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2010年5月 3日 (月)

豊川油田の産業遺跡(1)

2010050011_w1 Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Presto, Rodinal

春のこの時期に行っておきたい所に豊川油田跡があります。この場所は葦原にあるので、夏の間は生い茂る葦が行く手を妨げ、また、蚊にも悩まされます。春先だと、足元の確認が取れ、また棘のある植物の区別も容易なので、藪を掻き分けるにも都合が良いのです。

しかし、実のところ、豊川油田は産業遺跡に指定されているので、案内板がいたるところにあるので、見学は容易です。藪を掻き分けるというより、写真に撮り易いことが最大のメリットです。

ここからは、手前にアスファルトを露天掘りをした跡にできたため池の向こうに、ガスのコンプレッサーを置いてパイプラインでガスを供給していたパワーハウスの跡が見られます。

2010050013_w 豊川油田も石油が採れなくなり、昭和41年から写真に見える日立製のコンプレッサーを使って、天然ガスを近所の湖東ガスに供給していたと思われます。この湖東ガスには現在も隣にある黒川油田が天然ガスを供給しておりますが、近所の町で使うガスをすべて地場の天然ガスでまかなっているのか、興味があります。ちなみに、湖東ガスの都市ガスの規格は通常の12Aとか13Aでは無く、5ANというものなのですが、それも、天然ガスの供給を地場の油田からされていることと関係があるのでしょうか。

私の母の実家は、秋田市の北の方にあるのですが、そこでは片田舎のくせに昔から都市ガスでした。古い農家のバカ高い天井に対して無意味とも思えるガスストーブで暖をとっておりました。馬が居る土間付の古い農家ですが、各室にガス管が来ていたのです。おそらく、その偏った都市ガスの普及は地場のガス資源となにか関係があったと思われるのですが、詳しいことは解りません。ちなみに今の秋田市の都市ガスの規格は13A。一般的なものですが、最初からそうなのでしょうか、今度機会があったら調べてみたいものです。

ところで、この写真のパワーハウスの屋根を良く見ると、面白い突起があり、風によってクルクルと回っております。これは、換気の為で、空気より軽い天然ガスの性質を利用して不慮の事故を防ぐための装置だったと思われます。

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コメント

こんにちは
今だこのような施設が残っているのですね。
一度実際に見てみたいです。

投稿: たいせい | 2010年5月 3日 (月) 11時49分

たいせい さま今晩は

産業遺跡の指定を受けているので残っております。
でも、その指定でも保存の為の予算は出ないのか、風化されるままになっております。

まあ、変に記念館みたいなものに集められても困りますが.....。

投稿: kk | 2010年5月 3日 (月) 22時03分

我が国に油田ということだけで、とても珍しい存在なのでしょう。
今もやる気があれば、地元需要ぐらいは賄えないのかな?と
思ってしまいました。

投稿: SCR | 2010年5月 4日 (火) 00時05分

屋根のくるくるが、確かにわたしたちが、川崎当たりで普通のごとく廻っていた、工場の換気塔とは違いますね。

考えて見ますれば、上下水道、都市ガスの入る前、わたしたちが子どもの頃の横浜郊外の家には、必ず、1軒に1個、小さいのがくるくる回っていました。

投稿: ラ・ペルラ | 2010年5月 4日 (火) 07時04分

油井だとあまり複雑な機構はないのでしょうが珍しい遺構ですね。
空気がビシッと透明で抜けのいい写真ですね。
自然の風を利用した換気筒、よく壊れずに残っていて良かったです。

投稿: 610 | 2010年5月 4日 (火) 11時00分

SCRさま、今晩は

今でも試掘はやっているようですが、当たったみたいな話は聞かないですね。ここは大昔から臭い水が出るところとして有名だったようで、石油が出るところはそれなりの兆候があるみたいです。

ラ・ペルラさま、今晩は

秋田では、いまでもクルクル回っているところがあります。あれは、単純な構造の割りに効果は大きいですよ。

610さま、今晩は

このコンプレッサーは日立製作所製、ここに来る前は北海道の炭鉱で使用していたそうです。おそらく、坑道に空気を送り込むか何かしていたのだと思います。炭鉱で用済みになり、こちらに来てガスを送るために使われたようです。

投稿: kk | 2010年5月 4日 (火) 19時02分

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