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2009年6月29日 (月)

盛岡駅の遺構

R0012459_w 盛岡駅も新幹線の乗り継ぎ駅で無くなってから、在来線に優等列車が見当たらなくなり、一抹の寂しさがあります。昔は、新幹線から「はつかり」に、またはその逆にダッシュする人たちがいて、にぎやかでした。さらにその前は、在来線の特急に「たざわ」も加わり、かつての、青森駅での青函連絡船と接続特急の席取りダッシュを彷彿させるものがあり、懐かしく感じたものでした。

帰省の帰りに久々に盛岡駅に降りて、感傷に浸っていると、偶然、足元にもんなものが。

「やまびこ」はもちろん新幹線のことではありません。それに「みちのく」なんてものもある。そして「はつかり」が2箇所に名前があるのは、583系のと485系があったからです。

「やまびこ」があることからも明らかなように、これは東京方面の特急列車の乗車目標位置です。それも東北新幹線が出来る以前の!

5831_w Camera : Yashica FX2000, Lens : Distagon 35mm f1.4, film : Kodachrome KM

感傷に浸っていた私は突然ハイになり、家に帰って、古いポジを眺めて見つけたのがコレ。東北本線583系「はつかり」最後の日の写真です。

後ろが切れている(12両編成だったのよ)とか、KMで特急の走行写真なんてアホか、という突っ込みはナシでお願いします。

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2009年6月26日 (金)

カシワバアジサイ

2009060093_w Camera : Contax G1, Lens : biogon 28mm f2.8, Film : Reala 500D, home made ECN-2

以前、あじさいには香りがあると書きましたが、この東慶寺のカシワバアジサイを目の前にして二人の女の人が、交互の花の香りを確かめながらおしゃべりしてました。

「シャンプーみたいな匂がする」「えー、何も感じないよ」「うそー、かなり強くにおうけど」「私は、何も感じないけど」

彼女らが去った後、私も花の香りを確かめて見ました。シャンプーという表現も解らなくはないなぁ、でも自分が使っているシャンプーはこんな匂はしないなぁ。それでも香りを感じないという事は無いなぁ。と思いました。

香りの感性は人それぞれです。敏感な香り、鈍感な香りがあるでしょう。そして女性の場合、つけている化粧品によって、敏感、鈍感な香りは影響を受けるかも知れません。

カシワバアジサイの香りはガクではなく細かな花の部分にあります。日に当たっているほうが強く感じますが、どちらかと言うと樹液が発酵したような香りです。悪い印象はありませんが、エッセンシャルオイルにしたいような香りではありません。

ただ、このようなお寺の趣の中では、よく風景にあった香りであると言えるのではないでしょうか。

2009060081_w ところで、ここ、東慶寺はイワタバコの花が沢山みることが出来ます。あじさいの名所の人ごみが嫌なら、こちらへどうぞ。

写真は2枚とも現像に失敗した感じで申し訳ありません。最近ECN-2の現像で、現像不足の失敗が続いております。あれだけ頑張ってバッキングを除去しても、これではねぇ...。

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2009年6月24日 (水)

D96での低温現像

20090601510_w Camera : Contax G1, Lens : biogon 28mm f2.8, film : Plus-x 5231, EI=80,D96 5C,30m

先日紹介した映画用のPlus-x5231は古典的な乳剤で銀も厚いのでいろいろな現像で遊べそうです。

まず行なったのがD96を使った低温現像。このフィルムはD96を使って機械的に迅速現像をするように作られているので、その反対で同じ現像液による長時間現像を試みました。

2009060152_w このフィルムは、厚い乳剤を持っているので、シャドーにもハイライトにも豊かな潜像があると思われます。それを引き出すためになるべく長時間の現像をかけます。この時アプローチは現像液の濃度を薄くするか、現像液の温度を下げるかどちらかですが、ある程度のコントラストを維持して、これを行なうには低温のアプローチの方が良いと思います。

2009060153_w そこで、D96をぎんぎんに冷やして、長時間現像を行なって見ました。曇りの日の夕方、光線的には何の面白さも無い状況です。

結構良く出てきたと思うのですが、どうでしょう。

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2009年6月22日 (月)

父の日プレゼントのエッセンシャルオイル

R0012407_w 父の日のプレゼントに「エッセンシャルオイル」をもらいました。花が好きな父親なんて楽な物で、花でもプレゼントしておけば、大喜びです。

でも今回はちょっとヒネリを利かせたのか、エッセンシャルオイルの詰め合わせをプレゼントでもらいました。

しかし、このエッセンシャルオイルが傑作です。Made in Frenchです。決してmade in Franceではありません。そしてフランス語は一言もありません。全て中国語と英語。そして良く見ると、会社の名前がフレンチ 何とか何とかカンパニーリミテッド。Made in Frenchの由来です。

この中には36のFRENCH PURE ESSENTIAL OILが入っているとありますが、実際は12種類x3列です。

そしてこのFRENCH PURE ESSENTIAL OILはどれも同じ色。さすがにニオイは違いますが......。さらにユリ、だとかスミレだとか通常のエッセンシャルオイルでは見られない、レアものが沢山入っております。ちなみにジャスミンなんて開けようものなら、たちどころに頭がくらくらしてきます。

もうお解かりになったと思いますが、これはエッセンシャルオイルではありません。FRENCH PURE ESSENTIAL OILという名前の香料調合油です。

しかし、さすが中国製品。なかなか手が込んだ仕掛けです。せめてもう少し調合センスが良ければ良かったのですが。オイルのニオイが部屋に充満して困ってます。

もちろん、会心の笑顔でプレゼントのお礼はしたし、そして実際に楽しませてもらいました。香りの良い花の中国名も良い勉強になりました。また中国ではどんな花の香りが好まれるのか、新たな興味も生まれました。

本当に良い父の日プレゼントでしたよ。

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2009年6月21日 (日)

Kodak Plus-X 5231 白黒映画用フィルム 

R0012351_w Kodak Plus-X 5231 は映画用の白黒フィルムで、1956年の登場以来、現在まで続いている古典フィルムです。Kodakは2001年に「改良」をアナウンスしてますが、それはフィルムのベースの耐久性などにとどめ、あえて古典的な味わいには手をつけずに、残しているフィルムです。

映画用のフィルムというと、コダックのVision、FujiのEternaのようにハイスペックなフィルムを想像しますが、このフィルムは感度ISO80、解像度100l/mm、粒状性RMS10で、例えばフジのアクロスなどに比べると全く見劣りするものです。

そもそも、このフィルムの価値はそんなモノでなく、このフィルムで映画を撮ると、たちどころに1960年代の雰囲気が漂うところにあります。例えば白黒映画の名作「シンドラーのリスト」でも、テストの段階で、カラーフィルム ネガで撮って白黒 ポジに反転したものと、白黒フィルム ネガで撮って白黒 ポジに反転したものでは全くリアリティが異なったそうです。

そういう、映画芸術のために、このフィルムは今でも生き続け、おそらく今後も行き続けるでしょう。最近の映画ではアイム・ノット・ゼアでも、あえて、このフィルムとタングステン用のDouble-Xが使われているくらいですから、この用途は、例え多くなくとも、無くてはならないものなのでしょう。

2009060131_w ところで、このフィルムと通常のPlus-xの違いは銀の厚さと言われております。ハイテクになるにつれ銀の使用量を抑えてきたフィルムの進化に対して、昔のままの乳剤を使っていれば、それは当然の結果と思われます。そして、現像の指定はD96。

D96はポピュラーなD76に比べて、メトールと亜硫酸ナトリウムが少なく、粒子を犠牲にして先鋭なネガを得ることを目的とした現像液です。スクリーンに向かって何倍も拡大される映画では粒子より先鋭さのほうが重要視されたと思われます。

2009060133_w 作例では、基本どおり、ISO80で撮影し、20度のD96で5分30秒の現像をしております。なるべく映画っぽいシーンを撮って作例に現像テストをしたかったのですが、私のイメージの貧困さを物語る結果になりました。

このフィルムこれだけ銀が厚ければ、低温現像なんか面白いかもしれませんね。

Camera : contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.8, Film : Plus-x 5231, D96

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2009年6月19日 (金)

エクター処理って何?

先週の金曜日、Ektar100とEktar25で撮影し、ビックカメラにエクター処理で、とお願いしていた現像が出来上がりました。

料金を払おうとしてちょっと不思議になって聞きました。どうして977円って奇数なの?と。それは一本が578円でもう一本が399円だからです。だって。二本ともエクター仕上げで指定しましたが、お客様説明文にあるように、一本のフィルムのカラーバランスが崩れていてエクター仕上げができませんでした。それで普通現像になっております。とのこと。

良く見ると片方にはE100-120-12とマークがもう片方にはC 120DEVと記されております。エクター25はエクター処理が出来なかったようなのです。そしてエクター処理されたEktar100のネガには黄色のエクター現像シールが貼っております。

まあ、確かにEktar100のベースは鮮やかに赤っぽいし、エクター25の方はくすんでおります、経年劣化もあると思いますが、エクター100にあわせるのは無理かも知れません。それにしてもこの料金の違いは何?

作例を四つ並べます。それぞれのフィルムを考えてみてください。撮影時はうす曇、エクター25の時は全く日が差しておりませんが、Ektar100の時は日が差しております。カメラはGF670です。

Ektar252_w Ektar1002_w Ektar251_w Ektar1001_w

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2009年6月16日 (火)

EKTAR 100の非エクター処理

2009060121_w Camera : FUJI GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Ektar 100, Home Made C41

Ektar100というのは、コダックの最新ネガフィルムで映画用のVisionフィルムの技術が使われているフイルムとのことです。Visionとはどうしてもお友達になれそうもないので、せめて親戚のEktar100とは仲良くしたいものです。

しかし、このフィルムは現像所でエクター処理というものをしてもらわなければ、本来の美しさは出ないそうです。そこで、早速、撮影して現像に出したところ一週間かかるとのこと、エクター処理は時間がかかります。

一方、私は自家製C41の更新時期で、C41を新たに調合して、現像待ちのT400CNとかXP2とか、C41処方の白黒フィルムを現像しなければなりませんでした。せっかく現像液を新調するのだから、最初の一本はカラーが見たいのは人情です、そこでもう一本GF670に詰めて撮影してきました。

GF670の露出は当てになるので、こんな時便利です。いつも私は、現像が失敗したネガを見つめながら、温度か...時間か...薬品か....露出か...それともフィルムが腐っていたのか...と悩むことが多いので、この2要素が無いと、とても気分が楽になるのです。

2009060122_w その結果がこれ、32度で6分の現像です。32度はレンジでチンして温度を測ったら32度だっただけで、特別な意味はありません。6分はこの温度から逆算した時間です。このフィルムはスキャンするとちょっとマゼンタに傾くようですが、これは私の漂白液が古いせいかもしれません。そこでフォトショップで赤を減らしております。

2009060123_w_2 正しくエクター処理をしたものを見ないとなんとも言えませんが、かかる時間を考えれば、自家処理でも充分かなぁと思う次第です。Ektar100の感想は、正しいエクター処理が上がって来てからまとめます。

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2009年6月14日 (日)

GF670で赤外写真

2009060106_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F3.5, Film : Rollei Infrared 400, R72, EI=25, HC-110

ちょっと前までの常識ならば蛇腹カメラで赤外撮影なんてとんでもないことでしたが、Rolleiの赤外フィルムならば、出来るだろうと思っておりました。このフィルムは赤外フィルムであるにもかかわらず、全暗状況でなくてもフィルムをカメラに装填できるのです。

であれば、Fuji GF670は最も楽な赤外写真機に変身します。ピント合わせがレンジファインダーで出来て、AEを使えるからです。難点は、R72のフィルターをしたままでは、折りたためないことですが、そこだけ我慢すれば、後は楽チン。ISOを25に合わせてシャッターを押すだけです。

何枚かの作例を見てもらうのが赤外撮影の状況が解って良いかもしれません。

2009060105_w 手前の花しょうぶは、紫色の花を付けているのですが、赤外線の反射が良く、白く表現されます。

2009060104_w 水は赤外線を吸収するので、せせらぎは黒く写ります、空気を含んだ滝は白、苔むした岩は白っぽく写ります。

2009060102_w 同じ緑でも赤外線の反射の仕方は状況によって違います。炎天下の緑の芝生とか真っ白になりそうですね。

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2009年6月13日 (土)

オオバネムノキ

20096131 Camera : contax G1, Lens : Biogon 28mm F2.8, Film : Reala 500D, Home Made ECN2

オオバネムノキは各所でレッドデータブックに記載される木ですが、浜離宮には数本の植栽があって今の時期....今年はもう終わりに近いけれど...クリーム色の花を咲かせています。
この木はレッドデータブックに記載されるくらいだから日本にも昔からあった木で、自生地がありますが、もともとは熱帯、亜熱帯が原産の木です。

この木の開花時は、遠目にも目立つくらいに、クリーム色のふわふわの花を大量に咲かせ、樹木を覆います。見た感じ、あまり綺麗でないのは、盛りを過ぎた花が茶色になって残っているせいです。さらに咲く時期が梅雨の頃なので、ふわふわの花は雨でしぼみ、茶色に湿気て可愛そうな感じさえします。

樹形が良い木で、晴天の夕暮れに、この花が一面に咲いていたら、それはきっと素晴らしい景色だと思います。その木の下には、ほのかに甘い香りが漂っていることでしょう。この花にはちょっと気だるく、茫洋とした甘い香りがあるのです。

この花の香りをこの木の下で楽しんでいると、ちょっとしたリゾート気分が味わえます。

この日もはっきりしない曇天でしたが、この先、梅雨になりそうだったので浜離宮まで散歩しました。せっかく、良い位置に花が咲いているのにカメラがなー、と思っていたら28mmをつけたG1を持っておりました。フィルムはリアラの500Dだったので、思いっきり絞って被写界深度を深くして撮影しております。

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2009年6月12日 (金)

フィルムカメラのモチベーション

2009060062_w Camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : T400CN, EI=200 Home made C41

今やデジタルカメラはいろんな意味でフィルムカメラを凌駕しますが、一つだけ絶対に出来ないことがあります。それはフィルムを使う事........何言ってんだみたいな突っ込みは無しで..。

フィルムを使いたいから写真を撮りに行くことはありです。さらにこのフィルムに合う被写体を探そう、と思うこともありです。

そうして、写真を撮るというモチベーションが生まれる訳です。

この表題の写真もそんなトコから来ています。ヌメっとした黒が良く出るC41処方の白黒フィルムでは、古い町並みのスナップ、それも出来れば夜の写真を撮りたいと思いました。

2009060064_w_2 ちょっと使用期限が古かったのでEI=200で撮影しましたが、400でも問題なさそうです。上の写真はお昼の状態。ちょっとオーバー気味です。

それにしても、C41処方の白黒フィルムのラティチュードは驚くほど広いです。

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2009年6月11日 (木)

Rollei Pan 25をHC-110で現像

2009291_w Camera :Hasselblad 500C/M, Lens :Planar 80mm F2.8 CT, Film Rollei Pan 25, HC-110

参考までにRollei Pan 25をHC-110で現像した結果。過去に貼ったかなぁと思って調べたら貼ってなかったので。

このフィルム、カールすることさえ除けば結構良いフィルムです。

ちなみに、Rolleiのフィルムでカールし易いのがMaco製、カールしないのがAgfa製では無いかとかんぐっております。

2009294_w このフィルムもAgfaのAPX25では無く、MacoのUP25だと思っております。

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2009年6月10日 (水)

Rollei Pan 25 を Microdol-X 1:3で

2009060051_w Camera : Fuji GF670, Lens : EBC Fujinon 80mm F2.8, Film : Rollei Pan 25,EI=25, Microdol-x 1:3 21c,17m

せっかくマイクロドールを溶いてPanatomic-x(空撮用だけど)を現像したので、比較の為Rollei Pan 25で同じように現像してみることにしました。

ただ、カメラはGF670、天気も晴天なのであまり比較にはなりませんが、同じ現像方法でどうなるか、が、実験ポイントです。

今回は液温が少し高めにできてしまったので、現像時間を1分減らして17分で現像します。そして出来上がったフィルムの濃度は同じくらい。Pan 25もマイクロドールXの1:3現像で問題なく現像できます。

Rollei Pan 25はポリエステルのクリアーベースなので、ポリエステル系の半透明ベースの空撮用パナトミックより鋭く、いかにもくっきり解像しているように見えます。好き嫌いは別にして、くっきり感ではPan 25が上です。

実はRollei Pan25を使うのはこれが初めてではなく、前にHC-110等で現像したことがあります。その中で、マイクロドールXの1:3との相性はかなり良いのではないかと思われます。

ただ、このフィルムの場合、クリンクリンに巻きつくカールが問題です。カーリング防止コートをしているとか、ありますが、少なくとも現像後はクリンクリンです。

フラットベットのスキャナーに入れて、蓋をする時、とても気を使います。ここが何とかなれば、もっと使えるフィルムなのですが。

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2009年6月 7日 (日)

KODAK PANATOMIC-X AERECON II と認定したフィルム

2009060031_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, Film : KODAK PANATOMIC-X AERECON II , EI=32, Microdol-X 1:3,18c,18m

先日、E-bayで70mmフィルムを落札しました。開封済みだけどほぼ全量が残っているTri-xの100Ft缶が2本、それに正体不明の未開封、200ft缶を一缶おまけに付けてくれるそうです。
私は、そのおまけが欲しくて落札したのです。もっとも、2缶のTri-xもダメになっているリスクはあるのですが、その前提の価格しか提示しないし、その結果フィルムが使い物にならなくても、テストする楽しみで、満足感はあるでしょうから。

Img_6007 フィルムが届くと早速、おまけの缶を見てみます。E-bayの写真でこのおまけの缶は200ftではなく実際は350ft巻きでないかと思っておりました。実物を見るとやはり350ft巻きの缶でした。ちなみに写真の一番下が映画用400ft缶、真中が70mmの350ft缶、そして一番上が70mmの100ft缶です。

フィルムの缶を押入れで開けてみると、薄い!フィルムを触った感触ではこのフィルムは2.5MILの厚さです。とすれば、このフィルムは薄いエスターベースを使用したもので、500ft巻きの製品と思われました。

70mmで500ftの製品があったコダックのフィルムは限られております。その中で特殊な工業用を除くと航空フィルムである可能性が高く成ります。また、航空フィルムで70mm500ftの製品があったのはフィルム番号が3404と3412の二種類です。ところで、私は35mmサイズで3404を持ってますので、フィルムを切り取って乳剤を比べれば3404であるかどうか解ります。

フィルムを切ってみると、乳剤は3404とは違うようです。とすれば、このフィルムはKODAK PANATOMIC-X AERECON II 3412である可能性が高く成ります。

Panatomic-xなら、たとえそれが航空写真用であろうとMicrodol-xで現像できるハズ。そこで、昔、懐かしい古典的手法で、EI=32で撮影し、Microdol-x を1:3希釈して現像して見ました。若干低温の18Cで18分の現像時間をかけます。

2009060032_w 小雨の中でEI=32はちょっと辛いものがありましたが、結果は良好。ぴったしの相性です。やはりこのフィルムはKODAK PANATOMIC-X AERECON II 3412で間違いありません。

おまけで、こんな貴重なフィルムを頂いたのはラッキーなのですが、問題は現像。フィルムが幅広な割に薄すぎてパターソンの改造リールでは困難です。コダックのカタログを見ると、何かをあてがって現像タンクに入れていたようですが、どうしたものか。

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2009年6月 5日 (金)

Fuji Reala 500D

2009060023_w Camera : Contax G1, Lens : Planar 45mm F2, Film : Fuji Reala 500D, Home made ECN2

ムービー用のフィルムのカーボンバッキングの除去が上手く行かなくて悩んでおりましたが、フジのフィルムは比較的バッキング除去が上手く行くとの情報をSCRさんと、爺さんのブログで仕入れていました。

これで、ダメなら諦めようと最後に望みを託したのがReala500D。フジの新しい映画用のフィルムはEternaを名乗っているし、タングステンの500TもEterna, ディライトの250Dも
Eterunaなので、500DもやがてEterunaになるかも知れませんがとりあえず、現行品です。

このフィルムはムービー用のDaylight用では唯一の、ISO500で粒状性も良く、使い道は広いと思われます。入手したのは400ft巻きなので、とりあえず50ftくらい巻き取って、ディローダーに入れパトローネに詰めます。余談ですが、最近ごく薄のフィルムばかり触っていたので、分厚い映画用フィルムは新鮮な感触です。

テスト撮影を済ませたフィルムは、ECN2処方のバッキング除去液に浸しバッキングをふやかします。つぎに薄い水酸化ナトリウム水溶液で水洗します。この段階でかなりのバッキングが流れ出てきます。コダックのフィルムから流れる液よりも粒子が大きく期待が持てます。

そしてECN2処方の現像液で普通に現像、漂白、定着、水洗し、タンクを開けると、パターソンの白いリールが煤けてない。乾燥のため吊るしてスポンジで拭いてみても煤が付かない。嬉しい!バッキングは綺麗に取れておりました。

2009060026_w スキャナーでスキャンしてみると、無調整では茶色っぽくなりますが、コダックほどではありません。ホワイトバランスを調整すると一発で通常のカラーに調整出来ます、コダックより扱い易いです。

もともと映画用の原版ネガフィルムは、低コントラスト、解像力重視、で色のりも押さえ気味に忠実だと思っております。さらに現像液もECN2を使っているので、C41よりも低コントラストで抑えた色味になるはずです。実際の映画はこの原版から、反転コピーされますが、この過程で通常のコントラストと彩度のポジになるものと思われます。

2009060028_w_2 スキャナーでは、ガンマーを調整することによって同じ効果が得られます。本来ならもっと彩度を下げれば良いのですが、上記の二つの作業ではこんな感じです。

このフィルムは面白そうです、もっと使い込んで見ます。まだ100m以上残っているし。

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2009年6月 3日 (水)

ネズミモチの花の香り

R0012349_w Camera : Ricoh GX100, Lens : Ricoh Zoom 5.1-25.3mm F2.5-4.4

私が子供の頃過ごした北国にネズミモチの生垣など無かったと思います。ネズミモチは基本的に暖地の木であり、温暖化した現在ならまだしも、寒さが厳しかった昔、枯れるかもしれないネズミモチをわざわざ生垣に植える人などいなかったはずですから。

それにもかかわらず、ネズミモチの生垣の側を、花が開花している時に通りかかると、なんとも言えない懐かしさがこみ上げてきます。早く夏休みにならないかなぁ、なんて漠然と思いながら登校していた小学生の頃の、朝の匂いがしてくるようなのです。

それは、何か別の花でこの花に近い香りを持つものが、通学路の生垣にされていたからかも知れません。いろいろな候補の花は思い浮かぶのですが、どれも何となく違うような気もします。

ひょっとしたら、その香りは、初夏の朝の草いきれの香りと湿ったコンクリートブロック塀の匂い、そして野山に咲くいろいろな花の香りがまざった匂いで、それが、私の夏の訪れの匂のイメージなのかも知れません。

R0012347_w そして、そのイメージは、旧神明小学校のグランドの生垣に使われていたネズミモチの花の香りに触発されました。子供の頃の記憶が鮮やかに蘇りました。廃校の生垣ということがどこか、頭の中にあったことは否めませんが。

これは、私的なイメージですが、他の人はそれぞれ別の感じ方をするでしょう。この学校の卒業生は小学生の頃、この季節に、ネズミモチの花の香りを、何らかの形で刷り込まれているはずなので、それぞれに、それぞれの思い出が、この花の香りに対してあるのでしょうね。

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2009年6月 1日 (月)

ハレーションチェック

2009050122_w Camera : Hasselblad 500 C/M, Lens : Planar 80mm F2.8 CT, Film : Plus-x Aerographic, PC-TEA

私が使用している70mmのコダックのアエログラフィックはハレーション防止層が無いので、反射物とかあると光が滲みます。たまたま散歩してたらハーレーが止まっていたので「そうだハレーションのチェックしておこう」.....と、寒いことを思いつきました。

どうです、かなり滲むでしょう。このフィルムは上から下を撮る為にあるので、ハレーション防止層などつけなかったのでしょうか。もっともこのフィルムはかなり古いことが想定されるので、当時はまだハレーション防止層が無かっただけかも知れません。

ただ、このフィルムは現在のところ70mmでは一番使いやすいフィルムです。ベースが薄く素直なので、70mmに改造したパターソンのリールにも何とか入ってくれます。古いフィルムでベースが厚いと、リールの中でカールして、途中でスタックしてしまうのです。

2009050121_w パターソンを使って現像しているなら、何も70mmなんて使わなければ良い、と言ってしまえばそれまでなのですが、70mmには業務用の面白そうなフィルムが沢山出ていました。そして、そんなフィルムは現在はもうディスコンになっておりますから、たまに出る古いフィルムを使うにしても、今がほぼ最後のチャンスだと思います。

このフィルムも、こんな遊びが出来るチャンスはあまり無いと思われます。せっかくだから、今度は黄色フィルターでも使って遊んでみようと思っております。

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