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2012年7月29日 (日)

歌舞伎鑑賞用の双眼鏡

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以前、歌舞伎座によく行っていた頃、スーツのポケットにはいつもミノルタの6倍フラット双眼鏡が入っておりました。

歌舞伎座には一幕見席があり、一幕ごと600円から千円で見ることが出来たのです。

そこは歌舞伎座の4階にあたり、狭く急な階段を登ってたどり着く天井桟敷でありました。

ミノルタのこのフラット双眼鏡はミノルタが撤退した後も、ケンコーが引き続き製造しております。見える視野も長方形に切り取られますから、間口の広い歌舞伎座に適した双眼鏡だったと思います。

しかし、もっと倍率が低いコンパクト双眼鏡が無いかと探しておりました。出来ればアイレリーフが長いものが良い。眼鏡をかけたまま、お芝居を鑑賞しつつ、役者の表情を良く見たいと思うときだけ、眼鏡をかけたまま双眼鏡で覗く、そんな使い方が理想でした。

その願いをかなえてくれたのが、日の出光学のヒノデ5x20 A1です。この双眼鏡はコンパクトな上、アイポイントに寛容な為、とっさに双眼鏡を眼鏡にあてて覗いてもちゃんと見えてくれるのです。

ところで、この双眼鏡を買う時に迷ったのが、Widebino28、目に固定するゴーグル付で.......。

ちなみに、それを自制したのは、見た目が悪いからという理由ではなく、オペラグラスとしてはもう少し倍率が欲しいから、でした。

通常のオペラグラスは3.5倍くらい、Widebinoは2.3倍、ちょっと倍率が低かった。いつか、これをつけて高原に寝そべって、満天の星空を眺めてみたい、とは思うものの、歌舞伎にはちょっと合わない感じです。

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実は、私、こんなメガネも持ってます。倍率は3.5倍。まさしく歌舞伎にぴったりのハズ。

ところが、観劇に行っても未だに使えないでいます。なにせ歌舞伎の客席は明るい、ご婦人のお客も多い、挙動不審な行いは、自滅への道。やっぱりこれはミュージカルか何かで試してみよう。

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2012年7月27日 (金)

吉野家の鰻丼

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本日は土用の丑の日、せっかくの慣習なので、鰻をいただきます。

鰻もシラス鰻の不漁なせいで、もとから高級魚であったものが超高級魚になった感があります。

完全養殖ができるようになれば良いのですが、なんでもご幼少の頃の食べ物に難があるようで、技術の確立が難しいようです。確かにマリアナ海溝かどこかの深海で産卵し、マリンスノーを栄養に育ったいくのでしょうから、そんな環境を人工的に作るのは無理ではないかとさえ思われます。

ところで、本日話題にしたいのは、そんな事ではなく、吉野家の鰻丼の話。

吉野家に限らず、最近牛丼屋の孤高のメニューとして鰻丼が君臨しております。いかに牛丼の値引き戦争の渦に巻き込まれようとも、鰻丼だけはいつも一段高い所で、下々の争いとは無縁に定価販売をされております。牛丼屋に鰻を食べに行くのは偉くなくとも、牛丼屋で鰻を食べることは偉い!みたいな感じさえあります。

そこで、とりあえず牛丼屋に入ってしまえばこっちのもの、大きな顔をして鰻丼を注文しましょう。

そうして出てきた鰻丼はいかにもレンジでチンされたばかりのようなに、鰻の表面がチリチリした状態です。いかにも不味そう、食欲を失います。

しかし、そんな時には紅生姜。紅生姜を鰻丼にのせると、あら不思議、なんとなく許せてしまう吉野家ワールドに引き込まれてしまう。うん、そうだ、吉野家の鰻丼はこうでなくては行けない、そんな気分にさせてくれます。

暑くて食欲の無いときには、この一品。鰻丼紅生姜まぶしがよろしいかと。

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2012年7月22日 (日)

桃狩りのすすめ

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フルーツ狩りの中で、最もポピュラーなのはいちご狩り、続いてさくらんぼ狩り、となるのでしょうか。

その中でおすすめなのは、桃狩り。

あんなモン何個も食えないしモトが取れない、なんて思ってはいけません。木になっている桃を食べれるだけで幸せ、と思わなくては。

通常店で売られる桃は若いうちに摘まれ、輸送中に追熟されます。桃のように柔らかい果物だと、そうしなければ輸送途中で売り物にならなくなる為です。

その意味で、直前まで枝から栄養をもらって熟していた桃とは全く別物。

もっとも、交通費と入園料とかあわせると、とても美味しい高級桃が買え、そちらの方が美味しい.......かも知れません。でも気分が違います。

と、言うわけで、たとえ数は食べれなくても、そして結局一個あたり高い桃になろうとも、桃狩りはお勧めです。

いろいろ桃について講釈してくれる元気な農家のオバサン達にも会えるしね。

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2012年7月19日 (木)

汐博のすべり台

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最近、本当に写真を撮ってないので、ネタもないのですが。本日撮った写真がコレ。日本テレビのイベントで設置された、綾波レイのすべり台。去年まではこのすべり台は怪物くんでした。怪物くんの時はあまり違和感ありませんでしたが、なんか変ですね。

なんで、日テレがエヴァンゲリオンなんだろう。

今時の子供に綾波レイのすべり台なんて......。などと思いながら一枚。

以降、馬脚が露われないよう、全力で沈黙。ちゃんとしたネタが欲しい。

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2012年7月14日 (土)

立ち食いフレンチ

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実は、7月大歌舞伎の初日を見るため、職場から演舞場までダッシュした時、肉離れってやつをやってしまいました。演舞場を目の前にして交差点を無理に渡ろうとした時、ブチッ......とね。

スポーツで体に負担をかけた訳では無い、日常の生活、そんな状況でも、足が自重を支えきれなくなっている。筋力も弱っている。情けない限りです。

という訳で、日常生活で手一杯だったので、Blogの更新もしておりません、写真もあまり撮っておりません。

そんな数少ない写真がコレ。立ち食いフレンチでの料理。

余りある自重の為に肉離れを起こしておきながら、反省を問われそうですが、この立ち食いフレンチ、座って食べようとすると数ヶ月前から予約が必要なのですよ。予約をした時は現在の事態なぞ想定しておりません。せっかくなので、ひたすら料理を楽しみます。

まず、表題の写真。トマトムースのウニ、キャビア乗せ。絶品。一見意表をつく組み合わせでありながら、目からウロコの前菜でありました。

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そして、フォアグラと白レバーのムース。絶妙。

実はこの動画を見たらもうフォアグラは食えない、という動画を見てから考えるものはあったのですが、この時はその動画を見なかったことに脳内整理して料理に挑みました。ベリーのソース、アメをコーティングしたパン。本当に絶妙な組み合わせであります。

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オマールのロースト。贅沢。どう言ったら良いですかネェ。メニュー見ただけで美味そうなのです、そしてその期待通り美味い。

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牛フィレ肉とフォアグラ、ロッシーニ風。豪華。ゴウジャスだからロッシーニ風、ボリュームもあります。

ちなみに、一番高価な料理でもウニのトマトムースで1500円。

フレンチのレストランで全メニューのクリアーなんて考えられません。が、ここなら出来そう。

こういう考えがダメなんですよね、私の場合。

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2012年7月 4日 (水)

2012年7月、伝説の襲名興行

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2012年の市川猿之助、中車の襲名興行も7月に入り、まだ初日の興行が終わったばかりですが、私の中で「伝説」認定してしまいました。

仕事を終えてからの観劇なので、本日は「将軍江戸を去る」の最後からの観劇でした。

三枡と鉞髷だけの口上は様式美を感じるほど美しい。その割に団十郎丈の口上は、ほのぼのとしてましたが。本当にこの人は何処で何をやっても団十郎、まさしく歌舞伎の宗家の家長であります。

黒塚は久々に見ました。口跡は先代にそっくり。しかし、端正な印象のせいか、救いの無い絶望的な人食い鬼の悲しみは薄く、これから先磨きがかかる事でしょう。

この舞踊は、踊り手が老婆と人食い鬼であることを除けば、最も美しく、ストーリーとして卓越した舞踊です。やはり、「猿之助」の襲名に黒塚は欠かせませんね。

そして、楼門五三桐。今回の襲名興行のハイライトの一つであります。今回、この短い一幕にはサプライズがてんこ盛り。黒塚の強力が噂されていた段四郎丈もここで登場します。他に彌十郎さん門之助さん、おもだか屋の面々、そして謎の(実ハ中車さん)黒衣さん。どうしてこの芝居にこんだけの人が出てくるんだ、と思いながら、筋書きを見ただけでワクワクしてきますね。

幕が開き、さらに道具幕が開き、さらに浅葱幕が落とされると石川五右衛門、海老蔵丈。口跡はともかく姿は理想とする三代目延若丈に近くて、最近見た五右衛門の中で一番イメージに近かった。

芝居が進み、真柴久吉がせりあがってきた瞬間、劇場が一変。熱狂、歓声、ため息、すすり泣き。自分の中で、

猿之助キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

と、襲名興行にもかかわらず、正直そう感じた瞬間でした。

もちろん、せりふに聞こえにくいところもあります。でも「石川五右衛門!」では、鳥肌が立ちました。

その後は、エンノスケワールド一直線。これ、これ、この感じ。もう長い間ごぶさただったこの感じ。あの頃、歌舞伎には過剰とも思われたこの熱狂。本当に、この8年間寂しかった......。

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