« 鳥さんも撮れるポケットコンデジ | トップページ | 2012年7月、伝説の襲名興行 »

2012年6月30日 (土)

今月のヤマトタケル

Dsc_0178_w


今月は四代目市川猿之助の襲名興行があり、千秋楽のヤマトタケルを見てまいりました。口上で新猿之助丈が言っていたとおり、この演目は7月にも続けて上演されるので、千秋楽のような気がしない千秋楽ではありました。

それでも千秋楽のチケットを確保したのは、カーテンコールで二代目猿翁丈が登場するであろうと言う、期待の為。もっとも、今月は千秋楽でなくとも随分お出ましになられたそうですが。

前回、ヤマトタケルを観劇したのは、平成7年の4月と5月の公演。今から17年も前だったことに改めてびっくりしますが、その時でさえ、待ちに待った再演

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! と思ったものです。

初演は昭和61年の2月。あの頃自分は何をしていたんだろう。東京には居たハズ。結婚するとかしないとか、今にして思えば、バカなことにエネルギーを費やしていたのかも。ただ世間の片隅で眺めた新聞や雑誌に掲載された記事は、私の脳みそに潜在的に刷り込まれていたでしょう。

その後、平成の御世となり、私が歌舞伎を見始め、いつか返さねばならない借り、みたいにこの芝居の観劇希望は私の中で沸々としておりました。やっと希望が果たせた訳ですが、その時のインパクトは大きかった。江戸時代の情熱で現代に歌舞伎が生まれたら、まさにこれ。各種のエピソード、趣向を盛りながらストーリーの流れは一貫し破綻が無く、美術的、音楽的にも申し分無し。カーテンコールでは美しさで涙がこぼれた。

その時のインパクトが大きすぎたせいか、その後右近丈や段治郎丈が演じた再演には行かずじまい。お芝居ってテレビや映画とは別です。ある瞬間を脳みそが味わうと、それを保護しようとして、記憶を塗り替える要素があるものを、新たに受け入れるには、覚悟が必要になるのです。

しかし、実際は、脳みそなんてフレキシブルですから、新たなものをわりとたやすく、そして楽しく受け入れてしまいます。今回の観劇もそうでした。

四代目猿之助の口跡は、口上では三代目がしゃべっているのかと思うほどそっくり。内容も。逆に、固定されている劇中の台詞では、先代との違いが楽しめました。

歌舞伎は同じ演目を繰り返しても、演じる役者が異なれば印象も変わり、いつまでも楽しめる、と言いますが、その通りでしょう。今後、四代目市川猿之助でこの素晴らしい戯曲が続くことを期待します。

こんなことなら、右近丈や段治郎丈のヤマトタケルも見れば良かったなぁ。この次、機会があれば、今度は逃しません。

|

« 鳥さんも撮れるポケットコンデジ | トップページ | 2012年7月、伝説の襲名興行 »

コメント

記憶に間違いが無ければもう4年前の事ですが博多座で公演されたのを見ました。
歌舞伎など生まれて初めてでしたが只のチケットでしかも良い席だったというだけで出かけたのです。
いやぁただ只素晴らしかったなぁと・・・
あれは猿之助3代目だったのかな?

また切符を貰えたらいいなぁw

投稿: 610 | 2012年7月 2日 (月) 09時38分

610さま今晩は

2008年4月の博多座でのヤマトタケルですね。
何でも、博多座はスーパー歌舞伎に向けた設計だそうで、一度行ってみたいなぁ、なんて思っております。

投稿: kk | 2012年7月 2日 (月) 22時10分

博多座はスーパー歌舞伎とミスサイゴンを演じるための設計をしたのだそうですね。
他の歌舞伎座を知らないので何も言えませんがミスサイゴンはやはり切符を貰って行ってきました・大汗

投稿: 610 | 2012年7月 2日 (月) 22時58分

610さま、

ホント、ちょっと調べたらミス サイゴンが上演出来るのは、帝国劇場と博多座だけなんですね。

私、ミスサイゴンは1992年に観ております。
ヒロインを演じた本田さんの演技、良かったなぁ。
今でも何かの拍子に思い出します。

投稿: kk | 2012年7月 2日 (月) 23時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 鳥さんも撮れるポケットコンデジ | トップページ | 2012年7月、伝説の襲名興行 »