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2011年3月 5日 (土)

「ヌカカの結婚」面白いですよ

Epson001_w_2 最近、すっかり図書館趣味に嵌っていて、次々と本やCDを借りては斜め読み、斜め聴きしております。

そんな斜め読みにちょうど良く、かつ面白かったのが「ヌカカの結婚」。この本にはヌカカそのもののエピソードはありませんが、表題の写真のエピソードの類型がヌカカのものです。

ヌカカとは、小さな蚊の仲間で、群れでやってきては、刺されると気が狂うほど痒くなる恐ろしい昆虫です。そしてその交尾も恐ろしく、交尾の最中メスはオスの体に吸い口を突き刺し、体液を吸い取ってミイラにしてしまいます。

これは、昆虫の交尾ではよくある類型でありますが、子孫を残すため、メスに栄養を与え、相手に自分を食べさせることにより、時間を稼ぎ受精の可能性を高め、自分の死骸で相手の性器を塞ぎ次の交尾をさせない効果があります。

昆虫の一生は短く、交尾のチャンスは少ないですから、そのチャンスに出会ったら、最高の確立で受精を成功させなくてはならないという宿命のうえに成り立つ様式なのです。

この本が面白いのは、さまざまな生き物がその種の特性によって、築きあげてきた交尾の様式を、人間をモデルにしたイラストで紹介していることです。

それによって、伝記、伝説、哲学まで生まれてしまうのです。ヒトは昆虫や鳥類、軟体動物とは違うと言うものの、同じ生き物として共感してしまうとこがあるじゃないか、と気づいてしまうのです。

エピソードの一つは、フリーで公開されておりますから、興味があったらぜひ。

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コメント


その奥底は子孫を作るという作業かも知れませんけど、人の場合は愛情とか、利害関係とかいうややこしい事のほうが先に立つから、こういう昆虫の営みは、返って単純で明解に感じて、面白いのかしら。
確かに、こういうお話しを映画にしたら、最高のARTになるかも?

投稿: ら・ぺるら | 2011年3月 6日 (日) 01時42分

本当に面白いです!アリなどの動物、植物の仕方は複雑で変化だとよく知っていますが、こんな物語で人間の基に説明するために不思議さがはっきり分かりますね。

投稿: Janne | 2011年3月 6日 (日) 13時47分

ら・ぺるら さま今晩は

どちらかと言うと不気味な世界です。でも、あのヒト(女)やあのヒト(男)は、実はそうなんじゃないかと思うと、妙に納得してしまったりするんですよね。
おーコワ。


Janne さま今晩は

Janneさんもこの本を!!!
と思ってびっくりしましたが、もともと、生物、科学方面の何かが専門の方だったような記憶があります。

人間も、他の生き物から比べれば不思議な生き物でしょうね。
発情期が無いと言うか、常に発情しているから。

投稿: kk | 2011年3月 6日 (日) 21時33分

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