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2009年10月18日 (日)

第一現像にコピナールを使うと..

2009090151_w_2 Camera : Contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.8, Film : CDU II, copinal, Home made Ecn-2

リバーサル用の反転液をいただいたおかげで欲が出て、E-6の自家現像をしてみたくなりました。ところが発色現像はなんとか調合できるものの、第一現像に必要なロダンカリがありません。

この薬、昔はヨドバシなんかでも売られていたような気がするのですが、もう量販店では手に入りません。このお薬、正式な名前はチオ酸化カリウムというので、何か良くないことにも使えるのかも。とにかく、無い物は無いのですが、この薬の薬効はハイライトの抜けを良くすることです。であれば硬調の白黒現像液で思い切り押してみればなんとかなるのでは無いかと考え、コピナールを買ってきました。

コピナールという現像液は、ミニコピー等のマイクロフィルム用の現像液で、ハイコントラストが特徴です。

まず、CDU IIをEI=25で撮って、コピナールを使って第一現像、反転し、ECN-2に水酸化ナトリウムを加えてアルカリを強くした現像液で、クロス現像して見ました。発色現像か、漂白過程で現像ムラを起こしてしまいましたが、あと一歩のリバーサルができました。

2009090162_w Camera : GF670, lens : EBC Fujinon 80mm f3.5, Film : RVP100, Copinal, Home made E6

続けて、自家調合したE-6モドキの発色現像液で、普通のリバーサルフィルムを現像してみたところ、発色現像液のアルカリ不足に加えて、もとの画像が飛んでしまっております。

もともとCDU IIは複写用のフィルムで超軟調のフィルムなので、コピナールの第一現像でも丁度良いくらいだったものが、通常のリバーサルフィルムだと硬調になりすぎるようです。

結果的に大失敗でしたが、特殊な効果を求めるヒトには、面白い第一現像液かも知れません。

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コメント

パチパチパチ~~!!これは大成功だと感じます。
まずはおめでとうございます。
ロダンカリ無いなら送りますが、含有量が少ないので
若干現像時間で調整すれば問題ないと思います。
(現像促進効果として含有)
E-6の肝は第一と反転に尽きます。もうココまで自分のものに
されていればナンとでも応用できますね。

投稿: SCR | 2009年10月18日 (日) 20時53分

SCRさま今晩は

E-6の自家調合は78年の写真工業を参考にして家にある薬品でやってみましたが。青いです。アルカリ不足かなぁ、あとは温度か、32度14分の発色現像でした。

なにか、タングステンをECN-2のクロスで行ったほうが成績が良いなんて、情けないですぅ。

投稿: kk | 2009年10月18日 (日) 23時31分

ロダンカリですが
>チオ酸化カリウム
では無くチオシアン酸カリウムです。
通常こんな細かい事に突っ込みはいれませんがこの間違いを書いている書籍が少なからずあるので一応コメントしておきます。

投稿: たけぴょん | 2010年2月17日 (水) 01時39分

たけぴょん さま今晩は

チオシアン酸カリウムは手に入りませんでしたが、チオシアン酸ナトリウムはNNCから出ているので、これを使ってみようと思います。

投稿: kk | 2010年2月17日 (水) 22時26分

自分が良く使う処方ではチオシアン酸カリウムではなくチオシアン酸ナトリウムだったりします。
以下参考
http://jikken.jp/syasin/genzo/e6/e6smp.txt

投稿: たけぴょん | 2010年2月17日 (水) 23時38分

たけぴょんさま、ありがとうございます。

E6は少々荷が重いのでありますが、参考にさせていただきます。

投稿: kk | 2010年2月18日 (木) 00時07分

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