フリージアに恋した瞬間
Camera : NEX-5n, Lens : Leitz X-ray 90mm F1.0
ちょっと変ったレンズに興味を持ち、お便りをくれた方に、そのレンズの作例をお見せする為、部屋に飾っていたフリージアの花の写真を撮っていたら、ふと思いたった。
自分は何時からこの花が好きになったのだろう.....。黄色のフリージア。
今は黄色のフリージアと言えば写真の「アラジン」が主流だと思いますが、私は昔から「ラインベルトゴールド」が大好きでした。
アラジンに比べれば全くちいさな花ですが、新鮮な香りと鮮やかな黄色の花は、大好きな花として、強烈に印象に残った瞬間があるはず。
そう、数十年前の秋田。駅の近くの喫茶店。そこで私は誰かと会った。季節は早春、旅立ちの頃。
実は誰と会ったのか思い出せていない。でも、きっと女性だったでしょうね。その喫茶店は黒っぽい色でコーディネートされており、テーブルも黒。そして、その時は各テーブルに一輪ずつフリージアが飾られていた。待ち人を待つ間、ぼーっと店内を見ていましたが、ライトを反射したフリージアの花は、暗い店内でぽつぽつと黄色く浮かびあがって、爽やかな良い香りも漂っておりました。
旅立ちを前に、それは暗夜航路の灯台のようにも思えたのでしょうか、とにかく灰色の秋田の早春の景色にあって、あまりにも鮮やかな一瞬でした。
おそらくその時、私はこの花に恋をした......。
ところで、その後の記憶は全く無し。待ち人来たらず、だったのかも。
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コメント
これは又独特の絵ですね。
被写界深度も薄そうですね。
投稿: ken | 2012年2月16日 (木) 22時57分
ken さま今晩は
このレンズのバックフォーカスは約1cm、イメージサークルは約3cm。KenさまのQを見ていると、ふらふらと行ってしまいそうです。
投稿: kk | 2012年2月17日 (金) 22時27分
ポエムだなぁ
したのプロジェクター プラナーも面白いというか解像度が凄いですね。
投稿: 610 | 2012年2月17日 (金) 23時17分
610 さま今晩は
記憶のあいまいさと、その後の客観的事実から、その時、良い話なかったのですよ、たぶん。
したのP-PlanarはZeiss Ikonが作っていたPlanarですから、もし見合うシャッターがあり大判用のレンズとして流通していれば、結構なものになっていたと思われます。
投稿: kk | 2012年2月18日 (土) 21時17分