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2009年11月 3日 (火)

OFUNA SIX 再び

Img_7271_w AK様より、貴重なOFUNA-R Sixの情報を頂いたので、新たにOFUNA SIXの画像を掲載します。OFUNA-R Sixと大船光学の話はこちらの、コメントも参照してください。

まず、表題の上面。このシリアルはおそらく輸出用かも、単独距離計がついておりますが、標記はインチです。ファインダーは一個。ここを覗いて構図を決め、右側のダイヤルを回して、二重画像をあわせ、距離を求めます。

Img_7276_w 右側の上部に表示される数字を、ヘリコイドを回してマークにあわせます。これで、距離が合います。

Img_7272_w シャッターはコパル製。OFUNA SIXの後期モデルであることが解ります。

Img_7274_w 645は片側にあり、フィルム室から遮光板を回してあてがいます。645で6x6から切れる分はファインダーに赤いセルロイドで区切られておりますが、それが左右対称で無いのは、こんな理由です。

実は、AK様よりOFUNAーR Sixの画像を頂いたのですが、レンジファインダー機なので、右側の距離計がなく、シャッターボタンとフィルム表示になっておりました。

また、レンジファインダーにしても645は必須だったようで、赤窓は維持しておりました。

資料の少ないカメラの情報がこんな形で世に出るのは、なんとも嬉しいことです。タイトルにこだわらずにBlogの更新を続けていけば、検索システムでヒットするし、そうすれば、訪ねてもらうことが出来るし、このような形で新たな情報も得る事が出来るのです。

AKさまより許可をいただきましたので、OFUNAR-R SIXの画像も載せます。

Img_8938_w ロゴが印象的ですが、シャッターもすっきり。ヘリコイドも格好良いですね。

Img_8958_w 右側に、レンジファインダーの連結棒が見えます。蛇腹カメラは、この処理が難しく、レンジファインダーは一般的ではありませんでした。大船光学が単独距離計にしたのは、ある意味で懸命だったかも。なぜなら、私が手に入れたカメラも距離計は正確に作動していたからです。赤窓式のフィルム送り、単独距離計、ヘリコイドによるピント調節。これはある意味で、堅実で良心的な設計だったと思います。

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コメント

このカメラ、やらしい事を書くと凄く高価なカメラですよね。
なんでも持ってますねー・・・スゴイです。
是非、画像が見てみたい。

投稿: SCR | 2009年11月 3日 (火) 22時09分

SCRさま今晩は

このカメラ2,000円でした........笑。あまり一般的ではないので、高い値段付ける人も居るでしょうね。買った時は、ボロボロ。

一応清掃しましたが、開放だとフレアが出ます。もう少し気合を入れれば、改善するかも知れないのですが、結構気に入っているので、そのままです。

画像はココ。

http://hanano-kaori.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/ofuna-six-35ce.html

投稿: kk | 2009年11月 3日 (火) 22時35分

KKさま

OFUNA SIXの詳細写真ありがとうございました。父の持っていた連結レンジ・ファインダー式OFUNA-R SIX(試作機? 他に同じものを持っておいでの方があったら是非知りたいところです)と比べることができ、「ああ、ここは同じ、ここは違う」と見比べています。

お送りしたOFUNA-R SIXの写真、よろしければここでもお使いください。私もそのうち私自身のWEB PAGEに掲載したいと思っていますが、いろいろ多忙で、また忘却の淵に沈めてしまうかもしれませんので。

本当に仰るとおり、WEBはlong-tailedです。公開、公開と言うけれど、ある人から別の人へ何かが伝わるには時間がかかることも多い。こうして続けてくださっていることがその時間を越えることを可能にし、素晴らしい機会をもたらしてくれる。時を渡る縁とでも言いますか。

本当に感謝しております。

投稿: AK | 2009年11月 4日 (水) 03時37分

AKさま今晩は

お言葉に甘えて、2枚ほど使わせてもらいました。
これで、OFUNA-R SIXと言うカメラがあったことが、誰の目にも明らかです。

レンジファインダーの試作機を最初に作ったのか、最後に作ったのかは定かでありませんが、少なくとも量産機で単独距離計にしているのは、良心的だと思います。これなら、何十年経っても、正確に動きますから。

投稿: kk | 2009年11月 4日 (水) 20時52分

そうですね、連結型がなければ私も一日苦労せずにすんだでしょう(笑

連結レンジファインダーOFUNA-R SIXはシャッターメカニズムがCOPAL-MXとなっているので、そう早い時期のものではないだろうと推測しています。例の高嶺工学のMINE SIX IIFでは、COPAL-MFXでしたっけ? (にわか勉強はすぐ忘れてしまいます・・・)

『萩谷剛 "ズノーカメラ誕生:戦後国産カメラ10物語』を入手したので早速「大船工学」の章をざっと読みました。個人的には幾つか面白い発見がありました(特に若い頃の父と思われる写真が印象に残りました)。

回る、回るよ、時代は回る、そんな歌を思い出しています。

投稿: AK | 2009年11月 5日 (木) 01時12分

すみません、上、いずれも「工学」ではなく「光学」でした・・・

OFUNA-R SIXの写真掲載有難うございました。いずれにせよ、歴史の一コマにそんなカメラの試みがあったことが日の目を見たのだなと感じます。

投稿: AK | 2009年11月 5日 (木) 01時28分

AKさま今晩は

=>特に若い頃の父と思われる写真

良いですね。大船光学自体はその後残念なことになりましたが、そこでカメラを作っていた記録は消えません。

投稿: kk | 2009年11月 5日 (木) 20時12分

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