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2010年5月30日 (日)

ギンネムですか?

R0013602_w この花は、横浜の運河ぱーくに植栽されている木に現在咲いている花ですが、何でしょう。ギンネムの高木タイプの木でしょうか、詳細は解りません。解る方がいれば教えていただければ、幸いです。

まず、はっきりしていることは、アカシア属であることは間違い無く、白花のネムノキも近いように思われますが、花のつき方が違います。

花の形で近いものは、ギンネムですが、通常みられるギンネムは沖縄地方に帰化してはびこる低木タイプのもので、この高木とはちょっと違うようにも思われます。

そして、ギンネムは通常のものでは、耐寒性が低く、横浜でこれだけの高木を維持するのは困難だと思うので、同じ仲間でも別の種類でしょう。

花の香りはミモザに近く、花の時期が違うので、実際にはありえないことですが、「白花のミモザ」と言われたら信じてしまいそうです。

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2010年5月27日 (木)

変化が生まれるか

R0013597_w この記事は2010年を振り返って、後だしで書いております。結局この写真を撮った時の事が、この年のその後を決めたような格好になったからです。

それに、この写真、見る人がみればどこからの景色か解るし。その後、私はこの景色を持つところに無作法を働いてしまったので、その当時はヒントすら残せなかったので。

人は漠然と希望していたことが現実になると、実はその希望というものは都合の良い現実逃れの妄想であり、本当はそれを望んでいなかった、という事態にぶつかる事があります。

おかげで、私は自分自身を見直すことが出来ました。そのせいで振り回された人たちにはごめんなさい。

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2010年5月22日 (土)

Pentax 645のFAレンズ

R0013588_w Pentax645Dが発表されて、Pentax645のFAレンズが再度注目をあびているようです。私もその一人で、AFのボディも無いのに、FAレンズをあれこれ調べてみました。

その結果、オートフォーカスで無くても、レンズとして素晴らしい性能を持っていることに気がつきました。手動でもピント合わせがし易く、絞りも機械的に連動するので、オートフォーカス機を持っていなくても、十分魅力あるレンズなのです。そして、何より中古価格もアホみたいに安い。

135のレンズと大差ない描写性能を持っているにもかかわらず、135の同等製品より中古価格は安いくらいです。しかし、これらのレンズは、紛れも無く中判のオートフォーカスレンズなのです。

Pentax645もフィルムカメラの製造を中止にして、レンズ等のアクセサリーの販売価格を少量生産品として値上げしました。しかし、その値上げした価格は、これらのレンズが持っている本来の性能と見合った価格と思えます。

したがって、一本2、3万円代で売られている中古レンズは、またと無い大バーゲンではないでしょうか。

そんな風に考えて、数ヶ月の間、シコシコと秘かに安い中古のFAレンズを買い集めました。左から200mmF4, 150mmF2.8、120mmF4マクロ、45-85mmF4.5ズームです。この4本でキャノンの70-200mmF2.8のズームレンズ1本と中古価格で大差ないのですよ。

これは、単に人気の差で、これまで、フィルムのPentax645n,nIIを止めて、135のフルサイズデジタル一眼に流れた人が多かったということなのでしょう。

とりあえず、必要なレンズは確保したので、後は中古のPentax645nボディか、645Dが欲しいなぁ。このままでは、せっかくのオートフォーカスレンズもマニュアルでしか使えませんから。

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2010年5月20日 (木)

ジャーマンアイリス

R0013556_w ジャーマンアイリスは西洋の花菖蒲のようなものです。いくつかの原種を組み合わせて、作り続けられる園芸種という意味でも同じです。

ただ、違いは、ジャーマンアイリスが乾いた土壌が好きなのにに対して、花菖蒲は湿地が好きな事と、ジャーマンアイリスには香りを持つものが多いことです。

この写真のジャーマンアイリスは、セッコク系のデンドロビウムに似た香りを持っております。この花の香りは好きなのですが、残念なことに品種の名前がわかりません。

バラでもそうですが、園芸種として改良を続けられる花は、気に入った花であっても名前が解らないと、どこかに不満がくすぶってしまいます。

この不満はやがて、疎遠に変わって、また軽い嫌悪感にさえ変わってしまいます。おそらくジャーマンアイリスの愛好会みたいなものがあって、そこではわずかな花の色形、香りの違いを論じて、厳格な区別をしていることでしょう。そんな世界が、このタイプの花を私から遠ざけてゆくのです。

しかし、考え方次第で、この花もただのジャーマンアイリスと呼んでしまえば良いのです。自分が気に入ったジャーマンアイリス。それだけで、良いではないか、そう思えます。

でも........もし、この花の園芸名を教えてくれる人が居れば、それは、それで、嬉しいかも。

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2010年5月16日 (日)

中国製?のR720

R0013585_w 私は、富士のGF670とRolleiのRetoro400Sの組み合わせで、通常撮影も赤外撮影も同時に行って楽しんでおりますが、このカメラはフィルターをつけてしまうことが出来ないことが欠点です。

このカメラで赤外撮影をする時、レンズを引き出し、蛇腹を伸ばして、赤外フィルターを付け、ISO感度を変えて撮影をします。これでも一般のカメラに比べればはるかに楽なのですが、出来ればもっとスマートに切り替えを行いたいものです。

そこで考えたのがフードにフィルターを付けておくこと。これならワンタッチで赤外フィルターが取り付け、取り外しが出来ます。GF670のフードは40.5mmのフィルターを取り付けて、ワンタッチでレンズに取り付けることが出来るようになっているのです。

ただ、40.5mmのサイズに赤外フィルターはありません。そこで、海外に目を向けてみると、中国製と思われるものが安価ででておりました。国産メーカーの数分の一の値段です。

赤外フィルターも、用途によって、カットする波長が変わります。怪しげな用途用に安価に売られているフィルターはカットする波長が大きくなります。ただ、それだと赤外写真としては美しくないため、可視光をほんの少し透過させる720nmが赤外写真用としては最適です。

これだと通常の白黒写真に赤外線の反射、吸収によるコントラストが加味されるのです。中国製と思われる安価なIR720のフィルターが光をカットしすぎないかどうか心配でテストしてみました。

201005006001_w この結果からは、まったく問題なさそうです。

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2010年5月15日 (土)

沖縄産のチューベローズ

Img_8200_w 最近、なじみの花屋さんでチューベローズの切花をよく見かけます。この花は通常であれば夏から秋に向けて咲く花なので、オーストラリアかどこかの南半球の暖地から取り寄せているのかと思って聞いてみたところ。沖縄産だそうです。日本では静岡県がこの花の主要産地だと思っておりましたが、沖縄であれば、今の時期に開花させることも出来るでしょう。

この花の開花は、ある程度成長した苗がある程度の気温のもとで、花芽が分化します。この時ある程度の日光があたっていればよく、長日、短日はあまり関係無いとされております。その為、ほぼ年中暖かい沖縄では、温度管理をすれば、周年開花させることも可能なのだと思われます。

また、この植物は寒さにはとても弱い代わりに暑さにはとても強いですから、沖縄の夏も大好きなのでしょう。

私としては、このように沖縄産のチューベローズの切花が出回ってくれることは大歓迎。今では、この花が見たくて、球根の芽かきとか、保温とかやったのが遠い昔のことのように思えます。

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2010年5月12日 (水)

新橋演舞場の助六所縁江戸桜

R0013574_w 新橋演舞場に櫓が組まれました。これで、演舞場も芝居小屋としてお上からお墨付きをもらったことになります。新歌舞伎座が完成するまでの3年間、ここが東京の歌舞伎の本拠地になる訳なので、がんばってほしいものです。

その演舞場で、先月に引き続き、助六所縁江戸桜が上演されております。ちなみに、この名前の演目は市川宗家だけのもので、当代では団十郎丈と海老蔵丈が助六を勤める場合のみ使われる名前です。先月は歌舞伎座で団十郎丈の助六、今月は演舞場で海老蔵丈の助六という訳です。

助六自体はポピュラーな役柄なので他の役者も多く勤めますが、その場合、「助六」以降の演目の名前が役者の家系によって様々に変わります。そして、助六所縁江戸桜と他の助六では何が一番違うかというと、助六縁江戸桜は助六の出端の時、河東節が使われる事です。

河東節とは浄瑠璃の一派ですが、歌舞伎でこれを演奏しているのは、贔屓の旦那衆、いわば素人です。素人でも、家元のお弟子になり、稽古を積んで名取りになると、助六所縁江戸桜の三浦屋の中に組まれた格子の向こうに鎮座し、曲を語ることが出来るのです。演目の最初に「河東節御連中様、どうぞお始め下されましょう」という口上によって語り始められることからも、これは単なる下座音楽では無く、特上の客が舞台に参加して、役者と一緒に芝居を演じている事が解ります。

ある意味、歌舞伎趣味の極みです。普通、歌舞伎は梨園の閉鎖社会により成り立っておりますが、この河東節連中の参加は、歌舞伎の中で唯一開かれた場所でもあります、女性もおります。女性も、男社会の歌舞伎の舞台に、舞台装置の遊郭の中とは言え、堂々と歌を語れるのです。今回は先月から連続ですが、旦那衆ですから、余裕で参加できた事でしょう。

私は、この河東節こそ、助六によくなじむものと思っております。河東節は清元や長唄に比べて、荒っぽい節回しに聞こえますが、そのあたり、江戸の遊郭の雰囲気に合うのです。助六の芝居自体、芝居をするというより、見世物として、助六の粋な振る舞いを、絶妙な段取りと間をもって客に見せるように出来ていると思われます。その意味で、粋な旦那衆が語る河東節と助六の男伊達は相乗効果があるのです。

今回は、日ごろ上演されない水入りもあります。何でも22年ぶりだということです。助六は長い長い一幕の芝居なので、水入りの場の舞台転換の為に幕を引いてしまうと、顧客の緊張も引かれてしまうので、水入りはカットするのが普通になったのでしょうか。私も初めて見ました。

お芝居としては、水入りの場があったほうが良いです。これがあると、助六もいきなり、芝居を見せる演目になります。揚巻にも、凄い見せ場です。この場が無いと揚巻役者も見せ場が減って可哀想に思えるほどです。

水入りが無い助六も、縁起物を並べて見ているようで心地良いのですが、水入りの場があるとドラマ性が強くなり、揚巻と助六の情愛の濃さも見ごたえのある芝居となります。

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2010年5月10日 (月)

新山下、貯木場埋立地のニセアカシア

R0013568_w 本牧のA突堤の付け根、新山下のヨットハーバーには今の時期、良い香りが漂っております。香りの正体はニセアカシアの花。なぜここに、こんな香りが漂うのかちょっと不思議な気がします。

そもそも倉庫が立ち並ぶこの一角に、樹木が生い茂った場所があることが妙ですが、その場所には不自然に橋がかかっております。何のための橋?と思ってしまいますが、もともとこの一角は、埋立てて出来た突堤の中に取り残された海、貯木場だった所です。

現在はベイブリッジがつながり、すっきりとした形の本牧A突堤ですが、昔の形はえぐれた湾を持つ複雑な形でした。倉庫や道路は昔の陸地に沿って建てられ、昔、海だったところは、空き地のようになっております。

この場所にニセアカシアが生えている過程は良くわかりません。日本各地でこの木が良くしているように、侵食し自然発生したのか、あるいは、人工的に植栽されたのか。いづれにしても、現在の様子は立派なニセアカシアの林になっております。成長が早く、荒地に強いニセアカシアの本領が発揮されていると言ってよいでしょう。

今後、このあたりはどうなるのでしょうか、新たな再開発がされるのでしょうか。そうなれば、このニセアカシアの林も真っ先に無くなるでしょう。一方で日本全体でハコモノが上手くいかず、放置されている状態でもあります。この近くでもマイカル本牧はどうなったでしょう。

なんだかんだで、このニセアカシア林はしぶとく生き残りそうな気がします。この面でもしぶといニセアカシアの本領を発揮するでしょう。

しばらくの間、ニセアカシアの香りと潮風を楽しむ気持ちよい散歩が出来そうです。

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2010年5月 9日 (日)

15feet フィルムの現像

R0013537_w Haselbladの70mmフィルムマガジンでは、約72枚撮れます。約と言ったのは正式なマニュアルが無いので正確なことは解らないからです。とにかくシャッターは73枚ほど切れて、その後巻いてもシャッターが下りなくなります。この段階でマガジンを開けると、巻き取り側のカートリッジからフィルムが数センチ残して巻き取られている状態です。

R0013553_w これを現像タンクに移すのですが、70mmフィルムの現像リールは懐が深いし、フィルムの幅も広いので、目視で確認しながら、適所で芯に固定します。この時、ゆがみが出てしまうと、70mmもの幅の薄いフィルムは上下の溝に、収まってくれません。しかし、一旦適所で固定すると、後はカートリッジを右手の手のひらに持ち、小指で押さえ、親指と人差し指でフィルムを少したわませると、器具を使わなくても、馬鹿でかいリールにフィルムを巻いてゆくことが出来ます。しかし、リールはでかくて重いので、リールを固定してまわしてやるような補助器具があったほうが良いでしょう。

ところで、このリールはしっかりフィルムを巻いても、フィルムが30cm以上はみ出してしまいます。70mmフィルムカートリッジをマガジンに装着して、カウンター1を出すまでに30cmほどフィルムを無駄にするのですが、その30cmを割り引いても、最初の有効コマもリールからはみ出してしまいます。これは、おそらく、撮影後、カートリッジに巻き込まれない分もカットして、両方の端を20cmくらいづつ詰めれば、リールに収まる設計なのだと思います。

ただ、そうすると、よほど慣れている人以外は、フィルムをリールに固定する段階で失敗してしまうでしょう。初心者はそれを見越して、前後、数枚は空シャッターを切るのが良いかもし
れません。

また、このタンクは2Lの処理液を使用しますが、2Lの現像液を注入するのに約1分ほどかかります。現像ムラを防ぐために、現像液は処理がゆっくり進むものを使用したほうが良さそうです。しかし、今回使用したフィルムは1982年に期限が切れたTri-x Panです。まともなハズはありません。ベースフォッグが山ほどでているでしょう。この古いフィルムのベー
スフォッグを抑えるためには、撮影感度をさげ、強い現像液を使用し低温で短時間現像することですが。おのずと、矛盾があります。

この一見相反する条件を満たすために、現像液はHC-110のB希釈を15Cで使いました。本来ならもっと強いA希釈を使いたいところですが、いくら低温でも注入時間を考えれば、はばかられました。今回は撮影感度はEI=200、通常の感度で撮影し、現像時間は10分。現像液の温度以外は、古いフィルムに優しくない条件です。それでもまあ、なんとかスキャンできるネガはできました。

暗室があれば、現像タンクの蓋を取って薬品の注入が素早くできるので、高濃度の現像液で短時間現像も可能です。私は暗室は持っておりませんが、現像タンクに薬品を注入する全暗のスペースは不可能ではありません、今後の課題となるでしょう。

後は、フィルムの乾燥ですが、家に4.6mものフィルムを吊るすスペースが無く悩んでおりましたが、何のことは無い、12枚、または24枚ごとに切れば良かったのです。

結論、15feetフィルムは問題なく、自家処理現像出来ます。

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2010年5月 7日 (金)

北上市と大潟村の桜

Kitakami1_w Camera : Cambo wide 470, Lens : Super Angulon 47mm F5.6 XL, Film : RDP III, center ND

最近はポジの現像はプロラボに出してもめっきり遅くなりました。そもそもプロラボ自体がめっきり減りましたね。自分でE-6を現像すれば良いのでしょうが、さすがにシートフィルムのE-6は敷居が高いです。

そんなことで、ゴールデンウィーク前半に撮った桜の写真も今やっと出来上がってきました。桜が遅かった今年の東北ですがさすがに、写真の場所は散っているでしょう。表題の写真は北上川堰堤の桜。

下の桜は大潟村の道路際の桜です。私こんな風に、延々と続く桜並木が大好きなのです。

Ogata1_w

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2010年5月 6日 (木)

大岡川界隈

2010050033_w Camera : Hasselblad 500C/M, Lens : Planar 80mm F2.8, Film : Tri-x pan, HC-110

昔のTri-x Pan 70mm, 15feet巻が出てきたので、Hasselblad の70mmマガジンにつめて、テスト撮影をして来ました。30年ちかく前の高感度フィルムなので、大体想像はつきますが、それでもフォッグの少ない現像方法を試してみたいと思いました。また、手に入れてから一度も使ってない70mmの現像タンクも使ってみたかった。

私、これまで4.6mもあるフィルムの乾燥方法を知らなかったのです。ところが、ふと、細かく切って吊るせば良いじゃん、と、当たり前の事を思いついたので、実証してみたくなったのでした。

で、結果は?というと、まあまあ上手くいきました。詳しくはまた後で書くとして、せっかくだから、撮った写真も見てください。

スキャンが面倒臭いので、ごく一部ですが、横浜らしさが出てますね。思えば、私、横浜に住んでいるといいながら、私の居場所は、なんちゃって横浜なので、こんな所に出入りしたことは無く、最近、友人に教えてもらって、はまりつつあるのです。表題の写真は大岡川を泳ぐこいのぼりです。スーパーのレジ袋で作った鯉も泳いでおりますね。

2010050035_w 岸辺に小さな魚がいるそうで、この人、パンで餌付けしてます。

2010050031_w 興味をそそられる古い店舗兼マンションが沢山あるのですが、写真を撮るたびに周りを確認します。

2010050032_w 興味をそそられる通りですが、人通りを途切れたところで一枚

2010050034_w 親父が休日に一人でうろうろしていると、あちこちから声がかかります。「そんなモンで遊んでないでもっと楽しいコトシヨ」。余計なお世話です。

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2010年5月 5日 (水)

柿の葉の新緑

R0013425_w あらゆる植物の新緑のうち、私が最も好きなものの一つに柿の葉の新緑があります。

みずみずしく、無垢な萌黄色の新緑は見ていて清清しいし、いかにも生命が生まれた感じがします。

この新緑を見ていると、少しだけ摘んでお茶にして飲んでみたい衝動に駆られます。もっとも、柿の葉のお茶は、民間薬として使われるくらいポピュラーで市販品を買うことも出来ます。この場合、柿の葉のお茶の特徴は豊富なビタミンCにあるので、お茶用には、葉の中のビタミンが最も蓄積される初夏のものが使われることになります。

柿の葉茶は、ハーブティの仲間に入るものかも知れませんが、この手のお茶の中では最も飲み易いものの一つだと思います。

ともかく、柿の葉の新緑を見ていると、美しいと思う他に、美味しそうと思ってしまう自分は意地汚いですね。でも、家の庭に富有柿の木が欲しいなぁ。

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2010年5月 3日 (月)

豊川油田の産業遺跡(1)

2010050011_w1 Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Presto, Rodinal

春のこの時期に行っておきたい所に豊川油田跡があります。この場所は葦原にあるので、夏の間は生い茂る葦が行く手を妨げ、また、蚊にも悩まされます。春先だと、足元の確認が取れ、また棘のある植物の区別も容易なので、藪を掻き分けるにも都合が良いのです。

しかし、実のところ、豊川油田は産業遺跡に指定されているので、案内板がいたるところにあるので、見学は容易です。藪を掻き分けるというより、写真に撮り易いことが最大のメリットです。

ここからは、手前にアスファルトを露天掘りをした跡にできたため池の向こうに、ガスのコンプレッサーを置いてパイプラインでガスを供給していたパワーハウスの跡が見られます。

2010050013_w 豊川油田も石油が採れなくなり、昭和41年から写真に見える日立製のコンプレッサーを使って、天然ガスを近所の湖東ガスに供給していたと思われます。この湖東ガスには現在も隣にある黒川油田が天然ガスを供給しておりますが、近所の町で使うガスをすべて地場の天然ガスでまかなっているのか、興味があります。ちなみに、湖東ガスの都市ガスの規格は通常の12Aとか13Aでは無く、5ANというものなのですが、それも、天然ガスの供給を地場の油田からされていることと関係があるのでしょうか。

私の母の実家は、秋田市の北の方にあるのですが、そこでは片田舎のくせに昔から都市ガスでした。古い農家のバカ高い天井に対して無意味とも思えるガスストーブで暖をとっておりました。馬が居る土間付の古い農家ですが、各室にガス管が来ていたのです。おそらく、その偏った都市ガスの普及は地場のガス資源となにか関係があったと思われるのですが、詳しいことは解りません。ちなみに今の秋田市の都市ガスの規格は13A。一般的なものですが、最初からそうなのでしょうか、今度機会があったら調べてみたいものです。

ところで、この写真のパワーハウスの屋根を良く見ると、面白い突起があり、風によってクルクルと回っております。これは、換気の為で、空気より軽い天然ガスの性質を利用して不慮の事故を防ぐための装置だったと思われます。

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2010年5月 1日 (土)

今年の東北の桜

R0013470_w 今年も東北にお花見に出かけて来ました。今年は遅いと予想してゴールデンウィーク前半に出かけたのですが、予想以上に遅かった...涙。

大好きな角館の枝垂桜も咲き初め。こんな遅い開花は何回もありません。これまで、東北の桜はゴールデンウィーク前半が角館、後半が弘前が相場であったものの、昨今の温暖化ですっかり早くなってしまって、ゴールデンウィークでは葉桜がやっとの状況が続いておりました。

今年は、昔の思い出の通りの桜が見れると思って楽しみにしていたのですが、寒くて花見どころではないし、そもそも桜も開花しておりません。ようやく本日は晴れ間も広まり、気温も上がったので、待ちかねていたつぼみも開いたようです。

表題の写真は大潟村の桜、ここは海沿いで、日光をさえぎるものも無いので、遅いながらも何とか咲いておりました。干拓地のまっすぐな道路に延々と桜並木が続きます。

これだけ沢山の桜が咲いているのに、ちょうちんも行灯も出店も何も無い光景もちょっと珍しいかも知れません。

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