Camera : NEX-7, Lens: SEL18200
高速道路を走っていると「故障車あり、注意」なんて言う注意をたまに見かけます。そんな注意を見つけてからしばらく走ると、実際の故障車が路肩に止まっていたりします。それが外車であったりすると、妙な優越感に浸ったりしたものでした。「そんな車、日本の気候には合わないのサ」なんて思ったり。
ところが、実際自分が遭ってみると、洒落にならないくらい大変です。ちなみに私の車はモビリオスパイク。普通の国産車、ちょっと古くて、それなりの距離を走ってはいますが。
勝沼のワイナリーにサッポロジンギスカンでも食べに行こうと中央高速に乗っておりました。家を出た時に、それまでの旅で乗っていたレンタカーに比べてエンジン音が煩いと思いましたが、「向こうは新車、こっちは10年選手、そんなものヨ」と気にしませんでした。
ところが、談合坂のあたりで異音がしだし、エンジンのパワーも落ちました。やばいと思いハザードをつけて左に寄ったところ、サービスエリアの誘導路のあたりで完全に停止。エンジンもかかりません。
JAFに緊急通話で連絡すると、「危険だから車の左側から降りて、車から離れ、レッカー車を待て」との事。外は土砂降り。たとえ吹雪でも、こんな時は外に非難する必要があるでしょうから、雨くらい文句は言えません。なにより、車の中は思った以上に怖いので、文句は言いません。
と、その時、エンジンが再起動し、ギアをローにしてなんとかサービスエリアの駐車場までたどり着くことができました。この状況で最も快適な場所です。
駐車場でJAFのレッカー車に来てもらいましたが、JAFは15Kmまでしか牽引できないので、JAFには大月のインターまで牽引してもらい、任意保険のロードサービスに連絡します。
JAFの牽引は、故障車の前輪をかなり高く持ち上げ、我々は傾いた故障車に乗ったまま高速道路をかなりのスピードで牽引します。後輪しか接地していないので、揺れも大きく、体も傾いたまま結構な速度で過ぎ去る風景を見るのはある意味新鮮、と言うか気持ち悪いものです。
大月のインターで簡単に故障の原因を調べましたが、解らず、結局車を積載車に乗せ、東京に運びます。GWだったので営業している店が近くにないのです。
ロードサービスでは二つのオプションがあります。故障車を近くの修理工場に運ぶか、自宅近くの修理工場に運ぶか。これは車両移送の距離により、移送費が保険でまかないきれない場合があるからです。今回はそれ以前にあいている工場が近くに無い。選びようが無い。
それでもロードサービスの対応は素晴らしく、故障によって発生する、故障車の搬送、自分達の帰宅、修理が出来るまでのレンタカー、納車、さらに予定していたホテルのキャンセル料まで面倒みてくれます。もちろん、このサービスは自走出来ない場合に限りますが、自走できればこんな問題も発生しませんからね。
結局、東京の修理工場には翌日配車され、故障の原因はエンジンのシリンダー損傷であることが解りました。修理にはエンジンの交換が必要との事。
この車、中古市場では、修理費と同程度で取引されているので、同じ型番、同じ色の車をネットでポチして、故障車はそのまま廃車する事にしました。
二週間もすれば、新しい車は納車され、当家の駐車場には何事も無かったかのような光景が戻ります。それなりのお金がかかりながら、車は古いままであることを、どう評価するかは別にして。
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