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2012年2月19日 (日)

X-Ray Canon CX-60

Dsc01156_w 以前、キャノンが作った中判カメラ、とかいうタイトルでこのカメラを紹介したことがありました。その時はPentacon Sixで接写してレンズだけを使ってみたのですが、それは、このカメラの本来の姿ではありません。このレンズに興味を持たれた方から質問があったので、もう少し詳しく調べてみることにしました。

Dsc01152_w 幸いこのカメラには、ロールフィルムで撮影する機体とカットシートフィルムで撮影する機体がセットになっております。このカットシートフィルムの撮影機体を使えば、このカメラが本来どの焦点距離で使われる、その時のイメージサークルはどのくらいなのか解ります。早速テストしてみました。

このカメラのカットシートホルダーはX-ray Canon 6x6 BIIとあります。6x6でありますが開口部は6x9。私は持っていないのですが、おそらくフィルムホルダーは6x9でしょう。ここにスリ硝子をあてがいパーマセルで止めますが、両端に遮光布が張ってあるので、本来のフランジバックから0.5mmくらい後方になっているかも知れません。計測したフランジバックは37.5mmでした。

Dsc01147_w_2 次に、この状況でピントが合う距離を探します。ピント面は薄く、微妙にずれている恐れはありますが、計測したところ116cm。

Dsc01154_w この場合のイメージサークルですが周囲の滅光があるものの、6x6をカバーしております。

X-Ray Canon CX-60 was made by Canon for taking X-ray Photo with the lens R-SERENAR F1.5 100mm. That system had two bodies; one was to use roll film which took 12shots of 6x6 formats, and the other was to use cut sheet film, I guess that size of film holder was for 6x9.

By using cut sheet film body, I measured its flange focus and supposed distance to the object from film. That attempt was just for fun so it was not accurate but measured flange focus was 37.5mm and distance to object was 116cm from the surface of film. Image circle at this condition cover 6x6 but a little bit dark at edge.

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コメント

以前このボディの汚いのを悪戯した事があります。
レンズは見た事がありませんでしたが良さげなレンズですね。
ピントグラスを後ろ中央から撮影して見ると中央が明るく周辺が暗いのですがそれは撮影光路の問題ですよ。
周辺照度を確認するためにはその拡散する軸に直角に周辺位置から観てみないと正しい光量落ちは見えないと思います。
きっとフィルムを置いて撮影すると周辺の落ちはほとんどないのではないでしょうか。

投稿: 610 | 2012年2月21日 (火) 16時26分

610 さま今晩は

一番下の写真では左の方が暗いのですが、これはホルダーが6x9で作られていて、実際は真ん中の6x6を保障しているような気がします。
このテの装置の割に被写体との距離が長いなぁと思っており、実際にどんな装置にセットされていたのか興味があります。

投稿: kk | 2012年2月22日 (水) 00時33分

フレネルで就航してやるとよろしいですよ。但しフレネルにも焦点距離がありますので撮影カメラを置く位置を加減しないといけないですね。
この頃のレントゲンカメラだと胸部撮影専門みたいな気がしますよね。

投稿: 610 | 2012年2月23日 (木) 23時08分

あ!!就航=集光の間違いです。ペコリ

投稿: 610 | 2012年2月23日 (木) 23時09分

初めまして。以前よりROMにて拝見いたしております。

私も135の「R-SERENAR 1:1.5 f=5cm」なるレンズを所有しておりまして、これを調べて行くうちに
http://mf1.jp/93DQvk
という資料を見つけました。(注意 直接PDFファイルが開きます。)
レントゲンの間接撮影法に関する機器、レンズ等についてはかなり詳細に書かれております。

私の方のレンズはL39マウントなので、無限遠も出ますし普通に使用可能なレンズです。ただ、歴史的価値はともかく、35mmのf1.5はそれほど珍しいものではなく、結果取り立てて特殊な写りをする訳ではないところが残念なところです。贅沢かもしれませんが(笑)。

投稿: Toshi | 2012年2月25日 (土) 14時26分

610 さま今晩は

フレネルがありましたね。あれを使うと見やすそうです。
でも整理が悪くて、どこにしまったか忘れてしまって;泪。

Toshi さま今晩は

貼っていただいたリンクを興味深く見せていただきました。レントゲンの進歩って凄い。
そしてキャノンって、どちらかというと医療用の開発を行っていたメーカーなんですね。

投稿: kk | 2012年2月26日 (日) 19時40分

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