« ブラックヴァイツェン | トップページ | 今回の新橋古本市 »

2011年5月25日 (水)

京浜工業地帯のモリシマアカシア

Imgp0150_w Camera : Pentax 645D, Lens : SMC  Pentax645 FA 45-85mm

この週末、鶴見線の浜川崎から扇町のあたりを散歩していたら、ちょっと乾いた、そして優しい感じの花香が漂っていることに気がつきました。このあたりには全く似合わない花の香りです。

今の時期は、いろいろな花の香りが街を漂うのですが、この香りは、各種の花の香りが混じったものではなく、たとえ混じっていても、芯になる花があるような香りです。

何だろうとあたりをさがすと、ミモザのような花が咲いておりました。

一般的にミモザと言う木は房アカシアを指しますが、房アカシアの花の花期は3月、今は5月です。それに花色も房アカシアの花より随分薄い黄色、もうクリーム色というべきでしょう。

拡大

Imgp0150_w1

5月に咲くミモザタイプの木だと、モリシマアカシアでしょうが、私もこんな所にそんな木があることに今まで気がつきませんでした。この木は暖地向きの木で、京浜工業地帯の真ん中に、このように、空き地を侵食するように生育しているとは想定していなかったのです。

ちょっと調べてみると、この木は、その昔、扇島の埋立地にも植栽されているようです。モリシマアカシアは潮風にも強く、ある程度の温度があれば、非常に成長が早いので、埋立地の土壌の安定と防風のため、都合が良いのかも知れません。

工場が多いので、立ち入って調べることが出来ないものの、この木はこのあたりでは植栽される木としてメジャーなのかも知れません。
成長が早いということは、それだけ二酸化炭素を固定している訳で、この木を工業地帯にたくさん植栽すると、工場で出す炭酸ガスとオフセット出来る...は考えすぎでしょうが。

ところで、モリシマアカシアのモリシマは学名が、mollissimaであるためで、日本語とは全く関係ありません。でも、発音に親しみがあることで、木にも親近感が涌いてきますね。

|

« ブラックヴァイツェン | トップページ | 今回の新橋古本市 »

コメント

忠実再現のCCDですね。とっても奥行きを感じる
写りにいつもウットリしています。
植物の静かな効果、今の世の中、見過ごすことが出来ない
エコ素材かもしれませんね。

投稿: SCR | 2011年5月25日 (水) 23時08分

SCR さま今晩は

海野さんの虫の目レンズってあるでしょう。
あれ、虫と周りの環境を同時に写したいのだと思います。

植物も同じで、周りの環境と、クローズアップすれば、植物の精密な記録が見れる写真が理想です。

このカメラ、限りなく理想に近いカメラなんです。

投稿: kk | 2011年5月26日 (木) 22時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ブラックヴァイツェン | トップページ | 今回の新橋古本市 »