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2008年12月28日 (日)

パックフイルム

R0011854_w 昔、パックフイルムというシートフイルムがパック詰されたフイルムがありました。ポラロイドフイルムみたいな感じですが、大きな違いはポラロイドフイルムが撮影後、一枚づつ引き出して行くのに対して、パックフイルムは、紙を引くことで、列の最後尾に撮影後のフイルムを移すことです。

普通の4x5のシートフイルムからは考えられない技ですが、パックフイルム用のシートフイルムはペラペラの薄い素材で、それだから可能だった技でした。

200812281_w Camera : Muto Special 45RF, Lens: Yashinon 127mm F4.7, Film : Tri-X, HC-110

このフイルムの美点は、16枚の連射が出来る事。通常、4x5だとクイックチェンジで6枚が最高なので、コレはポイントが高いです。さらに16枚のパックでも非常に薄く、携帯に便利であることも、大きなメリットです。

しかし、これだけの美点がありながらこのフイルムは絶版になって久しく、何故だろうと思っておりました。そして、それは使ってみるとすぐに解りました。

このフイルムの美点である薄さが問題なのです。撮影の時はパック詰されているので、問題は無いのですが、それ以降の処理で、この薄さは何をするにしても不便です。

次に、このフイルムは通常の4x5のシートフイルムよりも一回り大きくできております。そのため、コンビプランなどの4x5の現像タンクに入りません、仕方なく1枚づつ、小型タンクで現像します。そしてスキャナーに入れる時には、周りを少し切ってガイドに入れてスキャンしました。

また、このフイルムは紙に糊付けされているので、糊と紙くずが現像液に混入します。別にワルサはしなくても気分的に良くないですね。

R0011856_w 実は、このフイルムは610さまのカメラを借りて、見ているうちに使って見たくなったのです。せっかく機動性のある4x5カメラなのだから、機動性のあるフイルムを使ってみなくてはね。もともと絶版で、手に入ったとしても、経年劣化で感度は低下しベースフォッグもあるような問題のあるフイルムで現像は苦労しますが、少なくとも撮影している間は軽快です。

R0011891_w (ちなみに、通常の4x5のシートフイルムとこれだけ大きさが違います。糊の痕があること、ノッチが無いことも違いますね。)

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コメント

このパックフィルムの生きているのは見たことがありません。
風化してバラバラになったのをばらしてみたことしかありません。
まだ使えるのがあったとは驚きです。
會津さまも御持ちじゃないでしょうねぇ。
シノゴでも両脇のリボンの分大きくなるのでしたか・・・
それにしてもよほど保存状態の良い物が残っていたものですね、輸入されましたか?

投稿: 610 | 2008年12月28日 (日) 14時06分

610さま今晩は
このフイルムは未使用であれば、真空パックみたいになっているので、フレームに錆び一つ無い状態です。
問題は、感度の低下とベースフォッグですが、EI=100くらいで撮れば、大丈夫と思います。またドラムで連続攪拌で現像すれば充分コントラストもあがることと思います。
私は最初、長時間の半静止でやりましたので、あまり良い結果は出ませんでした。そこで、途中から普通の現像に変え、定着を硬膜剤入りのスーパーフジフィックスに変えたら、ちょっとましになりました。
私は、このフイルムはヤフオクで手に入れました。在庫はあるようなので、また出てくると思います。

投稿: kk | 2008年12月28日 (日) 21時08分

初めて拝見しました..というかヤフオクに出ていたとき
こういうの誰も落とさないよなぁ...と
思って見ました(笑)、凄いですねその情熱!
恐れ入りました。

投稿: SCR | 2008年12月28日 (日) 21時42分

SCRさま今晩は
私も、初めて使いました。現像がちょっと面倒くさいのですが、これが、面白くなってきました。

まず、16枚連射が可能なこと、コンパクトなこと、周りが金属で覆われているので空港でも安心、感度は落ちているものの昔のTri-x、引伸ばし機ではなくスキャナーを使う前提ならフイルムの薄さも気にならない。

ね、ちょっと面白いでしょ。

投稿: kk | 2008年12月28日 (日) 23時27分

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