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2009年2月10日 (火)

Rollei Digibase CN200

2009261_w Camera : Hasselblad 201f, Lens : Distagon 50mm F2.8, Film : Rollei digibase CN200, Home made c41

RolleiのDigibase CN200というフイルムは、白黒フィルムのベースにカラーネガの乳剤を置いたものです。その目的は、PCでスキャンすることによって白黒フィルムとしてもカラーフィルムとしても使えることだそうです。カラーのネガで色素を使って白黒写真にするフィルムはKodakとIlfordにあり、Kodakは製造を止めたものの。Ilfordはまだ現役であります。これらのフィルムはネメッとした黒が出るのが特徴で、ほかの白黒フィルムにない魅力があります。

Rolleiの白黒フィルムベースのネガカラーはどうなるのか、否が応でも興味は涌いてきます。

Img_5173_w このフィルムを最初に現像してタンクから取り出した時、「失敗した、でも、何故?」と思いました、真っ黒だったからです。確かに露出は上げ気味に撮ったし明るいところでも撮影したのですが、とにかくリール全体が黒い、気をとりなおして乾燥させると、ベースがだんだん青黒く透き通って来て、撮影面との区別がはっきりしてきました。そして何となくカラーネガの様相を呈してきました。もちろん違和感はありますが......。このフイルムを受け取った現像所の職員はとにかく悩むでしょうね。

また、このフィルムはスキャニングを前提として作られているハズですが、フラットベッドのスキャナーではスキャンしにくい。フィルムが薄く、カールも酷いので、フイルムガイドにおさまりにくいからです。いくらカール防止用のコーティングがされても、フイルムのベース
が薄いポリエステルである以上、カーリングからは逃れることが出来ないのでしょう。そして、スキャナーの画像処理プログラムはネガカラーのオレンジ色のフィルムベースを前提に設計されているので、青いベースのこのフィルムをスキャンしたとき、当然、カラーバランスはマゼンタに偏ってでてきます。もっとも、ネガカラーはカラーバランスの補正が前提であのようなオレンジ色のフイルムベースなのですから、それが逆にふれたからといって、全く問題はありません。

2009261b_w そして、このフィルムの目的の一つである、白黒でのスキャニングですが、二通りの選択が出来ます。まず、フィルムを白黒フィルムとして認識させて、左の写真のように白黒で取り込むこと。粒子は粗く成りますが立体感みたいなものが感じられます。

2009261c_w 次は、フィルムをカラーネガで認識させて白黒で取り込むことができます。カラーフィルムとして認識させて白黒で出力させると粒子は細かくなりますが、どことなくのっぺりした感じになります。

このあたりは好みの問題もあるし、作例の撮影として不十分なところもあるかも知れません。さらに、このフィルムはカラーネガとしては異端なアンダー露出に対する広いラティチュードを持っているようなので、もっといろいろ可能性があります。

ただ、カラーなら専門のカラーカラーフィルムを、白黒なら専門の白黒フィルムを使うのが一番、という考え方には全く同意します。

2009262_w 最後に、吊るしてあるネガをスキャンすると、こんな感じになります。

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コメント

 お~またまた面白い試みをされていますね。こういう事をベースに、面白いプロには到達できない、アマチュアならではの面白い発見が~~

しかし、PET樹脂は酷いカーリング!
でも、100年保つって言うし・・・
100年後には、カーリングも収まってるか?ということは、やはり、使用者のためじゃなく、後世の人のためのPET化ですかね?

投稿: ラ・ペルラ | 2009年2月10日 (火) 22時28分

ラ・ペルラ さま今晩は
Rolleiのフィルムはこの酷いカーリングをどう思うかで、ある程度決まってしまうと思います。

スリーブへの出し入れさえ困難、ホントバネのように丸まってしまいます。

投稿: kk | 2009年2月10日 (火) 22時55分

すご~~い、こんなフィルムがあるんですね。
ビックリです。スキャンを前提にしたフィルム...
コダックというメーカー、いまもいろんな種類の
フィルムを作って居るんですね。
たしかに、これをラボ出しすると、むこうはビックリ
するでしょうね(笑)
スグに顔を覚えてくれそうな..笑

投稿: SCR | 2009年2月10日 (火) 23時28分

SCRさまおはようございます。

スキャンを前提にしたフィルムなのに、これだけスキャン
し難いと、売れないでしょうね。

他にリバーサルもありますが、恐くて手が出せない...。

投稿: kk | 2009年2月11日 (水) 09時24分

オレンジベースは感光スペクトルの狭間の濁りをカットする目的で入れてあるとうろ覚えしていますが,フォトペーパーには必要でもスキャンには意味が無いですよね.しかしここまでカ−リングするとクールスキャン9000EDのホルダーでも素通しだと端は絶対焦点から外れます.ガラスで挟む必要があるでしょうが,ガラスホルダーがまた高いんですよ....多分ホコリ取りで気が狂うでしょうし.

投稿: lensmania | 2009年2月11日 (水) 18時53分

lensmaniaさま今晩は
どんなに保存性が良くても、フイルムはカーリングが酷いと使えない。フジ、Kodakのベースの方が正しいでしょう。

おそらく、Macoはどこかで行き詰ると思います。その前に
ベースを変えたフイルムを出して欲しいなぁ。

投稿: kk | 2009年2月11日 (水) 22時16分

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