/airphoto/ViewPhotoServlet?workname=CTO20119&courseno=C5&photono=53

この空中写真は、干潮の時間の撮影でしょうか。私が訪問した時は、もっと広範囲で冠水しておりました。今回の地震では島全体が地盤沈下し、大潮の時期の満潮時には地面の方が海面より低いのでは、と思われるくらい浸水してきます。

表題の写真は、宮戸島の近く、元入り江の埋立て田んぼ跡です。どこからか流されてきた自動車がまだ埋まっておりますが、もちろん、どこの道にも接しておりません。水面の位置からそんなに深くは無いことは解りますが、不気味な光景です。

下の写真の場所には、うっすら田んぼのあぜ道が見えます。津波の後に注文していた苗が届いたので、植えてみたけど塩害でダメだったそうです。ここは所有者が復旧を願っているので、何年後か水田として見ることが出来るかも知れません。

Dsc01475_w


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