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2011年5月29日 (日)

豊岡通りのティカカズラ

Imgp0170_w Camera : Pentac 645D, Lens : Kinoptik Apochromat 100mm F2

今の時期、街を歩くといろいろなところからティカカズラの香りが漂ってきます。

鶴見駅の駅前の豊岡通りも、歩行者のガード柵をティカカズラで植栽しております。このような植栽は見た目だけでなく、香りでも通行人を楽しませてくれます。

特にティカカズラの香りは、人の心を落ち着かせる効果がありそうに思えます。駅前通りの歩行者の防御柵にはぴったりですね。

表題の写真は、なんだこれ?と思われるかも知れませんが、雨の車道にハザードをつけて止まっている車の横をライトをつけた車が通り、そこを歩道からティカカズラの花にピントを合わせて撮っております。

雨が続くものですから、こんな写真でも撮って遊んでいる訳です。

Kinoptikというレンズは、写真を確かめるまで予想が出来ない、変なボケ方をするレンズですが、それが面白くて使うレンズでもあります。でも、デジタルだとすぐ確かめることが出来て便利です。それにデジタルならではの新しい出会いもあります。

普通、こんなレンズの開放で撮った写真を、部分拡大などしませんが、デジタルだと最初からそれを狙って撮ったりできるからです。花からの水滴に自動車のヘッドライトが、水滴のレンズの効果でくっきり見えるでしょう。

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2011年5月28日 (土)

今回の新橋古本市

Dscf2032_w 今日まで、初夏の新橋駅前古本市が開かれておりましたが、最終日はあいにくの天気でした。

探している本があると、古本市を覗くモチベーションになりますが、私は、毎回、探している本が見つかってしまったらどうしよう、と思いながら各店を回ります。

こういう古本市というのは、ある程度お決まりがあり、古本屋さんは、新橋の古本市で売れそうな本をピックアップして持ってきます。

ここでは、第二次世界大戦を含む軍事物、鉄道物、昔のアイドル物に関する古本が充実しております。その為、私は探している本の中で、鉄道物はほとんど見つけてしまいました。嬉しいような寂しいような気分が、正直なところ。

今回は肩の力を抜いて100円コーナーを専門に、見て歩きました。

そこで見つけたのがこの3冊。

Dscf2039_w 藤原新也さんの「全東洋街道」は昔ボロボロになるまで読みました。

その書き出し。

私はイスタンブールの岸壁に立っていた。海が匂う。(中略)

ものの腐っていく匂いは、........なぜか愛しい。

これにすっかりやられてしまったのでした。

もう一冊、岩合光昭さんの「たくましく育ってほしい」は、説明するまでもない、岩合さんの動物写真。それも動物の子供の写真が沢山。

こんな本が100円で買えてしまうところが何とも言えないけど。この本を肴にビールが進みます。

本を読みながらだと、ちびりちびり飲めるビールが良いですね。

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2011年5月25日 (水)

京浜工業地帯のモリシマアカシア

Imgp0150_w Camera : Pentax 645D, Lens : SMC  Pentax645 FA 45-85mm

この週末、鶴見線の浜川崎から扇町のあたりを散歩していたら、ちょっと乾いた、そして優しい感じの花香が漂っていることに気がつきました。このあたりには全く似合わない花の香りです。

今の時期は、いろいろな花の香りが街を漂うのですが、この香りは、各種の花の香りが混じったものではなく、たとえ混じっていても、芯になる花があるような香りです。

何だろうとあたりをさがすと、ミモザのような花が咲いておりました。

一般的にミモザと言う木は房アカシアを指しますが、房アカシアの花の花期は3月、今は5月です。それに花色も房アカシアの花より随分薄い黄色、もうクリーム色というべきでしょう。

拡大

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5月に咲くミモザタイプの木だと、モリシマアカシアでしょうが、私もこんな所にそんな木があることに今まで気がつきませんでした。この木は暖地向きの木で、京浜工業地帯の真ん中に、このように、空き地を侵食するように生育しているとは想定していなかったのです。

ちょっと調べてみると、この木は、その昔、扇島の埋立地にも植栽されているようです。モリシマアカシアは潮風にも強く、ある程度の温度があれば、非常に成長が早いので、埋立地の土壌の安定と防風のため、都合が良いのかも知れません。

工場が多いので、立ち入って調べることが出来ないものの、この木はこのあたりでは植栽される木としてメジャーなのかも知れません。
成長が早いということは、それだけ二酸化炭素を固定している訳で、この木を工業地帯にたくさん植栽すると、工場で出す炭酸ガスとオフセット出来る...は考えすぎでしょうが。

ところで、モリシマアカシアのモリシマは学名が、mollissimaであるためで、日本語とは全く関係ありません。でも、発音に親しみがあることで、木にも親近感が涌いてきますね。

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2011年5月22日 (日)

ブラックヴァイツェン

Dscf2024_w この春、密かに嵌っていたのが、ブラックヴァイツェンビール。小麦の黒ビールといったところです。

鶴見にある、麒麟麦酒の横浜のビアビレッジでは製品のビールのほかに、付属するレストラン施設で、小規模の限定ビールを造っております。

このビールの中には、常に供給される定番ビールもありますが、季節限定の1仕込ビールもあります。

そしてこの春の季節限定ビールがこのブラックヴァイツェン。小麦麦芽にローストした小麦麦芽をブレンドして醸造したということですが、これが美味しかった。

私はアルコールは苦手ですが、ビール工場で飲むビールは別物。それに、もともと私は、ヴァイツェンビール系が好きなので、このビールはど真ん中にヒットしたのです。

6月いっぱいは、ビアビレッジのレストランでこのビールが飲めるとか。

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2011年5月21日 (土)

みなと図書館

Dscf2020_w 人の幸せなんて、わりとささやかな事で、私は、今の時期、御成門のみなと図書館に寄り道して帰ることに幸せを感じております。

この時期は、写真のように隣接する公園のクスノキの大木が花を咲かせて、良い香りがあたりを漂っております。

東日本大震災の後、開館時間が短縮され、仕事帰りに寄る事が出来なくなっておりましたが、5月からまた元に戻って、立ち寄りが可能になりました。

図書館の蔵書というのは、どういう基準で決まるのか知りませんが、この図書館の蔵書は、センスが良い。少なくとも私の好みに完全に合致しております。

港区は一般的に図書館の利便が良く、みなと図書館のほかに高輪、三田図書館にも、帰宅途中に寄ることが出来るのですが、みなと図書館は図書館からの帰り道で、大門、浜松町あたりに魅力的な飲食店が多いのも、好きなところです。

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2011年5月15日 (日)

セシウムが混じっても風薫る五月

Imgp0117_w Camera : Pentax 645D, Lens : kinoptik Apochromat 100mm F2

何でも、神奈川のお茶から基準値を超える放射性セシウムが見つかったそうです。

来てるんですね、確実に。

とは言っても、他にどうしようも無いし。気にするだけ不幸な気分になるというもの。

せめて、幸いなことは、放射性セシウムは無臭であること。風に乗ってやってこようが、こちらの気分は風薫る五月です。

私の家にも、クスノキの花の香りと、オレンジの花の香りが混じった風が心地よく吹いて来ます。とりあえず、幸せな気分ですよ。

ところで、表題の写真はKinoptik Apochromat 100mmというレンズを使っております。このレンズの凄いところは、色収差が無いこと。なんちゃってアポクロマートレンズが多いなかで、真面目な造りをしております。上の写真から切り出しておりますが、ピントの無い位地のワイヤーが、ワイヤーらしく見えるでしょ。

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2011年5月14日 (土)

pentax 645D + Apo Arsat 500mm f5.6

Dscf2009_w 相変わらず、Pentax645Dと変なレンズの組み合わせで遊んでおります。

今回はApo Arsat 500mm F5.6。ウクライナのKiev 60、Pentacon Six用のレンズです。

このレンズは構成する2番目のレンズに特殊硝子を使った望遠レンズですが、完全に色収差は除去できていないにせよ、よく出来た望遠レンズです。

インナーフォーカスでピンと合わせも楽、この明るさだとPentax645Dのフォーカスエイドも良く効きます。

この焦点距離のレンズでは、軽いミラーレンズのHartblei 500mm F8のレンズを持っておりますが、ピント合わせに関して言えば、お話にならないくらい、こちらが楽です。

それに、このレンズは開放でも良い画質です。絞れば被写界深度が上がり、合焦部が広がり、ボケの部分で目立つ色ずれも少なくなりますが、合焦部ではあまり変化が見られません。

作例は、当家から10kmくらい離れた、東電の横浜火力発電所。今回の電力不足の局面でがんばってくれる事でしょう。NHKは福島は福島第一原子力発電所の映像を30km離れた所から撮っておりますが、解像感もよく、良い映像です。このレンズで対抗できると思えませんが、空気の揺らめきは差し引いて、割と良く写っていると思います。

Camera : Pentax 645D, Lens : Apo Arsat 500mm f5.6, F5.6

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Camera : Pentax 645D, Lens : Apo Arsat 500mm f5.6, F11

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2011年5月 9日 (月)

500,000アクセス

このBlogの表にカウンターは無いのですが、裏の管理画面にはカウンターがあります。それを見てみたら500,330。50万アクセスを超えました。

2006年2月から、記事数は860。随分だらだらと書いたものですね。

そのせいか、当Blogを訪れてくれる方は、ほぼ一見さん。どこかで検索してやってきて、もう、二度と来られない方がほとんどです。

確かに、ヘンテコな花の名前や、フィルムの名前とか、レンズの名前で検索すると、かなりの確率で当Blogが出てきます。

そう言う自分も、ネットで花やフィルムやレンズの事を調べるために検索して、このBlogの名前がヒットして、ウゼーと思うことが多々あります。

でも、他に趣味も無いし、こんな感じでだらだら何かを書いていることは楽しいので、これからも続けてゆきます。

今後も、よろしくお願いします。

あっ、それから、もう一つ。だらだらと書いている割に、内容は結構正確に書いて、資料として残して行くことを心がけておりますので、思い違いがあれば、どんどん指摘してください。

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2011年5月 8日 (日)

六郷土手

Imgp0026_w Camera : pentax 645D, lens : FA150-300mm F5.6, A35mm F3.5

ゴールデンウィーク後半は六郷土手に嵌っておりました。最初は堤防やら水門を撮りにでかけたのですが、多摩川っぺりの生き物が面白くて、天気の回復を待って、望遠レンズをカメラにつけて、そして広角レンズをスペアに持って出かけました。

草むらのなかでごそごそうごめくのは蛙ではなくアシハラガニです。

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干潟で大騒ぎしております。

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そのアシハラガニの天敵はアオサギ。300mmでは遠いのでトリミングしてます。

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家路を急ぐ子供たち、その向こうにはホームレス小屋、葦原、川、工場群。良い景色です。川崎河港水門も見えます。

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六郷土手で外せないのがカリタと六郷温泉。私が京浜東北線から毎日眺めるネオンの現物を拝みたかった。

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2011年5月 7日 (土)

六郷水門

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camera: pentax 645D, Lens : FA45-85 F4.5

前回、羽田の赤レンガ堤防を紹介したので、その工事の一環として作られた六郷水門を今日は紹介します。

六郷水門は、大正7年から昭和8年までの多摩川改修工事の一環として作られました。優美な建築の設計はドイツ人の神智学者シュタイナーではないかとも言われていますが、残念ながら特定する証拠は残っていないそうです。

Imgp9916_w この水門は、六郷用水の排水口に位置していますが、六郷用水は、江戸初期、現在の狛江市和泉から取水し、現在の狛江市・世田谷区・大田区の一部を全長約30kmにわたり流れていました。用水の当初の目的は灌漑で、田畑をうるおしながら流域の雑排水を多摩川へ排出する役割をはたすとともに、肥料や雑貨類の舟運にも利用されていたそうです。

ところが、昭和に入ると六郷地区の人口が急速に増え、生活排水が増えました。田畑も減少し、用水路へ直接流れ込む水量が増え、大雨の時などに多摩川へ排出しきれずに浸水する地域が広がりました。また多摩川の水位が上がると、川の水が六郷用水へ逆流してしまうといった被害も多かったそうです。

Imgp9914_w_2 そこで、排水口を広げ、必要に応じて多摩川と六郷用水を遮断することができる水門建設の必要性が強まりました。こうしてできたのが六郷水門です。

Imgp9918_w 水門を隔てて、内側には水門と調和したポンプ場も見えますが、このポンプ場の建設は昭和42年、自然排水だけでは排水しきれなくなった為、ポンプ場を建設したそうです。

Imgp9922_w_2 残存運河にあたる部分では釣り船が停泊しております。ここから水門をくぐって、多摩川を渡り東京湾に出て行くものと思います。こんな大げさな釣り船で行かなくても、この水門でもハゼやウナギ、テナガ海老が釣れるそうです。

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2011年5月 5日 (木)

羽田界隈

Imgp9768_w Camera: Pentax 645D, Lens : FA45-85 f4.5

子供の日らしく、こいのぼりのある風景を探してきました。

場所は羽田。先日、車で通った時、こいのぼりに気がつきましたが、このあたりには車は全く停車できません。電車で再訪、天空橋で下車し歩きます。

この鳥居がかつて羽田空港の駐車場にあった事は、今では昔話になりました。かつての穴守稲荷の鳥居です。もともと羽田空港は米軍が民家のみならず、穴守稲荷までどかせて作ったものです。その時、旧穴守駅の前の鳥居だけ残したので、羽田空港の駐車場に鳥居が残ることになりました。鳥居が残ったいきさつには都市伝説が満載なのですが、詳しい理由は未だに謎です。結局、羽田空港の拡張の際、ここに移設されました。

この鳥居を見ている羽田六丁目のあたりは、未だに漁村の面影があります。

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このあたりから、昔の堤防が続きます。赤レンガで造られた優雅な堤防で、この堤防の左側は河川敷だったと思われます。

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このあたりは、当時の様子が一番残っているところだと思います。微妙なアールが優雅です。

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ところで、先ほどの鳥居だけ残した穴守稲荷ですが、羽田空港の建設の際、この場所に移転しております。

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お稲荷様に熱心に参拝する女性の姿はどことなくエキゾチックですね。他の神社ではそんなに感じないのに、です。

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2011年5月 3日 (火)

忍野八海で

Imgp9679_w Camera : Pentax 645D, Lens : FA45-85mm F4.5

陽光に誘われて、忍野八海まで行ってきました。GWなので、そこそこ観光客は居りましたが、かつて、いたるところで聞かれた中国語が聞かれません。個人的には、静かで、この状況は好きですが、現地の関係者にとっては重大な問題かも知れません。

私、Pentax645Dの標準レンズとして、FA45-85mmを用意していたのですが、今回初めて、このカメラでオートフォーカスレンズを使いました。軽快。やはり、正しい組み合わせってあるのですね。

べたべたと写真を貼りますが、最後以外、水面と魚を撮ったものです。一応。

最後の写真は主要部をトリミングしております。望遠レンズを持ってなくても、ここまで写れば、私的には十分満足です。

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