西明寺栗
今年は栗が豊作で粒も大きいとか。そのせいか、栗の粒の大きさが売りの西明寺栗も、今年はあまり目立たないかも。写真の左側の栗がそれです。
西明寺栗は、秋田県の西木村特産の栗でありますが、もともとこの地方に自生していた栗ではありません。江戸時代に岐阜の方から粒の大きな和栗を選抜してこの地で植えたのが最初ではないかとされます。
それを3百年も守り続けて来た訳です。このあたりの栗林は山の中にもかかわらず整備され、栗のために良いとされるカタクリを共生させております。
手間と愛情が注がれております。
この栗は純粋な和栗で、さらに粒も大きいことから、味が薄いという人も居ります。私の母がそうで、八百屋を現役で営んでいたころは、西明寺栗よりも利平栗をせっせと売っておりました。
確かに、利平栗は和栗と天津甘栗のF1ですから、甘みが強く、味が濃い感じがします。ただ利平栗は、味以外の点で問題も多いので、、今、日本で営利栽培されている栗は、利平栗の味をにらみながら、病害虫に強く、栽培効率の良い品種を目指して改良されたものが多いものと思います。品種改良の方向が、そちらにあるので、西明寺栗を超える大きさの栗は現われないのです。
ただ、ある意味、西明寺栗は、交配による改良も無い、昔からの栗なので、伝統的な和栗の味を楽しむには最適な栗だと言えるかもしれません。
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コメント
わたしも食べること大好き¡
栗も美味しい。わたし、大きな栗は、剥く暇惜しみ、包丁で十文字に・・・情緒に欠けますが、食い意地が先行♪
投稿: ら・ぺるら | 2010年10月25日 (月) 09時22分
私のようなモノ知らずは、ただ単に剥きやすいか・・とか
甘いからとかで栗を感じておりましたが
貴殿のコメントを読んで勉強になりました。
向かって右の栗が市場によくある種類ですね。
投稿: SCR | 2010年10月25日 (月) 09時23分
この季節カミサンはせっせと栗を買いこんでは渋皮煮などを作って正月に備えています。
当然この地方で採れる安物栗なのですがおいしいですね。
東北などではこだわりの栗が売買されるのでしょうね。
投稿: 610 | 2010年10月25日 (月) 19時12分
ら・ぺるら さま今晩は
栗は美味しいですね。私は、スプーンでほじって食べてしまいます。
SCRさま 今晩は
この西明寺栗は、ノーブランドの栗で、この地方で古くから作られる馬鹿でかい栗でした。見事なカタクリの群生とともに今では観光資源です。
610さま今晩は
渋皮煮は手間がかかりそうですね。でも、この栗が一番合うのが渋皮煮だと思います。この栗、ちょっと甘みを足してやったほうが良いのです。そうすれば、このでかさですから、見栄えがするのですよ。
投稿: kk | 2010年10月25日 (月) 21時43分