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2009年4月17日 (金)

フリージア ムイリー

Img_5829_w Camera : Canon EOS 5D, Lens : Apo Macro Elmaret 100mm f2.8

表題の写真は、フリージア ムイリーと言って、進化し続けるフリージアの交配種において、ごく初期のものであります。ごらんの通り、かなり小さく素朴なので原種と言って紹介されているものも見かけますが、黄色の花のライヒトリニーと白色の花のアルバの交配種と考えられております。

フリージアの交配はより大きな花、花色、八重を求めて行なわれるので、小さな原種を使うことは少なく、ムイリーのような世代をベースに交配が進んだと考えられ、その世代の交配種で素晴らしい香りを持っていたムイリーはその後のフリージアの香りの元を作ったと思われます。

前に、フリージアの香りは一般に黄色い花は甘く、白い花はスパイシーであると書いたことがありますが、ムイリーはそれらがミックスされた香りです。しかし白と黄色の花色の割合に比例して、スパイシーな感じの香りのほうが強く感じられるようです。

実は、写真のムイリーは2年目のものです。以前育てていた時は、毎年球根を上げて消毒しておりました。写真でも解るとおり葉っぱが薄く、病気によわそうだったので、そうしていたのですが、やがて、ただでさえ小さい球根が再分化して花が咲かなくなりました。

ところが、球根をとって庭に捨てた土に小さな球根が残っていたらしく、庭のあちこちにこの花が開花し、普通にそだつ姿をみてから、次に買った球根は鉢に植えっぱなしにすることにしました。小さな分球がその年に花をさかせなくても、どれかは花を咲かせます。もともと小さい植物なので、養分をとりあって共倒れになる心配は少なく、それぞれの世代なりの成長が鉢の中で出来そうなのです。

この花は背丈が低いので、鉢植えだと鉢ごと部屋に入れることが出来ます。朝、ベットの横の出窓でこの花に微笑まれて目が覚めるなんて、とても幸せな事ですね。

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コメント

いつも勉強になるお話、とても楽しみにしています。
実は、昔、パトー1000を身につけた女性に憧れていた時期がありまして・・・そういうお話から、いつもお邪魔してるlight houseさんの談話室にきてる、セレンさんというアメリカ在住の女性に、ここを紹介しました♪
やはり、香りの良いお花の趣味がおありです。

投稿: ラ・ペルラ | 2009年4月17日 (金) 02時14分

ラ・ペルラ さま今晩は

あまりいい加減な事は書いて無いつもりですが、
所々いい加減で、恥ずかしい限りです。

でも嬉しい。

投稿: kk | 2009年4月17日 (金) 22時36分

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