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2009年9月27日 (日)

ネオンが綺麗な季節

2009090095_w Camera : Contax G1, lens : Biogon 28mm F2.8, Film : Reala 500D, home made ECN-2

ネオンが綺麗に見える季節になりました。私も綺麗なネオンに引き込まれて、一杯飲んで帰りたいのですが、とにかく下戸なので、帰りの電車のことを思うと、それも出来ません。

ただ、ネオンが綺麗だなぁ、と観賞するだけです。そういえば、歌舞伎の台詞に、気晴らしに行灯でも見に行こう、というのがありましたが、まさにその気分です。

2009090094_w 夜のネオンはデジタル写真だと撮りやすいのですが、あえてフィルムを使うと、リバーサルはダメで、ナチュラのようなネガカラーが良い選択になります。

2009090091_w 本来、ISO1600のナチュラが安く手に入れば、それに越した事はありませんが、このフィルムは安売りをしているのを見たことがありません。幸い、EI=500で撮れるReala500Dの長尺を持っていて、ECN-2の現像もようやく安定してきたことだし、この組み合わせでしばらく使って行こうと思っております。結構良い色もでるし。

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2009年9月26日 (土)

初秋の田園風景

2009090076_w camera : Pentax 645, Lens : SMC Pentax A 35mm F3.5, Film : Optima II, Home made C41

彼岸花が咲く土手に囲まれ、たわわに実る稲穂が稲刈りを待つ水田、その向こうには茅葺の民家。非の打ち所の無い日本の初秋の田園風景であります。

しかし、撮影地は私の自宅から散歩で行ける横浜の端っこです。

もちろん、この一画は20年前から公園、文化財として整備され、この景観を保っておりますが、改めて作ったものではありません。江戸時代、小田切という旗本の屋敷の一部(背後の山に、旗本の山城があったらしい)を、その旗本が江戸移住することを機に、横溝という名主が拝領し、代々ここに居を構え、現在の建物は江戸後期から明治の初めにその子孫が建てたものです。
横浜市は、横溝家の当代の当主から寄贈を受け、屋敷と建物を保存、管理、公開して、後世に伝えているのです。

だから、この位地からこの方向を見る限り、江戸時代からそう変わらない光景を目にしているはずです。後ろが山であることが幸いして、広角レンズを使っても、完全にタイムトリップしたような景色がおさまります。本当は、頭上に高圧電線があるのですが...。

しかし、ここに立っていると、写真で写る以上に初秋の田園風景を実感できます。鳥のさえずりが聞こえ、稲の匂いがし、トンボも飛び交っておりますから。長い年月を経てここに伝わる田園風景そのものが横浜にもあるのです。

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2009年9月23日 (水)

彼岸花を見ながら考えた

Img_7179_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : EF24-105 F4L

彼岸花は人の心を捉える花で、有名群生地はこの花を見たい人でごった返すようです。もともとネズミ忌避の目的で、田んぼのあぜ道みたいなところに植えられていた花なので、そのような群生地には、地元の人の生活空間も含まれております。

そんな事で、私は有名群生地には行ったことがなく、家の近くに生えている花を楽しむだけであります。それでも充分美しいですから。

この花の写真は、群生を生かした絵画的なものが多く、そのような写真の題材として見られることが多いのですが、ここの花をじっと見ていると、アゲハのような大型の蝶がやって来ます。この花の蜜を吸うにはアゲハのような大型の蝶が適しているのかもしれません。

しかし、どんなにアゲハがやってきても、この花は結実することはありません。日本にある彼岸花は全て3倍体だからです。もともと、突然変異で出来た3倍体の大きな花の彼岸花を栄養増殖で増やして、やがてそれが普遍的になった植物なのです。

この花は、結果的にアゲハのような大型の蝶に、見返も求めず一方的に蜜を与えるだけであります。

そして、この花が、ここまで普及した理由は、大型の蝶に花が好まれたからではなく、毒のある球根を人間に好まれたためです。正確に言うと、毒と、有事の食料です。田んぼの畦をネズミから保護する為に植えるものの、畦を通路として使う夏の間は全く邪魔にならない。そして、万一、飢饉が発生すれば、毒抜きして球根を食べることも出来る。稲刈りと開花のタイミングは微妙ですが、稲刈り後であれば、開花を楽しむことも出来たでしょう。しかし、開花を前にあぜ道を通る必要があれば、茎は踏み倒されたと思います。花が無くても、この植物は増えて行くことができますからね。

そう考えてみれば、この花の開花だけを楽しむ現代は、この花の歴史からはちょっと異端かも知れません。でも、それは平和で、恵まれているという証でもあるのです。

彼岸花を見ながらちょっと、そんなことを考えてみました。

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2009年9月22日 (火)

高尾山に行ってきました

2009090073_w Camera : Penatx 645, Lens : SMC Pentax A35mm F3.5, Film : Optima II, Home made C41

シルバーウィークという珍しい連休があることを記念して、何処かに行こうと思い立ち高尾山に行ってきました。渋滞は嫌だし、紅葉には早いし、夏でもないし、でも連休だし、と言う消極的な発想と、珍しく家族が山に行きたがったのです。

私の家族はどちらかというと体重のある家系ですから、重力に反することは極力嫌いなのですが、今回は天狗饅頭?と蕎麦を食べ、最後にビールを飲むという、通常の登山とは全く別な興味で高尾山に行きたかったらしいのです。

らしい、と書いたのは、この本来の希望がほとんど叶わなかったからで、実際の高尾山は、休日の歩行者天国のように込み合い、乗り物、茶屋も長蛇の列、ビール園も整理券が無ければ入れない状況でした。

どうしてしまったんだ。高尾山。

でも、これが本来の姿かも知れません。私は高尾山に何度か登ったことがありますが、常に稲荷山コースから上り、裏高尾に下りるコースを使っていたので、ここに薬王院という立派なお寺があることすら知りませんでした。もちろん茶屋も。

ふもとから歩いて薬王院を通ることも出来ますが、どうせケーブルカーやリフトを使わないなら、それらの山頂駅は見たく無いですからね。全く別方向の道で山頂を目指すわけです。そして、来た駅と同じところに下りるのも芸が無いので反対側に下りる訳です。

このコースでも人は居ますが、歩行者天国にななりません。オフシーズンに行くと、静かな山行が楽しめます。

2009090074_w でも、今回もなかなか楽しめました。薬王院が見れたし、山岳消防バイクも見れました。でもいつか、静かにムササビを見に行きたいなぁ。

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2009年9月21日 (月)

CD-3の謎

2009090061_w Camera : Contax G1, lens: Biogon 28mm F2.8, Film : Reala 500D, Home made ECN-2

私は映画用のカラーフィルムの現像用にECN-2を処方しますが、無水亜流酸ナトリウム、一水塩炭酸ソーダ、重曹、ブロムカリを混ぜた液に、CD-3を溶かしただけの簡単なものです。これにCD-4を溶かすと自家製C41になります。

ところが、私は最初に処方したECN-2こそまともに働いたものの、二度目は失敗に終わってしまいました。CD-3が上手くなじんでいないことが原因かも知れません。

その折、SCRさまより中国製?のCD-3を頂き、これが良く溶けそうな粉末だったので、それを使って再挑戦しました。

ところが、やはり、CD-3は上手く溶けてくれません。気を取り直してテスト撮影をしたフィルムを現像してみたところ、は真っ黒になり、そのくせ像はうっすらとしか出てきません。テスト撮影とは言え、写ってほしいコマも沢山あったのに....。

これで、ダメならECN-2はきっぱりあきらめるつもりで、今度は、CD-3を予め少量の水に溶いてから、他の薬品が入った液体に混ぜます。CD-3は真水に良く溶けて、しかも相手が真水の場合は赤くなりません。この液をを主薬抜きの保存液に混ぜると、シューという音がして、完全に溶解が出来てます。

現像するフィルムを作る為、急いで近くで明るそうな物を写して現像してみると、ちゃんと像が出てきます。

R0012746_w この2つのネガは、主薬以外の薬品の量も同じ、CD-3の量も同じ、温度も時間も同じです。違いはCD-3の溶かしかただけです。それにもかかわらず、これだけ違うのは何故でしょう。謎です。しかし、CD-3を水に溶かしてから加えれば良いことは学習できたとおもいます。

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2009年9月20日 (日)

Voigtlander Perkeo II

R0012742_w 富士フィルムのGF670を手に入れてから、ほとんどこのカメラばかり使うようになって、もうカメラ遍歴は終わりと思っておりましたが、Voigtlander のPerkeo IIを見て一目ぼれをしてしまい、カメラも非常に安かったので衝動買いしてしまいました。

カメラはどこも悪く無いのですが、この手のカメラは使う人も、もう少ないのでしょうね。手にしたカメラはフィート表示の目測なので、感覚的にちょっと使いにくい感じもします。

ただ、このカメラの、当時のフォクトレンダーの金属メッキは素晴らしく、いまだに美しい質感を保っております。そして、曲線を描いた前カバーは、中央の湾曲部分が綺麗に塗装が磨り減り、全く変らない周辺との対比が、長年、大切に使われてきた歴史を物語っているようで、好感が増します。

R0012737_w このカメラは6x7も撮れるGF670と単純に比較することは出来ませんが、その大きさは顕著に違います。

R0012741_w フィルムは巻き取り側を、巻き上げレバーを引き上げて、反対側の軸受けをずらして、挿入、送り出し側は単純にはめ込みます。

カメラのレバーを右側に倒すと、巻き上げレバーが自由に動くので、赤窓で1が出るようにあわせ、レバーを左側に戻すと。以降は自動巻き止めをし、二重撮影防止機能もついております。

撮影が終われば、レバーをまた右側に倒してフィルムを巻き取ります。

目測さえ慣れれば、非常に使いやすいカメラで、本当にポケットに入ってしまいます。最近のマイブームです。

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2009年9月17日 (木)

220フィルムのベルト現像

R0012730_w 70mmフィルムを楽に現像出来るようにベルト式ではどうよ、と思ってベルト式現像タンクを買いました。70mmフィルム用にリールとベルトを細工するまえに、220のブローニーではどんな感じなのかテストしてみることにしました。

ベルト式でブローニーフィルムを現像すると、ベルトの突起のプチプチの形に現像ムラができるので、敬遠しておりましたが、白黒で唯一220のフィルムがあるTXPなどでは、フィルムが薄く、またカールもかなり強いのでパターソンだと苦労します。もしベルト式で現像ムラが抑えることが出来れば、とても楽に現像できます。

ベルト式ではどうしても現像ムラが出来やすいので、もともと攪拌があまり必要でない超希釈現像か、低温現像が向いているかもしれません。

今回はPC-TEAを100倍に希釈した現像液で試してみましたが、結果として現像ムラは起こります。ベルト式現像タンクの構造上、フイルムの乳面の一部にベルトの突起があたるので、そこの現像ムラはどうしても防ぐことはできません。35mmのフィルムはパーフォレーションがあり、そこに突起があたるので、目立ちませんが、ブローニーだと、ちょっとずれただけで、露光面にかぶってしまいます。上の作例では目立ちませんが、2コマはなれた下のカットではかなり目立ちますね。やはりブローニーでは止めた方が良さそうです。

camera : Pentax645, Lens : SMC Pentax A35mm f3.5, Film : TXP, PC-TEA

2009090031_w 2009090032_w

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2009年9月15日 (火)

チューべローズ、今年は不作?

R0012733_w 先日、花屋さんでジンジャーを求めた時に、今年はまだチューべローズに会っていない、と告げたら、早速探して、取り寄せてくれました。

わざわざ取り寄せてくれたくらいだから、頑丈な茎に大きな蕾がついております。これだけ茎が太ければ、少しはながく咲いてくれるかも。それでも全部の蕾が花をつけるのは無理でしょうけど。

これで、今年もチューべローズの生花の香りを楽しむことが出来ました。花屋さんに感謝です。もちろん、早春から大きめの球根を求めて、芽かきしながら育てれば花は見れますが、とにかく手間がかかる作業なので、切花が手に入ることが解れば、やりたい作業ではありません。

それに、今年は花屋さんですらこの切花をあまり見かけなかったそうです。この花は花芽分化の為に高温と日照時間が必要なので、今年は不作なのでしょう。

この花は、秋が深まりとともに、蝋質の花弁と妖艶な香りが蒼い月夜に冴えてくるのですが、花屋さんの花は、だいたい季節に先取りをするので、その頃には出荷が無くなる事は本当に残念な事です。

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2009年9月13日 (日)

ジンジャーの切花と、それにまつわる思い出など

R0012727_w 私のベットの枕元から出窓を見ると、現在はこんな感じでジンジャーの切花が見えます。

私は東側の出窓にベットをくっつける感じで置いて、窓を開け、網戸を閉め、カーテンは開けたまま寝ておりますので、とりあえず日の出とともに、朝日の直撃を受けて目が覚めます。それから二度寝を楽しむのですが、寒いとか言ってここで窓を閉めてしまうと、今の状況ではジンジャーの香りが充満しすぎて大変なことになります。

ジンジャーの香りは、冷えた空気にうっすらあるうちは、とても清清しいので、二度寝しても良い夢が見られそうですが、締め切った部屋だと、強すぎて眠れないか、悪夢を見ることになりそうです。

この香りにはちょっとした思い出があります。某国に仕事で行ったときの事、ホテルの外でこの花が安く売られていたので、それを買い求め、ゴミ箱に活けて、出張の気分転換にしておりました。部屋に帰ってきた時、生花の香りがあるのは嬉しいことですから。

ところが、仕事の緊張やら何やらで、背中が張って睡眠が不足しているのに眠れなくなってしまいました。マッサージをお願いすると、女性のマッサージ師が来て、マッサージをしてくれました。そのうち妙なところに手をのばすので、そこは張って無いから要らない、と応えたものの、なかなかやめてくれません。そして何ドルで良いから、とかマッサージそっちのけで交渉を始めました。だから要らないから止めてくれと言っている、と強く言うと、私はチップが要る、マッサージ料はほとんどホテルに取られて、私にはあまり残らない、チップで稼がなくちゃいけない、との事。じゃあチップはあげるから、とにかく、余計なことはするな。と言うと彼女は安心したらしく、マッサージを続けながら他のことをいろいろしゃべり出しました。

眠れないのは、この花のせいね。この花の臭いは強すぎる。私達も部屋にはこの花を飾らない。ホテルの部屋では止めた方が良いね。との事。それもそうだなぁ、と思いバスルームに入れて、換気扇をつけて寝たところ、その日は良く眠れたように記憶しております。

マッサージのおかげだったかも知れませんけど。

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2009年9月12日 (土)

ボタ山の面影

Img_5641_w Camera : canon EOS 5D, lens : EF24-105 F4L

田川伊田の石炭・歴史博物館を通り越して、丘をのぼって行くとこの景色があります。画面の左に博物館に残る二本の巨大煙突の天辺が見えますね。

このちょっと異質で平らな原っぱは、ボタ山を整地したところです。おそらく工業団地のようなものだと思います。この写真を撮った時は何もありませんでしたが、次に行ったときには、近くに何かの建物が建築中でしたので、今は状況が変っているかもしれません。

この土地がボタ山の成れの果てであることは、地面をみるとすぐに解ります。石炭が混じった石=ボタが沢山落ちているからです。

ここに立って、元のボタ山を想像してみると、その大きさは信じがたい物があります。そして、その内部が発熱して煙があがっていたと言う事ですから、今の世界とは違う世界がここにあったのでしょう。当時の石炭産業の力とそれに携わっていた人々の生活までしのばれる、と言ったらおおげさでしょうか。

ここに、企業や工場が進出してくれる事は、田川市の願いなのでしょうが、このまま変らないでいて欲しい、と勝手に願ってしまう私が居ます。

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2009年9月 9日 (水)

Polypan F

2009090021_w Camera : Contax G1, lens : Planar 45mm f2, Film : Polypan F, PC-TEA

Polypan Fというフィルムが海外のネットオークションで頻繁に出て来ます。IlfordのPan Fの乳剤を薄いポリエステルベースに塗った廉価版フィルムと言われておりますが、本当のところ定かではありません。

乳剤がPan Fと言われる理由はISOが50であること、現像液の指定がID-11であることからなのでしょうが、それだけで判断するのは早計のような気もします。

そもそも、このフィルムは変なフィルムで、製造者と思えるメーカーはPolystar社、パッケージはドイツ語に英語が併記、製造国はMade in EC、そしてフィルムの種類は90m巻きの長尺、ということだけがはっきりしております。そしてたいていの場合、格安の値段がついております。

邪推の域を出ませんが、乳剤は現像液の指定から、やはりイルフォード製であるとするのが自然でしょう。そして90mという長さは約300ft、シネマ用であることが推察されます。さらに、この薄いブルー透明ベースから、反転現像して、そのまま映写機にかけることも出来ると思われます。このフィルムは本来そんな用途に使われたのかもしれません。しかし、ネットで検索しても、面白いくらい、素性がわからないフィルムなのです。

2009090024_w 一般撮影で使ってみると、また面白い特性が出て来ます。まず、このフィルムにはハレーション防止層がありません。Lucky100のようにハイライトが滲みます。そのくせ、ISO50のフィルムらしくコントラストは高めです。

ネットでは、このフィルムの実効感度はISO25くらいとでていたので、現像は押して見たのですが、ちゃんとISO50はあると思います。おそらくISO100でも問題ないでしょう。

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2009年9月 6日 (日)

炭住の面影

Img_9278_w 鉱業には多かれ少なかれ、そこで働く人々の共同生活の場があります。しかし、その度合い、社会性、結束がもっとも強かったのは筑豊炭坑ではなかったかと思います。

歴史、規模もさることながら、生活する人たちの熱さがその一つの要素だと思います。炭坑が閉山してから年月も経ち、やがてその痕跡が一つ一つ消えて行くなかで、どうしても見ておきたかったものの一つに筑豊の炭住がありました。

実際に人が住んでいる住居を見に行くというのは気が引けましたが、どうしても見ておきたいという思いが強く、何度か訪ねました。しかし、行っておいて本当に良かった、最後の炭住と言われたこの地区の住居もすべて更新され近代的な市営住宅になってしまうようです。

ここは、共同便所。撮影した時も現役かどうか解りません、しかし、臭いだけは現役でした。Img_5603_w_2

Img_9296_w

Img_5620_w 外見的に、私が重要だと思う特徴は、家の前に掘られた排水溝、そしてそこに急な角度で流しからかかる樋。

Img_5615_w 解体寸前の住宅から、中の様子を伺うことができました。右上に写るものは心霊てきなものでは無く、私の影ですから、念のため。

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2009年9月 5日 (土)

富士 サヴェイランスフィルム

2009090011_w Camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : Fuji surveillance film EI=200, PC-TEA

先日SCRさまより、富士のサヴェイランス フィルムを頂きました。私は、コダックのサヴェイランスフィルムを好んで使っているので、その違いを見てみるのを楽しみにしておりました。

しかし、SCRさまが、どんな保存をされてきたフィルムなのか...と言っていたように感度の低下とコントラストも少し落ちているように感じられました。

私は、このフィルムをCD-3に置き換えたD76で、普通のフィルムのように仕上げてしまうような現像テクニックも無いし、またコダックのホークアイとの違いも見たかったので、日頃ホークアイの現像に使っているのと同じPC-TEAで現像して見た結果です。

もともとPC-TEAはベースフォッグが出やすい現像液で、古いフィルムの現像には不向きなので、それを差し引いて、考えて見ます。

2009090012_w コダックのサヴェイランスフィルムは赤への感光性を高めたフィルムですが、富士ではあまり変りはないように感じます。また、粒子もコダックより少し粗めに思えます。

ひょっとして、富士はプレストという優れた高感度フィルムの乳剤を持っていたので、それをポリエステルベースの薄いベースに塗って、サヴェイランスフィルムにしたのかも知れませんね。

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2009年9月 3日 (木)

どうしたんだろう、どうなるんだろう

2009060174_w camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : kodak Hawkeye, PC-TEA

この写真は6月にとってスキャンしていたものの、書く文章が無くて放置していたものですが、ネット仲間の画像掲示板を見て思い出しました。

こんな子猫が、神社の境内の端っこに好き好んで居るはずありませんから、子供に拾われて、捨てられたのかも知れません。

野良猫の母親は人間の匂が付いた子猫は放棄します。でもひょっとしたら、母ネコが戻ってくるかも知れません。だから触る事はできません。

たとえ、どんなに寂しそうに泣いていても、生涯の責任をとるつもりがなければ、触ってはいけないのです。

2009060177_w どうしたんだろう、どうなるんだろう、と思いながら立ち去るだけです。

でも、ひょっとしてこの子猫の姿は私達と変らないかも知れませんね。神様はすぐ近くに居て、そして思っているかも知れません。どうしたんだろう、どうなるんだろう、でも触っちゃいけない。

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2009年9月 1日 (火)

Lucky 100 ブローニー120

2009080204_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Lucky 100, HC-110

先日、Lucky100の35mmを紹介しましたが、本日はLucky100の120。フィルムは同じですが、120は裏紙があるぶんハレーションが少ないのではないかと心配しております。

思ったとおり、120は35mmに比べてハレーションが少ないようです。高性能レンズと蛇腹を持ったカメラを使用していることを割り引いても、裏紙の有無はある程度はレーションに影響しているかもしれません。

2009080203_w それでも、このフィルムはある程度期待に応えて120でもハレーションが出ます。出かたはバッキングの無いアエログラフィック2402と同じぐらいですが、あれは、正真正銘、古いフィルムであるので、現代のフィルムで古いフィルムの味わいが楽しめるとしたら、Lucky100しか無いでしょうね。

それにしても、このフィルムを使う時はテープか輪ゴムが必須です。まき止めのテープが外れているし、これを舐めて糊付けしても接着力が弱くてほどけてきます。フィルム交換を急いでいるとパニックになるので、輪ゴムみたいなものが必要になるのです。

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