CDU IIのCross-processing
Camera : Yashica FR, Lens : Planar 50mm f1.4, Film : CDU II, Home made ECN-2 cross processing
CDU IIというフィルムはスライドの複写を作るためのフィルムで、低感度、タングステンの感光属性を持つフィルムです。富士フィルムの凄いところはこのような特殊フィルムも普通に35mmフィルムとして市販しているところです。
また、ビッグカメラやヨドバシカメラの凄いところは、このような特殊なフィルムも普通に店頭で取扱っているところです。しかし、一般には使い道が無いですから、店頭で期限切迫フィルムのバーゲン品に変わることも珍しくありません。
フィルムが安く手に入るなら、一度は使ってみたいのが人情ってもので、さっそく使って見ました。このフィルムは普通にE-6で現像出来ますが、現像所に持ち込むのも何となくためらわれたので、自家現像してみることにしました。
どうせ、カラーバランスは最初から狂っている訳なので、結果を気にせず、気楽に反転現像をしてみることにしました。リバーサル現像と言っても、私はE-6の薬品を持っていないので、第一現像をミクロファイン、発色現像を自家製ECN-2で行い、反転は直射日光に当てます。コダックもあまりお勧めしないクロス現像をさらに簡略にした現像法です。
通常、光漏れにもびくびくしながらボロカメラを使っているので、現像タンクからフィルムを取り出し、太陽にさらすのはなんともいえないカタルシス効果があります。
ところが、その直後にとんでもないことに気がつきました。ぬれたフィルムはパターソンリールじゃ巻き戻し出来ない。私、35mmはパターソンのリールしか持って無いのです。
もともと何度か失敗することを見越して、数枚分でフィルムを切ってあるので、現像ムラを覚悟で巻かずにタンクにいれて発色現像、漂白、定着をしました。
定着からあがると、黒とブルーの世界が妙に新鮮です。このブルーは、タングステンフィルムのブルーか、ECN-2のPH不足によるブルーか、その両方か解りません。しかし、今回は、反転して色がついただけで満足です。
フィルムを太陽にさらすのは、ちょっとクセになりそうな感覚だし、もうちょっと反転現像で遊んでみることにします。
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コメント
いやぁ~クリエイティブな企画ですね。
現行のフィルムの場合、反転露光させるとなぜか
ブルーに偏ります。
でも、あの露光させてる時は何とも言えない満足感が
ありますね(笑
御入り用なら、反転用の薬剤少し送りましょうか?
投稿: SCR | 2009年10月 6日 (火) 16時06分
SCRさま今晩は
リバーサルの現像は敷居が高く、縁が無いとおもっておりましたが、CDU IIをラボに出すのもなんだし、真っ青になってもともとなので、思い切ってクロス現像してみました。
面白。ベランダに出て太陽にフィルムをかざした時なんて最高です。
ところで、あの高い薬分けていただけるのなら、一回分着払いで送っていただければ幸いです。お日様との違いを見てみたくなりました。
投稿: kk | 2009年10月 6日 (火) 21時40分
バンザイ。
オラやったことがありませんがこれから日向ぼっこも楽しそう。
面白そうですねぇ。拍手
投稿: 610 | 2009年10月 7日 (水) 17時55分
610 さま今晩は
ベランダで洗濯から上がったシャツをパンパンして乾かす気分です。
さー、どんどん感光しろーって気持ちよいです。
投稿: kk | 2009年10月 7日 (水) 22時02分