レッドデータブック 第一種踏切乙種
Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L
第一種踏切とは、警報機と遮断機があるもので、通常見かける踏切の大半がこれにあたります。しかし、この第一種踏切は詳しく甲と乙に分けられますが、ほとんど自動警報機・自動遮断機が設置された甲種で、始発から最終まで、保安員が遮断機を操作する乙種は数えるくらいしかありません。
この乙種で有名なのが、名鉄の神宮前駅そばの踏切ですが、このタイプの踏み切りが存在するおもな理由は、複雑かつ微妙な遮断機のコントロールをする為ですから、一歩間違えば重大な事故につながる恐れがあります。
記憶に新しいのは東武鉄道の竹ノ塚駅そばの踏切事故で、それ以来首都圏ではほぼ、絶滅し、日本で最も高度な遮断機操作をしている神宮前駅そばの踏切も廃止が決まっております。
そんな中で、最後まで残るだろうと思われる、踏切が鶴見線大川支線の日本鋳造社前のこの踏切です。企業の敷地にかかっているので、正確には第一種踏切乙には登録されていない可能性もありますが、少なくても、形式的には完全な第一種踏切乙です。
しかも、ハンドルを回してワイヤー遮断機を昇降させるという、踏切マニヤには感涙ものの踏み切りです。これが現在までオリジナルで残っているのは、踏切監視小屋が警備員詰所と同じである事、列車本数が極めて少ない事があると思います。
特に土日は通過列車が3往復しかありません。したがって、実際の操作を見に行くのも時間が限られます。それでも一連の手順は完全に守られております。ハンドルを回し、遮断機を下げる。ハタや手を振って運転手に安全を伝える、手を振って車掌に安全に通過した事を伝える、ハンドルを回して遮断機を上げるの手順です。
ただ、踏切に面した道路は土日でもトラックの通行が多いので、見学には注意が必要です。
| 固定リンク
コメント
すごくマニアな話で感心いたしました(○゚ε゚○)
投稿: arata | 2009年10月 3日 (土) 12時27分
arata さま今晩は
子供の頃、親父に汽車を見に近くの踏み切りに連れて行かれた思い出があります。
秋田駅の近くだったので、ワイヤー遮断機でした。
投稿: kk | 2009年10月 3日 (土) 19時14分
名鉄とJRを跨ぐ神宮前の踏切は自動になるのですか?
あそこの開閉を見てますと、まさにプロ!いや名人芸だと
感じます。人間味ある踏切だと感じていましたが残念です。
投稿: SCR | 2009年10月 4日 (日) 16時51分
SCRさま今晩は
なんでも神宮前駅の踏切は立体交差になるようです。
どうつくるのでしょうね。
投稿: kk | 2009年10月 4日 (日) 20時54分