シネマ用のフィルムを使ってみる(2)
Camera :Contax 137MD, Lens : Tessar 45mm F2.8, Film : Kodak Vision 500T, Home made C41
昨晩、押入れの中で、1000ft(305m)のフイルムから135のパトローネに数十センチ巻き取り、本日テスト撮影して現像してみました。
現像は、前浴、水洗、現像、水洗、漂白、水洗、定着、水洗の順番で行ないました。思惑では最初の水洗でバッキングが除去されるはずでした。そして確かに、前浴ではかすかに着色した廃液、その後の水洗では黒い廃液が出てきて、これはいける、と思ったのですが、結局最後まで、完全にバッキングは除去されませんでした。
本来のECN-2処理はロールフイルムの連続処理プロセスなので、前浴の後に、ローラースポンジ等で物理的に剥ぎ取るプロセスがあり、そこでバッキングは除去されるのですが、小型タンク現像では、水洗時に多少攪拌したところで、全部を除去することはできないのでしょう。
作例の、神社の屋根の上に筋雲みたいなものがかかっておりますが、実はコレ雲ではなく、バッキングの残骸です。
このフイルムはタングステンなので、本来は上のようなネガで写っております。PCで1コマスキャンすると自動でカラーバランスを修正してしまうので、その後、少しレタッチしてやると、通常のネガのように扱うことが出来ます。
でも、あえて使うようなフィルムでは無いような......。あと2000ft弱(600m強)残っておりますが。
| 固定リンク
コメント
お疲れ様でございますぅ~笑
バッキングの主成分はカーボンなので、石けんで溶解できる
ので、定着後、石けんでネガを洗っています(笑
バッキング処理液、40度ぐらい2分ぐらいで完全に
取れますが...?
あとの水洗も温湯でやるときれいさっぱり取れます。
このフィルム使っていたときはY2フィルター付けていました。
このフィルム、610師匠も300ft持ってますよ(笑
投稿: SCR | 2009年1月25日 (日) 21時49分
SCRさま
ありがとうございます。
やっぱり、この時期、石鹸でよくネガを洗わないといけませんね(* ̄ー ̄*)。
私の場合、パターソンのリールなのですが、この汚れも気になります。
もう少し遊んだら、静かに、撤退かなぁ。狭い押入れの中で、1000ft巻きを持ち上げて、小さなパトローネにチマッとフィルムを巻くなんて、二度は出来ないような悪寒。
投稿: kk | 2009年1月25日 (日) 22時15分