« 駅そばの行く末 | トップページ | Japanese pub ?? »

2009年1月11日 (日)

Polaroid Land 250 改造 4x5RFカメラ

R0011905_w 毎年、正月休みに見てくれの悪いカメラを1台づつ作っておりましたが、今年はちょっと時間がかかって、ようやく出来ました。私はあまり大判は使用することは無いのですが、610さまから4x5のRFカメラをお借りして、その使いやすさに驚いて、4x5のRFカメラが欲しくなったのでありました。

たまたま家にジャンクのPolaroid Land250カメラがあり、これを使ってどうにかならないかと考えておりましたが、これが意外と厄介でした。

同じようなカメラながら高級品のLand180などは、Tominon114mmF4.5を0番シャッターに組み込んだものを使用しているのに対し、Land250はトリプレットの114mmを半電子シャッターに組み込んで使用しており、レンズの取り付け枠を削って0番シャッターまで広げても、スペースがなくてロックできません。ぎりぎり旧コンパウンドシャッターが入り、レンズは自然とC.P.Goerz Dagor 125mm F6.3を選択することになります。

後は、このレンズに合うように、4x5のフレームを取り付け位置決めすると、とりあえず4x5の折りたたみカメラが出来上がります。

このカメラはもともとフイルムサイズが3 1/4X4 1/4インチなので、これについているZeiss製のレンジファインダーはそのまま、4x5で使っても縦横比はそれほど違和感がありません。気持ち左右が狭く、上下が広い比率で、さらにレンズの変更により広げて脳内変換して使用することにします。

20091101_w_2 ただ、この機体の蛇腹の動作とレンジファインダーの二重画像は焦点距離114mmに合っているので、レンズを変えたことにより、連動はしません。そこで、5mほどの合焦点とレンジファインダーをあわせ、無限大の位置はレンジファインダーの二重画像ではなく、このカメラにあった距離のマークで合わせることとしました。作例は、無限遠のもの、レバーをお山のマークにあわせ、レンジファインダーの二重画像は無視します。それでも気弱にF11まで絞ってます。フイルムはアクロス、現像はHC-110。シャッター速度は1/100.

20091102_w この作例はレンジファインダーの二重画像を使ってピントを合わせております。ピントは狛犬の瞳に合わせたのですが、ちょっと怪しい。今回は強気に開放。といってもF6.3ですが。フイルムと現像データは同じ。シャッター速度は1/50。曇りかつ逆光。コーティングの無いDagorは辛そう。

R0011908_w このカメラ、ありあわせの材料で、さらに現物あわせで作っているので、見た目も悪いし、ヤワです。今にも空中分解しそう。しかし、今回これを作ったおかけで、0番シャッターを組み込める180とか190のジャンク機体をベースにすれば、かなり機動的な4x5RFが作れることが解りました。ちなみにデータは突起部を含めて、横190mm、高さ178mm、幅60mm、重量800gです。

|

« 駅そばの行く末 | トップページ | Japanese pub ?? »

コメント

レンズ換装という手があるのですね.コペルニクス的展開で大変楽しく読ませて頂きました.
手元のKonica Instant Pressという大変軽量で機能的なカメラを今後どうしようと悩んでいますが,もっともネックなのはハガキ大までパラ補正連動する優秀なレンジファインダーの視野でして,69まで縮小しても4x5まで広げても実情と乖離します.あるいは3x4ならと妄想しています.

投稿: lensmania | 2009年1月11日 (日) 11時25分

lensmania さま今晩は。
前に、Konica Instant Pressを見たことがありましたが、それなりに高かったので手が出ませんでした。あと、フジのFP100も同じです。
まあ、レンズの値段だと思えば、それほどでもないのですけど。

これらのカメラの難点はしっかりしていること、良く出来ていること。申し訳なくて壊す事ができない。

その点ポラロイドは気楽です。

投稿: kk | 2009年1月11日 (日) 22時06分

完成おめでとうございます。
ダゴールは僕にとっては初恋の人のようなレンズです。
プー博士もこれに125mmを換装されたのでフィルム面の位置がうまくバックして製作が楽になりますね。
僕のはトミノン114mmをそのまま使ったのでタスキの自立固定位置を変更するという大技が必要となりビビりました。
距離計のスパンが変わりますのでファインダーから出ている
旋回アームをひんまげて大振りするようにすればスパンが合いますが
スライダーの当たり面も前面側に伸ばしたりと面倒ですね
僕のは内側に短縮して当たり面も内側に移動したので
結果ファインダーは折り畳めなくなりました。
余禄で最短距離が1mまで近寄れました。

投稿: 610 | 2009年1月11日 (日) 23時02分

610さま、おはようございます。

アームを曲げれば....と思っても、なかなか度胸が湧きませんでした。

あれは何だったかなぁー。あーでもない、こーでもないと試行錯誤しながら、金属の何かを調節していてポキッとやったことがあって、それ以来恐くて出来なくなってしまいました。

たまに、こーしたいから、こうじゃん、って反対にハンドル切ってしまっていたりするのです。私の場合。

投稿: kk | 2009年1月12日 (月) 10時50分

大判カメラのことはさっぱり解りませんが
簡単に書いておられますが、これ作るの大変でしょう。
凄いなぁ、シャッターマウント部分いじるのって
難しそうで..
恐れ入りました。画像は流石、バッチリですね。

投稿: SCR | 2009年1月12日 (月) 22時49分

SCRさま今晩は。
4x5のフレーム枠の取り付けだけ気を使って、後はテキトーです。レンジファインダーを合わせる技術もないし...。
その代わり、軽くて薄っぺら...良かれ悪しかれ。

投稿: kk | 2009年1月12日 (月) 23時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 駅そばの行く末 | トップページ | Japanese pub ?? »