どM茶現像
Camera : Hasselblad 201F, Lens : Distagon 50mm F2.8, Film : Rollei Ortho 25, Metole-TEA
RolleiのOrtho 25というフイルムは、610nmまでの感光帯をもつオルソクロマチックフイルムで、高いコントラストと解像度、微粒子という特性を持っているフイルムです。
このフイルムを上手く軟調現像できれば、使い勝手が広がるのでは無いかといろいろ試して見ました。
まず、最初はマニュアル通り、ローライの指定するRHSという現像液で、可能な限り希釈して現像してみました。まずまずです。
次に、もっと暗部をだそうと考え、PC-TEAを100倍希釈で使ってみました。これは全くダメ。明らかに現像液が足りません。もともと、このフイルムには「銀が多いから強い現像液を使用しろ」と注意書きがあり、PC-TEAの100倍希釈では歯が立たなかった訳です。50倍希釈のPC-TEAなら問題ないと思います。
そこで考え付いたのが単薬現像。フェニドンを使ってPota系にするか、メトールを使ってD23系にするか。でもせっかくの高解像度フイルム、出来れば亜流酸ナトリウムは使いたくありません。そこで考えたのがメトールとTEAだけの、どM茶現像液。
ぬるま湯に1gのメトール、10mlのTEAを溶解させ、水を足して500mlの現像液を作ります。この現像液で20c16分の現像を行ないます。その結果がこれです。
まだ、硬いといえば硬いのですが、もともとそんなフイルムなのだから私的にはこれで充分。ただ、オルソクロマチックのフイルムなので、赤の表現は考えて使う必要があります。
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コメント
おお、なるほど!
しかし、素性の良いフィルムも、わたしのようなf4クラスのレンズしきゃ持ち合わせないオヤジには、とても夕方には使いこなせず・・・涎を流しながら拝見!としきゃ、出来ないところは辛い部分です。
ただ、ブローニーで半切くらいまでの伸ばしを考えますと、ロジナールの粒子の出るタイプでも、プレストを十分解像してくれますから、まあ、良しとしています。
8×10の密着とか見ちゃうと、なるほど違いは明らかなんですけど、最高のフィルムを選ぶか、早いフィルムであとは目を瞑って撮影するか?悩ましいことでもありますね。
投稿: ラ・ペルラ | 2009年2月 8日 (日) 00時50分
ラ・ペルラさま、おはようございます。
みんなこのフイルムをどう使っているのでしょうね。
使ってないのかも。
このフイルム本来の使いかたは、スタジオ撮影用だと思うのですが、そういうところはデジが主流ですよねぇ。
かなりの確率でローライのフィルムは仇花になりそうなので、今のうちいろんなもので遊んでみようとおもっております。
投稿: kk | 2009年2月 8日 (日) 10時45分
オルソ25の特性を美味しいところだけ採って、マイルドに
なった感じですね。最後の画像も素晴らしい~!
貴殿の探求心、恐るべし技量共々、恐れ入りました。
投稿: SCR | 2009年2月 8日 (日) 23時50分
SCRさま今晩は
私は、周回遅れでこの遊びに参加したようなもので、気がついたら、面白そうなフイルムは消えておりました。
幸いローライが、一時のあだ花で面白いフイルムを作って(復活させて)くれた。せっかく神様がくれたチャンス、遊ばなくっちゃね。
投稿: kk | 2009年2月 9日 (月) 00時59分