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2012年2月26日 (日)

被災地応援ツアー

Dsc00248_w Camera : NEX-7, Lens : SEL18200

あの大震災から1年が経とうとしてしております。テレビでも特集番組が多く流れるようになりました。

そして、東京都の被災地応援ツアー補助金の期限も近づいてきております。この制度は東京都に住みあるいは勤務する人が福島県に観光で宿泊すれば、東京都から補助金を出してもらえるという制度。

実際にこの制度を何人利用できたか解りませんが、この制度があることをきっかけにして、福島の温泉にオッチャン達が出かけてまいりました。

オッチャン達はオバサン達に比べて購買力はありませんが、飲酒力は負けませんので、福島の地酒、地焼酎を片っ端からたいらげ、ちょっと偏った貢献をしてきた訳であります。

今回は2月最後の週末なせいか、宿もそれなりに活気があった。料理も温泉も良かった。そして地元の方々も駅にお迎え、見送りに来てくれ、良い雰囲気でありました。

今日の活気がこれからも続けば良い、そう願うばかりであります。

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2012年2月19日 (日)

X-Ray Canon CX-60

Dsc01156_w 以前、キャノンが作った中判カメラ、とかいうタイトルでこのカメラを紹介したことがありました。その時はPentacon Sixで接写してレンズだけを使ってみたのですが、それは、このカメラの本来の姿ではありません。このレンズに興味を持たれた方から質問があったので、もう少し詳しく調べてみることにしました。

Dsc01152_w 幸いこのカメラには、ロールフィルムで撮影する機体とカットシートフィルムで撮影する機体がセットになっております。このカットシートフィルムの撮影機体を使えば、このカメラが本来どの焦点距離で使われる、その時のイメージサークルはどのくらいなのか解ります。早速テストしてみました。

このカメラのカットシートホルダーはX-ray Canon 6x6 BIIとあります。6x6でありますが開口部は6x9。私は持っていないのですが、おそらくフィルムホルダーは6x9でしょう。ここにスリ硝子をあてがいパーマセルで止めますが、両端に遮光布が張ってあるので、本来のフランジバックから0.5mmくらい後方になっているかも知れません。計測したフランジバックは37.5mmでした。

Dsc01147_w_2 次に、この状況でピントが合う距離を探します。ピント面は薄く、微妙にずれている恐れはありますが、計測したところ116cm。

Dsc01154_w この場合のイメージサークルですが周囲の滅光があるものの、6x6をカバーしております。

X-Ray Canon CX-60 was made by Canon for taking X-ray Photo with the lens R-SERENAR F1.5 100mm. That system had two bodies; one was to use roll film which took 12shots of 6x6 formats, and the other was to use cut sheet film, I guess that size of film holder was for 6x9.

By using cut sheet film body, I measured its flange focus and supposed distance to the object from film. That attempt was just for fun so it was not accurate but measured flange focus was 37.5mm and distance to object was 116cm from the surface of film. Image circle at this condition cover 6x6 but a little bit dark at edge.

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2012年2月15日 (水)

フリージアに恋した瞬間

Dsc01131_w1 Camera : NEX-5n, Lens : Leitz X-ray 90mm F1.0

ちょっと変ったレンズに興味を持ち、お便りをくれた方に、そのレンズの作例をお見せする為、部屋に飾っていたフリージアの花の写真を撮っていたら、ふと思いたった。

自分は何時からこの花が好きになったのだろう.....。黄色のフリージア。

今は黄色のフリージアと言えば写真の「アラジン」が主流だと思いますが、私は昔から「ラインベルトゴールド」が大好きでした。

アラジンに比べれば全くちいさな花ですが、新鮮な香りと鮮やかな黄色の花は、大好きな花として、強烈に印象に残った瞬間があるはず。

そう、数十年前の秋田。駅の近くの喫茶店。そこで私は誰かと会った。季節は早春、旅立ちの頃。

実は誰と会ったのか思い出せていない。でも、きっと女性だったでしょうね。その喫茶店は黒っぽい色でコーディネートされており、テーブルも黒。そして、その時は各テーブルに一輪ずつフリージアが飾られていた。待ち人を待つ間、ぼーっと店内を見ていましたが、ライトを反射したフリージアの花は、暗い店内でぽつぽつと黄色く浮かびあがって、爽やかな良い香りも漂っておりました。

旅立ちを前に、それは暗夜航路の灯台のようにも思えたのでしょうか、とにかく灰色の秋田の早春の景色にあって、あまりにも鮮やかな一瞬でした。

おそらくその時、私はこの花に恋をした......。

ところで、その後の記憶は全く無し。待ち人来たらず、だったのかも。

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2012年2月12日 (日)

P-Planar 150mm F3.5

Dscf3208_w このBlog、花の香りについていろいろ書いてきたのですが、ネタが切れてきて変なレンズやフィルム、さらに鉄ヲタのことも合わせて書いて来ました。

たまに変なレンズやフィルムの問い合わせが来ますが、そんな時は海外のネットオークションにそんな変なレンズやらフィルムが出ているのだと思います。

今回はP-planar 150mmF3.5。中判のスライドプロジェクター用のレンズですが、以前、スピグラを使ってこのレンズで大判写真を撮ったことがあります。

せっかくの機会なので、以前から興味があったこのレンズの解像度をPentax645Dを使って調べてみることにしました。比較するレンズはHasslbladのSonnar150mmF2.8。このレンズはHasselbladのレンズの中でもスーパーアクロマート250mmを除けば最も解像度の高いレンズです。

下の二つの作例を見ると、さすがにSonnarレンズの解像感は凄いです。でもP-Planarも負けてはいません。T*コーティングとモノコーティングの違いがあるのでコントラストは違いますが解像感は充分でしょう。

Imgp1281_w Camera : Pentax 645D, Lens : Sonnar 150mm F2.8, @f3.5

Imgp1286_w1 Camera : Pentax 645D, Lens : P-Planar 150mm F3.5 @f3.5

P-Planar 150mm F3.5 is the lens for PCP 80 slide projector made by Hasselblad.

That lens is consisted by 4groups 5 elements.

Dscf3212_w I think it is an enlarged scale model from 135mm f3.5 planar, which is large format camera lens by Zeiss. Naturally this lens covers 4x5.

As it is the projector lens there is neither Iris nor Shutter for this lens but it can be used at Speed Graphic or view camera with universal #5 Shutter unit. Resolution of this lens is equivalent to one of other large format lens. I tested this lens with Pentax 645D comparing to Sonnar 2.8/150 which is the sharpest lens of hasselblad except SA 5.6/250. Result is not bad, at least to me.

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2012年2月11日 (土)

HEXANON AR 50mm F1.4

Dscf3195_w コニカの一眼レフ標準レンズは、57mmとか52mmとかハンパな焦点距離のものが多かったのですが、他社では定番の50mmF1.4のレンズが後になって出てきました。

このレンズは定番中の定番スペックのレンズであるものの、コニカには印象深い40mmと57mmのレンズがあったので、そちらを選ぶ人も多かったのでは。一眼レフでコニカを求める時点で、そのヒトは何か変わった事を目指していたのですから.....。

Dsc00105_w Camera : NEX-7, Lens : Hexanon AR 50mm f1.4 @f1.4

ところで、このレンズですが、コニカらしくコントラストより解像度重視のレンズです。絞りを開放にするとピントのある面の解像は素晴らしい。その代わりコントラストは低めなのでアウトフォーカス部の像はコントラスト重視のレンズに比べて「想像しにくい」感じになります。

このあたりは設計思想で、解像度を上げてもアウトフォーカスの部分は正確に解像しないし、写真はアウトフォーカスの部分の方が多いのであれば、解像度よりコントラストを求めるのも理にかなった選択だと思います。

もちろん、このレンズは優秀です、ピント面の解像と色の正確さは素晴らしい。デジタルカメラで使っても、パープルフリンジもほとんど出てこない。

コニカの中では、絞って楽しい40mmと開けて楽しい57mmF1.2のレンズのまさしく中間。ある意味標準らしい標準レンズでありますね。

Dsc00124_w

Dsc00128_w

Dsc00130_w

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2012年2月 8日 (水)

HEXANON AR 40mm F1.8

Dscf3188_w フランジバックが短いコニカのレンズの中で、パンケーキタイプのレンズなのがヘキサノン40mmF1.8。このレンズをアダプターを介してNEX-7に装着すると品の良いレンジファインダーカメラの様相になります。隣にNEXシリーズの最小の組み合わせを比較対象の為においてみましたが、NEX-7にヘキサノン40mmの組み合わせでも充分コンパクトです。

このレンズは35mmフルサイズで使うとコマ収差が大きそうですがAPS-Cだと開放でもほとんど収差は感じません。

また、少し絞るだけで解像感が増してくるタイプのレンズなのでNEX-7との相性は随分良い感じです。

もともとコニカのレンズは、このレンズに限らずどれもコントラストより解像度を重視して設計されているように思われます。だからフィルムよりデジタルのほうがより相性が良いと思うのは私だけでしょうか。

Dsc00055_w Camera : NEX-7, Lens : Hexanon 40mm F1.8 @f4 ISO1600

Dsc00065_w Camera : NEX-7, Lens : Hexanon 40mm F1.8 @f2.8 ISO800

Dsc00065_w1

Dsc00066_w Camera : NEX-7, Lens : Hexanon 40mm F1.8, @f2.8 ISO3200

高感度が苦手と言われるNEX-7ですが、私に言わせれば充分。全く問題ありません。

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2012年2月 5日 (日)

HEXANON AR 57mm f1.2

Dsc00014_w_2 Camera :NEX-7, Lens : Hexanon AR 57mm F1.2 @f1.2

マウントの形状やフランジバック長の影響で、他の一眼レフで使うアダプターが開発されなかったレンズにコニカARのレンズがあります。

コニカのレンズ、特に標準レンズには素晴らしいものが多くあるのですが、これを使うにはコニカのボディを使うしか無く。かなり前に絶版されたボディであることを考えると敷居が高いものでした。

そもそもコニカはRFでこそ名機を沢山製作しましたが、一眼レフではこれだと思われるカメラは無かったように思われます。それでもコニカの一眼レフを愛用したヒトはコニカのレンズに惚れて、特に標準レンズに惚れて使っていたのではないでしょうか。

そんなコニカの標準レンズの中でもフラッグシップ的なモデルは57mmF1.2のレンズでしょう。何でもこのレンズには前期バージョンと後期バージョンがあるとか。おそらく私のレンズは前期バージョンでしょう。なぜなら茶色に変色しているからです。前期バージョンのレンズは酸化トリウムを含んだアトムレンズを使ったもので、このレンズは経年により茶色に変色してくるのです。

Dsc00023_w_2

ピント面の拡大、ピントはお雛様の目にあるハズ

Dsc00023_w1_2 フィルムカメラではカラーバランスを崩してしまいますが、デジタルカメラでは電子的に補正してくれるので何の問題もありません。35mm換算85.5mmF1.2のレンズは格好のポートレートレンズになることでしょう。

Dsc00026_w_2 ところがこのレンズ自体の性格は、とにかく解像度が高いレンズであることにあるように思われます。確かに開放値F1.2の大口径なので、前ボケなんかはとろけるようですが、後ボケは距離によってはかなりきつい二線ボケです。逆にこれは解像度の高さを裏付けることでもあるのですが、コレだけの大口径を全開しているのだからもう少し空気読め、と言いたくなります。ちなみにこのカットは1/4000でも露出オーバー。RAW現像で落としております。

でも私はこのレンズが大好きです。下の作例はNEX-5NでISO3200,シャッター速度1/125ですが、全然余裕。夜汽車も流さないで撮れそうです。

Dsc01100_w Camera : NEX-5n, Lens : Hexanon AR 57mm F1.2 @f1.2

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2012年2月 4日 (土)

ファインダーが欲しかった

Dscf3179_w SonyのNEXというカメラが出来て、その短いフランジバックから、さまざまなアダプターが作られ、これまで縁がなかった古の名レンズも使えることとなりました。もちろん素子のサイズはAPS-Cなので、使えると言ってもそのレンズ本来の魅力の1/1.5しか知ることは出来ません。それでも嬉しいことです。

ところで、こういう古いレンズを使って遊ぶことは楽しいことでありますが、ちょっとした難点が私にはあります。つまり老眼になりピントが合わせ辛い。

このようなミラーレス一眼は大抵背面の液晶で構図の確認とピントの確認をするようになっておりますが、老眼の私は液晶をあるていど目から離さないと見ることができないのです。

小さなNEXに古ぼけたレンズをつけ、手を伸ばしてスクリーンを除いているオヤジを見かけたとしたら、それは私です。

手を伸ばして撮影する為、カメラの固定が不十分でカメラぶれもおき易い。古いマニュアルレンズに手振れ補正なんかありませんからね。

ミラーがある一眼だと、視度調整もできるファインダーがあり、カメラも体に近く、脇をしめてシャッターを押せるので手ぶれも防げます。

視度調整が出来、ファインダーを覗いたまま調整が出来、そのままシャッターを押せるミラーレス一眼が、私にはどうしても必要だった....。

以上NEX-7をポチしてしまった言い訳でした。

お前が持っているNEX-5NにEVFを付ければ良いだけじゃないか、という突っ込みはしないでくださいね。

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