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2012年3月31日 (土)

perfection XR-1 現像液

201203001015_w Camera : Canon EOS 10 QD, Lens : EF24-105F4L, Film : Kodak Imagelink HQ, XR-1, 475:25,30c,15m, moter base

先日、中判カメラの掲示板でRolleiのATP1.1をXR-1現像液で現像出来ることを知り興味を持ちました。

XR-1現像液というのはもともとPerfection XR-1という市販現像液があり、その処方を再現したもので二種類あります。違いはフェニドンの濃度のようです。今回用いた処方はフェニドンを1Lの出来上がりに対し1.5g使用するものです。他にはメトール0.25g、ハイドロキノン0.5g、亜硫酸ナトリウム30g、ホウ砂0.75gです。

そもそもこの現像液は、現像主薬であるフェニドンとメトールを両方使った現像液で、ハイドロキノンも使用することからPMQ現像液と言えばよいのでしょうか。

そして、現像液の推奨使用温度が30c。さらにモーターによる連続攪拌現像さえ考慮に入っております。

常識的には真逆の方法で、本当にハイコントラストのコピーフイルムを連続トーンで現像出来るのか不思議です。強いてあげれば現像液を超希釈で使うので、ローコントラストの現像が出来るのでしょう。

そこで1年ぶりにフィルム現像をしてみることにしました。使用するフィルムはKodakのコピーフィルムであるImagelink。このフィルムはパーフォレーションが無いので使えるカメラはCanon EOS10QD。

フィルムも現像液も一般的なものでは無いので、ヤマカンで現像時間を決めましたが、スタートにしては上出来ではないかと、満足しております。

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2012年3月24日 (土)

横浜の一角の春

Dsc00310_w Camera : NEX-7, Lens : SEL18200

写真は風景を切り取って独立した世界を作るものですから、実は、写真と現実は大違い。写真は現実を映さないものなのです。

などと、大げさな事を書きましたが、表題の写真は私の家の近所。横浜の現代の写真です。

写真を見て、古の日本の、のどかな田園風景を想像してもらえれば、写真を撮った私の意図通りということになるでしょうか。

難点は、ファインダーに飛び込んできてくれた蝶々が、菜の花に止まるどころか高速でUターンしてしまい、役者が綺麗にそろわなかったところ。

写真は必ずしも全ての現実を映しません、が、そこに現実の一部が確固としてあるのも事実です。

この場所でカメラを構えて、蝶々でもやってこないかなぁと待つ間、菜の花の香りが漂い、小鳥のさえずりは聞こえ、陽光に背中を温めてもらって、私の気分は、まさに古の日本ののどかな田園風景にいたのですから。

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2012年3月20日 (火)

一月遅れの満開

Imgp1315_w Camera : Pentax 645D, Lens : FA35mm F3.5

例年なら気の早い桜の開花の便りも聞けそうな時期でありますが、今年はやっと梅が満開。一月近く遅れた事になるでしょうか。

梅の開花前線はスタートが早いものの歩みは遅く、私の故郷の秋田あたりでは桜の開花前線に追いつかれてしまいます。

今年は、この梅の開花パターンが、興味深く現われたものと思います。桜の開花も年によってずれて、桜祭りの関係者を慌てさせますが、梅の場合、開花祭りをスケジュールする方がおかしい、と思えるくらい変わるのです。

でも、今年は寒さが厳しいせいか、満開の梅の花がいつになく待たれた、そんな感じがします。やっと梅の花も咲いて、これで春が来る、そう思えるのです。

写真は大倉山の梅林。ここは、もともと東急東横線の客寄せ施設として梅林が作られたそうで、昔の方が豪勢だったと聞きます。

しかし、都会にありながら山の窪地にある梅林では都会の喧騒も感じられません。

梅の木の数は減っても、ここの存在自体が貴重になった、と言えるかも知れませんね。

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2012年3月18日 (日)

新しいIpad

Dscf3256_w 今回の新しいIpadから、私もMACユーザーになりました。本当は、Ipodが出始めた時に一度買ったことがあったのですが、Ituneが好きになれなくて、すぐしまいこんでしまったことがあったので、二度目かも知れません。

私の新しい職場ではモバイルアクセス用にMACを使うようなので、先んじて個人用に新しいIpadを買った訳ですが、これは仕事で使うことになっても、楽しそうです。

仕事で使うものを個人用で持つことに問題があるかも知れませんが、セキュリティさえしっかり行えば大丈夫でしょう。ちなみに現在も、家に職場のPCをリモートコントロールできる支給品のラップトップは置いているますが、全く使ったことはなく、そのかわり、個人用PCで職場のメールにアクセスできるようにしてもらっております。ハイスペックな支給されたラップトップもその能力を発揮できる機会が無いわけです。

ある意味、これは無駄なことです。個人用のPCの一部だけを仕事用に提供するほうが、気分的に楽だし、使えます。もちろん、このIpadで怪しげなビデオは見れないにしても。

怪しげなビデオは見れ無くても、この新しいIpadの画像は綺麗です。試みにGoodPlayerをダウンロードしてISOファイルを再生して見ましたが、素晴らしい。音声、字幕の選択も問題なく出来ます。DVDをパソコンで見るのと遜色無い。

ISOファイルは大きいので、Ipadでは入換えが必要でしょうが、ISOファイルからMP4にエンコードする手間と時間を考えれば、ファイルの入換えのほうが楽に思えます。

この2日、新しいIpadでいろいろ遊ばせてもらいましたが、仕事用の目的は、もう、すっかり忘れてしまいました。

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2012年3月10日 (土)

さよなら300系

Dsc00267_w Camera : Nex-7, Lens : SEL18200

はじめて東海道新幹線に「のぞみ」が走った時は衝撃的でした。それまでの流れであった「グランドひかり」に代表される優雅な流れから一転、そっけないデザインの「平屋」の列車がただスピードだけを求めて疾走する。一部の列車は速達を求めて、名古屋でさえ通過する。そんな流れを作った車両が300系でした。

私も、300系には最初の「のぞみ」から、随分乗った。今で思うと本当にそっけなく、そして騒音の大きい車両だった。でもそれは、スピードを出す為ということで割り切りもできた。

車で言えば、300系はスポーツカーみたいなもの、と思われました。

その後、もっとスポーツカーらしい500系が誕生し、そしてラグジュアリー性を兼ね備えた700系も登場し、300系はちょっと見劣りする車両に思われるようになりました。

新幹線でやってきた車両が300系だと、「ちぃ」とか思ったものです。そしてこれまで1枚も写真を撮っていなかった....。これは来るたびに「当たり」と感じ、同時に記念写真を撮ってきた500系とはえらい違いです。

実は、今まで、乗車した割にあまりにも不当な評価をしていた300系にもう一度乗りたくて、乗って来ました。新横浜から東京なのでモーターの騒音も無く、普通の静かな新幹線でした。でもそっけない内装からは、「のぞみ」が生まれた当時の雰囲気が充分伝わって来て、懐かしい時間でした。

上の写真は最後の定期運用をするF編成。

JR東海のJ編成には、記念ペイントがされて、臨時便で活躍しております。

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2012年3月 4日 (日)

P.ANGENIEUX Paris-St Heand AX Type 86 F100-105

Dscf3249_w 昔、映画館で悲しいシーンになると、直視できなくて、後ろを向き、スクリーンに投射しているレンズの白い冷静な目を見ていた。そんな時代もありました。

そんな気弱な性格だったせいか、私、今でもプロジェクターレンズが大好きです。

P.ANGENIEUX Paris-St Heand AX Type 86 F100-105については以前も紹介しましたが、このレンズは70mm映画を主な対象とした映写機のレンズです。映写機のレンズなので3群4枚のペッツバールタイプ、イメージサークルは小さいかわりに明るいレンズです。

F値の記載はありませんが、おそらくF2。シュナイダーのシネルクスシリーズと同じようなラインアップを持っていたものと思われます。

このレンズはバックフォーカスが短く、普通の一眼レフで無限遠はでませんが、NEXなら可能なので、ヘリコイドをつけて、NEX-7で川崎のチネチッタ(ベタな選択ではあるけれど)を中心にスナップを撮って来ました。

暗い映画館で、シネフィルムをスクリーンに投射することに一生を捧げてきた映画用プロジェクターレンズが、第二の人生で街にでて見て来た光景を見てやってください。

Camera : NEX-7, Lens :P.ANGENIEUX Paris-St Heand AX Type 86 F100-105

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