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2010年8月30日 (月)

100系と500系に会えた

R0013699_w 山陽新幹線の福山駅で降りるのは、これが二度目です。一度目は友人の結婚式、そして今回がその友人のお通夜。

前回は写真の手前に写っている100系の全盛時代で、二階のグリーン車を奮発した記憶があります。結婚式を行ったホテルにみんなで泊まって、新郎を含めてドンちゃん騒ぎをして、それでも私は、翌朝、多度津まで行くフェリーに乗って、みんなが起きだす前に四国を往復してきたなぁ。

あの頃は若かった。でも今だって、まだ、死んで良い歳じゃないだろ、なんて思いながら、福山駅の改札を抜けました。

山陽新幹線は、0系こそ引退しましたが、100系、500系と東海道新幹線では見られなくなった、懐かしい電車が現役で走っております。福山駅は、程よいカーブがあり、電車を見るには最適の場所だと思います。裏のお城の天守閣からは線路も駅も俯瞰できます。電車好きにはたまらない駅でしょう。

でも、もうこの駅に降りることは無いんだろうなぁ。寂しいなぁ。

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2010年8月22日 (日)

擬似赤外写真でスナップ

201008005005_w_3 Camera : Fuji GF 670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, film : Retro 400s, Hc-110,R72filter

ローライのRetro400Sは、本来は空撮用のフィルムで、赤の感度を拡張しているので、R72のフィルターを使えば擬似赤外写真が撮れます。

よく赤外写真では、人の衣服が透けると言いますが、少なくとも擬似赤外では、そんなことはありません。ちゃんと着衣のまま、衣服の諧調もちゃんと表現できます。

おそらく、赤外で衣服が透けるというのは、可視光を完全にカットした場合で、はじめてあり得ることだと思います。しかし、写真的には可視光が残らなければ綺麗な赤外写真にはなりません。擬似赤外写真が一番面白いのではないでしょうか。

このフィルムとフィルターでは絶対大丈夫と思っても、やはり、R72フィルターを付けて、人にカメラを向けるのは緊張します。なるべく遠くに人がいる状況でスナップを撮ります。

擬似赤外で撮った場合、人間は少しだけ、周りから浮き上がって見えます、その様子が人としての生命力を感じさせる、と私は思うのです。

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2010年8月21日 (土)

ものぐさ現像

201008004002_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Retro 400s, rodinal 1:50, 20c, 9m30s, EI=25, R72filter

旅行に行った後はフィルムの現像が大変です。今年の夏は、とにかく暑く、フィルム現像なんかする気になれません。

デジタルが無かった時代では、わくわくしながらフィルム現像、プリントをしたものです。しかし、ほとんどデジタルで、撮影した瞬間に映像を確認できる世の中になっては、撮った写真がどんな出来栄えなのか、心配もワクワク感も無くなってしまったのでしょう。

デジタル全盛時代でも、白黒なら、ということでフィルムカメラも持って行きますが、やはりその現像はおっくうです。

そこで、120を2本一緒に、モーターベースのぐるぐるマシーンで連続攪拌しながら、現像してしまいます。現像液も1本の現像をする時と同じ量。

とても便利な現像方法ですが、日ごろこれを行わないのは、コントラストがつきすぎて暗部が出ないのではないかという危惧からです。

モーターベースのぐるぐるマシンで現像すると、フィルム面は常に疲労回復した現像液に、均一にあたるので、現像のすすみが均一で、早く、現像液の部分疲労を利用した、補完効果みたいなものは望めません。

でも、一度このものぐさ現像を行ってしまうと、楽でクセになってしまいます。確かにコントラストは高めですが、スキャナーで読み込むと、めりはりがあって見易い気がするし、暗部だって、全く出ない訳ではなく、自然な暗さで、かえって良いようにも思えます。

これから、この現像が私の通常現像になってしまうかも知れません。

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2010年8月17日 (火)

ヘルシンキ駅

Dsc02205_w ヘルシンキ駅はその重厚な造りで、よく観光ガイドに登場します。しかし、実際に訪れてみるとそれ以上に興味深いものがあります。

Dsc02203_w まず、駅自体はどちらかというと小さく、首都の中心駅のわりにホームが少ないです。また櫛形のターミナルになるホームの先には駅舎に入るために木枠のガラスドアがあります。

また駅舎の両側は延びていてホームを囲い、全体が明るいガラスのドーム天井が覆っています。この駅全体が、外気に触れるのが出発方向だけになっております。いかにも北国の駅という感じです。

Dsc02209_w 駅舎の中のインテリアも極力暖かさを感じるものになっております。

この駅には日に3本、ロシアからの国際列車が入ります。写真の列車はモスクワからの夜行列車。モスクワを前日の午後10時に出て、ヘルシンキにはお昼の12時に到着します。

Dsc02326_w 後の2本はサン ペテルスブルグとの間の列車ですが、これは昼行で約6時間の道のり。今年中に高速列車に置き換わり3時間で結ばれるとか。乗ってみたいなぁ。

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2010年8月14日 (土)

観光トラム

Dsc02255_w (ヘルシンキの観光トラム、この人たちが動かします)

ホテルでパンフレッドを見ていたら、ヘルシンキには観光トラムがあるようなので、それに乗ることにします。これはヘルシンキ市内の路面電車の線路を山手線のように、貸切トラムがぐるぐる回るという仕組みでトラムの中では、お姉さんがマイクを片手に英語でいろいろ説明をしてくれます。

Dsc02259_w (電車の中には日本語の地図もあります。日本語だとかなりうれしい)

途中に幾つか停車場があって、そこで降りて、付近の観光スポットを見ては、一周してきた電車にまた乗り、次のスポットに向かうというシステムです。

それにしても、このトラムは日ごろ走らない線路も、また列車密度の高い幹線も走ります。信号は閉塞運転するわけではないので問題無いとしても、ポイントはどうしているのでしょう。

Dsc02348_w (この電車しか通らないような線路を走ってきます)
それは、架線部分にトロリーコンダクターと呼ばれるものが取り付けてあって、電車のパンタグラフのセンサーでポイントが切り替わる仕組みなのですが、こうしてみると、トラムという乗り物は思ったより自由な乗り物で、街中を縦横無尽に線路が張り巡らされているようなところでは、どんな経路のトラムさえ走れるのです。

自由に走り回れるし、低床トラムは自転車も車椅子も乗りやすく、環境にも優しく、都市の資産です。

Dsc02423_w そういえば、観光トラムの後をこんな奴がついてきました。SLのようにも見えますが、SLでは無いですね。新しい路面電車でしょうか、その割にはパンタグラフも無いし、そもそもタイヤで走っているようです。トラムよりものろまで、トラムにさえ、ぶっちぎられてしまいました。とにかく変な奴でした。

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2010年8月12日 (木)

ヘルシンキ空港の印象

Dsc02120_w (夕日が落ちようとするヘルシンキ空港に着きました。午後10時ですけどね)

今回の旅行でカメラはNEX-5を使っているのですが、最も便利だと思ったのが地域合わせ。日本時間を合わせておけば、使う地域によって現地時間を表示してくれます。実は、デュッセルドルフとヘルシンキの間に時差があることをこれで知りました。

デュッセルドルフを18:30に出た飛行機はヘルシンキにちょっと遅れて、21:50に着きました。随分かかるように思いますが、この間に1時間の時差があり、ヘルシンキのほうが時間は進んでいるのです。

ここで最初に書いたように荷物のトラブルがあるのですが、やっと荷物を回収して空港に隣接するホテルに入ったのが0時近く、それでも何となく明るいのが夏のヘルシンキです。

そこでヘルシンキ空港についてですが。フィンランド航空ははシンガポールでのシンガポール航空ほどではないにせよ、フィンランドにとって輸出産業みたいなものだと思います。この航空会社はヘルシンキ空港をハブにして自国に出入りする人よりも、自国を通過する人々を多く運んでいるような気がします。そのため空港もトランジットに便利なように出来ております。空港の大きさはそれほど大きくはありませんが、導線的な効率は、よく出来ていると思います。

Dsc02135_w また、この空港は24時間営業で乗り継ぎも効率的に出来るようになってます。0時過ぎても発着が頻繁にあります。この写真で0時です。

しかし効率は良くても、窓口の数は多くないので、時間的に大混雑します。例えば、15:10分から15:20分の間に、成田、中部、関空からの飛行機が同時に到着します。

大半の乗客はここからEU諸国に乗り継ぐのですが、フィンランドはEU加盟国なので、ここで、セキュリティーチェックとEUへの入国審査があります。例えば、ヘルシンキで乗り継いでパリに行く人は、ヘルシンキでEUへの入国審査をしてパリでは国内線から降りるも同然の扱いになります。

しかし、日本からの乗客はそんな意識はありません、「どうしてパリに行くために乗り換えてるだけなのに、ここは、こんなにうるさいのー」という声が、関西弁、名古屋弁、東京弁で飛び交います。
この時間帯に限ると、ここはいったい何処の空港だと思うくらい、日本からの乗客でごった返します。空港の案内も日本語で入ります。おそらくこの時間帯はヘルシンキ空港において、魔の時間帯です。日本の三空港から着いた、言葉もよくわからず、EUの常識に疎い、山ほどのおっちゃん、おばちゃんを、最短16:05のパリ便に押し込む訳ですから。

さらに、こちらの人はいたって真面目にセキュリティチェックと、パスポートコントロールをします。他の国の空港はえてして日本人に大甘なので、それに慣れているおっちゃん、おばちゃんもいらいらします。「なんで、しっかり、やっとんね」みたいに。

どうしたって、トランジットすると不利です。パリやロンドン、フランクフルトなら直行便に勝るものはありません。だだ、直行便が無い都市では、ヘルシンキ経由の方が有利なところも沢山あるでしょう。

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2010年8月10日 (火)

デュッセルドルフからケルンへ

Dsc02030_w (平和なデュッセルドルフの街中、暇だったので、かるがも親子の日光浴を眺めて遊んでおりました)

私の旅行もローマで終わり。帰路に着きます。といっても航空券の関係でデュッセルドルフとヘルシンキで一泊づつしなければなりません。ホテル代を考えると必ずしも安い航空券ではなかったかも。

デュッセルドルフという都市は日本にはなじみが古く、日系の企業の支店とか駐在員事務所もある街です。ただ縁がある業界と縁の無い業界があり、私は全く無縁の業界におりましたので、仕事でこの街に行くなどと考えたこともありませんでした。逆にそれがあだとなって、観光でも訪れたことはありません。市内には旧市街もあり、それはすぐに見つかり、まあ、それなりに楽しめました。

特に市場では、日本では見られない、ワイルド ピーチとかワイルド ネクタリンがあり、不恰好だけど美味しそうな果物もあり、1個づつ買って美味しくいただきました。ドイツはこういうところが素敵で、たとえ500g数ユーロで、売られている、果物であろうが、ハムであろうが、1個、1枚という単位で量り売りしてくれます。旅人がちょっと変わった果物とか、お菓子とか見つけて、食べて見たいと思った時には、本当にありがたいシステムです。

ただ、いかんせん、この旧市街は小さい。時間をもてあましてしまいます。その時、ふと、ケルンに行ってみようと、思いつきました。電車に30分くらい乗って、大きな聖堂がみえたらそこはケルンです。ケルンはドイツの中で、最も列車が集中する駅でもあるので、いろいろな列車が見れるはずです。

駅に戻って、切符を買いケルンに向かいます。デュッセルドルフとケルンの間なんて、列車はいくらでもあるので困りません。列車に乗って「ケルン、ケルン、大聖堂」と呪文を唱えながら降りる駅を探していたら、ここだ、と思った駅がここ。

Dsc02055_w

何か違うかなぁ、という予感がして一緒に列車を降りた人に、「ここはケルンですか?」と聞いても怪訝な顔で英語はわからないと返事をするだけ。困っていたら、ホームに地図を見つけました。どうもここは私が探していた駅とはちがうようです。ケルン ミュールハイムという駅。ケルン中央駅はここから2つ目。本当のケルン駅に向かいます。ケルン中央駅はこれ。タリスも居ります。大聖堂といったらコレですよね、普通。いったい何を探していたのやら....。

Dsc02074_w

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2010年8月 8日 (日)

ローマの地下鉄

Dsc01761_w (バルベリーネ駅の近くにはトレビの泉)

帰りのフライトにはまだずいぶん間があり、もったいないのでローマの市内観光をしようと思います。でも、夏のローマを徒歩で観光するなど、メタボのオヤジには自殺行為なので、地下鉄を使って行ける範囲にとどめます。

ローマの地下鉄は現在A線とB線の二本が開業しておりますが、一日券を買うと自由に乗り降り出来、観光地に近い駅には、○○の最寄り駅である表示があります。

テルミニ駅の鉄道駅に最も近い自動販売機は、一日券を求める観光客が列を作っております。こういう列は鬱陶しいのですが、経験上、列に従い、他の人と同じ事をするほうが安全です。この列を見て、何人かの人が他の販売機に案内してやる、寄ってくるのですが、旅人は警戒して付いて行きません。

それでなくても、この自動販売機には変なばあさんが付いていて、親切に使い方を教えてくれます。ただ親切なだけなら良いのですが、金をせびります。みんな毅然と断ると、私も断りやすいと言う物です。

結局、自動販売機は各所にあり、空いている自動販売機を案内する人は、一箇所に集中している様子が、可哀想と思っただけかも知れません。しかし、油断をしないのは基本です。

ローマの地下鉄の改札はいわば、有料トイレ方式で、入る時に自動改札があり、出る時は逆流防止機をカラカラ回して出てゆきます。切符を自動改札の入り口に入れると切符が機械の上から出て、ゲートが開きます。日本からの旅行すると、切符の出口がゲートの前にあるので、ちょっと戸惑います。

地下鉄のホームは暗く、ちょっと陰湿な感じさえします。そしてここにも見覚えのある、赤ん坊を抱っこした女達。どうして、こんなに、同じような奴らが居るの?、赤ん坊は人形じゃないの?なんて疑りたくなりますが、ここはローマの真ん中、テルミニ駅、すぐ警官がやってきて、女達を取り囲み警戒します。

その前にローマ地下鉄の車両の写真を撮ろうとして警官に止められたのですが、こんな事情があるのかも知れません。

また、この一日券なのですが、面白いプログラムがされているようです。それは、コロッセオ駅での事。私が一日券を入れて改札に入ろうとした瞬間、横からオバサンが割り込みゲートを通過してしまいました。幸い切符は抜かれなかったので、もう一度改札にいれたら、もうゲートは開きません。

何気ない紙に見えますが、入場をした駅を記録しているのだと思います。出場の記録は出来ないので、おそらく、一度入場した駅ではある一定の時間を経ないと入場できなくして、一枚で数人が使いまわす事を防いでいるのでしょう。出場の改札が無く、またゲートの前で改札された切符が出てくる仕組みだと、そのようなプログラムでもない限り、1枚で数人が使えてしまうからです。

私の使えなくなった一日券を他の駅で試して、このプログラムを確認しようかとも思いました、が、怒りが先行して、駅の事務所に駆け込みます。

すると事務所の窓口には、英語で、駅員は切符のトラブルには関与しません。切符に関するトラブルは以下の番号に電話をしてください。と張り紙がありました。

ダメだ、こいつら事態を完全に想定して、逃げ道を作っている。あきらめて、もう一枚切符を買うしかなさそうです。

Dsc01785_w (フラミーニオ駅の側にはポーポロ広場)

Dsc01811_w (オッタヴィアーノ駅の近くにはバチカン)

Dsc01896_w (コロッセオ駅の近くにはコロッセオ)

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2010年8月 7日 (土)

ETR450

Dsc01726_w1 (この電車の顔はトリミング次第でいろんな顔になりますが、どう切っても素敵だなぁ)

私がローマを訪れたかった理由は、ETR450という最初の高速振り子電車が現役で走っているからです。この電車は20年の歳月をかけてイタリアで開発された高速電車ですが、カーブの多い線形を高速で走るために、カーブで車体を10度傾けることができるようになっております。しかし、そのため車体は小さく、1等2等とも3列シートで運送能力に問題がありました。

その後、振り子電車は車体の傾きを8度に縮小し、4列シートにして運送能力を犠牲にすることなく、高速化をはかったETR460になり、これをベースにして、各種の電源に対応した電車が欧州各国で活躍しております。

鉄道車両は、長い開発を経て最初に運行するモデルがあり、実際の運行によりその改良モデルが現れ完成型となってゆきますが、得てして最初のモデルのほうが夢があり、ロマンがあったりするものです。
日本で言えば、新幹線の0系がそれにあたります。その後の新幹線は改良に改良を重ね、車両の進化は行き着くところまで来た感じがしますが、0系の夢と魅力は最後まで薄れませんでした。

そういえば、ETR450も何となく0系に似ている。流体力学上の性能を備えながらも、どことなく愛嬌がありほのぼのとしたデザインです。

この車両は昔はローマ、ミラノの大動脈で使われていたものの、今ではローマ、アンコーナを結ぶ線でほそぼそと、走っております。ほそぼそとと行ってもESですから、いわば特急です。
ローマとアンコーナを結ぶESは日に4本。ローマを朝7時35分に出発する列車はTerniと言う所でアンコーナから来る列車と交換するようなので、両方の列車を予約します。

Dsc01699_w (マイ、ファーストETR450、光線は悪いのですがなんと言ってもはじめての出会いの一枚なので外せません)

何となく予想はしておりましたが、7時35分発の列車はETR460の一種のETR463でした。これに乗ってTerniまで行くのですが、万一これが遅れるとTerniで戻ってこれません、ひやひやもののスケジュールでしたが、予想したとおりアンコーナからの列車のほうが遅れて着きました。これはETR450です。

Dsc01706_w (これは1等ですが、2等も3列シート、天井も低く、運搬能力は低い)

誤って指定された先頭車両の1等車の指定席に座り、車体とシートを撫で回し嬉々としていると、運転席のドアも車掌によって開放されました。世間話でもしながら運転しているのかも知れませんが。
私にとっては至福の時間で、ローマまでの帰路を十分楽しみました。

Dsc01730_w (ETR450の到着と出発)

ローマテルミナ駅に着くと、9:50発アンコーナ行きのETR450が一つ隣のホームで待ってます。なんという贅沢でしょう。これまでの不運を取り戻したかもです。

Dsc01858_w (最新のETR600、ETR500と比べてもデザインはぴか一という気がします)

9:50分にアンコーナ行きの列車が発車してしまうと、ローマ滞在の目的は果たしてしまいます。残りの時間はどうしよう、困りました。

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2010年8月 5日 (木)

ジェノヴァからローマへ

Dsc01527_w (ジェノヴァ・ブリニョーレ駅に入線するES City。古い街をトンネルで抜けてホームに入って来る様子は文句無しにイイ)

もともと私の旅の日程は、スプリト、ベルリン、ポズナン、クラクウ、ローマでした。スプリトでヘマをしたために狂ってしまいましたが、今日ローマに着けば、今後は予定に戻れます。ノーショーでホテルの予約金をパアにすることも、航空機、列車の切符をパアにすることもお終いです。

その為、ジェノヴァからローマに向かうのですが、せっかくならイタリア鉄道ご自慢のES AVに乗りたいので、フィレンツェを経由します。フィレンツェまでの切符を買ったら、ピサで乗り換えるようにになっておりました。

ピサってピサの斜塔のピサだろ?ピサの斜塔は駅から遠いのかなぁ、と思いつつ昨日着た道をES Cityで快適に飛ばしながら、ピサに着きました。ここで最初にやることはフィレンツェ行きの列車がどの程度あるか調べることですが、これは30分おきにあります。それであれば1時間くらいこの町をぶらついても問題無いので、ピサの斜塔を探します。ピサの斜塔への行き方はすぐ解りました。

Dsc01578_w (ピサの斜塔には阿波踊りみたいな格好の人々が沢山おりますが、踊っている訳ではなく、斜塔を支えるポーズで記念写真を撮っているようです。)

何故なら、駅前の地図で人の手によってこすれてはがれている箇所が2つあり、その一つがこの駅だからです。あと一つはピサの斜塔と思って間違いないでしょう。地図をみた感じでは河を渡って片道20分。ちゃんと斜塔は確認して来ましたが、ちょっと道を外れると、子供を抱っこしたお母さん方が道で待ってます。イタリアではこうしたお母さん方と子供が危険です。スリ、物取りである可能性が高く、手出しも出来ないため出会ったら逃げるしかありません。実は私もここで出会ってしまったのですが、赤ん坊を抱っこした母親の団体に取り囲まれてじわじわ追い詰められる恐怖といったら無いです。なんやねん!とか言って逃げるのみです。ピサのあたりから濃いイタリアがはじまるようです。

Dsc01601_w (列車に乗ると子供やオバサンがこんな紙を配って歩きます。金に困っているから金をくれ、と英語とイタリア語で書いております。後で回収に来て金をせびります。)

ピサからフィレンツェまでの列車の中にも物乞いがいっぱい、一人旅だと列車のトイレに入るにもタイミングが必要です。

列車は30分くらいでフィレンツェに着きます。フィレンツェには、電車に乗るためにやってきましたが、ルネッサンスが生まれた街だと思うと少しは見物したいので、バスに乗ってミケランジェロ広場に行くことにします。とにかく暑いので、歩きたくないし、そこならフィレンツェの全体が見渡せます。

Dsc01614_w1 (ミケランジェロ広場は駅前からバスに乗って終点、風が渡って気持ちよいところです、帰りはここが始発のバスに乗れば駅に着くし)

またバスに乗って駅に戻り待望のES AVに乗ってローマですが、思ったより速さを感じません。

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2010年8月 4日 (水)

ジェノヴァの中心駅

Dsc01356_w (ジェノヴァ・ブリニョーレ駅、立派な駅です)

チンクエ・テッレ付近の大きな町だとジェノヴァだろう、という事で、ジェノヴァに向かいます。線路は地中海に沿って走りますが、途中の海岸線にはこんな別荘はどんな人が持っているのだろうと思わず考えてしまう豪勢な別荘が立ち並びます。これでも、このあたりので最も有名な高級リゾート地はポルトフィーナ。鉄道駅のあるような海岸線はカジュアルなのだそうです。

こういう光景を見ると、長い間かけて作った富の蓄積を感じます。もともとイタリアはいくつもの王国と共和国があわさって出来た国ですが、そのうち共和国であったところは、ヴェネチアにしろジェノヴァにしろ、貿易によりわんさか稼いでいたところで、建築物も、何か権力を象徴するモニュメントを作るというより、中小規模の洒落たビルが建ち並び、覇気、自由、豪勢な商人都市を形成している感じです。

ところで、ジェノヴァには大きな駅が二つあるように思います。チンクエ・テッレ方面から着いた列車では最初にジェノヴァ・ブリニョーレ駅に着きます。ここで結構な人が降りたので、車掌にここがジェノヴァの中心駅か、と聞いたら、場合による、お前はどうしたいのかと聞かれ、今日か明日、ローマに向かう、と答えたら、ローマ??それならここで降りろ、とアドバイスされました。

駅に降りると確かに大きな駅です。しかしホテルが見当たらない。このまま夜行列車でローマに向かっても良いけど、出来ればシャワーを浴びてベットで眠りたい。唯一大通りのはす向かいにホテルらしい大きな建物を見つけました。大きなホテルだけど馬鹿みたいな値段でなければ、もうここでも良いって感じで、自棄になって空室を聞きましたが、案外安かったので、ここに泊まります。ジェノヴァの街が想像したより良さそうなので、素通りするのがもったいないと思ったこともあります。

何も情報が無いので、ホテルのフロントから地図をもらいましたが、何故かロシア語、まあ、絵地図だから良しとします。

部屋を案内するボーイに地図を見せてジェノヴァには大きな駅が二つあるけど、本当はどちらが中心なの、また聞いたところ、彼は、ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅を指して、「ジェノヴァ」とだけ答えました。やられた。ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅がメインの駅なのです。

Dsc01498_w (ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅、コロンブスの像があります)

翌朝、朝食前に地図を持ってジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅まで歩きました。おそらく観光名所も通り過ぎたと思われます。残念ながら、私にはそれがどこだったかよく解りません。何故、ホテルのフロントは私にロシア語の地図をくれたのだろう。まあ、これからネットで見てきた光景が何だったか調べる楽しみがあります。

Dsc01416_w (フェッラーリ広場の名前はすぐに解りました)

ちなみに、ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅の周りはホテルだらけ。かえって困ったかも知れません。

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2010年8月 3日 (火)

チンクエ・テッレ

Dsc01271_w (下の海からの写真で写っている列車から見えるヴェルナッツァの村)

チンクエ・テッレはイタリアのラ・スペツァより北西の地中海に面した場所に所在する五つの村の総称で、この古い5つの村は地中海を望む断崖を切り開く形で作られ、生活が営まれ、保存されてきており世界遺産に登録されております。5つの村はそれぞれ、ラ・スペツァに近い方から、リオマッジョーレ、マナローラ、コルニリア、ヴェルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレと言い、この順番に鉄道駅もあります。

鉄道駅から直接訪れることが出来る世界遺産というのは、私のような鉄道ヲタにはとても魅力的です。アクセスが楽であるし、鉄道と世界遺産の組み合わせも見ることが出来るからです。

このチンクエ・テッレのアクセスはラ・スペツァから始まります。ここでフリー切符みたいなものを買うことが出来ます。この間の鉄道の乗り降り、バス、歩道?が自由に乗り降りが出来、有効期間の指定もできます。
私はただ、途中下車するだけなので、そういう切符が要らないのですが、寄付のつもりで切符を買い列車に乗ります。この列車も注意が必要で、たとえ長い編成でも後ろの車両は鍵がかかって使用できません。
これから先、チンクエ・テッレの駅まで乗るお客が大半であるのに、これらの駅では前から3両分くらいのホームしか無いので、混乱を避けるために、使用を禁止しているものと思われます。

したがって、長大な編成の普通列車の前3両だけに鮨詰め状態で旅行客は乗り込みます。チンクエ・テッレには5つの駅がありますが、時間が無い鉄道ファンならば、途中下車の駅にヴェルナッツァを選ぶでしょう。ここは駅から集落まで近いし海もあり鉄道も見れる。その間、リオマッジョーレはホームの写真を、マナローラはコルニリア駅で停車中の列車からとった集落の様子をとって我慢します。

Dsc01151_w (リオマッジョーレのホーム)

Dsc01156_w (コルニリア駅からマナローラ)
そして、また列車に乗り、最後のモンテロッソ・アル・マーレを駅から眺めます。

Dsc01273_w (モンテロッソは砂浜のビーチリゾート)

ヴェルナッツァの駅は坂の途中にあり、降りた瞬間にどことなく懐かしさが感じられます。景色こそ違いますが、日本の鉄道の海水浴の臨時乗降所がこんな感じでした。短いホームに山ほど人が降りて海への坂道を下っていく。そんな懐かしさがたまらなかったので、結局、リュックサックを背負ったまま、靴を脱いで、海に入ってしまいました。私は気持ちよかったのですが、付近で海水浴をしていた人は気持ち悪かったでしょうね。

Dsc01200_w (坂を降りるとこんな感じ)

Dsc01218_w (海からは列車が見える)

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2010年8月 2日 (月)

欧州の鉄道旅行が好きな訳

Dsc01130_w 私は基本的に鉄道のある所が好きなので、旅行に行くにしても鉄道の有無が大きな要素になります。

特に欧州の鉄道は、日本の鉄道が効率化を優先して失った「夢」みたいなものがまだ、ふんだんに残っているので、どうしても足がむきます。

欧州の鉄道も車両的にはだんだん効率化が進んでおりますが、モノを大切に使う文化があるのか、古い車両もいまだに現役のものも多いです。

また車両の塗装もユニークなものが多いです。一方ドイツ鉄道の機関車のように、がっかりな塗装に統一されてゆくものもあります。

個人的には機関車と客車の組み合わせで走る列車が多いのが魅力です。

昔、ローカル線の旧客のボックスシートで足を伸ばして、車窓を楽しみながら旅をしていた頃を思い出します。

この写真はパルマからラ・スペシアまでのローカル線、イタリアでも山間のローカル線は日本にいるかのような錯覚を覚えるくらい、緑が豊かです。列車はこのあとポントレーモリという古い町を通り、山間部から抜けてラ・スペシアまで向かいます。

また、この写真はNEX-5のオートHDRなのですが、三枚の写真をオートで合成する関係で面白いことが起きております。ペットボトルの文字にぶれはありませんが、椅子は大きくぶれております。外の光景も流れていないのは三枚のうち-3EVで撮ったものだけが使われたからでしょうか。

オートHDRで露出補正して撮影すると、露出補正された1枚のJPEGとHDRで合成された1枚のJPEGの2枚が保存されるので、積極的に使いました。この機能は合成が上手くいかなかった時に、両方を残すように働く機能かも知れません。

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2010年8月 1日 (日)

悪夢は続くよ何処までも

Dsc01093_w (ミラノ中央駅はくし型のホームで、ホームの端にある電光掲示板に列車の案内があります、AVやES等優等列車が並ぶ様は壮観です、でもこれが間違いの元)

皆様は、同時に発車して並走する列車の側面の行先表示に、自分が持っている切符の行先の文字を見たことがありますか。私はこれまでの人生で2度ほど見たことがあります。多すぎでしょうか。

予期せずミラノに着いてしまった私は、これからの身の振り方を考えなければなりません。何とは無しに、ドブロブニクから来た以上、ヴェネツィアに行ってみるべきである。そこから先はヴェネツィアで考えよう、と思いつきました。

ミラノ中央駅でヴェネツィア サンタ・ルチア行きの切符を買い、昨日の失敗を繰り返さないよう、列車の発車30分前にホームに着き、待っている列車に乗りました。この時、出発時刻と行き先ももちろん確認しました。行き先はヴェネツィア サンタ・ルチア行きでは無かったのですが、ヴェネツィア サンタ・ルチアは途中駅で、この列車はもっと先まで行くのだろう、と考えたので全く疑問などありません。

しかし、いざ列車が出発してみると、同じ時刻に発車するもう一本のICがいる。車両もまったく同じ。この二本はやがて隣の線路を並走しはじめ、不吉な予感がして、向かいの列車の行き先表示を見ると、ヴェネツィア サンタ・ルチア。おりしも通りかかった車掌に、切符を見せながら、この列車はヴェネツィア行きでは無いの?と聞くと、その列車はあれだよ、と向かいの列車を指差し、困ったような顔をして去って行きました。今度は列車に乗るのが早すぎて、ヴェネツィア サンタ・ルチア行きの案内が出る前に、同時刻に発車する別の列車に乗ってしまったのでした。

まるで、作ったような間抜けな絵であります。だんだん離れて行くヴェネツィア行きの列車をながめながら、おもむろにラップトップを取り出し、日本を出発する前にスキャンしたイタリアの地図を見てみます。どこに行くんだ、この列車。

どうもこの列車はフィレンツェの方に向かうらしい。であれば、ボローニャで降りて乗り換えれば、ヴェネツィアにいけるかも知れない。

と思いつつ、いまさらながら地図を見ていると、ふと、別の考えが思い浮かんできました。パルマで降りて、ラ・スペツィアを回って、チンクエテッレに行こう、と。

チンクエテッレとは、地中海に面したイタリアの古い田舎町で、世界遺産にも指定されているところです。私は、前回の欧州旅行で訪問を計画していながら、ホテルに忘れ物をするというミスを犯して列車に乗れず、行けなかったところです。

きっと神様の思し召し、私はチンクエテッレに行く運命にあるのだ、そうに違いない。

私、短い旅のなかでは、全ての出来事をポジティブに解釈します。逆に、そうだからこんなにミスが多いのかも知れませんけど。

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