新橋駅前広場、古本市で買った本
新橋駅の駅前広場では定期的に古本市が開催されますが、鉄道とか写真に興味がある私にとって、いつ行っても、手ぶらで帰れるところではありません。
今回の収穫は写真工業に掲載されたリバーサル現像の記事の古本。
驚いたことに71年からリバーサルフィルムの自家現像ってあったのです。その頃はまだE-6は無くて、E-4です。
E-4と言うのは、アマチェア用にE-3の反転露光を薬品で行なうように変えたプロセスで、コダックが自家処理キットを出しており、現在で言えば、近代で輸入しているドイツのテテナールに近いキットだったと思います。
その後、78年の紹介からはE-6になりますが、78年の記事ではE-6代用の第一現像がMQ方式でした。
現在E-6の代用として一般的に使われているPQ処方は79年からです。
これらの変遷を見ていくと、興味深いのは、E-3からE-6に進化した過程は主に、処理時間の短縮が目的でした。より高温で処理を行い、時間の短縮を図ったのです。
そういえば、私が子供の頃エクタクロームXはE-6でしたが、エクタクロームPはE-3であったような記憶があります。
私にとって高温処理が障害になっておりますが、ひょっとしてE-3ならリバーサル現像が出来るかも......なんてバカなこともちょっと考えながら、楽しめた今回の古本市でした。
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コメント
E-3とかE-6とか具体的に少しも判らないアホですが38℃処理というのは大変なんでしょうか?
投稿: 610 | 2009年11月22日 (日) 21時23分
そんなに変遷していたんですねぇ~ビックリ仰天!
MQがあったのですか?、自分で一生懸命テストしたのに・・汗
写真工業の通りの薬品だと、凄くオーバーになるのです(汗
最初の頃、かなり惑わしていただきました(怒
馴れたら、なんてことないものですから、どうぞやって
みてくださいませ。
投稿: SCR | 2009年11月22日 (日) 21時42分
610さま今晩は
38度に維持するのもさることながら、現像ムラが起こりそうで恐ろしいのです。
漠然とした恐怖というものかも知れません。
SCRさま今晩は
最初のMQバージョンだとちょっとカラーバランスが悪かったみたいなことがかかれておりました。しかし、これだと自分の持っている薬で作れるので、一度ためしてみようかと思っております。
投稿: kk | 2009年11月22日 (日) 23時45分
写真工業の歴史も大変古く、また、kkさんはじめ皆様方も、昔から写真趣味がお有りで、お話たいへん楽しく読ませていただいております。
写真工業は、とても残念ながらごく最近、とりまとめる編集長のご高齢と、各メーカーの広告方法の変化で途中退場してしまいましたが、わたしたち趣味であれば、いかようにも長らえる楽しみとして、最後まで楽しめるわけで、そういう創意工夫の楽しみに、これからは銀塩写真の方向性も変わって行くかと思いますと、また、ひとと楽しみが増えた気がいたします。
投稿: ラ・ペルラ | 2009年11月23日 (月) 11時03分
ラ・ペルラさま今晩は
写真工業は敷居が高く、新本を本屋で買ったのは、ラ・ペルラさま達の記事が載った号だけでした。
休刊してしまったのですね。寂しいような、でも銀塩がこのような状態では仕方が無いですね。
投稿: kk | 2009年11月23日 (月) 18時17分