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2010年4月25日 (日)

春の竹林

2010040061_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei 400S, HC-110, R72 filter

昔、私が住んでいたマンションは斜面に建っていて、その下が竹林でした。夏にベランダに出ると、その竹林を棲家にしているやぶ蚊があっという間に襲ってきて、往生しました。

竹林は、竹が倒れたところに雨水が溜まるため、やぶ蚊の養殖所みたいなものです。

それでも、蚊の居ない季節には、目の前の近景に竹林がある景色は優雅でした。

特に、春は竹の子があれよあれよという間に伸びて来て、あっという間に大人の竹と同じ高さになり、そこから枝を展開してゆくさまは、壮観なものでした。

これから、しばらくの間は竹林も気持ちが良いですね。竹の子も取れるし、これから大きな釜で竹の子をゆでるところですが、こんな生活羨ましい。

2010040063_w

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2010年4月23日 (金)

四谷怪談忠臣蔵

R0013409_w 歌舞伎座のさよなら公演に行きたいと思いつつ、チケット争奪戦で連敗を続けて来ました。今月は三部制で、チケットは多いハズですが、歌舞伎座もいよいよ大詰めなので、全く取れません。平日は夜しか無理だなぁ、と思いつつ第三部だけを狙っておりましたが、その第三部が一番人気となってしまったので、いよいよ無理です。

まだ、数日あるものの、終戦は近いかなぁ。

人間、見れないと思うと、ますます見たくなるもので、この思いを抑えるために、新橋演舞場でかかっていた、もう一つの歌舞伎公演である「四谷怪談忠臣蔵」を見て、さらに5月公演のチケットもゲットしてきました。

新橋演舞場の5月公演に市川海老蔵丈の助六があるのです。このあたり、松竹は何を考えているのでしょう。歌舞伎座の最終公演で団十郎丈の助六、翌月、歌舞伎座の代替になる新橋演舞場の最初の公園で海老蔵丈の助六。親子の違いを楽しめということでしょうか。それとも今月のチケットが取れなかった人のために、翌月に救済プログラムを用意したのでしょうか。本当のことはともかく、このままで行くと、私は後者にひっかかることになるでしょう。

閑話休題。せっかく、見てきた今月の歌舞伎、「四谷怪談忠臣蔵」ですが、これは題名を見たとおり、四谷怪談と仮名手本忠臣蔵を綯い交ぜにしたものであります。

見方によれば、2倍の歌舞伎を楽しめ、見方によればそれぞれの半分しか楽しめない演目です。ところで、四谷怪談を何故、忠臣蔵と一緒にしてしまうか、ですが、これはもともと四谷怪談が忠臣蔵の外伝として書かれているからなのです。ある意味、これが四谷怪談の正しい見方なのであります。

これを綯い交ぜにしてしまった張本人は市川猿之助丈。いわゆる猿之助歌舞伎のうちの一つで、ケレン味たっぷり、宙乗りあり、本水ありの演出でありました。

この演目には、歌舞伎座のチケットが取れなかったせいか、異様に多い外人客は大喜びでありました。二つの通し狂言のダイジェストを一つにまとめているので、場割りが多くなるのですが、そこも上手につながるように工夫されているので、舞台装置の転換中も客をつなぎとめます。

まあ、これは、これでよく出来ております。私の感覚では、まるでテレビドラマの番宣を見ているようでしたが。

番宣みたら、本番のドラマが見たくなったよ、で、放送は何時でしょう。

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2010年4月21日 (水)

日本の春の原風景

R0013393_w 私は北国で育ったので、入学式には桜も無いし、梅すらありませんでした。そして通学路の田んぼも雪が消えた殺風景な景色で、まだ田起こしさえ行われておりません。

それでも教科書には、桜が満開の入学式の絵が描かれ、音楽の時間にはこんな歌を歌っておりました。

春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、色うつくしく
咲けよ咲けよと、ささやきながら。

実際には見たことも無い景色なのに、北国の小学生の頭の中にその光景が刷り込まれ、何十年か経た今では、定番の原風景として残っております。そして、そんな光景を横浜で見てしまうと、思わず懐かしいなぁ、なんて口ずさんでしまいます。

実際に体験していない景色を見て、懐かしいなぁ、なんて思ってしまうことは、ちょっと悲しいことでありますが、そこは、日本人の血が持っている原風景がそうさせる、と、強引に言い聞かせて納得しております。

でも、レンゲ畑に蝶々やミツバチが飛び交い、その向こうに茅葺屋根の古民家がある景色って、やはり良いものです。心が落ち着きます。

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2010年4月18日 (日)

ATPをロジナールで軟調現像

2010040052_w1 前回、ATPをロジナールの1:300で現像してみて、極薄のネガを作ってしまいましたが、今回は現像液を1:200、現像時間を15分で行ってみました。撮影感度はISO25。条件はうす曇です。

撮影した対象も公園でのスナップとして、トーンの残り方に留意して現像してみました。撮影カメラはPentax645,レンズは45-85のズームです。現像時間をちょっと延ばすことで、トーンに厚みが出たように思います。表題の写真でもトイレの壁にトーンが残っておりますね。

2010040053_w1 この作例では塀の板のトーンがきちんと出ておりますし、原版では光が当たった花びらも飛んでおりません。

2010040054_w1 この作例のように、目立たせる為の文字看板なんかがあると、コントラストが目だってきます。

2010040055_w1 この花壇は黄色のパンジーの中に赤のパンジーで花という文字を書いたベタな植栽です。この出方を見る限り、このフィルムは、赤の感度が特別高いようには思えません。

2010040056_w1 一面の緑の草むらに、金属の人工物がある場合、その強調度合いはどうなるかと思いテストしてみました。特別に強調することなく、自然な表現だと思います。

2010040057_w1 これは、スギナの中にタンポポの穂がある構図ですが、このような状況ではさすがにタンポポの穂は白く飛んでしまいます。スギナのコントラストも高めですね。

でも総じて、ATPで自然を撮っても面白いのではないでしょうか。

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2010年4月17日 (土)

SMC Pentax Shift 75mm F4.5

R0013389_w この惚れ惚れとするような美しい前球をもつレンズはSMC Pentax Shift 75mm F4.5。Penatx 67用のシフトレンズです。

このレンズは歴史が古く、中古で探せば程度が良く安いレンズも見つかります。そんなレンズに出会ったら、迷うことなく確保しましょう。現行のカタログにも載っているレンズですが、馬鹿みたいな値段です。

確かに、業務上必要な人が居れば買うしそうでなければ誰も買わないレンズなので、ある程度高めの価格設定なのかもしれません。

R0013390_w このレンズは、同じようなつくりのアルサットとは全く別次元の素晴らしい造りなのですが、シフトを必要とする建築関係の写真家には若干焦点距離が長すぎたようです。

これが55mmであればもっと使い勝手が良く、売れたレンズになったのでしょうが、75mmではシフトが出来ても、建築では焦点距離が長すぎでしょう。建築写真では、対象形の広角レンズとテクニカルカメラが主流だったと思われます。

結局、一眼レフでシフト効果を確認しながら使える美点はあっても、鬼っ子で終わったレンズに思います。光学的には優秀なレンズだけに十分な力を発揮できていないようで残念です。

それだからこそ、私のような素人は、お仕事から外されたようなレンズを中古カメラ屋から拾ってきて、せっせと使ってあげなくては、などと思うのです。

2010040041_w Camera : Pentax 67, Lens : SMC pentax Shift 75mm F4.5, Film : Presto Rodinal

どこにシフトが必要な作例か?と言うのは言わない約束で....。でも、バックの建物の垂直を保ったまま、上下の空間を調整できるのは、魅力でしょう。

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2010年4月11日 (日)

今年の桜はお得だったかも

R0013371_w_2 本日の横浜地方は、暖かく日差しにも恵まれて、絶好のお花見日和でした。桜の下で飲むビールも美味かった。

寒さに震えながらお花見をしたのが二週間前。なんだかんだと3回もお花見が出来たのですから、今年は十分に桜が楽しめたと言えるでしょう。

入学式の写真にも満開の桜が背景を飾ったでしょうから、今年の桜はよくやった、そう褒めてあげたい気分です。

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2010年4月10日 (土)

品川駅を俯瞰して見ると

R0013354_w 本日は、高輪にお花見に行ってまいりました。高輪のどこかというと、プリンスホテルのお庭であります。

ここは、あまり混むことも無く、桜の種類も豊富なのでちょっと寄り道をしてお花見気分を味わうにはちょうど良い所です。

桜を見せてもらう代わりに、いつもはここで食事をするのですが、今回はケチってこちらではなく、品川プリンスでいただきました。品川プリンスの最上階のビュッフェレストランに行くと、トイレの近くから品川駅が俯瞰できるのも楽しみです。

ここは、朝が2千円、お昼が2500円のビュッフェになりますが、デザートが充実しているし、場所と景色を考えれば、割安な料金と言えると思います。

なにより、毎日通りかかり、気になっていた田町車両センターの様子を確かめられることが嬉しいことです。

田町車両センターは品川と田町の間にある車両の休息所で、かつては、ブルーとレインを牽引していた機関車が所属していた東京機関区、ブルーとレインの休息地であった品川運転所に分かれておりました。

私は、京浜東北線で毎日東京方面に向かいますが、この上り線がちょうどこのあたりで、山手線をオーバークロスするので、留置線にブルートレインが並ぶ様が壮観で、それを見るのを毎朝の楽しみにしておりました。ある時は、ここにオリエント急行の車両さえおりました。

それがだんだん消えて、現在はサンライズ号の電車のみになってしまいました。それだけでなく、留置線も次々にはがされ、これから先どうなってしまうのだろうと心配はつきません。

こうして上から俯瞰してみると、これから先、まだまだ変わっていきそうですね。

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2010年4月 4日 (日)

パーフォレーションの無い35mmフィルム

R0013352_w Canon EOS 10QDを買ったので、35mmのフィルムにパーフォレーションが無くても、普通に使えるようになりました。これで、120や127の裏紙に巻かなくても済みます。ただ、デイライトフィルムローダーは使えませんが。

具体的にパーフォレーション無しのフィルムで使ってみたいフィルムは、kodak imagelinkというマイクロフィッシュ用のフィルムです。このフィルムは、高コントラスト、微粒子フィルムなので、撮影方法と現像方法の組み合わせにより、面白い使い道がありそうだからです。

その、撮影方法と現像方法の組み合わせを探るためには、数多くのテストが必要で、いちいちロール紙に巻いて、中判カメラでテスト撮影をしてゆくと効率が悪いのです。

ところで、実際に撮影して現像してみると、パーフォレーションの無い35mmフィルムは、お間抜けな感じがします。モノとしての落ち着きは、35mmフィルムにはパーフォレーションがあった方が、はるかに良い感じがします。

このフィルムは、フィルムの端に何の表示も無いので、35mm幅、そのまま使った撮影をした方が、バランスは良いかもしれません。

とりあえず、今回のテスト報告を。超希薄ロジナールで現像をしております。

Camera : canon EOS 10QD, Lens : EF 35mm F2, Film : Kodak imagelink HQ, ISO=32, Rojinal 1:200, 20c, 15m

2010040014_w_4 コントラストの低い状況では、あまり問題ありません。

2010040013_w_3 黒がつぶれてしまうのは、フィルムの特性上、ある程度仕方が無いかも。黒猫がわかりますか。

2010040012_w_2 コントラストが高い被写体だと、どんな軟調現像しても無駄と思えます。

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2010年4月 3日 (土)

Canon EOS 10QD

R0013351_w このBlogに訪れてくださった方が、kodak imagelink filmの記事に関して、Canon EOS 10Sならパーフォレーションが無いフィルムも使えると教えてくださいました。

調べてみるとCanon EOS 10Sは輸出モデルで、国内ではCanon EOS 10QDとして販売されたカメラであることがわかりました。

早速探してみると、今の中古相場で数千円で手に入るようで、これなら、買ってみて、もし違っていても気になりません。もともと、私はEOSのフィルムカメラのボディを持っていないので、一台くらいあっても良いですから。

こうして手に入れたのが表題のカメラ。AFの動きもスムースで、軽いしなかなか良いカメラです。

R0013346_w カメラの裏蓋を空けてみると、フィルム質にパーフォレーションを受けるギアがありません。このカメラは本当に、巻き上げの回数でフィルムをカウントしているのです。

R0013335_w パーフォレーションが要らないと言っても、フィルムの巻上げ軸にフィルムを引っ掛ける必要があるので、先端だけパーフォレーション付きのフィルムを継ぎ足して使います。

試写してみると、全く問題無し。通常のフィルムのようにパーフォレーション無しのフィルムが使えました。

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2010年4月 2日 (金)

1959年4月号の日本カメラから

R0013334_w 先日、新橋の古本市で1959年4月の日本カメラを買って、楽しませてもらっております。

古いカメラ雑誌はその当時の写真技術の記事が面白いのですが、こういった技術は古臭いどころか、まったく新鮮です。さらに、貴重です。

それに、古新聞には無い、世相の描写が見られます。カメラがまだ貴重だった頃の月例写真コンテストは、ある意味スレてなくて素直に楽しめます。私は奇をてらったようなコンテスト用の写真は大嫌いなのですが、この頃の写真コンテストにはわざとらしい写真が少なくて好感が持てます。

それに、なにより写っている人間が違う。この頃の人たちは本当に良い顔をしております。また、昭和の日本の背景も素晴らしい。

そして、今では聞くことも無いカメラメーカーの広告とカメラ屋さんの広告。これも楽しいです。カメラに夢があった時代を感じます。

さらに、何より感動的だったは今、自分が通っている中古カメラ屋の広告を見つけた時。この店、こんな前からあったのですね。今度行く時、もっと敬意を払って中古カメラを漁らなくてはいけませんね。

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2010年4月 1日 (木)

従兄弟の結婚式

100321_1332451 先日、従兄弟の結婚式に出席してきました。年老いた母の名代です。出席して驚いたことは、ほとんどの親戚の家でも従兄弟が叔父さん叔母さんの名代で出席していた事で、「うちの一族も代替わりだねぇ」と、実感がわいたものでした。

今回結婚した従兄弟は、一番若い叔父の子供ですから、従兄弟仲間では最年少の部類です。私の結婚式の時、花束を渡してくれた子供でした。そんな事を思い出しながら、記憶を手繰ってゆくといろいろな事が出てきます。

この叔父は私が子供の頃はまだ秋田で同居しておりました。私の遠足の時、キャノネットを貸してくれましたが、私は海に落として、最初に壊したカメラとなりました。

その後、秋田に居ても埒が明かないとスズキフロンテに荷物を詰め込み、都会に旅立ちました。旅立ちの時小さな車がどんどん小さくなっていく光景がいまでも鮮明に覚えております。やがて、八百屋を営む母の店に買出しに来ていた娘さんを、母が紹介して結婚、家を建て子供をもうけて、今、その子が結婚した訳です。

きわめて普通な人生に思えますが、そんな事が難しく思えてしまう自分がおります。自分たちは先人があたりまえにしていた事が難しい。

世の中が変わったのか、価値観が変わったのか、人間が変わったのか。彼が旅立った時、小さな車がどんどん小さくなっていった光景は、不安でいっぱいだったはずではなかったか。なのに、何故、今の自分がより不安に思える?なんて事を考えておりました。

思い当たる事は、今の人は自分も含めて欲張り過ぎなのです。満たされないから不満である、と思うところの満たされたいものが、欲張り過ぎなところにあるのです。もっと謙虚に生きなくては。

それにつけてもPentax 645Dは欲しいなぁ。

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