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2012年5月14日 (月)

義経千本桜の吉野山

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Camera :Rregza Phone(花矢倉付近から蔵王堂、昼食時のスナップから)

先に、上方までお花見に出かけた折、書きかけたBlogの下書きが残っておりました。その後、個人的にバタバタして忘れておりましたが、せっかくなので、UPしてみたいと思います。

そもそも、上方までお花見に出かけた本意は吉野山を見たかったから。それも「花矢倉」が見たかった。ここであえて、「花矢倉」と「」をつけたのは、実際の花矢倉という地名ではなく、「義経千本桜」の大詰めの花矢倉=蔵王堂の雰囲気の事です。

「義経千本桜」は人形浄瑠璃、歌舞伎の名作ですが、少なくとも歌舞伎で見る限り、座頭が演ずる役名は、渡海屋銀平実ハ平知盛、いがみの権太、源九郎狐となり、義経は?となります。しかし、一度物語りとして読むならば、明確に義経が主人公であり、史実を散らばせながら、実によくまとまったフィクションであります。そして、その物語の結末が吉野山、蔵王堂花矢倉にあるのです。

ちなみにこの物語は、義経が後白河法皇から、合戦の恩賞に初音の鼓が下され、頼朝討伐の偽の院宣に悩まされる。また鎌倉からは、敵将の平知盛・平維盛・平教経の首は偽者だったと告発され、その詮議をする旅に出る。この二つを柱にしております。そして、それらを解決し兄弟の不和も解決するだろう、としております。読者はあまりにも有名な結末を知りながら、歴史のフィクションを楽しむわけです。

この大詰めでは、それまでの段で、自殺、出家という結末を迎えた平家の武将で、最後の一人、平教経が偽の院宣を出した首謀者を討ち取るものの、自身は僧兵として身をやつしていた横川覚範のまま、佐藤忠信に討ち取られることになります。

実は、史実として、花矢倉で義経を追った僧兵の大将横川覚範を、しんがりを勤めた佐藤忠信が討ち取っております。物語は、その横川覚範を実ハ平教経とし、史実的に源平合戦で兄を打たれている佐藤忠信に仇討ちを果たせております。

このように、史実とフィクションの組み合わせが実に巧妙で、現在の吉野山を歩いていても、そして史跡を見ても、義経千本桜の世界がクロスオーバーしてくるのです。

ところで、最後にウンチクを一つ。今日桜が満開の背景で行われる義経千本桜・吉野山のお芝居ですが、初演では桜はありませんでした。何故なら、義経千本桜の季節は冬だからです。史実にフィクションを加えた物語ですが、季節設定は史実のままで、タイトルだけ春なのです。

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コメント

造幣局だけで無く吉野山もいかれたのですね。
手前のは柿の葉すしでしょうか。
一緒に写ってても違和感ないですね。

投稿: ken | 2012年5月14日 (月) 12時23分

Ken さま今晩は

土手みたいなところに腰掛けて、柿の葉鮨にありつく、の図でした。
個人的には、柿の葉鮨でも鮭とか鯖だけでなく、各種のネタがあった方が好みであります。

投稿: kk | 2012年5月14日 (月) 22時25分

ああ、大阪、弘前、奈良か〜とため息を♪
羨ましいわ・・・まあ順番はともかくも良い感じです。

わたしも、奈良行きたい!

投稿: ら・ぺるら | 2012年5月14日 (月) 23時19分

ら・ぺるら さま今晩は

=>わたしも、奈良行きたい!
今度、是非ご一緒しましょう。

投稿: kk | 2012年5月15日 (火) 22時09分

いいお話を聞かせて頂きました。

今度行くときの参考にします。

投稿: 610 | 2012年5月16日 (水) 19時30分

610さま今晩は

歌舞伎ファンの戯言ではありますが.....。
それでも、芝居観劇が何よりもハレの娯楽であった頃、
何度も何度も繰り返されるこのお芝居は、あえて史実と混同され、楽しまれていたような気がします。

投稿: kk | 2012年5月16日 (水) 22時21分

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