山中の門
Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei retro400s, HC-110, IR72
私の原風景、子供の頃慣れ親しんで来た風景に山中に突然現われる門があります。子供の頃、野山で遊んでいると、獣道のような細い道の向こうに家門がある家があり、ミステリアスでもあり不気味でもありました。
その家門以外は鬱蒼とした林に覆われており、中がどうなっているのか伺う余地も無い。
こういう記憶は年とともに神秘化していきますが、実際は、裏山でクルミの大木に向かって、石や木の枝を投げて落とそうとしていた悪がきが、草庵に住むおじいさんに怒られていただけのことです。
ただ、現在では、車も入れない山奥に、草庵みたいな建物を建てて人が住んでいる状況など、めったに見られることはありません。
私が見ていた家も今は無く、子供は街中に家を建て、その場所は林にもどりつつあるようです。
ただ、子供の頃のイメージは残っており、そのイメージは年とともに美化されて来るようです。そして、そのイメージを具体的に残したいと思うようです。表題の写真は金閣寺の庭ですが、実際私が見ていた門は、こんな綺麗な門ではありませんでした。それでも、コレダと、思ってしまうのです。
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コメント
昔の事ですから、学校から帰ると、友達の家に遊びに行きます。
里山から少し歩く小径を進んでいくと、雑木林があり、林の奧には塚がみえる。そこが終わると薄暗い竹藪で、馬頭観音を横目で見る頃には、風のいたずらで竹の葉のざわついた音がなんとも寂しげに・・・少し早足で竹藪を抜けます。竹藪を抜けると急に明るくなって、まえが開け、ホッとするのです。
わたしが小学生の頃の、今の横浜市都筑区あたりの光景です。いまは港北ニュータウンとなりました。
投稿: ら・ぺるら | 2011年1月10日 (月) 20時41分
ら・ぺるら さま今晩は
港北ニュータウンは「金ツマ」のイメージしか在りませんが。「金ツマ」の少し前は、何か他のものが出てきてもおかしくない場所だったのでしょうね。
投稿: kk | 2011年1月10日 (月) 23時02分
この情景はなんか湯布院の亀の井別館の入り口にそっくりです。もしかしてエドガーアランポーの「緑の戸」見たいな雰囲気になってきてますね、その奥には何が、、、
投稿: koji | 2011年1月17日 (月) 07時41分
koji さま、湯布院は高級そうなので、行った事ありませんが、良い感じの旅館が多いと聞きました。
ツアーなら安く泊まれるかなぁ。
投稿: kk | 2011年1月17日 (月) 21時32分