秋田にあった海底油田
子供の頃見慣れていたハズの風景が、いつのまにか無くなってしまい、記憶の片隅に押しやられていたのに、何かのきっかけで鮮やかに蘇ることがあります。
私にとって、この模型がそうでした。ああ、あの風景は海底油田だったのです。
これは、まったく一般的ではありませんが、ある時期秋田で育った子供は、海水浴に行くと、なにやら怪しい塔が海上に建っているのを姿を見ております。特に、秋田市から最も近く、最も汚いと言われた浜田の浜からはよく見えました。
私が子供の頃、臨海学校みたいなものは、その浜田の浜でしたので、朝、昼、晩とその異様な姿をよく見たものです。一見ヘリポートのようにも見えますから、軍事基地か何かでやばい物かも知れないと思ったものです。
その後、こんな物は、見ることがありませんでしたのですっかり忘れておりましたが、秋田大学鉱山博物館でこの模型を見たとき、あの頃の景色が鮮やかに蘇ったのでありました。
ちなみに、左端にあるものは白竜号、この船みたいなもので、海底までやぐらを下ろして行き、ジャケットと呼ばれる採油櫓を作るのです。
少し調べていたら面白い記事を見つけたので見てみてください。無断リンクだけど良いかなぁ。これは、ヘリコプターの観点からの記事ですが、当時、怪しげに景色を見る小学生の影で、こんな大変な作業をしていたのですね。
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コメント
ぼくの小学校~中学校頃の社会の教科書には
秋田の油田の事が載っていたのを覚えています。
逆になくなった事を知りませんでした。
ヘリのリンクも拝見しましたが、いろいろ
その道ごとに苦労されてる事がよく解りました。
投稿: SCR | 2009年11月20日 (金) 22時32分
SCRさまおはようございます。
冬の日本海をよく知ってますから、あんな暴風雪が酷く、雷もなるところで、海中から突き出た鉄塔で作業をするなんて、とうてい出来ない。
昔の人は根性があった。
投稿: kk | 2009年11月21日 (土) 10時41分