Hasselblad 1000F + PCS Arsat 55mm (2)
Camera : Hasselblad 1000F, Lens : PCS Arsat 55mm F3.5, Film : Delta 100, PC-TEA
前回Hasselblad1000FにPCS Arsat55mmを付けて試写してみましたが、シフトした時の蹴られのような症状と画像の甘さが気になっておりました。
そこで、今回、フードを外しピーカンの状況でコントラストのある被写体を撮って見ました。フイルムと現像液の組み合わせも変えております。
その結果、シフトしても蹴られは目立たないので、前回の蹴られにはフードが影響していたかも知れません。また、今回はF8-11まで絞っていることも影響しているかも知れません。
また、今回はDelta100を使ってみました。Ilfordのフイルムは興味があったのですが、なにぶん高くて敬遠しておりました。今回期限切迫フイルムがバーゲンで出ていたので使うチャンスに恵まれました。
現像液もPC-TEAにしております。この現像液はシンプルなので、フイルムの本来の姿を見るには一番適していると思うのです。
この感度のフイルムにはAcros, Delta100,T-max100がありますが、結局、好き好きだと思います。違いがあるとするとAcrosの実効感度がちょっと低いこと、Delta100のベースが薄く感じること。現像してすぐスキャンしたい時は困ります。
この写真は近所のゲームセンターでしたが、何故か取り壊されております。一枚も写真を撮っていなかったので、あわてて一枚。
| 固定リンク
コメント
Arsatと見ると、すぐあの対角魚眼を思い出しますが
この画像も、良いトーンが出てステキに仕上がっていますね。
アクロスは輝度の高い部分がすっ飛ぶ傾向があるので
あまり使いません。まぁ120と35はまったくの別物に
感じています。
フードの有る無しって永遠のテーマみたいな気がします(笑
投稿: SCR | 2009年1月28日 (水) 21時16分
SCRさま今晩は
実は、このArsatはハズレに近いかなぁ、と感じております。本来、開放からもっとすっきり写るレンズですが、この個体ではF8くらいまで絞る必要がありそうです。
でも広角のシフトレンズで、同じようなスペックのシュナイダー製だと、このレンズの10倍くらいの値段になるので、このレンズはありがたいことだと思っています。
投稿: kk | 2009年1月28日 (水) 22時43分
知った通販店舗にアダプタつきArsat55が出ているのでどうしようかなあと二ヶ月ばかり逡巡していますが,kkさんのお話を聞くと...(汗
投稿: lensmania | 2009年1月28日 (水) 23時03分
lensmania さま今晩は
構成枚数の多い広角レンズなので、ただ偏芯しているだけだと思うのですが....。
旧ソ連のレンズには当たり外れがあるっていう伝説は、ソ連が崩壊しても生きているようです。
投稿: kk | 2009年1月29日 (木) 00時50分
旧ソ連の真空管は、素晴らしい長持ちで、いい材質!さすがにミグに載ってるわけですが、100本買って(1本500円程度でした)、性能をそろえる場合は、30本取れない場合が多いです。つまり、そろえようと思ったら、新品70本は捨てる覚悟が必要です。
ソ連軍はそうやってセレクトしたものを、使っていたのでしょう。ただ、セレクトしたあとの安定度は、材質がいいだけに、長持ちして安心なんです。
これに比べると、高級真空管の外観だけまねした中国製は、長持ちしません。精神までまねできないどころか、初期性能さえ出てれば、あとはどうなってもいいような材質です。
投稿: ラ・ペルラ | 2009年1月30日 (金) 16時49分
ラ・ペルラ さま今晩は
旧ソビエト製品、造作が悪いのですね。
いかにも不器用な人たちが作った、みたいな。
でも、当たれば、素晴らしいので、止められない。
次はきっと当たりだ、と思ってしまう。
投稿: kk | 2009年1月30日 (金) 21時12分