飛行機に乗り遅れてしまったら
実はスプリトの空港に関して、駅の近くから連絡バスが出ること以外よく知りませんでした。
連絡バスの場所はすぐ解り、バスの時間を聞くと6時10分。微妙な時間です。
この時、もう一度E-mailのコピーを見れば、タクシーで行かなくては間に合わないと気づいたと思うのですが、何となく連絡バスを待ってしまいました。
バスの発着所が美しい旧市街の近くだったので、魔がさしたのかも知れません。
日本を発つ前は、この便だけオンラインチェックインが出来ないようになっているから、気をつけようと思っていたのに、暑さのせいで、気をつけるなんて面倒なことはすっかり忘れておりました。
旧市街を一回りしてバスに乗り、空港にめでたく着いたものの、チェックインカウンターはすでにクローズしておりました。小さな空港で飛行機は目の前にいるのに乗れません。格安航空会社はお客を待つことなど絶対にしないのです。
オンラインチェックインさえ出来ていれば、セキュリティチェックもパスポートコントロールも5分で終わり、搭乗待合室でビールさえ飲める時間のハズなのに、カウンターは閑散としてチェックインが出来ない。
可能な限りのアピールをしましたが何にもなりません。顔からみるみる血の気が引いていくのが解ります。「ドイツに行きたいのなら明日にはケルンに行く便があるよ」と空港職員は教えてくれました。私が乗ろうとしていた便はEasy Jetのベルリン行きなのです。
今日はベルリンの駅近のホテルに泊まって明朝4時の列車に乗ってポーランドに向かうはずでした。
「私は、明日はポーランドにいるはずなのでケルンでは......」と私、「そんな人間が何故、今ここにいる」みたいな顔でみられました。
とにかく、この事態をなんとか打開しなくてはなりません。スプリトに帰ってホテルを探し、明日の汽車か飛行機でどこかに逃げ出すか、フェリーもあるにはあるなぁ。それより街に帰るバスはあるのかよ。あせるばかりで考えはまとまりません。
せっかく空港にいるのだから、ここから飛行機に乗って別の場所に行けば良いじゃないか。と気がつくまでに時間がかかりました。
これから残っているフライトは...オスロそれにモスクワかぁ、ちょっと遠いなぁ、後はどの国にあるのか解らない空港行きだし...。とその時、ミラノマルペンサの文字を見つけました。
これだ、と思い、ミラノ行きのチケットが欲しいと空港職員に申し出たら、残っているとの事。すかさずミラノ行きの切符を手配して、その次です。飛行機がミラノマルペンサに到着する予定時間は22:40。ミラノ駅の近くか空港の近くのホテルを探す必要があります。
空港内を探してインターネットの端末を見つけ検索し、ホテルの空き状況を調べ、空いていそうなホテルの電話番号を調べます。
空港にはクレジットカードで通話できる国際電話があったので、その電話で予約と時間的に遅くなることを告げ、なんとかホテルを確保。空港のちかくのホテルが取れたのでなんとかなるでしょう。
ところが、この飛行機は遅れに遅れ、本来ならミラノに到着する時間にスプリトを離陸するようです。乗れなかった飛行機は定刻に出たのに、なんとか確保した夜遅い飛行機は2時間も遅れるなんて、どういう罰ゲームなのだと思いながら、残ったクロアチア通貨でビールを飲み続けました。
結局ミラノに着いたのは深夜0時過ぎ、タクシーにはそのホテルならシャトルバスに乗ってくれと言われ、空港のターミナル間移動シャトルバスが来るのを待ち、明かりが見えるホテルにここから歩けというところで降ろされ、やっとホテルに着きました。明日からの予定は全てパア。でもまあ、今こうしてホテルのバーで自棄酒をあおれることは幸せです。
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コメント
ローライATPの件以来度々拝見してましたが、正にミッションインポッシブルで何ともドラマちっくな展開で凄いですね。自分なら途方に暮れて帰りたくなりますね。旅の無事をお祈りしてますよ。
投稿: グライフ | 2010年7月31日 (土) 10時30分
グライフ さま今晩は
情けない話ですよね。しばらくトラウマになってうなされそう。でも、実はこれだけではないのです。
なんか歳をとったというか、不精になったというか。
このままではイケナイ。
今回は白黒あまり使いませんでした。
そのあたりも、歳をとったというか、不精になったというか。
このままではイケナイ。
投稿: kk | 2010年7月31日 (土) 19時33分