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2010年12月29日 (水)

雪の金閣寺への憧れ

201012010001_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei retro 400S, HC-110, IR72

夕方、寒気が南下し京都に雪が降りそうな天気図を見ると、このまま京都に出かければ雪の金閣寺が見られるかも知れない、そんな気がしてそわそわします。

そして、翌朝、アメダスを見て京都に雪は降らなかったことを知ると、妙に安心し、逆に雪が積もったことを知ると、たとえようの無い焦燥感に駆られます。行きたかったのに行けない.....。そう思ってしまうからです。

普通に考えれば、関東の勤め人である私が、簡単に京都に行けるはずも無いし、普段から京都が好きで通っているわけでも無い。それなのに、このような焦燥感がおきるのは、一度で良いから雪の金閣寺を見てみたい。雪の金閣寺を見なければ死ねない。と思うくらい雪に覆われた金閣寺に対して憧れているのです。

雪の金閣寺は難しいものの、赤外写真で金閣寺を撮ったらどうなるのでしょう。雪の金閣寺に近いものになるかも知れません。そこで試したのが表題の写真。

雪の金閣寺には少し遠いものの、それなりに雰囲気は出ているのではないかと思うのは気のせいでしょうか。

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2010年12月26日 (日)

Cross BirdをE-6で現像

201012008001_w Camera : Fuji GF670, Lens : Ebs Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei cross bird, E-6

先日紹介したRolleiのCross BirdをE-6で現像してみたらどうなるか興味がありました。このフィルムはC41でネガ現像するように作られておりますが、もともとはリバーサルフィルムなのです。

E-6の現像は現像所に頼んだのですが、何度も確認の電話がありました。どうも白黒フィルムに見えるようです。どんなになっても文句は言わないのでE-6で現像して欲しいと念を押して、やっとOKしてもらいました。

201012008002_w このフィルムは乳剤そのものは、アグファRSX200らしいのですが、E-6の現像をあがってきたポジは暖色系の発色で、薄めのカラー濃度です。アグファのネガカラーにこういう発色をするものがあるので、アグファらしい特色なのかも知れません。

他のリバーサルフィルムでクロス現像をした事が無いのでなんとも言えませんが、このフィルムはリバーサル現像とネガ現像の違いが比較的少ないように思えます。言い換えれば、最もクロス現像に適したリバーサルフィルムだと言う事なのでしょう。

ニッチなフィルムとして、こういうフィルムが存在してくれること自体がありがたい事です。

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2010年12月25日 (土)

「さらさ」と「さらく」

Dsc03399_w 京都の大徳寺の側に、素敵な店が並んでおります。おそらく銭湯を改造した喫茶店「さらさ」とわらび餅で有名な「茶洛(さらく)」です。

私の家に「大徳寺」とだけ呼んでいる弁当箱があって、なんで弁当箱がお寺の名前なんだろう、と思ったところから、大徳寺に行かねばならないと思いつき、参拝して印象に残ったのが結局、この二店。

お寺も結構でしたが、近辺の町並みが素敵でした。

ところで、この場所は大徳寺の近辺を散歩して偶然に出くわすようなところではありません。わらび餅を探して、到着します。茶洛はわらび餅の名店ですが、ここのわらび餅を食べるには、開店時刻にこの店に行って買う以外にありません。

他に出店は無く、通販も無く、毎日作れる量だけ作り、売り切れればおしまいです。

そうまでして、食べたい人は食べ、そうで無い人は全く縁が無いでしょうが、わらび餅というお菓子の、一つの頂点であることは間違い無いと思われます。

ただ、持ち帰りのみで、そこで食べることが出来ないのは残念です。お隣の「さらさ」で食べることが出来れば良いのになぁ、と思うのは私だけでしょうか。

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2010年12月21日 (火)

観光列車

最近は、列車に乗って観光に行くというより、列車に乗ること自体が観光になるような列車が増えております。特にJR九州は、このような列車が充実しており、列車のコンセプト、デザイン、サービスともJR他社と比べて郡を抜いているように思われます。

私の九州観光の目的も、列車に乗ることでした。今回駆け足で乗ってきた観光列車です。

ゆふDX。オランダ村特急でデビューしたこの車両もいよいよ今年で引退のようです。もっともオランダ村のほうは早々と引退しておりますが。

Dsc02805_w Dsc02809_w 

あそ1962。SLあそボーイがSLの故障で運行出来なくなった時、その代替としてデビューしましたが。車両の老朽化で今年で引退です。SLのほうはまた復活しているので、いつかまた阿蘇のスイッチバックを登って欲しいものです。

Dsc02873_w Dsc02911_w

ゆふいんの森。この列車を最初に見た時は、とにかく素敵なデザインの列車だなぁと思ったものです。ゴージャスでありながら嫌味がない。この列車が湯布院のイメージを作ったか、少なくとも高めたことは間違い無いと思います。

Dsc02983_w_2 Dsc03015_w 

いさぶろう、しんぺい。変な名前の列車だなぁと思っておりましたが、今回、乗ってそのいわれを知りました。人吉と吉松の間は車窓も良いし、どの駅舎も素敵です。

  Dsc03097_w Dsc03125_w_2

はやとの風。オヤジである私は、どうしてもこの列車名を「ハリスの旋風」と覚えてしまいます。ハリスの旋風とは昔の漫画の名前です。それはともかく、この列車も素敵な駅舎を通り、その駅舎のある駅では駅舎の見学も出来ます。

Dsc03128_w Dsc03145_w

海幸山幸。この列車名も最初は山幸彦海幸彦と覚えておりました。他の列車と比べると、ファンタジーなイメージです。

Dsc03252_w Dsc03260_w

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2010年12月20日 (月)

鉄ヲタ的、九州新幹線全線開通考

Dsc02826_w Camera : Nex-5, Lens : Sigma Apo 70-300mm

来年の3月に九州新幹線が全線開通します。このニュースを鉄ヲタ的にどう解釈するかというと。

1.ゲキヤス土日切符みたいな神様的な切符は無くなるだろう

2.一時代を築いた485系は全滅するだろう

3.現実的に本体の「つばめ」である「リレーつばめ」も全廃される

4.ダイヤの合理化が行われ、つまらなくなる。

ここまでは鉄板です。

そこで、最後のチャンスとなるだろう、この週末に、無くなりそうな事を全部楽しんでおこう、と思い九州まで行って来ました。この他に、引退を予告されている車両もありましたので。ただ、引退を予告されていた車両はいわば、観光列車でありますから、華々しく引退していく訳で、私としては、ひっそりと引退して行く日常列車に興味が惹かれます。特に、JR九州であれだけあった485系が引退するのは、少し寂しい気もします。

Dsc03272_w 個人的には、ありふれた485系に強烈な新印象を与えたレッドエクスプレスには残って欲しいものですが。

Dsc03215_w_2 おそらく、イベント用に残すとしたら綺麗な国鉄色を残したこちらのほうでしょうね。

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2010年12月16日 (木)

陸羽東線D51498、2010

Img_8257_w Camera : Canon 5D, lens : EF 100-400mm

今年のD51498は、いわゆる重装備バージョンで、この姿は原型に劣らぬ格好良さがあります。

そのD51498が非電化の陸羽東線を走る、それも雪景色になるかも知れない状況で。これは、行かない訳にはいきません。

という訳で、下りの試運転を見に行きました。雪景色は好かったのですが、降りすぎて写真を撮る人には辛かった.....。表題の写真は陸羽東線の中で最も有名なお立ち台から、おきまりのアングルで撮ったものですが、目を凝らし、心を澄ませば、D51498のお姿が見えてくるハズです。(涙;

ちなみに、下の写真は鳴子御殿湯駅に到着する列車、そして駅で停車している列車です。この駅は蒸気機関車と関係無しに、とても感じの良い駅ですよ。

Img_8246_w Camera : Canon 5D, lens : EF 100-400mm

Dsc02654_w Camera : Sony NEX-5, Lens : E18-55

D51498が大きく写っている写真はほとんど無いのですが、これなんか少し特徴がわかるかも。

Dsc02667_w Camera : Sony NEX-5, Lens : E18-55

最後に今回の撮った写真の中で割と気に入ったカットがこれ。この背景で旧型客車ならなぁ、と言うのは言わない約束。

Img_8269_w Camera : Canon 5D, lens : EF 100-400mm

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2010年12月12日 (日)

Efke IR820の赤外実効感度

201012007001_w Camera : 610 8x10 rangefinder, lens : CM Fujinon 210mm, film : Efke IR820 Aura, HC-110, IR72 filter

201012006001_w Camera : 610 8x10 rangefinder, lens : CM Fujinon 210mm, film : Efke IR820 Aura, HC-110,

毎週末ごとに8x10のカメラで遊んで居ります。今回は手元にあった古い六つ切りのホルダーが使えるかどうか、そして210mmのレンズをベットダウンして使ってみること、IR820の赤外実効感度を調べることを合わせて、遊んで来ました。

古い木製ホルダーは、とりあえず使えそうです。またベットダウンすると、210mmでもレールの蹴られは消え、8x10の広角レンズとして使えます。

ところで、問題はIR820の実効感度です。通常IR72のフィルターを使うと、4段露出補正が必要になり、ISO100のフィルムだと、EI=6で撮影することになります。

今まで、私はその通りに行ってきたつもりでしたが、計算上のシャッター速度が2秒とか4秒になるので、バルブにして感で秒数を計ってシャッターを切っておりました。

今回は、それではイカンと思い、露出補正後で1秒になるように絞りを変え、IRフィルターを外して1/15秒、着けて1秒のシャッター速度で撮影し、同じ現像をしてみました。

R0013945_w その結果、ネガの濃度が全然違います。結果的に、IRフィルターを着けたほうが露出不足です。

このフィルムは、実際はIRフィルターを着けるとEI=3くらいしか実効感度が無いものと思われます。いままでなんとも感じなかったのは、私の体内時計がスローだったので、結果的に露出オーバーしていたからなのでしょう。

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2010年12月11日 (土)

Rollei Cross Bird

201012005004_w

Camera : Fuji GF670, Lens :EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei Cross Bird,C41

先日、フィルムを海外通販で買った時に、Rollei Cross Birdというフィルムを忍ばせておきました。何でもC41で現像できるリバーサルフィルムだそうで、興味がありました。

おバカな私は、C41でどうやったらリバーサルになるのだろうと疑問だったのです。しかし、現像してみると、やはりネガになります。どうしてC41でちゃんと現像しているのにネガになるんだ?とますますおバカなことを思い、ネットで検索したら、事情がわかりました。

このフィルムは、昔のアグファRSX200と言うリバーサルフィルムの乳剤を復活させたリバーサルフィルムです。国内でもロモグラフィティというところでX-Pro200という名前のフィルムを通販で買えます。

ロモグラフィティで再開発したフィルムですから、トイカメラでの効果を狙っており、わざとカラーバランスを崩すようにリバーサルフィルムをC41でクロス現像し、カラーバランスの崩れたネガを作るのが目的です。

だから、普通のリバーサルフィルムでも良いのですが、アグファのRSX200は渋めの発色だったそうですから、クロス現像に向いたリバーサルフィルムだったのかも知れません。

私は、あと1本残っているRollei Cross BirdでE6現像をして、本来のアグファRSX200の発色を楽しみたいと思っております。

もちろん、クロス現像は、これはこれで面白い。全体的に、緑がかったセピア調になります。

しかし、私にすれば、クロス現像を行うのであれば、何もこのフィルムでなくても良い訳です。手元に使用期限を何年も過ぎたリバーサルフィルムがごろごろしてますからね。わざとカラーバランスを崩さなくても、はじめからカラーバランスが崩れているフィルムが山のようにあるのです。

それにこのフィルムのベースは、まるでLucky100のように、縦方向にカールして、スキャナーにも入れにくいくらいです。私的には、クロス現像用ではこれ以上使うことは無いでしょう。

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2010年12月10日 (金)

忘年会ネタ

R0013929_w 今の時期、忘年会が続いてヘロヘロですが。夜の街の電飾は綺麗ですね。

飲む前に一枚。確か六本木のあたりだったかと。

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2010年12月 7日 (火)

imagonで赤外

201012004001_w Camera : 610 8x10 rangefinder, lens : Imagon 250mm, film : Efke IR820 Aura, HC-110, IR72 filter

今お借りしている8x10は、基本的に250mmのレンズにあわせたレンジファインダーです。幸い私もImagon250mmを持っておりますから、それを使って楽しんでみます。

ただ、私のレンズはリンホフボードについていて、スピグラの3番シャッター穴ボードが見つからないので、スピグラからリンホフに変換するアダプターをかませてカメラにつけます。

こうするとレンズのストッパーをずらせば良いだけなのですが、4x5から8x10へ光路を広げているカメラなので、ダブった蛇腹のヤマ(タニ)の位地によって、蹴られることが発生します。

このあたりは、微妙なところで、蛇腹がたたまれる位置を少しずらしてやれば、大丈夫です。原理が解れば何でも無い事ですが、やはり慣れは必要です。

ところで、ソフトフォーカスレンズで赤外写真を撮ったらどうなるのでしょう。それもフレアーが出るフィルムで。そんな期待で撮ってみた作例が表題の写真です。

先ほど述べた理由で蛇腹の蹴られに気がつかずに撮ってしまったので、トリミングしておりますが、アウトフォーカスの部分はまるでおもちゃのジオラマ写真のような感じになって、なかなか面白い効果が期待できるのではないかと思います。

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2010年12月 5日 (日)

Efke IR820 Aura

201012002001_w Camera: 610 8x10 rangefinder, Lens : CM Fujinon 210mm F5.6, Film : Efke IR820 Aura,HC-110

初めて使う8x10カメラを、初めて使うレンズとフィルムで撮影、現像するというのも無謀なことですが、とりあえず、それしか無いので使ってしまいました。

Efke IR820 Auraと言うフィルムは、クロアチアのフィルムメーカーが出している赤外フィルムで、ハレーション防止コーティングが無いタイプのフィルムです。

赤外フィルムは、コダックのHIRの印象が強烈なせいか、盛大なハレーションが出るイメージがありますが、赤外レベルの波長まで感光するからハレーションが出たのでは無く、ハレーション防止層が無かったから、盛大なハレーションが出たのです。しかし、それが、赤外写真に効果的な影響を与えました。

その為、このフィルムは通常のEfke Ir820に、わざとハレーション防止層を加えず、ハレーションを出やすくしております。

表題の作例は昨日と同じカットで、IRフィルターを使わないバージョンです。このフィルムはIRフィルターを使わなければISO100くらいで撮れるハズですが、計算を間違えて、EI=400で撮ってしまったので、現像時間を押して現像しております。

このフィルムは期限切れでバーゲンをしていたので思わず買ってしまったのですが、できれば赤外写真以外でも使いたいので、赤外では効果的なハレーションが、通常撮影でどれくらい邪魔をするか調べておきたかったのです。

201012002001_w2 これは、中心部の拡大写真ですが、このように直射日光が当たっていても、金属とかでなければ、ハレーションも常識的な範囲で収まっているようです。

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2010年12月 4日 (土)

はじめてのバイテン

201012001001_1w Camera: 610 8x10 rangefinder, Lens : CM Fujinon 210mm F5.6, Film : Efke IR820 Aura,HC-110,IR72 filter

カメラの趣味を続けると、やがて一つの壁にぶつかります。8x10に手を出すか否かです。例えばEbayでもカメラのカテゴリーは5x7以下の大型カメラと8x10以上の大型カメラに分類され、本当の大型カメラは8x10以上を言うようです。ただ、8x10はやはりでかい、使いにくい、いくら無鉄砲な私でも躊躇します。

そんな折、8x10の分割バックを手にいれました。これはデアドルフの8x10につけて、8x10のフィルムに5x8を二枚撮ることが出来るバックです。ディアドルフのバックなら高いけど、分割バックだからジャンク扱いと言う不思議な代物です。

8x10は敷居が高いけど、5x8なら大丈夫、みたいな訳の解らない理屈でフィルムも買ってしまい、志は十分です。5x7をカバーするレンズなら各種持っているので、それを8x10のカメラにつけて、5x8のパノラマ風カメラになるハズです。しかし、8x10のカメラを持つにはリスクが大きすぎる。

R0013919_w そんな時、福岡のお師匠さまが8x10のレンジファインダー機をおつくりになり、通常の8x10より格段に使い勝手が良さそうなので、これでダメなら8x10カメラは諦めよう思い、カメラの借用をお願いしたところ快く貸し出していただき、さっそく使ってみました。

このカメラは使い易いです。私は8x10をカバーするようなレンズは一番長くてCMフジノンの210mmしか持っていないので、このカメラでは少し蹴られます。210mmと言っても8x10ではかなりの広角なのです。

お師匠さまには詳しく聞いておりませんが、このカメラはおそらく、手持ちでポートレートを撮影するのに最適なように考えられております。アイキャッチ用のストロボをつけて、瞳にピントを合わせて、8x10でポートレートを撮るような。

試写しただけなので、まだ自分は8x10が使えるかどうか解りません。今のところ面白さ半分、面倒くささ半分といったところでしょうか。

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