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2009年10月31日 (土)

横浜で一番好きな日

Img_7250_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

10月の最終土曜日。この日は可愛い「悪魔」が山手を飛び交います。理屈ぬきに、お洒落な横浜を感じる日です。

今年は、ちょっとだけ個人的に嬉しいことがあったから、日記につけておこう。

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2009年10月29日 (木)

日本橋摂社日枝神社の狛犬

R0012813_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

東京証券取引所の側に、摂社日枝神社がありますが、ここにはやけにそっくり返った狛犬がおります。場所が場所だけに、このそっくり具合は株価が上がるように、景気が上向くように祈りがこめられているようにも思います。

この場所に日枝神社の摂社があるのは、江戸の頃からで、山王の日枝神社を出たお神輿はここで休息をとる、御旅所としておりました。しかし、この後、この近辺に東京株式取引所が明治期に設立され、それ以来、株式取引の中心になりました。

R0012815_w そして、この狛犬は昭和9年の作です。昭和9年と言うと、日本は昭和に入ってから続いていた恐慌から、意図的に引き起こした円安によって他国に先駆けて恐慌を脱したあたりです。そしてそのしっぺ返しとして大国のブロック経済政策によって経済封鎖をうけ、軍国主義化してゆく過渡期でしょうか。

そんな時代背景もひょっとして、この狛犬にはあるかも知れません。ひたすら空を見上げて現状を打開する祈りがあるかもしれません。

R0012816_w 狛犬の姿に時代背景を重ねるのは考えすぎかもしれませんが、少なくても何らかの作者の思いは入っていると思います。この天に向かって伸び上がった姿には希望を感じます。

そういえば、ウォール街にもブルの像だけがあるそうですから、ひたすら上を向く狛犬が日本橋界隈にあっても良いはずです。

この狛犬のように景気も上を向いてくれれば良いなぁ。

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2009年10月25日 (日)

イタリア街

2009090043_w Camera : Perkeo II, Lens : Color scopar 80mm F3.5, Film : Rollei Retro 400s, PC-TEA

ここはイタリア街と言うそうですが、汐留再開発事業でいまだに開発が続く地域です。しかし、ここも一応、Openはしており、この街並みをバックに商業写真を撮っている人たちもよく見かけます。

それを横目で見ながら、ニセモノのイタリア風の街並みがそんなに良いのか、そもそも何をもってイタリア風になるのだ、と考えつつ飯場に向かいます。

ここにはイタ飯屋さんが多いのですが、この店はイタリア人だけで運営されているようです。景色はニセモノでも居る人間は本物なので、なんとなくイタリアを感じるのは私だけでしょうか。

街の景観の半分以上は、人が作っているのかも知れません。

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2009年10月24日 (土)

ベラドンナリリーの実

R0012800_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

普通は球根植物の花が咲くと、茎を除いて、栄養を球根に集中させて、球根に力を蓄えさせ、翌年も花が咲くように手入れします。

だから、庭の片隅にベラドンナリリーの実を見つけた時、思わず茎を切ってしまいました。

しかし、その直後地団駄を踏んでました。

どうせベラドンナリリーの花なんか、毎年咲くものではない、それに、いつも蕾が膨らむと、茎を切って切花にしてしまう、ベラドンナリリーの種を見るチャンスは滅多に無かったのに、台無しにしてしまった....。

悔しさをこらえながら、あきらめきれず切った茎を他の切花が入っていた花瓶に生けました。見た目は悪いですが、どうなるのか、少しだけ観察できるかも知れなかったので。

それから一週間以上経ちましたが、ベラドンナリリーの実が割れ、種が出てきました。本来の種の色は解りませんが、少なくとも今は白です。

花瓶には切花延命剤を含んだ水が入っているせいか、なんとか成長しているようです。もちろん、「延命」が目的の液体なので、種を完全に仕上げるだけのサポートが出来るか確証はありませんが、様子を見てみます。

種が完成して、植えることが出来れば、いいなぁ。

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2009年10月21日 (水)

柊木犀の花の香りに幸福感

R0012796_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

勤務先の近所でヒイラギモクセイの花が咲いておりました。この花はヒイラギとギンモクセイの混血種とされているので、花の時期もその中間で今くらいになるのです。

一口に混血と言っても可能性は微妙で、中国原産のギンモクセイは雄木しか日本に存在せず、必然的にお父さんとなり、日本原産で雌木も日本に自生するヒイラギの雌木がお母さんになったと思われるのですが、先ほど、花の時期もその中間と言ったように、通常ではヒイラギが開花する頃にはギンモクセイの開花は終わっております。もし、自然交配ならば、何処かに自生地があると思いますが、はっきりとした自生地はなさそうです。とすれば、古の人があえて交配した園芸種と見たほうが自然ではないでしょうか。

英語では明確にハイブリッドと書かれておりますが、日本では、中国の奥地が原産地かも、とか、今ひとつあいまいにしているのは、古くからこの木が親しまれてきたからでしょう。あまり大きくなる木ではありませんが、日光には樹齢400年の古木があるそうです。

経緯はともかく、この木がヒイラギとギンモクセイの雑種なのはある意味、とても解り易いです。ヒイラギにそっくりな葉を持ち、ギンモクセイにそっくりな花が咲きます。そして花の香りは、この二つの花の香りがミックスされているようでもあります。

しかし、そのバランスは素晴らしく、フルーティーさとバニラアイスのような甘さがあります。またスイカズラの花の香りのように、郷愁を感じさせる要素の香りも混じっているので、この木の生垣の周りには、トゲトゲの葉がかもし出す厳しい見た目とは裏腹に、のんびりとした幸福感に溢れる空気が流れております。

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2009年10月18日 (日)

第一現像にコピナールを使うと..

2009090151_w_2 Camera : Contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.8, Film : CDU II, copinal, Home made Ecn-2

リバーサル用の反転液をいただいたおかげで欲が出て、E-6の自家現像をしてみたくなりました。ところが発色現像はなんとか調合できるものの、第一現像に必要なロダンカリがありません。

この薬、昔はヨドバシなんかでも売られていたような気がするのですが、もう量販店では手に入りません。このお薬、正式な名前はチオ酸化カリウムというので、何か良くないことにも使えるのかも。とにかく、無い物は無いのですが、この薬の薬効はハイライトの抜けを良くすることです。であれば硬調の白黒現像液で思い切り押してみればなんとかなるのでは無いかと考え、コピナールを買ってきました。

コピナールという現像液は、ミニコピー等のマイクロフィルム用の現像液で、ハイコントラストが特徴です。

まず、CDU IIをEI=25で撮って、コピナールを使って第一現像、反転し、ECN-2に水酸化ナトリウムを加えてアルカリを強くした現像液で、クロス現像して見ました。発色現像か、漂白過程で現像ムラを起こしてしまいましたが、あと一歩のリバーサルができました。

2009090162_w Camera : GF670, lens : EBC Fujinon 80mm f3.5, Film : RVP100, Copinal, Home made E6

続けて、自家調合したE-6モドキの発色現像液で、普通のリバーサルフィルムを現像してみたところ、発色現像液のアルカリ不足に加えて、もとの画像が飛んでしまっております。

もともとCDU IIは複写用のフィルムで超軟調のフィルムなので、コピナールの第一現像でも丁度良いくらいだったものが、通常のリバーサルフィルムだと硬調になりすぎるようです。

結果的に大失敗でしたが、特殊な効果を求めるヒトには、面白い第一現像液かも知れません。

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2009年10月17日 (土)

桂の葉が香る季節

R0012773_w 桂の葉は新緑の頃も良い香りがするし、なにも紅葉の季節だけに限ったことではありません。この木の葉の香りが秋に話題になるのは、落葉した葉があたり一面に香りを漂わせたり、枯葉が敷き詰められた道を歩く事によって、香りが立つことが理由だと思います。

また、この香りは秋の空にあった香りで、桂の木の葉の香りで秋の深まりを感じることが出来るのは幸せなことだと思います。

私も、近所の公園にある桂の木を訪ねては、木の下で心を静かにして、頭上から降りてくる桂の葉の香りを楽しみ、落ち葉を捜し、また頭上の葉の様子をチェックして週末を過ごします。

だから、今年の秋、私は幸せなのでしょうね。

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2009年10月14日 (水)

9.5インチのフィルム

R0012781_w 先日、9.5インチのフィルムはもう作られていないだろうと書きましたが、訂正します。

まだ現役でAgfaがネガカラーフィルムを作っております。そして、これを使うカメラはZeiss RMK-A 15/23。レンズはZeiss Pleogon153mmF4。9.5インチのロールフィルムを使って歪みの無い9x9インチ四方の画像を写します。この画像はスキャンされ、デジタル化して地図の作成に使われているようです。

こういう世界になると、フィルムは最適な媒体かも知れません。9x9インチの画像素子は作れても、そのサイズの画像を電子処理をしながら連射しつづけるデジカメなんて無いでしょう。もしあったとしても、セスナに積んで空撮など出来っこ無いです。

ところで、前述のコダックの9.5インチフィルムはごく薄のESTARベースが使われております。これはモーターでロールフィルムを巻き取り、現像の時も薬品の中をモータードライブでくぐらせることを前提にしております。
したがって、フィルムは切断しにくく、カールもあります。表題の写真にも暗闇で無理に力をかけたので、変な方向に切れ目が出来、鋏で切り取った痕が見えます。真っ暗闇の狭い押し入れでこんなフィルムを操作するのは本当に苦しい作業です。

このフィルムを、同じように苦しい作業の末、9.5x8インチに切って8x10のホルダーに詰めて使おうとしたものの、ホルダーの引きブタを開けた瞬間にカメラ側にフィルムが落ちてしまった例もあるそうです。

その失敗を報告した人は結局9.5インチ四方のロールフイルムホルダーを作って、8x10カメラにあてがい撮影をしていたようですが、結局現像で行き詰ったようです。5インチくらいの幅ならステンレスの飯盒みたいなタンクで反復巻き取り方式で現像するタンクもあったのですが、さすがに9.5インチではやりにくいと思われます。考えられるのは、直系10CM長さ1m弱のドーナッツ状の塩ビ管、...これに数リットルの現像液を入れて....正気の沙汰とは思えない作業です。

私が手に入れたフィルムは、1991年に製造された18年ものビンテージフィルムですから、感光するかどうかさえ不明。ただ、低感度の空撮用のパナトミックーXでしたので、ある程度期待は持てます。とりあえず横に切って、ブローニーの裏紙に貼り付けて、パール3でテスト撮影して見ました。

ヘタッたミクロファインを使って22C、9分で現像してみたら、全く劣化していません。感度も充分、ISO50でもOKです。ベースも無色透明でカブリもありません。可能性だけなら、反転現像して9.5インチ幅の白黒スライドさえ出来そうです。

がぜんやる気が出てきました。

欲張らないで2枚撮りにすれば、8x10でロールフィルムとしても、短い塩ビタンクで現像できそう....。4x5は無理でも12x9なら、8枚撮りのロールフィルムが縦に1カット入れれれば出来そう......。4枚でも良いか....。

でも、とりあえず、フィルムを小分けにできる容器をさがすことが先決ですね。大きすぎて扱い辛いし、誤って感光させたら、全てがパアですから。

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2009年10月12日 (月)

長尺フィルムのサイズについて

R0012779_w フィルムをよく使う人は、そのコスト削減の為に100フィートの長尺フィルムを買ってきて、フィルムローダーでパトローネに詰めて使う方が多いと思います。

しかし、この長尺フィルムもだんだん製造が取りやめられてきて、寂しくなってくる一方です。そこで、完全に長尺フィルムが無くなる前に、その種類を調べておきましょう。

写真に写っているのは手前から35mmの100フィート缶、46mmの100フィート缶、70mmの100フィート缶、9.5インチの200フィート缶です。この他にこのような缶が存在するのは16mm、5インチの長尺フィルムであり、おそらく8mmのフィルム缶も存在すると思います。

また、マイクロフィルムには10.5cm幅のロールフィルムがありますが、これは缶詰ではなく、遮光袋に入った形で出回ります。

このうち、16mm、35mm、70mmは映画用のフィルムがこれからも存在するでしょうから、一般には出会う機会が無くても長尺フィルムはつくり続けられると思います。

46mmはベスト判のフィルム用だったのかも知れませんが、今は製造されていないか、注文生産と思います。

5インチのフィルムはまだ空撮用にベルギーのアグファフォトが生産しているので、見る機会があるかも知れません。リンホフ等の空撮カメラで使用します。

9.5インチのフィルムは、おそらく、スプールに巻いて空撮カメラで使用していたものと思われます。しかし、どんなカメラなのか想像すら出来ませんし、現在は生産されていないと思われます。このサイズのフィルムは、4x5の切り出し用に確保していた人も多く、たまに古いフィルムが出てきます。

10.5cmというのは変ったサイズですが、実はこれ、マイクロフィッシュのサイズなのです。このフィルムも現役なので、見かけることがあるかも知れません。また、海外で通販している古いカメラの特殊サイズ用のフィルムは、このフィルムから切り出して作られているようです。というのは、アグファフォトの5インチフィルムはカラーネガなので、このフィルムが現役の一番大きなサイズの長尺フィルムになるからです。

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2009年10月11日 (日)

500mmでしか物を見ない

2009090136_w Camera : Pentax645, Lens : Hartblei 500mm F8, Film : Centuria pro400, Home made C41

私が大いに尊敬するエコノミストのリチャード・クー氏が以前、カメラ雑誌でC Z Jenaのレンズを紹介する記事を書いておりましたが、その中で、500mmのレンズを一本だけ持って、500mmだけで全ての物を見てみたい、といったような事を言ってました。

この記事が印象に残り、500mmだけで物をみたらどんなものか試してみたいとおもっておりました。

C Z Jenaの500mmではでかく重すぎて無理なので、Hartblei 500mm f8のミラーレンズでやってみました。このレンズは昔はルビナー、最近はアルサットとして売られているミラーレンズと同じですが、Pentacon Sixマウントであることが、違いでしょうか。

Pentacon Sixでこのレンズを使うと目が回るので、Pentax645にアダプターを介して使います。実質F11くらいのこのレンズはPentax645でもピントあわせが辛いですが、Pentacon Sixに比べれば、天国です。

2009090135_w でも早速、公園でカワセミがホバリングしている姿を見つけてこのカメラだけを持っていることを後悔しました。EOS 5Dが欲しい。せっかくカワセミを見つけたのに、これでは行動している姿を撮るのは無理、止まっていても、シャッター速度が1/60じゃブレまくりです。

2009090131_w 鳥がダメなら鉄でどうでしょう。黒澤明監督の蜘蛛巣城ばりの圧縮効果で、廃止された鉄橋を渡っているような、EH200です。でも、こんな写真意味無いですね。実際。

2009090134_w 逆光だと、妙なフレアーがはいってコントラストも落ちるので、ピントあわせも困難です。

結論。500mmレンズ一本で世の中をみるのは困難です。

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2009年10月10日 (土)

ザリガニ駆除

R0012759_w 近くの公園で、子供たちに竿とえさを貸している人たちがおりました、底の深い植木鉢と網もセットになっております。竿からたれる糸の先にはスルメがくくりつけられているので、これはアメリカザリガニを捕獲する道具であることがわかります。

アメリカザリガニは食材として、卸値が上がり、最近では高級品になりつつあるということですが、この人たちは子供を使ってザリガニ漁をしている訳ではなく、池の生態系維持の為に、ザリガニの駆除をおこなっているのです。

この池では普段から子供たちがザリガニ釣りを楽しんでいるのですが、ザリガニは子供たちにさんざんもてあそばれた後、キャッチアンドリリースされるか、一時的に、お持ち帰りされ、贅沢三昧で大きく育てられた挙句、始末に困り、再放流されていたので、繁殖する一方だったのです。

そこで、生態系を守るために駆除することになり、子供たちの手をかりて捕獲している訳です。

R0012769_w ここのザリガニ達もこれだけ群れに集められることは無かったでしょうから、これは何かいつもと違うぞ、という予感がしているのか、ガサガサしています。その予感はたぶん当たっている。

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2009年10月 8日 (木)

今日の長い通勤

2009108_w 今日の朝は台風18号の影響で首都圏のJRが全滅したようです。私はJRの鶴見駅から新橋駅まで通勤しておりますが、日頃はこの間30分程度です。しかし、本日は台風18号の影響で、2時間近くかかりました。その詳細は...。

鶴見駅では思った通り京浜東北線が止まっておりました。鶴見線も止まっていたので、一本の電車も走っておりません。振替輸送の案内もありましたが、新橋に着くと京浜東北が動いているという目に何度もあってますから、まず、京浜東北が動くのを待ちます。

ふと見ると、大阪からの貨物電車もここで立ち往生しているので、記念に一枚携帯でゲットします。この電車はここいらを普通、早朝の5時半前に通過するので、明るいところで見れてラッキー、とまだまだ余裕です。

しばらく待っても動かないどころか、状況は悪くなる一方なので、しびれをきらして京浜急行の駅に向かいます。京浜急行はこの近辺では最後の頼みの綱で、悪天候でJRが運転を見合わせる時でも、常に動いております。京急は京浜地区最強の電車なのです。

しかし、こんな時の京急はまさに悪夢で、これでもか、というくらい、快速特急であろうが、各駅停車であろうが詰め込まれます。今日は、品川駅から都営線に一時入れなくなったとかで、電車が詰まり、京急蒲田で私の電車は止まってしまいました。

しかし、京浜急行は実に柔軟な発想をする会社で、空港線の本線乗り入れを止め、折り返し運転に切り替えるので、東京方面に行く人は天空橋でモノレールに乗り換えろ、とアナウンスしてくれました。そこで天空橋まで京急に乗りそこからモノレールで浜松町駅へ。

そして最後は徒歩で新橋に到着です。

朝の通勤だけで、今日一日の仕事が終わった気になったのは私だけでしょうか。

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2009年10月 6日 (火)

CDU IIのCross-processing

2009090111_w Camera : Yashica FR, Lens : Planar 50mm f1.4, Film : CDU II, Home made ECN-2 cross processing

CDU IIというフィルムはスライドの複写を作るためのフィルムで、低感度、タングステンの感光属性を持つフィルムです。富士フィルムの凄いところはこのような特殊フィルムも普通に35mmフィルムとして市販しているところです。

また、ビッグカメラやヨドバシカメラの凄いところは、このような特殊なフィルムも普通に店頭で取扱っているところです。しかし、一般には使い道が無いですから、店頭で期限切迫フィルムのバーゲン品に変わることも珍しくありません。

フィルムが安く手に入るなら、一度は使ってみたいのが人情ってもので、さっそく使って見ました。このフィルムは普通にE-6で現像出来ますが、現像所に持ち込むのも何となくためらわれたので、自家現像してみることにしました。

どうせ、カラーバランスは最初から狂っている訳なので、結果を気にせず、気楽に反転現像をしてみることにしました。リバーサル現像と言っても、私はE-6の薬品を持っていないので、第一現像をミクロファイン、発色現像を自家製ECN-2で行い、反転は直射日光に当てます。コダックもあまりお勧めしないクロス現像をさらに簡略にした現像法です。

通常、光漏れにもびくびくしながらボロカメラを使っているので、現像タンクからフィルムを取り出し、太陽にさらすのはなんともいえないカタルシス効果があります。
ところが、その直後にとんでもないことに気がつきました。ぬれたフィルムはパターソンリールじゃ巻き戻し出来ない。私、35mmはパターソンのリールしか持って無いのです。

もともと何度か失敗することを見越して、数枚分でフィルムを切ってあるので、現像ムラを覚悟で巻かずにタンクにいれて発色現像、漂白、定着をしました。

定着からあがると、黒とブルーの世界が妙に新鮮です。このブルーは、タングステンフィルムのブルーか、ECN-2のPH不足によるブルーか、その両方か解りません。しかし、今回は、反転して色がついただけで満足です。

フィルムを太陽にさらすのは、ちょっとクセになりそうな感覚だし、もうちょっと反転現像で遊んでみることにします。

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2009年10月 4日 (日)

中秋の名月 2009@横浜

Img_7200_w camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

せっかく旧暦の8月15日が土曜日だったのに何処にもいきませんでした。幸い近所の古民家で十五夜祭をやっていたので、そこでお月見です。

日中は曇りで時たま雨もぱらついたものの、夜になると雲の切れ間から、名月を見ることができました。

Img_7229_w かぐや姫をイメージしたディスプレーがされて楽しませてもらいましたが、これはここの竹を切って、竹筒を立て、中に水とろうそくを入れたシンプルなものです。このほのかな明かりが竹やぶを照らして幻想的です。

Img_7217_w 現代の語り部が、竹取物語をイメージして創作した物語を語っておりました。私のイメージのかぐや姫とはちょっと違いましたが、遠目から一枚。

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2009年10月 3日 (土)

レッドデータブック 第一種踏切乙種

Img_7161_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

第一種踏切とは、警報機と遮断機があるもので、通常見かける踏切の大半がこれにあたります。しかし、この第一種踏切は詳しく甲と乙に分けられますが、ほとんど自動警報機・自動遮断機が設置された甲種で、始発から最終まで、保安員が遮断機を操作する乙種は数えるくらいしかありません。

この乙種で有名なのが、名鉄の神宮前駅そばの踏切ですが、このタイプの踏み切りが存在するおもな理由は、複雑かつ微妙な遮断機のコントロールをする為ですから、一歩間違えば重大な事故につながる恐れがあります。

記憶に新しいのは東武鉄道の竹ノ塚駅そばの踏切事故で、それ以来首都圏ではほぼ、絶滅し、日本で最も高度な遮断機操作をしている神宮前駅そばの踏切も廃止が決まっております。

そんな中で、最後まで残るだろうと思われる、踏切が鶴見線大川支線の日本鋳造社前のこの踏切です。企業の敷地にかかっているので、正確には第一種踏切乙には登録されていない可能性もありますが、少なくても、形式的には完全な第一種踏切乙です。

Img_7157_w しかも、ハンドルを回してワイヤー遮断機を昇降させるという、踏切マニヤには感涙ものの踏み切りです。これが現在までオリジナルで残っているのは、踏切監視小屋が警備員詰所と同じである事、列車本数が極めて少ない事があると思います。

特に土日は通過列車が3往復しかありません。したがって、実際の操作を見に行くのも時間が限られます。それでも一連の手順は完全に守られております。ハンドルを回し、遮断機を下げる。ハタや手を振って運転手に安全を伝える、手を振って車掌に安全に通過した事を伝える、ハンドルを回して遮断機を上げるの手順です。

ただ、踏切に面した道路は土日でもトラックの通行が多いので、見学には注意が必要です。

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