Brienz Rothorn BahnのSL
Brienz Rothorn Bahn:ブリエンツ ロートホルン鉄道(BRB)はスイスで唯一の非電化登山鉄道です。この鉄道では蒸気機関車がまだ現役で赤い客車を夏季の間山頂に押し上げて行きます。
私はこの鉄道の蒸気機関車に興味がありましたが、気になることもありました。ここの蒸気機関車はオイル炊きであるという事を耳にしたからです。
私に言わせれば、蒸気機関車は石炭を炊いて走るもの。石油くさい煙は蒸気機関車の風情を壊します。そう言えば、ここの機関車には石炭を積むタンクも見当たりません。
鉄道のホームページを見ると、石炭炊きの蒸気機関車もありそうです、ただ、これらの機関車はトップシーズンの臨時用、またはイベント用に限られるようです。
なにはともあれ、行ってみなければ解りません。スイス国鉄とメーターゲージの私鉄を乗り継ぐとブリエンツ駅に到着します。
BRBの駅はこの向かいにあります。その方角からは明らかに石炭炊きの蒸気機関車のにおいが感じられます。やはり居るんだ、と、確信しました。
ところで、ホームページによると、1号機から5号機までが1891年から1892年まで製造された200馬力の石炭炊き蒸気機関車。6号機と7号機が1930年代の300馬力の石炭炊き蒸気機関車。12号機、14号機、15号機、16号機が1990年代に製造された燃料オイル炊きの408馬力の蒸気機関車です。
もちろん主力は12号機から16号機までのオイル炊き蒸気機関車で、2両の客車を押し上げて行きます。私が訪れた時も15号機と16号機が10:45発のダイヤで継続して出発して行きました。
しかし、その日が違ったのは、その後に11:15発の臨時便が出たこと。この臨時便は1両編成で2号機がスタンバイしておりました。
紛れも無く本物の蒸気機関車、石炭を炊く煙が立ち上り、蒸気と混じった独特のにおいがしてきます。
しげしげと、機関車を見てみると、燃料の石炭は運転士の足元に転がっております。タンクが無いはずです。
そしていざ発車してみると、オイル炊きの機関車とは別物のブラスト音と煙を噴き上げます。やはり、蒸気機関車はこうでなくてはなりません。
煙は当然別物としても、このブラスト音の違いは何でしょう。おそらく新型の蒸気機関車は蒸気のコントロールが容易なのでシリンダーの形状を工夫して高トルクがでるように設計されている為と推測されます。
その為、ブラスト音が細かくなり、蒸気機関車のそれよりも、空気ポンプみたいなものになっているのだと思われます。
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コメント
うまく話が飲み込めませんが今回の事故が発生した路線を走られていたのですか。
夜間工事というのが今回のトラブルと関係のあるかもしれない工事箇所ですか?
単に、すでにご帰国されているから安心だと思ってボーツとニュースを聞いたのですがニアミスだったとは・・・
今頃になって身震いが出そうです。
投稿: 610 | 2010年7月24日 (土) 22時10分
610 さま今晩は
欧州の鉄道は常にどこかで工事をしております。さすがに夏は前面休止にしませんが、冬なら平気で何日も線路を閉鎖します。
今回の事故は何でしょうね、あの路線の中では危険のなさそうなところで起こっているし、車両のトラブルかも。
本当に運が悪かったとしか思えないくらい、薄い確率のなかで起こった事であることは確かです。
投稿: kk | 2010年7月24日 (土) 22時30分