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2009年9月26日 (土)

初秋の田園風景

2009090076_w camera : Pentax 645, Lens : SMC Pentax A 35mm F3.5, Film : Optima II, Home made C41

彼岸花が咲く土手に囲まれ、たわわに実る稲穂が稲刈りを待つ水田、その向こうには茅葺の民家。非の打ち所の無い日本の初秋の田園風景であります。

しかし、撮影地は私の自宅から散歩で行ける横浜の端っこです。

もちろん、この一画は20年前から公園、文化財として整備され、この景観を保っておりますが、改めて作ったものではありません。江戸時代、小田切という旗本の屋敷の一部(背後の山に、旗本の山城があったらしい)を、その旗本が江戸移住することを機に、横溝という名主が拝領し、代々ここに居を構え、現在の建物は江戸後期から明治の初めにその子孫が建てたものです。
横浜市は、横溝家の当代の当主から寄贈を受け、屋敷と建物を保存、管理、公開して、後世に伝えているのです。

だから、この位地からこの方向を見る限り、江戸時代からそう変わらない光景を目にしているはずです。後ろが山であることが幸いして、広角レンズを使っても、完全にタイムトリップしたような景色がおさまります。本当は、頭上に高圧電線があるのですが...。

しかし、ここに立っていると、写真で写る以上に初秋の田園風景を実感できます。鳥のさえずりが聞こえ、稲の匂いがし、トンボも飛び交っておりますから。長い年月を経てここに伝わる田園風景そのものが横浜にもあるのです。

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コメント

横浜にこんなに良いところがまだ残っているのですね。
横浜の二俣川に、昔(50年近く前)に住んでいたころは全部こんな景色だったんですが、
今はみんな住宅街になってしまいましたね

投稿: たいせい | 2009年9月26日 (土) 10時22分

たいせい さま今晩は

この後ろは畑、そしてコンテナ置き場だったりします。山が複雑に入り組んでいたり、そのうちの幾つかが公園だったりして、このあたりはあまり昔と変っておりません。

横浜って、山が沢山あるので、以外にこんな場所も残っております。

投稿: kk | 2009年9月26日 (土) 21時15分

若い頃は江戸時代というのは遠い歴史の彼方のものでしたが
自分が長く生きていると、自分の人生を倍にすると何だ江戸時代かよと吹き出したくなります。
クラカメは何時の頃から識別するのかという論争も世代交代で
もう口をはさめなくなりました。
いまではボクが高校生の頃のカメラは立派なクラカメなんです。
話が脱線ばかりで申し訳ないですが良い風情は何時までも残したいですね。

投稿: 610 | 2009年9月26日 (土) 22時19分

やはり手前の彼岸花の存在が、風景に色を添えて
臨場感を高めますね。ペンタ645に35mmレンズ
ナイスな選択だと感じます。

投稿: SCR | 2009年9月26日 (土) 23時40分

610さまおはようございます

ここは、豪農の家だったのですが、それでも現代から比べると質素ですね。一般庶民の暮らしは、現代人は想像が出来ないのではないでしょうか。

文明の進歩と幸福感はある程度、比例するものかも知れません。

SCRさまおはようございます

ペンタックス645はかつてメインで使っておりましたが、カラーで645ならEOS5D、白黒で645ならパールIIIという選択になってしまい、遠ざかっておりました。ただ、このカメラの35mmはとても魅力なので、また最近使いだしました。

投稿: kk | 2009年9月27日 (日) 09時38分

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