2011年6月29日 (水)
2011年6月26日 (日)
Planar 50mm F2 も Nex-5 で
昨日のデジャブーのように、今日はcontarex の planar 50mm F2をNex-5で使用してみます。
Planar55mm F1.4 と同じように、私が持っているレンズはレンズユニットだけです。
私は、レンズさえあればカメラは要らぬ、レンズユニットさえあれば鏡筒は要らぬ、と言う歪んだ考え方を持っていた為、こんなレンズ」が出てくれば、とりあえず買い集めておりました。
Contarexに関しては、カメラもなければ、まともなレンズも無く、標準レンズのユニットだけ持っていたのです。
もちろんジャンクレンズですから、このレンズユニットにも曇りやカビが見受けられ、万全な状態ではありません。
ちゃんとしたレンズは、これらの作例から2割増しで写ると思っていただければ、参考になると思います。
camera : Nex-5, Lens : Planar 50mm F2,@F2
2011年6月25日 (土)
Planar 55mm F1.4 を Nex-5 で
NEX-5は、アダプターでレンズ遊びを楽しむ人たちには、最高のカメラで、このE-マウントのアダプターには、中国製でいろいろなものがあります。その中で注目したものが、M42ヘリコイドを内臓したアダプター。このアダプターはヘリコイドを伸ばしきる手前にM42のフランジバックがあります。普通に考えれば中途半端なアダプターでありますが、キワモノレンズで遊ぶ人にとっては重宝なアダプターです。
このアダプターを使って、Planar55mmF1.4をNexで使ってみましょう。Planar55mmF1.4はContarexのレンズですが、NEXにはContarex用のアダプターもあるようです。ボデーから機械的に絞りを動かすCopntarexのアダプターはNEXのフランジバックで初めて可能になったわけです。しかし、私が持っているレンズはレンズユニットだけのジャンク品。ヘリコイドを持つ適当な鏡筒に取り付ける必要があるのです。
実は、このレンズは以前、ヤシコンマウントをつけてContax AXで使っておりました。Contax AXはカメラ側にピント調整機能があるので、カメラにレンズを装着してしまえばAFで使えるのです。
しかし、NEXのMFも楽になったので、出来ればこのレンズでデジタルの絵もみたくなりました。どうしたものかと考えていたらこのアダプターが出てきた訳です。
細工は簡単。M42の接写リングにレンズを貼り付けて、ボーグのM42ヘリコイドを着け、さらにこのアダプターを着けカメラにマウントするだけです。
絞りの形とF値のデータがあれば、F値の目盛りをレンズに貼り付けることも出来ますが、それが無いので、開放か適当に絞ってAEか、どちらかでの撮影になります。でもやはり面白いのは開放での撮影、ということで作例は全て開放で撮影したものです。カビ跡も残るジャンクレンズですが、なかなか良く写ると思いませんか。
Camera : NEX-5, Lens : Planar 55mm F1.4,@F1.4
2011年6月22日 (水)
SMC Pentax 645, A80-160mm VS FA80-160mm
Pentax 645のFA80-160mm F4.5レンズのカタログには、こんな記載があります。
「特殊低分散(ED=Extra-low Dispersion)ガラスや、異常低分散ガラスなどを採用した光学系により、諸収差を良好に補正するとともに、レンズの内面反射を効果的に防止するゴーストレスコートを採用。コントラストの高いシャープな画像を実現しています。」
EDレンズを使用しているにもかかわらず、レンズ名にEDとかつけないのは、いかにもPentaxらしいですね。
ところで、このレンズの前身はMFのA80-160mmですが、光学的にどんな違いがあるのか興味があります。なぜならA80-160mmは中古で1万円代でも買えるからです。光学的に大差がなければMFレンズは超お買い得です。
レンズの説明を見るとAレンズが11群11枚、FAレンズが10群11枚。一見、AF化にあたって、どこかのレンズを張り合わせにしただけの変更に思えます。また、Aレンズのピントは回転ヘリコイドなので、
花形フードをつけるために直進ヘリコイドに変えて、逆光に弱いとされていたA80-160mmに、より深いフードの装着を可能にしたとも思えます。
そこで、2つのレンズをデジタルで撮り比べて見ると、思った以上の違いが出てきました。Aレンズでは色収差が大きい事です。この撮影は色収差が顕著にでるよう、ズームを160mmにして絞りは開放、合焦面からちょっとのところに金属反射面をおきました。
FAレンズでも色収差は残りますが、それほど大きくなく、コントラストも高くシャープに描写されております。反対に、影の部分にはAレンズに粘り強さのようなものが感じられ、かえってFAレンズより好印象を受けるところもあります。
Camera : Pentax 645D, Lens : SMC Pentax A80-160mm F4.5
Camera : Pentax 645D, Lens : SMC Pentax FA80-160mm F4.5
拡大A80-160mm
拡大FA80-160mm
この結果から、FA80-160mmはAF化にあたって、レンズの構成と材質の双方を更新した新設計レンズであると思えます。白黒フィルムで使うなら、A80-160mmの方が使い易いかも知れません、しかし、デジタルで使う場合、選択はFA80-160mmということになりそうです。
2011年6月19日 (日)
うまさぎっしり庄内号
Camera : Pentax 645D, lens : SPC Pentax FA80-160mm F4.5
昨日、「うまさぎっしり庄内号」に乗りに出かけました。幸運にも切符が取れたからですが、思うに、もっと気合を入れておれば、これまでも1枚くらいなら切符取れていたかも。まあ、オヤジが一人で乗るのは恥ずかしいという引け目もあって、気合が入っていなかったのですが。
乗車したのに、どうして走行写真があるかと言うと、この列車は各所で、特急、各停にも追い抜かれるからです。全区間乗るか、走行写真も撮って、部分乗車にするか悩みましたが、結局、村上で走行写真を撮って、後発の「いなほ」で追いかけ、府屋駅で「うまさぎっしり庄内号」に乗ることにしました。
ところで、この列車は、停車駅で現地の名産品を乗客に振舞って、おもてなしをすると言う企画列車です。村上駅ではお茶と地酒、桑川駅では塩キャラメル、府屋駅では栃餅、のおもてなしがあるので、途中乗車するということは、そこまでのおもてなしをあきらめることにもなります。実は、その事が一番の悩みだったりしました。
(写真は、あつみ温泉駅でのおもてなし、海老汁美味しゅうございました:Camera : Finepix F70 EXR)
あつみ温泉駅では、長時間停車して、給水と、石炭の整理があります。もちろん架線の電源は切りにして作業しておりますが、命綱をつけて、高所で行う石炭ならしの作業は大変そうです。(Finepix)
給水は消防車を使って行います。蒸気機関車が現役の頃とは違い、今蒸気機関車を走らせる為には大変な努力が必要です。(Nex-5, 16mm)
実は、今回取れた席は1号車、3Aでしたが、これは過去の例だと、酒田に向かって先頭号車、海側で、進行方向の反対側の席。広角だとNEX-5で動画が撮れるかなぁ、と思いNEX-5に16mm+ワイコンをつけて持っていきました。ところが、今回は逆編成。最後尾、山側、進行方向の席でした。それも、子供がお疲れで寝ていたので、空いている席に移動。最後尾から16mmだとこんな感じ。動画はあきらめました。
(社内はこんな様子、NEX-5,16mm)
オジサン一人で蒸気機関車に乗り鉄もどうかと思いましたが、これがとても楽しかった。そもそも、日常の生活の中で、これだけ沢山の人の笑顔を見れるなんて機会はありません。沿線で笑顔で手を振ってくれる人たちを見るだけで、幸せになります。
本来なら、酒田でターンテーブルに乗るC57を見たかったのですが、時間が無いので18時発のいなほ号で帰宅。いなほの車内からまさに向きを変えているC57を見れたのはラッキーだったかも。
それにも増してラッキーだったのは、曇り空の一日の最後に、いなほ号の車窓から日本海に落ちる夕日が見れたこと。来年もまた、今の時期にこの列車、走ってほしいものです。
(Pentax645D, 80-160mm、特急の車窓からだし、ビール飲んでたし、水平がちょっと.....なところは脳内変換で)
2011年6月13日 (月)
SL津軽路号
Camera: pentax 645D, Lens: SMC Pentax 45-85mm F4.5
津軽新城ー鶴ヶ坂
SL津軽路号が見たかった一番の理由は、青森駅でのデルタ線を使った方向転換。「えきねっと」で見ると、この列車が青森に到着するホームと発車するホームが違うので、列車ごとデルタ線を使って方向転換するものと思っておりました。
そういう方向転換って、展望車を連結していたかつての「特急つばめ」で行っていた、大掛かりな方向転換です。
もし、そういう方向転換をするのであれば、まず、到着した列車の最後尾にDLを連結し、東北本線方向にDLを先頭にして駅を出発。青森信号所で、SLを先頭に折り返し、津軽海峡線を車両基地方面に向かう。最後にDLを先頭に奥羽本線を青森駅に向かう、ハズです。
私は、てっきりそう思っていたので奥羽本線と津軽海峡線が交わるところで待っておりました。
ところが来たものは、DE10にはさまれたD51。はいっ?列車ごと転換は、期待しすぎと言うのは解ります。機関車だけ転換するなら、DLをD51の後ろにつければ良いハズ。なぜサンドイッチに?おそらくデルタ線といっても、それぞれ東北本線、津軽海峡線、奥羽本線と幹線なので、万全を期した結果だと思います。いずれ、私の予想は見事に外れた訳ですが、きまぐれ鉄ちゃんのレベルなんてそんなもの。
(この写真は、奥羽本線への返し。ねぶた祭りで大活躍しそうな家族と一緒に回送を待っておりました。デルタ線の分岐には小学校があり、この一週間小学生の間で大騒ぎになっていたそうです)
結局、列車はSLを連結してから、海側の待機線にバックして、ホームの変更を行ったようです。私は、その時、たまたま八甲田丸を見ていたので、近くにSLが現れラッキーでした。
(係員だって、手が空いたら記念写真を撮りたい。その気持ちよく解ります)
いかにきまぐれ鉄とはいえ、最近はネットで調べると情報が得られることも多いのに、そういうこともしない、私はダメ鉄ですね。
がんばろう日本!がんばろう東北!
2011年6月12日 (日)
JR東日本パス
昨日から、JR東日本パスが発売されました。この切符は10,000円でJR東日本のはやぶさ、を含む新幹線・特急が1日乗り放題と言う、神のような切符です。
そこで、本日早速、青森まで出かけて来ました。
旅の目的はSL津軽路号を見る。「はやぶさ」に乗る、とにかく現地でいろいろな物を買いそして食う。この三つです。
ところが、同じような事を考える人は多かったようで、「はやぶさ」は満席。青森から仙台まで立席もいっぱいでした。
そして途中下車した仙台。食堂は長蛇の列、駅弁は売り切れ。
お土産に駅弁を買い込んで帰る算段は消え、新幹線の中で、おみやげの笹かまぼこを開けてビールを飲むはめになりました。
表題の写真は朝食の分の駅弁です。
本当は、宿泊して夜の街に繰り出せば、もっと良いのですが、こういう乗り放題切符って、条件反射的に、使い倒してやろうと思ってしまう、私の悪い癖なんです。
2011年6月11日 (土)
「北辺の機関車たち」と「汽罐車」
先日、街を散歩していたら、古本屋で懐かしい写真集を発見しました。「北辺の機関車たち」。
この写真集は子供の頃見ていた、キネマ旬報社の「蒸気機関車」という雑誌に広告が載っていた写真集です。
私は、広告を見ただけでしたが、そのタイトルが妙に心の中に残っておりました。
早速、写真集を覗いてみると、懐かしい機関車がいっぱい写っております。古い友人の写真を見ているようでした。欲しい、と思ったものの、当初の定価より高い値段がついていたので、見送りました。
私、古本は新書の値段より低くあるべき、とする、古本屋にとって下客なのです。
その後、ネットで調べたら、この写真集の作者の一人の大木茂氏が新作の写真集を出しているとの情報を発見しました。その新しい写真集「汽罐車」には「北辺の蒸気機関車たち」に掲載された写真も掲載されているとの事。早速注文して、見てみましたが、これが素晴らしい。写真もさることながら、印刷も美しい。
当時のネガをスキャンして、デジタル補正をかけて印刷していると思われますが、とても美しい仕上がりです。まるで、リアルタイムで印画紙にプリントした蒸気機関車の写真を見ているようです。
ところで、「汽罐車」は手にしましたが、結局「北辺の機関車たち」も買ってしまいました。
このあたりは、理屈では理解出来ない、オジサンのデリカシーといったところでしょうか。
2011年6月 8日 (水)
Planar 50mm F1.4 QBM mount
最近は、Planar 50mm F1.4とレンズを検索すると、コシナ製のZレンズがヒットします。そういう意味で、もう何十年もこの設計のレンズは誰かしらに製造され、ツアイスの高級な標準レンズとして君臨しているわけです。
このレンズの前身は、間接的に5群7枚のツアイスイコンのContarexのPlanar55mmF1.4にあるのでしょう。ツアイスイコンはカメラの製造中止を1970年に決め、Contarexの製造終了とともに、このレンズも1973年に終焉を迎えております。
Contarexは、素晴らしいカメラでありましたが、今の日本のガラパゴス携帯のように、世界的に売れたカメラではありませんでした。もう少し、量産型のカメラに更新して再起をはかることも考えられていたようです。紆余曲折のうえ、Yashicaと手を組む事で、そのカメラは1975年にContax RTSとして実現するのですが、当初の計画にあったカメラの標準レンズが、1972年6月にPlanar 50mm F1.4としてパテント登録されております。
ところで、その1972年時点では、新型カメラの計画はあったものの、実機はまだで、Zeissは同じZeissのレンズを使うRolleiflex SL35にこの新型レンズを納品しました。このレンズは後のContax RTSのレンズより、後玉が2mmほど小さいものでした。
その歴史から、Planar50mmF1.4 はRolleiflex SL35用をもってオリジナルとし、Contax RTS用を改良型とする考えもあります。また、Rolleiflex SL35のマウントの制約に合わせて、RTS用の当初の設計から派生版を作ったと考えることも出来ます。ただ、このレンズの最初の動機がContarexの後継機用だったとすると、後者の考え方が自然なように思われます。
このRolleiflex SL用のPlanar 50mm f1.4には次の3っつのバージョンがあります。
1.Zeissオーバーコッヘンで作られたもの。Zeiss HFTの刻印。HFTとありますが実際はT*のようです。
2.シンガポールのRollei工場で作られたもの、裏側にMade in singapore 表にMade by Rollei, Rollei-HFTの刻印があります。
3.ドイツのRolleiの工場で作られたもの、裏側にMade in west Germany,表に Made by Rollei, Rollei-HFTの刻印があります。
オーバーコッヘンのZeissでは、Rolleiflex SLの為に、ハイスペックのレンズは作り続けますが、標準レンズでは初期の1.のものだけです。
いづれにせよ、現在まで繋がる名レンズで、設計時に、設計会社自身の手により製作されたレンズは、Rolleiflex SL35用の1ピンQBMマウントのものだったことは事実です。
このレンズもNEX-5だとアダプターを使って楽に使うことが出来ます。特に下のゆりかもめの作例を撮影した時など、MFアシストモードで、50mmのレンズでも、20m以上の先のピントをピンポイントで合わせることが出来る事に感動さえ覚えました。
Camera : NEX-5, Lens : Planar 50mm F1.4 Iso=400, @F1.4
2011年6月 5日 (日)
ヤマグワの実
Camera : Pentax 645D, Lens : Kinoptik Apochromat 100mm F2
自宅から鶴見駅までぶらぶら歩いていたら、歩道が紫色になっている箇所がありました。何だろうと見上げると、ヤマグワの木があり、実をつけておりました。
ヤマグワは養蚕用として、各地で栽培されておりましたが、もともと日本の各地で自生する木ですから、鳥がヤマグワの実を食べて、糞をして飛び回れば、種は各地にばら撒かれ、都会でもこんな風に、道路際に生えていたりします。
この写真の実はまだ若く食することはできませんが、赤紫に熟せば、甘くなり、美味しく食べることが出来ます。そのかわり、舌も赤紫色に染まってしまうのですが。
ただ、この色素は、抗酸化作用があると言われるアントシアニン。桑の実には、ミネラル、ビタミンも豊富だそうなので、体に良い健康食だと思います。
研究が進むと、実の需要が高まり、中国製の生糸によって打撃を受け、荒れた状態になっているかつての桑畑も再生するかも知れません。「赤とんぼ」のこの歌詞も、情景が変わるかも。
山の畑の 桑の実を
小かごに摘んだは
まぼろしか
2011年6月 4日 (土)
東急東横店での中古カメラ市
今、東急百貨店の東横店で中古カメラ市を開催しているので、見に行ってきました。
幸か不幸か、全くの手ぶらで帰って来ましたが。惹かれるものが全く無いというのは、やはり不幸かも。
そういえば、そんなに客も多くなかったような気がする。ただ、客層もおじさんばかりではなく、若い女性もそれなりに居たのはびっくり。
ひょっとして、このような女性が銀塩カメラの、それも白黒写真を背負って立つ日が来るかもしれません。
中古カメラでは見るべきものがありませんでしたが、会場から屋上に出てみたら、そこには昔のデパートの屋上というイメージが、そのまま残っていて、楽しめました。
山手線を見下ろす景色も良い。
このデパートは、東横線の渋谷駅が地下化してもこのまま、残って欲しいなぁ。
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