チンクエ・テッレ
(下の海からの写真で写っている列車から見えるヴェルナッツァの村)
チンクエ・テッレはイタリアのラ・スペツァより北西の地中海に面した場所に所在する五つの村の総称で、この古い5つの村は地中海を望む断崖を切り開く形で作られ、生活が営まれ、保存されてきており世界遺産に登録されております。5つの村はそれぞれ、ラ・スペツァに近い方から、リオマッジョーレ、マナローラ、コルニリア、ヴェルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレと言い、この順番に鉄道駅もあります。
鉄道駅から直接訪れることが出来る世界遺産というのは、私のような鉄道ヲタにはとても魅力的です。アクセスが楽であるし、鉄道と世界遺産の組み合わせも見ることが出来るからです。
このチンクエ・テッレのアクセスはラ・スペツァから始まります。ここでフリー切符みたいなものを買うことが出来ます。この間の鉄道の乗り降り、バス、歩道?が自由に乗り降りが出来、有効期間の指定もできます。
私はただ、途中下車するだけなので、そういう切符が要らないのですが、寄付のつもりで切符を買い列車に乗ります。この列車も注意が必要で、たとえ長い編成でも後ろの車両は鍵がかかって使用できません。
これから先、チンクエ・テッレの駅まで乗るお客が大半であるのに、これらの駅では前から3両分くらいのホームしか無いので、混乱を避けるために、使用を禁止しているものと思われます。
したがって、長大な編成の普通列車の前3両だけに鮨詰め状態で旅行客は乗り込みます。チンクエ・テッレには5つの駅がありますが、時間が無い鉄道ファンならば、途中下車の駅にヴェルナッツァを選ぶでしょう。ここは駅から集落まで近いし海もあり鉄道も見れる。その間、リオマッジョーレはホームの写真を、マナローラはコルニリア駅で停車中の列車からとった集落の様子をとって我慢します。
(コルニリア駅からマナローラ)
そして、また列車に乗り、最後のモンテロッソ・アル・マーレを駅から眺めます。
ヴェルナッツァの駅は坂の途中にあり、降りた瞬間にどことなく懐かしさが感じられます。景色こそ違いますが、日本の鉄道の海水浴の臨時乗降所がこんな感じでした。短いホームに山ほど人が降りて海への坂道を下っていく。そんな懐かしさがたまらなかったので、結局、リュックサックを背負ったまま、靴を脱いで、海に入ってしまいました。私は気持ちよかったのですが、付近で海水浴をしていた人は気持ち悪かったでしょうね。
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