久々に見たトムラは悲しいニュースでした。
私はもう長いこと山に登らず、体型的にも山に登るような人ではなくなったのですが、もし、どこかの山にもう一度行きたいかと言われれば、トムラウシ山はその一つです。
特に今の時期、クゥワンナイ川を遡って行くトムラウシ山は最高です。ウォータースライダーのような一枚岩の滑滝が何キロも続き、源流をたどると神々の庭があったらこんなところだろうなと思われるような美しい日本庭園のようなところにでます。あたりは小さな沼と岩と残雪と高山植物のお花畑。本当に綺麗なところです。
しかし、一旦天候が崩れれば、天国のような光景は一瞬で地獄のような光景に変ります。風雨、風雪をよけるところが無く、方向感覚もなくなります。
今回の事故では、とにかく動くべきでは無かった。予備日を使い果たしている訳でも無いのに停滞せずに動いてしまった。これはミスです。
パーティーの中で、一人でも体調を崩してふらふらになった人が出た時の恐怖は半端じゃないです。全てのペースが狂って、悪い方に加速度的に事態は変ってゆきます。今回の構成員を見れば、この天候では危ない人が出てくることは解ってもよかったハズ。
かえすがえすも残念です。合掌。
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コメント
老人域にいの山岳趣味の大流行に対する警鐘としては、被害が多すぎましたね。他のパーティーからも・・・ということは、よほどの人が入山していたのでしょう。
今の時代、車であがれる登山道が良くなっているから、そう言う意味でも安易な入山はあるのでしょう。
ただ、昔から安易な人はどこにでもいて、尾瀬ヶ原の鳩待峠で、ハイヒールの女性を見たこともあり、かなり怒った記憶があります。今回の人々は、そこまで安易ではなかっつたのでしょうが・・・山はあくまで自己判断、自己責任の部分が大きいことも、これからのツアー商売への警鐘になりましょう。
投稿: ラ・ペルラ | 2009年7月18日 (土) 09時29分
ラ・ペルラさん今日は
ツアーの予定には「予備日」が無かったそうですね。どんな天候でも停滞は無い計画です。この段階でもう山行計画ではありません。
ツアーを計画した会社は消滅すると思いますが、今後、こんなバカな山行計画でのツアーも無くなることを希望します。
投稿: kk | 2009年7月18日 (土) 12時41分
「リーダーは何をしていたのか」という本を思い出しました.
マリンダイビングと登山の事故事例の本は背筋が凍る思いで読みます.
余談ですが10万人に一人が亡くなる確率,という統計の遊びがありますが,自動車乗車200km,飛行機2000kmなどに混じってロッククライミング1.5分てのは吹きました.
投稿: conT | 2009年7月18日 (土) 22時15分
conT さま今晩は
今回の事故で腹が立つのは、ありえない計画と装備です。山行のツアーをやっている会社なら解るはず。
山行ツアーを企画する資格などありません。
投稿: kk | 2009年7月18日 (土) 23時06分